バトルスピリッツ │解説記事│Komainu【獄契約のすべて】

こんにちは。komainu(@koma020116)です!」

今回はBOR直前スペシャルということで、久々に環境デッキについて深掘りして行く記事にしようかと思います!
本記事のテーマは【獄契約】です。

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■獄契約って結局どのタイプが1番強いの?

メガデッキの登場以降ずっと環境にいる皆さんご存知【獄契約】ですが、構築にいろいろ型があることは知っていますか?

例えば、

・ヘクトル型
・バースト型
・ゴッド・ジャバド特化型

などが獄契約の「タイプ」に該当します。

それぞれのサンプルリストはこちら。

・ヘクトル型

・バースト型

・ゴッド・ジャバド特化型

それぞれの特徴として、ヘクトル型は蒼契約、呪契約等のヘクトルが刺さる対面へのメタ性能の高さ、バースト型はハンデスによる受けの強行突破、ゴッドジャバド型は序盤からの法外なカードパワーの押し付けが挙げられます。

結論から言えば、僕は「バースト型」の獄契約が現環境では1番強いと評価しています。
理由とともにそれぞれの型の欠点をいくつか挙げていきます。

・ヘクトル→《七大英雄獣ヘクトル》が1ターン目に引けなかった試合が後半ノイズになりすぎて受け性能に不安が残る。(特にロードジャバドのディスカを邪神にしたいのに手札にヘクトルが嵩張っている状況など)

・バースト→《超星使徒スピッツァードラゴン》にリーサルターンの《獄海伯イラ・リーヴァ》を剥がされてしまうとバーストがない丸裸の状態でお祈りアタックをしなければならない。

・ゴッドジャバド→《聖皇ジークフリーデンXV》に弱い。《四魔卿を統べる者ゴッド・ジャバド》をファーストアタックにした場合バーストが封じられないため、ノイズである《超星使徒スピッツァードラゴン》を嫌でも積まなければならない。また、Uトリガーを《聖皇ジークフリーデンXV》の9コストにガードされて打点が通らないパターンも存在するため、そもそも《四魔卿を統べる者ゴッド・ジャバド》自体の環境的な通りが良くない。

この中ではバースト型の「スピッツァーに弱い」という欠点が1番軽いと思いませんか?

今期の《超星使徒スピッツァードラゴン》はアイボウに1枚入っているかどうかくらいでその他の対面にはほぼほぼ入っていないと言っていいでしょう。

今までの獄契約は《白晶防壁re》や《オラクルXX オーバージャッジメント》を構えられた時点でリーサルが出せないことが確定していましたが、バースト型の獄契約は《獄海伯イラ・リーヴァ》さえ通って仕舞えばそれらを貫通して勝ちに行くことが可能です。

それが、僕が今期バースト型の獄契約が1番強いと評価している理由です。

■デッキリスト

■デッキの概要

上で書いたことの復習になりますが、基本的には普通の獄契約とやることは同じです。
相棒魔卿ジャバド》をはじめとする各種「魔卿」でカウントを増やし、《獄風の四魔卿ヴァン=トゥース》からの大量展開を目指します。

普通の獄契約と異なる点は、獄海伯イラ・リーヴァ》の採用でしょう。
このカードは、《獄海の四魔卿イル・デザール》や《獄海男爵グラウゴール》の効果で発動することで相手の手札を全て見て、その中からマジックカード(受け札)を1枚抜くことができます。

一見するただの1枚ハンデスのカードですが、その真髄は「手札を全て見る」という部分にあります。

現環境では《絶甲氷盾re》や《頼れる相棒》、《覇王爆炎撃re》のように、手札保護を持ったマジックカードが多くあります。
これに伴い、《獄海伯イラ・リーヴァ》のハンデス効果がうまく機能しない場面も当然多発します。

しかし、このような場面ではどうでしょう。

・自分盤面
相棒魔卿ジャバド》(魂状態)
獄風の四魔卿ヴァン=トゥース
獄海伯イラ・リーヴァ
獄海の四魔卿イル・デザール
・手札
魔卿執事バランドール
魔卿執事バランドール
アルティメット・セイリュービ

