MTG | 高橋優太のMTGファイナンス | 高橋優太【灯争大戦編】

今回は高橋優太さんから灯争大戦の注目カードを価格の動きから見ていこう、というテーマでラッシュメディアに記事をいただきました。


「集める、組み立てる、バトルする」

少年の心をつかむ物には、上記3つの要素が共通しています。プラモ、ポケモン、トレーディングカードetc…
マジックには遊ぶだけでなく、集める楽しみ方があります。《天使の運命/Angelic Destiny》《黄昏の番人/Twilight Shepherd》など、イラストが綺麗という理由でFoilが高いカードもたくさんあります。

マジックのカードには、トップレアから弱いコモンまで1枚1枚に値段が付いています。
ざっくり言うと、カードの値段はその時の需要と供給で決まります。

元カードショップ経験者として言うと、価格を決めるのはお店よりもお客さんの購入傾向です。
例えば3000円で50枚売れたカードは3500円でも売れるし、逆に1ヶ月で1枚も売れなければ2000円まで下がります。

そんな価格の動きを追う視点を、今後は記事にして行こうと考えています。

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ピックアップカード :灯争大戦

今回のセットの目玉となるカード。電車や駅の広告でも良く目にしますね。
世界的に有名な天野喜孝さんのイラストであり、マジックをやっていない層からもコレクションしたいと思わせる1枚です。

現在約1万円で、Foil版は10万円で取引されています。
灯争大戦のパックが再販される6月のタイミングで少し値段が落ちますが、それでも8千円前後はキープすると予想しています。

Foil版は海外オークションなど見ても1500ドル前後で取引されているので、そこまで下がらないかなと。

マジックの神話レアの封入率は、約8パックに1枚。だいたい1ボックス(36パック)につき3-4枚の神話レアが出るのが平均です。

灯争大戦の神話レアの総数は14種類で、狙った神話レアを引ける確率はおおよそ1カートン(6ボックス)に1枚程度です。さらにリリアナの場合は通常or日限イラストの1/2があります。
そのため供給量が少なく、人気の集中する神話レアは値段が高騰しやすい、ということは覚えておきましょう。

欲しい神話レアは発売日に揃えるべき!

通常版300円に対して、日限定イラストは1300円と大きく値段が異なるナーセット。やっぱり可愛いイラストは人気が出やすい。
ただしアンコモンなので出現率も高く、これはパックが再販するタイミングで700円前後まで下がると予想します。

スタンダードではそこそこですが、ドロースペルの強いレガシー・ヴィンテージでは大活躍中。
相手の《渦まく知識/Brainstorm》《思案/Ponder》《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を全て無効化します。
そのため下の環境需要でFoilが暴騰し、現在30000円!!!

特定のアンコモンのFoilが出る確率は1ボックスに3%程度。だいたい33ボックスに1枚くらいの確率でナーセットFoilが出る計算です。
アンコモンFoilで夢が見れるのは素晴らしい!

アンコモンFoilが高い似たようなケースとして、新たなるファイレクシア発売時レガシーに大影響を与えた《精神的つまづき/Mental Misstep》を思い出します。
精神的つまづき/Mental Misstep》日本語Foilは当時8000円でしたが、モダン・レガシー禁止なこともあり現在は4000円前後。

ナーセットは強いですが、《精神的つまづき/Mental Misstep》と違って全てのデッキに4枚なんてことは無いので、禁止もされなそう。

スタンダードで大活躍中のテフェリー。発売当初1500円→現在2000円。日本語Foilは12000円。

発売後に最も評価の上がったカードで4枚積みするデッキも多く、カードラッシュでも2090円で売り切れました(5月23日現在)
個人的には灯争大戦のトップレアだと考えています。使用率からしたらもう少し上がってもおかしくないので、迷っていたら今買おう!

そんなテフェリーですが、これはイラストが通常版と日限定イラストでそこまで雰囲気が変わらないため値段差は少なく、100円追加すれば日限定イラストが手に入ります。
下環境で使われるカードは値段が落ちにくいので、少し上乗せして日限定イラスト購入がおススメです。

レガシーでもインスタントタイミングで《思案/Ponder》をプレイして《相殺/Counterbalance》とコンボしたり青白奇跡でも活躍しています。

発売当初1500円→現在2000円。日本語Foilは20000円。

モダン以下では《罠の橋/Ensnaring》《三なる宝球/Trinisphere》や墓地対策など、状況に合わせてカードをサーチできます。
モダン以下はアーティファクトを使うデッキも多いため、特に親和やウルザトロンには「起動型能力を使えない」が効果的です。

このカードの影響で、《三なる宝球/Trinisphere》は2500円→5000円に高騰。

ただしスタンダードではサーチするカードが弱いため使われていません。今後パックが剥かれて供給量が増えるのと、通常レアであることを加味すると値段は1200円程度に落ち着くのかなと。

マイコシンスの格子/Mycosynth Lattice

相手が土地からマナを出せなくなるコンボがある《マイコシンスの格子/Mycosynth Lattice》は3000円→8000円に高騰しました。ビックリ!

カーンが良い例ですが、マジックのカードは新セット発売後に相性の良いコンボが見つかると高騰する傾向にあります。


モダンホライゾンも新カードが続々発表されていますし、新セット発表後は何か新しいコンボを探していくと、お得にカードを揃えるチャンスがあるかも知れませんよ。
今後もカードの値段のコラムを書いて行きます。次回はモダンホライゾンを予定です。

ではまた

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