MTG │ デッキ紹介 │ MOパンダ【《超能力蛙》《苛立たしいガラクタ》消える】
2024年8月26日 禁止制限告知
・レガシー
《超能力蛙》禁止
《苛立たしいガラクタ》禁止
※禁止制限告知(MTG公式)
8月に《悲嘆》が禁止になったことが記憶に新しいですが、今回の禁止制限告知では《超能力蛙》と《苛立たしいガラクタ》がレガシーフォーマットで禁止になりました。
禁止制限告知のレガシーの説明を見てわかる通り、《悲嘆》の禁止だけでは【青黒リアニメイト】は他のどのデッキよりも強力なままでした。
青いテンポデッキは《超能力蛙》を使わない理由がなく、《稲妻》のような火力が《超能力蛙》に弱く、青黒以外を選ぶ理由がないような状況だったのです。
《苛立たしいガラクタ》は《意志の力》や《目くらまし》といったピッチスペルをすべて封殺する、非常に強力な置物です。
しかし、《意志の力》をプレイする側は《苛立たしいガラクタ》をカウンターする以外の選択肢がなく、《苛立たしいガラクタ》から連打されるマストカウンター呪文に対応できないのが現状でした。
「《戦慄衆の秘儀術師》が禁止の中で《超能力蛙》が使えるのはおかしい」という声が多かったですが、その通りといった形で今回の禁止に至りました。
もう半年くらいは許されるかと思いましたが、年内に決断が下されたことに驚きです。それだけ《超能力蛙》の勝率が高く、環境が歪んでいたのだろうと思います。
《苛立たしいガラクタ》は、その流行によって消えたデッキがいくつかあります。複数のデッキタイプを消すほどのカードであることは確かです。
モダンホライゾン3を代表する2枚のカードがなくなり今後のメタゲームがどうなっていくのか。
今回はいくつかのデッキをピックアップしながら今後について考えていきましょう。
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■青黒リアニメイト
・禁止前:Legacy Challenge 32 優勝(2024/12/14)
・禁止後:Legacy Challenge 32 準優勝(2024/12/22)
《超能力蛙》の禁止によって【青黒リアニメイト】はただのリアニメイトデッキに戻りました。
《超能力蛙》は墓地対策と全く関係がないにもかかわらず、対処を迫る強力なカードでした。そのため、《超能力蛙》を対処しながら同時に墓地対策も行わなければならず、これが【青黒リアニメイト】を一段と強力にしていたポイントです。
今回の禁止によって、サイドボード後にしっかりと墓地対策を用意すれば【青黒リアニメイト】に即座に負けることはなくなるでしょう。特に《フェアリーの忌み者》のようなカウンターしにくいカードの対処は困難です。
現状、デッキ構築には変化の兆しが見られます。例えば、紹介しているリストのように《忌まわしき眼魔》や《オークの弓使い》を採用した形に移行していくと考えられます。
また、モダンホライゾン3以前に主流だった《ダウスィーの虚空歩き》が再び採用される可能性もあるでしょう。
カウンターが入ったリアニメイトデッキの一つになるのか赤黒になるのか、今後の変化に注目です。
■ナドゥ
・禁止前:Legacy Challenge 32 6位(2024/12/14)
・禁止後:Legacy Challenge 32 優勝(2024/12/22)
今回”なにも”影響がなかった《有翼の叡智、ナドゥ》デッキです。
リアニメイトデッキが若干不利でリアニメイト以外にはほぼ有利なデッキでしたが、今回の禁止でトップメタデッキが減りトップになるのではと言われています。
ただ、テンポデッキが青黒から青赤ベースに移行し《紅蓮破》の採用が増えた場合、《有翼の叡智、ナドゥ》自体が定着しにくくなり、程よく強いデッキくらいのポジションで落ち着くことも考えられます。
■カーンフォージ
・禁止前:Legacy Challenge 32 4位(2024/12/13)
・禁止後:Legacy Challenge 32 8位(2024/12/21)
禁止により《苛立たしいガラクタ》が消え、カウンターへの対処が難しくなりました。
今後は《防御の光網》に入れ替える形になると思いますが、重くなり《目くらまし》でカウンターされやすくなったのでテンポデッキ側の対処が少し容易になります。
《苛立たしいガラクタ》と違い、《記憶への放逐》を使わせることができるのはいいところですね。
《一つの指輪》と《神秘の炉》は使えるため、まだまだデッキの核になる部分が消えていません。
《次元の結節点》型であればマナが出なくて困ることも少ないのでまだまだ戦えるデッキでしょう。
■カスケードクラッシュ
・Legacy Challenge 32 7位(2024/05/14)
モダンホライゾン3前に使用者がいたデッキです。
《苛立たしいガラクタ》によってその戦略は否定されていました。《衝撃の足音》はカウンターされ、《活性の力》といった置物対策も《苛立たしいガラクタ》によってカウンターされ、まさにとばっちりを受ける形となっていたからです。
また、《超能力蛙》相手ではサイズで負けてしまい散々な目に遭うことが多かったですが、苦手なカードがすべて禁止されて復活のチャンスです。
ただし、《記憶への放逐》による続唱の誘発をカウンターされて動けない状況に陥る可能性があることは変わらないため、完全に解決されたわけではないかもしれません。
【ギャラクシーカスケード】においても、《記憶への放逐》の強さが足かせとなり、やはり難しい可能性があります。
■終わりに
2種類のカードの禁止制限告知と今後については以上です。
《豆の木をのぼれ》を採用したコントロールの復権もありえるかと思いましたが、ミッドレンジ界の王【エルドラージ】によってマナ基盤を破壊されるのでやや厳しそうです。《まき散らす菌糸生物》が許せません!
モダンホライゾン3が発売する前、《悲嘆》が厳しかったデッキや、《超能力蛙》《苛立たしいガラクタ》によってポジションが悪かったデッキも多数あるかと思いますが、そんなデッキが蘇るかもしれません。
新たなデッキタイプを求めてたくさんMTGやっていきましょう!