MTG │ デッキ紹介 │ 高橋優太【モダンから4デッキを紹介】

あけましておめでとうございます。今年もラッシュメディアで記事を連載して行きますので、宜しくお願い致します。

僕は最近モダンにハマっており、イゼットラガバンで1日1リーグをこなしています。

モダンはクリーチャーデッキが多いため1ターン目に出てきた2/1をブロックしやすく、《敏捷なこそ泥、ラガバン》はそこまで支配的な強さではないです。強いカードであることは間違いないですが、ラガバンをサイドアウトもするし、健全なカードに思えています。

今回はモダンのデッキを紹介して行きます。

※ラッシュメディア記事内紹介のカードは
カード名のリンク、記事末尾の
バナーを
クリックで通販サイトへアクセスできます

通販サイト(https://www.cardrush-mtg.jp/)

■参考情報

1月10日に開催されたモダンチャレンジの結果を参考にしています。

■ハンマータイム

モダンチャレンジ:優勝 By DIEM4X
デッキリスト
1:《秘密の中庭/Concealed Courtyard
1:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand
1:《神無き祭殿/Godless Shrine
3:《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus
2:《湿地の干潟/Marsh Flats
5:《平地/Plains
4:《無声開拓地/Silent Clearing
4:《ウルザの物語/Urza’s Saga
2:《吹きさらしの荒野/Windswept Heath
23 Lands


4:《エスパーの歩哨/Esper Sentinel
1:《ジンジャーブルート/Gingerbrute
2:《コーの装具役/Kor Outfitter
4:《メムナイト/Memnite
4:《羽ばたき飛行機械/Ornithopter
4:《純鋼の聖騎士/Puresteel Paladin
4:《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic
23 creatures

4:《巨像の鎚/Colossus Hammer
1:《頭蓋囲い/Cranial Plating
1:《影槍/Shadowspear
4:《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum
4:《シガルダの助け/Sigarda’s Aid
14 other spells


2:《流刑への道/Path to Exile
1:《真髄の針/Pithing Needle
3:《ヴェクの聖別者/Sanctifier en-Vec
2:《浄化の印章/Seal of Cleansing
4:《思考囲い/Thoughtseize
2:《倦怠の宝珠/Torpor Orb
相棒
1:《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den
15 sideboard cards

装備のマナコストを踏み倒す《シガルダの助け》と、装備コストを0にする《純鋼の聖騎士》。

これにより本来装備に8マナかかるはずの《巨像の鎚のコストを無視して、2ターン目に巨大なクリーチャーで攻撃するデッキです。

巨像の鎚》がキーパーツなので、それを探すための《石鍛冶の神秘家》もフル採用。状況に応じて、《頭蓋囲い》《影槍》もサーチできます。

モダンで最高の速度を持ったデッキであり、上手く回ったときは最速2ターンキルが可能です。

1ターン目に《墨蛾の生息地》セットから《バネ葉の太鼓をプレイ、《メムナイト》を出してから《シガルダの助け》。

2ターン目に土地を置いて《墨蛾の生息地》をクリーチャー化、《巨像の鎚》プレイで《シガルダの助け》により装備されるので、ワンパン11毒カウンターで勝利です!

ウルザの物語》は5/5以上の構築物トークンを生成した上で《影槍》をサーチして、絆魂とトランプルでライフレースをひっくり返します。このデッキの構築物トークンはとても大きい!

相棒である《夢の巣のルールスは中盤から終盤にかけてのアドバンテージを確約してくれます。

ハンマータイムはモダン最速のデッキでありながら、中盤のゲームでも強いカードが複数入っているため、単体除去を繰り返していくだけでは倒すことが出来ず、これこそがハンマータイムが上位で勝ち続ける理由でもあります。

序盤中盤終盤、隙が無い!