・相手盤面
相棒鮫シャック》(魂状態)
・手札
ヒョウモンパンサー
審判蛇ツイノムシバミ
神海皇子ガブル・シャック
絶甲氷盾re
・残コア2(リザーブ)

絶甲氷盾re》を確認したため、ターンが帰ってしまうことは確定していますが、《潮の刀士マシュバラ》が相手の手札にないことが確認できたので、《魔卿執事バランドール》と《アルティメット・セイリュービ》を《魔卿執事バランドール》の方から安心してプレイできるようになったと思います。

もし、《潮の刀士マシュバラ》が相手の手札にあった場合、煌臨を吐いた後に1体しかいない緑Uを退かされてしまうと《アルティメット・セイリュービ》が出せないという状況になってしまいます。
そのため、《潮の刀士マシュバラ》をケアの考慮に入れた場合、このターンの動きは《アルティメット・セイリュービ》でコアを戻して煌臨もせずエンドとなります。

手札を確認したことによって煌臨分のジャバド1ドローと、ジャバド本体の1ドローで合計2枚分こちらのリソースを得しましたね。
これこそが手札を確認することの大きなメリットです。

このデッキは、《獄風の四魔卿ヴァン=トゥース》から出したり、バースト発動から出したりした《獄海の四魔卿イル・デザール》に役割を持たせられているところが強力で、適当に出した《獄海の四魔卿イル・デザール》が急にキーカードに変貌するのが最大の特徴です。

獄海の四魔卿イル・デザール》から開く《獄海伯イラ・リーヴァ》はフラッシュを挟んでしまいますが、獄海男爵グラウゴール》の召喚時効果から発動すればフラッシュを挟まずに防御札を落とせるのも覚えておきましょう。
前者は《氷刃血解》に、後者は《白晶防壁re》に対して有効なプランです。

■各カード解説

相棒魔卿ジャバド

最近登場した《相棒魔卿ジャバド》2枚構築です。

今期のデッキは《相棒魔卿ジャバド》を1〜2ターン目から触れるものが多く、あまり場持ちがいいとは言えません。
そんな中2ターン目に2枚目の《相棒魔卿ジャバド》を召喚してアタックする動きは、そのターン自体は動けていますが、返しのターンが無いことがほとんどです。

例)
先1 紫の世界
後1 ジャバドアタック
先2 オボロ召喚、デストロード召喚自壊、ラルヴァン、オボロアタック
後2 ジャバドアタック
先3 ???

この???のターンに呪契約側はほぼほぼリーサルを取れる打点が捻出できるということは呪契約を回したことがある方にはわかるはずです。

このように、2枚目の《相棒魔卿ジャバド》はお茶を濁す動きとしてはギリギリ耐えてはいるものの、あまり進んでやりたい動きではありません。
それなら獄海男爵グラウゴール》のような0コストでの復帰や、受け札、バーストなどに枠を割いた方が勝率が上がるという考え方ですね。

実際枠もシビアなデッキですし、この構築では《獄海伯イラ・リーヴァ》に最低2枠は食われてしまうのもあって枠を割くために《相棒魔卿ジャバド》を削るのはアリだと思っています。

天蠍皇帝スコル・エンペラー

序盤に1番伏せたいバーストです。

相棒魔卿ジャバド》が退かされてしまうことが多い今期においては、獄風の四魔卿ヴァン=トゥース》の着地速度は大きく勝敗を左右します。

相棒魔卿ジャバド》を触れるデッキは、大体《相棒魔卿ジャバド》を破壊しつつ《獄風の四魔卿ヴァン=トゥース》の出ないギリギリのコアでアタックを止め、受け札を探すように立ち回ってきます。

そんな時、受けを探す相手のドローに反応した《天蠍皇帝スコル・エンペラー》を発動し、コアブーストして《獄風の四魔卿ヴァン=トゥース》の着地ターンをずらせるというのはバーストの役割としては十分すぎるくらいなので3枚確定のカードとして見ています。

流行りのアイボウに対し、小粒3面処理として役割を持てているところも強力です。

バーゴイルre

初動。後1で《テッペンバディ アイボウ》を破壊できる7000ラインの破壊効果を持っているのが強力です。

3枚入れるかも検討しましたが、アイボウの先1の動きがネクサスだった場合大して役割を持てていなかったため、あくまで自分の動きを多少強くできたらいいなくらいの認識で2枚採用となっています。

