MTG │ 新弾レビュー │ 井川良彦【モダンホライゾン2】
皆さんこんにちは。Rush Prosの井川です。
ということで毎度おなじみですが、Magic Onlineでは先週末実装、リアルでは昨日発売の『モダンホライゾン2』のプレビューをお届けします。
前評判が高かった上に実際に強かったカードや、既に頭角を現しているカードは無視して、これから活躍を見込めるカードたち、個人的に気に入ったカードたちを、主にモダン視点で紹介していきたいと思います。
モダン/レガシーでの禁止候補はこちら。余りの強さ/汎用性の高さに世界中が驚愕してます。
それでは、スタート!
※ラッシュメディア記事内紹介のカードは
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■実用性よりデザイン重視!今回のデザイン大賞!
《永遠のドラゴン》と《永遠の証人》。どちらもカードイラストが良いだけでなくカードパワーも高く、当時のスタンダードで大活躍していた名カードです。
そんな「永遠」なカードたちが、最高の形でリメイクされたのがこちら!!
キーワード能力「永遠」を持って再登場!カッコいい!!!!
どちらもトーナメントレベル的には少し足りない気もしますが、元カードへのリスペクトやデザイン・イラストの統一性がとにかく美しいので文句なし!
構築には少し力足らずでも、リミテッドでは満点に近い活躍を見せてくれると思いますので、ドラフトやシールドをする際にこの2枚が見えたら最高の笑顔になれそうです。
■僕の愛したドメインZOOが帰ってきた!
かつてエクステンデッド(今でいうモダン)でドメインZOOを愛用していた僕は、同じマナ域に《聖遺の騎士》がいるにも関わらず、とち狂ったように《マトカの暴動者》を使い続けていました。かたやレア、かたやコモン。何が若き日の井川君を魅了したのかは未だ不明です。
そんな個人的に思い出深い《マトカの暴動者》が、10000倍ぐらい強くなって帰ってきました!それがこちら!
ギルランやトライオームを駆使すれば2マナ5/5!さらにはアタック時の誘発型能力まで持って、文句の付けようがありません。こんなに強くなっていいんですか???
今回のセットには同じく「版図」持ちである《ドラコの末裔》も採録されており、空前のドメインZOOブームが来ています!!!8教主、8続唱と一緒に、最高のドメインZOOを作りましょう!
■さらばすべての墓地利用デッキ!
「プロテクション」というキーワード能力は非情なまでに強烈で、これまでもマジックの歴史上で圧倒的なメタカードとして活躍してきました。
《ネクロポーテンス》時代の12Knights、ゴブリンを制する《銀騎士》、フェアリートークンを無視して蹂躙する《大貂皮鹿》、そしてバーンを完封する《オーリオックのチャンピオン》、etc…。
そして今回、新たにプロテクションを持つ強力なクリーチャーが登場しました!それがこちら!
名前からわかる通り《ヴェクの聖騎士》の流れを汲んで搭載された「プロテクション(黒)と(赤)」。そして持っている能力が《安らかなる眠り》に似た能力であることが、このカードの価値を高めています。
ドレッジのような墓地コンボデッキは《突然の衰微》《暗殺者の戦利品》といったカードでこれまで《安らかなる眠り》を対策してきましたが、コイツはプロテクション(黒)を持っているため破壊されません。また《自然の要求》《摩耗+損耗》のようなエンチャント破壊も、クリーチャーであるため効きません。このように、過去最高クラスの除去耐性を持つ墓地対策カードなのです!
「赤と黒のカード」しか追放しないので《ナルコメーバ》《復讐蔦》といった一部のカードは対策できませんが、それでも墓地利用デッキの大半は黒いカードのはず。墓地を止めつつ盤面も止める(殴る)、新しいカタチのメタカードとして活躍するのではないでしょうか。
■その他、気になったカードたちをザックリ紹介します
マジックの歴史を塗り替えた?2マナ3/3速攻という圧倒的コストパフォーマンスのクリーチャーが登場しました!
エコーコストは1枚ディスカードと重いものの、出したターンで3点入れているなら安いものでしょう。相手が除去だらけならあえて維持しないという手もあります。
バーンのような前のめりのデッキで使ってみたい1枚。
条件付きではありますが、2マナの続唱カードには夢があります!
モダンで使うならジャンド《死の影》でしょうか。《ミシュラのガラクタ》《通りの悪霊》《思考囲い》フェッチランドを駆使して一気に昂揚を達成し、2ターン目から続唱を誘発できるようにしたいですね。《ウルヴェンワルド横断》《死の影》を捲って宇宙!
レガシーの《魔の魅惑》コンボでお馴染み、超強力サーチクリーチャーがモダンに登場!
モダンで使うならマナクリーチャーを主体にした《首席議長ヴァニファール》デッキでしょうか。《首席議長ヴァニファール》自体をサーチできるだけでなく、《詐欺師の総督》+《鏡割りのキキジキ》の足りない方をサーチできたり、《漁る軟泥》のような優秀なクリーチャーを盤面に合わせて探して戦えます。
《帝国の徴募兵》で《鏡割りのキキジキ》をサーチし、《鏡割りのキキジキ》で《帝国の徴募兵》をコピーして《詐欺師の総督》を手札に加えることもできるので、《帝国の徴募兵》1枚でキキジキコンボを決めることもできます。
レジェンドではない、という縛りこそありますが、これぞ新型の《納墓》&《死体発掘》!
釣る対象としては《墓所のタイタン》、《隔離するタイタン》あたりがオススメです。ササっと釣って簡単に勝ちましょう!
みんな大好き《対抗呪文》。裏目がなくゲーム終盤まで腐らない最高峰の2マナカウンターではありますが、どこまでいっても1対1交換のカードなのでバランスは良さそうです。
このカードに頼りすぎると《断片無き工作員》《血編み髪のエルフ》といった続唱クリーチャーに負けたりするので、ご注意ください。
なぜか大量に収録された、トロンいじめカード一覧。
今回のテストチームはどうやらトロンに恨みがあるようです。何の罪もないトロンがどうして。。。
とはいえ効く相手が少なくて採用しづらかったり、後攻では間に合わなかったりするので、余程トロン祭にならない限りはあまり見かけないと予想。素直に《減衰球》を置かれる方が辛いです。
イジメに負けるな!トロン愛好者たちよ、立ち上がれ!
■終わりに
一昨年、《甦る死滅都市、ホガーク》《最高工匠卿、ウルザ》といったカードでモダン環境を大幅に変えた『モダンホライゾン』。今回の『モダンホライゾン2』も《ウルザの物語》や各種インカーネーション、そして再録組《断片無き工作員》など、モダン環境を激変させそうなカードが大量に収録されています。
僕はMTGアリーナが主戦場なため中々オンラインでモダンをやる機会はありませんが、コロナ禍が終息して紙でモダンやレガシーをプレイできるのを心待ちにしています。スタンもヒストリックも正直飽きた!たまにはモダン・レガシーで競技マジックがやりたいぞー!!!
というわけで今回はここまで。また次回の記事でお会いしましょう!