最近のモダンは赤いデッキが主流なため、プロテクション(赤)の《ヴェクの聖別者》はサイド後の装備品の付け先として最適です。

墓地対策としての能力も併せ持っていますが、最近は《ヴェクの聖別者》の影響を考えてか《死せる生デッキも青いクリーチャーが中心になっていますね。

青いクリーチャーは能力で追放できないので、《ヴェクの聖別者》とは別に《虚無の呪文爆弾》を採用しても良さそうです。

ハンマータイムが天敵と言えるデッキは、4色レン&オムナスです。

レンと六番》でタフネス1を除去されますし、相手がフルタップの状況でも《孤独でハンマー付きの生物を除去されてしまいます。その上横並べすると《激情》で全体除去と、どうやっても裏目の行動が発生してしまいます。

相手の想起エレメンタルや《創造の座、オムナスを誘発させないために《倦怠の宝珠がサイドに採用されています。

ただ、これも場に残った3/2絆魂や3/3二段攻撃が意外とキツイので、絶対的なキラーカードとは言えません。

■ウルザトロン

モダンチャレンジ:2位 By HNMAGICIAN
デッキリスト
1:《爆発域/Blast Zone
3:《森/Forest
1:《ウギンの聖域/Sanctum of Ugin
4:《ウルザの鉱山/Urza’s Mine
4:《ウルザの魔力炉/Urza’s Power Plant
4:《ウルザの塔/Urza’s Tower
1:《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ/Yavimaya, Cradle of Growth
18 Lands


1:《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End
1:《隔離するタイタン/Sundering Titan
2:《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger
1:《歩行バリスタ/Walking Ballista
2:《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine
7 creatures

4:《解放された者、カーン/Karn Liberated
4:《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator
2:《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon
1:《全ては塵/All Is Dust
4:《古きものの活性/Ancient Stirrings
4:《森の占術/Sylvan Scrying
4:《彩色の宝球/Chromatic Sphere
4:《彩色の星/Chromatic Star
4:《探検の地図/Expedition Map
2:《忘却石/Oblivion Stone
2:《大祖始の遺産/Relic of Progenitus
35 other spells


1:《隔離するタイタン/Sundering Titan
1:《歩行バリスタ/Walking Ballista
1:《虚空の杯/Chalice of the Void
1:《罠の橋/Ensnaring Bridge
2:《活性の力/Force of Vigor
1:《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage
1:《真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth
1:《液鋼の塗膜/Liquimetal Coating
3:《自然の要求/Nature’s Claim
1:《真髄の針/Pithing Needle
1:《スラーグ牙/Thragtusk
1:《倦怠の宝珠/Torpor Orb
15 sideboard cards