獄風伯ヌーヴェル・ヴァーグ

攻めでも受けでも強い万能カードです。
基本的に1枚目はゼロカウンターチェックに、2枚目以降は受けに使っていきます。

このデッキに取って脅威である《頂天龍皇ジークフリード・ゼニス》を召喚、アタック時で1枚で処理できたり、雑にコアブーストと1打点が強かったりして抜く余地がありません。

獄海伯イラ・リーヴァ

前で説明した通りこのデッキのフィニッシャーです。
防御札を抜きつつ相手のハンドを把握してゲームを掌握しましょう。

獄土の四魔卿マグナザッパー

コア数をずらして相手のやりたいことを阻害したり、Uトリガーで公開情報を増やしたりすることができます。

やれることが多い上に《相棒魔卿ジャバド》と合わせると手札が減らないカードとしてプレイできるので2〜3枚採用推奨です。
バースト型は枠が特にシビアなので今回は2枚。

魔卿執事バランドール

ジャバドの復帰。
攻めで使っても退かされてしまいやすいので、攻めで使うのは後続の煌臨を構えているかつソウルコアが残っている時です。

そうで無い時は受けで立てて、煌臨、アタック時でライフを2点以上ずらすことができたら理想です。

四魔卿を統べる者ロード・ジャバド

ジャバドの復帰②。
OC効果でバトル終了時にソウルコアが戻ってくるため、打点を足りさせる手段として使ったり、キーパーツを探すためのドローとして使ったりすることが多いです。

獄海男爵グラウゴール

ジャバドの復帰③。
序盤に《相棒魔卿ジャバド》を復帰させてドローを見つつ、後半では《イビルドローre》から回収して《獄海伯イラ・リーヴァ》の起爆剤として使うことができます。

役割は多いですが複数枚引くと腐りがちなので2枚採用です。

獄海の四魔卿イル・デザール

お馴染みのハンド増加後バーストです。
蒼契約の母数は減ってきたものの、アイボウや呪契約など、ハンド増加後バーストが刺さらない対面はほぼ無いので3枚確定です。

このデッキは《獄海伯イラ・リーヴァ》を発動するという役割もこのカードに追加されているため、着地してからもなるべく自壊しないで盤面に取っておきましょう。

獄風の四魔卿ヴァン=トゥース

フィニッシャー。
今期はゼロカウンターが少ないのでフル展開することが多いです。

獄炎の四魔卿ブラム・ザッファーグ

獄風の四魔卿ヴァン=トゥース》の出し先の大当たり枠。
召喚ロックをかけると色々な対面の《聖皇ジークフリーデンXV》の召喚時破壊から盤面を守ることができるため、煌臨デッキ対面でもロックをかけるシーンが増えました。

四魔卿を統べる者ゴッド・ジャバド

試合を長引かせて行った時に相手のリソースがジリ貧になってくるので、最後の一手として使うカードです。
獄海男爵グラウゴール》から《獄海伯イラ・リーヴァ》を発動し、そのままメインステップに煌臨して4点出ると《白晶防壁re》《絶甲氷盾re》を全て貫通して勝つことができます。

イビルドローre

各カード3〜4枚目以降の感覚です。

獄契約は対応力の広さと高い耐久力で勝負しているデッキなので、それぞれのカードを3枚ずつ積んでいくよりも不要な可能性のあるカードは2、足りなければ《イビルドローre》というように構築した方が強く組めるそうです。このデッキを構築したCARDBOXのシュン曰く

僕も《バーゴイルre》や《獄海男爵グラウゴール》が複数枚手札にくることに関しては違和感を感じていたため、言われてみるとその理屈には納得でした。

絶甲氷盾re

バースト持ちの防御札。
獄契約というデッキは、「バーストゾーンにカードが伏せられている」という事象自体が強いデッキであり、とりあえずバーストさえ伏せられていれば実際にそのカードがなんでも関係ない側面が多少あります。

そのため、防御札でありながらハンド増加後バーストに見せることのできる《絶甲氷盾re》の価値は他の防御札よりもワンランク高いように感じました。

零ノ障壁

獄契約ミラーにおいて、《獄海伯イラ・リーヴァ》で相手の《零ノ障壁》をハンデスすればこちら側だけゼロカウンターを持っているという状況が作り出せるため1枚採用しています。

覇王爆炎撃re

最近バーストを封じられないデッキが増えてきているのもあって、アタック後バーストとしてよく使うようになってきたカードです。
テッペンバディ アイボウ》や《相棒魔卿ジャバド》をバーストで破壊すればそのまま勝ちに繋がるため、それらの対面では初手で引いたら積極的に伏せていきましょう。

■対面知識

・VS蒼契約

アルティメット・セイリュービ》を使って十分なコアを確保しつつ受け煌臨で耐久し、相手の《神海皇子ガブル・シャック》を全て使い切らせるコンシード勝ちを狙います。

耐久を目指すものの、相手が盤面のコアを3〜5つで返してきた時は《獄炎の四魔卿ブラム・ザッファーグ》や《獄土の四魔卿マグナザッパー》での確定リーサルができることがあるのでそこは常に逃さないようにしていきましょう。

また、蒼-獄のマッチアップの蒼契約側の目指すところはリソース量による圧殺であるため、《マーラサーミズ神海都市》のハンド保護が解けていることも多いです。
獄海伯イラ・リーヴァ》+《獄炎の四魔卿ブラム・ザッファーグ》でも勝ち確になることがあるのでそれも目指したいです。

・VS獄契約(ミラーマッチ)

お互いバーストを引けていたら、序盤は《相棒魔卿ジャバド》でアタックしないようにしましょう。
アタックしてしまうと《覇王爆炎撃re》のバーストでC0状態で《相棒魔卿ジャバド》が破壊され、そこから先は好き放題されてしまいます。

大体は《バーゴイルre》を引くまで待ってC2にしてから始動するか、《獄風の四魔卿ヴァン=トゥース》の着地まで待つことになります。
各アルティメットはなるべく3(or5)コアずつ乗せて維持し、少しでも面のロスを少なくした方が勝つイメージです。

・VS呪契約

カウントを盛りながら素早く《獄炎の四魔卿ブラム・ザッファーグ》を投げ、召喚ロックをかけて2ターン殴ることで勝つマッチです。
呪契約は「自分のスピリットを破壊する」というデッキコンセプトの都合上、召喚がロックされているターンにはほとんど何もすることができません。

よくあるのは

獄風の四魔卿ヴァン=トゥース》→《獄炎の四魔卿ブラム・ザッファーグ

オラクルXX オーバージャッジメント》で耐えられる

ロックがきつくて返し何もできない

獄契約がもう一回殴って勝つ

という流れです。

獄炎の四魔卿ブラム・ザッファーグ》の速さは本当に勝敗と密接に関わってくるので、それを投げやすくする《獄風の四魔卿ヴァン=トゥース》も早い段階でドローしておきたいです。
また、引いた場合にバリューが高く使えるようにカウントはあらかじめなるべく盛っておきましょう。

・VSアイボウ

ハンド増加後バーストを使って《テッペンバディ アイボウ》を除去していき、リソース枯渇に追い込むマッチです。
コア数がものを言うデッキなので《獄土の四魔卿マグナザッパー》はよく刺さります。

また、《獄土の四魔卿マグナザッパー》や《四魔卿を統べる者ロード・ジャバド》でコアシュートをする時、その取り先は3コアのスピリット2体から1-1で取るようにしましょう。
突破覚醒が一度に戻せるコアは「一体に」しか乗せられないため、その後の《相棒魔卿ジャバド》のシュートで確実に1面は触れるようにできます。

・VSグラサジ

最近の型は受け煌臨によっていてゼロカウンターが採用されていないため、受けでの《獄風伯ヌーヴェル・ヴァーグ》が非常に刺さります。

受け煌臨や《獄風伯ヌーヴェル・ヴァーグ》、《アルティメット・セイリュービ》を使って相手の打点を凌ぎながら《獄炎の四魔卿ブラム・ザッファーグ》のロックをかけられたら勝ちです。

おわりに

今回は獄契約の解説でした!
バースト型の獄契約の良さがわかっていただけたでしょうか。

BORのような大型大会では受けの硬い獄契約はかなり多いことが予想されるので、是非ちゃんと練習してから当日を迎えましょう!!


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