ウルザの塔》《ウルザの魔力炉》《ウルザの鉱山を揃えて最速3ターン目に《解放された者、カーン》を唱える、モダンに長いこと存在するデッキです。

ウルザ土地を揃えるために序盤はサーチやキャントリップを打っていくので、3ターン目にはほぼ7マナが出ます。

ウルザ土地を揃えたあとのフィニッシャーたち。

最速3ターン目に出てくる《解放された者、カーンはパーマネント処理能力と忠誠度の高さから、1枚でゲームに勝つ性能。

最近のモダンは除去が火力に寄っているので、《ワームとぐろエンジン》は赤系に対して頼れるフィニッシャー。

精霊龍、ウギンは有色のパーマネントへの全体除去としてとても優秀なのですが、濁浪の執政》が7マナなので、【-7】で除去すると相打ちになってしまうのが玉に瑕。

大いなる創造者、カーン》は相手に合わせた防御用のカードで、《罠の橋》サーチで《濁浪の執政》の攻撃を止めつつ、《虚空の杯で1マナをシャットダウンします。

最近トロンが成績を残せていなかった理由としては、白系コントロールの除去を受けやすい点が挙げられます。

1ターン目に出した《探検の地図》が《虹色の終焉》されやすく、孤独》で《ワームとぐろエンジンやエルドラージ達を除去されてしまいます。

ウルザの物語》の流行により、《高山の月》《血染めの月などが対策カードとして多く採用されているというのも、トロンが勝てなかった要因でしょう。

しかしトロンは爆発力があり、根強い人気を持つデッキでもあります。《広がりゆく海》《血染めの月》など、少しの土地対策は取っておくとよいでしょう。

■4色ラガバン

モダンチャレンジ:3位 By IL_TEDESCO
デッキリスト
2:《黒割れの崖/Blackcleave Cliffs
1:《血の墓所/Blood Crypt
4:《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
1:《神無き祭殿/Godless Shrine
4:《湿地の干潟/Marsh Flats
1:《山/Mountain
1:《ラウグリンのトライオーム/Raugrin Triome
1:《聖なる鋳造所/Sacred Foundry
3:《沸騰する小湖/Scalding Tarn
1:《蒸気孔/Steam Vents
1:《沼/Swamp
1:《湿った墓/Watery Grave
21 Lands


4:《ドラゴンの怒りの媒介者/Dragon’s Rage Channeler
2:《死の飢えのタイタン、クロクサ/Kroxa, Titan of Death’s Hunger
4:《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer
1:《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage
11 creatures

3:《表現の反復/Expressive Iteration
4:《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek
3:《虹色の終焉/Prismatic Ending
2:《思考囲い/Thoughtseize
3:《湖での水難/Drown in the Loch
2:《ケイヤの手管/Kaya’s Guile
2:《コラガンの命令/Kolaghan’s Command
2:《稲妻/Lightning Bolt
3:《邪悪な熱気/Unholy Heat
4:《ミシュラのガラクタ/Mishra’s Bauble
28 other spells


1:《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage
2:《ケイヤの手管/Kaya’s Guile
1:《コラガンの命令/Kolaghan’s Command
2:《高山の月/Alpine Moon
2:《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives
1:《大群への給餌/Feed the Swarm
1:《アゾリウスの造反者、ラヴィニア/Lavinia, Azorius Renegade
1:《呪文貫き/Spell Pierce
1:《戦慄の朗詠者、トーラック/Tourach, Dread Cantor
1:《発掘/Unearth
1:《摩耗+損耗/Wear+Tear
相棒
1:《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den
15 sideboard cards

赤のデッキといえば《敏捷なこそ泥、ラガバン》《ドラゴンの怒りの媒介者》《邪悪な熱気》のセット。

そこに白と黒を足すことで、《死の飢えのタイタン、クロクサ》《夢の巣のルールスにより長期戦を見据えたのがこの4色ラガバンです。

ドラゴンの怒りの媒介者の諜報で自然と墓地が溜まるので、墓地から脱出する《死の飢えのタイタン、クロクサ》は相性抜群。

タッチ白する事で、《虹色の終焉》により広範囲な除去が可能となっています。前述した《ヴェクの聖別者》も対処できます

ケイヤの手管》は巨大な《濁浪の執政》も除去出来ますし、メインから無理なく積める墓地対策です。

戦慄の朗詠者、トーラック》は特に青白コントロールやレン&オムナスに強いカードで、プロテクション(白)なため、《孤独》《虹色の終焉》で対処されず、手札破壊しながらサイズアップして行きます。

黒いデッキならサイドボードに複数枚採用したい、コントロールに対して強いカードです。

■イゼットラガバン

モダンチャレンジ:4位 By DAZAI
デッキリスト
4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand
4:《汚染された三角州/Polluted Delta
3:《冠雪の島/Snow-Covered Island
4:《尖塔断の運河/Spirebluff Canal
3:《蒸気孔/Steam Vents
18 Lands


4:《ドラゴンの怒りの媒介者/Dragon’s Rage Channeler
4:《濁浪の執政/Murktide Regent
4:《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer
12 creatures

4:《表現の反復/Expressive Iteration
3:《血清の幻視/Serum Visions
4:《考慮/Consider
4:《対抗呪文/Counterspell
4:《稲妻/Lightning Bolt
3:《呪文貫き/Spell Pierce
4:《邪悪な熱気/Unholy Heat
4:《ミシュラのガラクタ/Mishra’s Bauble
30 other spells


2:《血染めの月/Blood Moon
3:《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives
2:《炎恵みの稲妻/Flame-Blessed Bolt
2:《否定の力/Force of Negation
2:《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor
2:《神秘の論争/Mystical Dispute
1:《大祖始の遺産/Relic of Progenitus
1:《魂標ランタン/Soul-Guide Lantern
15 sideboard cards

僕自身がモダンチャレンジで入賞しました。前回の記事でもイゼットラガバンを紹介したので、興味のある方はそちらもどうぞ。

前回の記事はこちら

前回からの変更点を述べると、より1マナに集中したデッキになりました。

このデッキが目指すべき方向は1マナ+1マナ+1マナで2ターン目までに3アクションを取ることなので、相手の除去や《レンと六番》を打ち消すために《呪文貫き》を増量。

呪文貫き》を増やしたことにより、《衝撃の足音》《死せる生といった続唱デッキにもメインを取りやすくなると考え、実際に《死せる生》を3回倒すことが出来ました。

血清の幻視》は、1ランドキープすることがあるデッキなので、デッキの安定性を上げるためにも採用。ソーサリーカウントが増えることで昂揚達成が容易となり、《濁浪の執政》を出す速度も上がります。

前回の大会で使用して非常に強いデッキだと実感していたので、このように、デッキの安定性を上げる方向で調整しました。

前回メイン採用だった《血染めの月》ですが、3マナが重いのと、相手によっては無駄カードになってしまう可能性があることから、サイドボードに移りました。

そして緑黒ヨーグモスの《絡み根の霊など不死クリーチャーを意識して、追放効果のある《炎恵みの稲妻》を追加。モダンはクリーチャーデッキが多く、除去が1マナ8枚だけでは足りないと感じる相手もいるので、この追加には満足しています。

邪悪な熱気》はなるべく後半まで取っておきたいですからね。

昂揚を参照するカードがあり、《濁浪の執政》で探査をして、《血染めの月》前に島を探すため、3つの目的からフェッチランドは最低でも8枚は採用すべきです。

焦熱島嶼域を1枚入れるべきではないかという質問を受けますが、僕としては不採用で構わないと考えています。

焦熱島嶼域》からスタートするマナベースだと3-4点は最低でもライフを失います。意外と4-5マナ溜まってもドローソースの連打などやることは多く、生贄にして1ドローするメリットよりも、ライフを失うデメリットの方が大きいと感じました。

■その他入賞デッキ

ジャンドサーガが《ドラゴンの怒りの媒介者》の代わりに《エルフの開墾者》を採用しています。

ウルザの物語》を回収できるかで《レンと六番の強さも変わるので、《ウルザの物語》をサーチする《エルフの開墾者》は面白いアプローチです。

爆発域》をサーチもハンマータイムに強そう。

緑黒感染は《ファイレクシアの十字軍》をフル採用。

除去のほとんどが白か赤なので、プロテクション(白)(赤)はかなり環境に適しています。実際、出されて除去出来ないデッキは多いです。

プロテクション(赤)が強い時代なので、それを除去できる《コジレックの帰還》や《黄鉄の呪文爆弾》はサイドボード候補として良いかも知れません。

■おわりに

モダンを楽しんでいたのもつかの間、今週末はMTGアリーナ専用フォーマット「アルケミー」でアリーナオープンが開催されるそうです。

今週末!?急すぎる!

公式記事はこちら

アリーナオープン直前に、アルケミーに関する記事を発信できたらと考えています。

今週もう1本記事が上がるかも(あくまで予定です)

それではまた。

 


↓クリックで通販サイトへ↓

関連記事一覧