デュエルマスターズ │考察記事│ dotto【新殿堂後の環境考察】
こんにちは、dotto(@22dotton)です。
今回は3月11日から施行された新殿堂後の環境を考察しています。
まずは新殿堂の内容の振り返りとそれぞれの採用可能枚数の変化によって起こる環境デッキへの影響と変化を確認していきましょう。
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■新殿堂
・プレミアム殿堂入り
《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》
《神の試練》
・殿堂入り
《「無月」の頂$スザーク$》
《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》
《幻緑の双月/母なる星域》
《天命龍装ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》
・殿堂解除
《次元流の豪力》
《超次元バイス・ホール》
《ボルバルザーク・エクス》
・新殿堂カードが与える影響
《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》(プレミアム殿堂)
影響を受けた環境デッキ
⇒赤青マジック、ラッカゴスペル、4c邪王門、ループ系デッキ等
水文明が入っていれば採用の選択肢に入ってくる強力なツインパクトカード。
下面は1ターン欲しい時にターンを稼げ、詰めの際に受けカードを止め、ループデッキのフィニッシュカード枠として今まで多く採用されてきました。
元が殿堂カードだったとは言え、代用の利くカードの存在しない唯一無二のカードなので勿論環境に与える影響度は高いです。
特に【赤青マジック】においては《芸魔隠狐カラクリバーシ》&《芸魔王将カクメイジン》との相性の良さから《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》の性能を存分に発揮していました。
今後はプレミアム殿堂入りによって使用できなくなったことで、各デッキが受けのカードのケアや自分の動きを通すための方法を再考する必要があります。
《神の試練》(プレミアム殿堂入り)
影響を受けた環境デッキ
⇒青黒魔道具、青魔道具、その他ループ系デッキ
前回の殿堂で殿堂入りしたもののループデッキのフィニッシュカードとして引き続き悪用されたカード。
山札を掘り進める動きとループの方向性が合致していれば優秀なフィニッシュカードに化け、このカード自体がリソース獲得に貢献することから簡単にループまで持って行くことができました。
環境デッキにおいては【青黒魔道具】のフィニッシュ時の詰めやループカードとして運用され、《堕∞魔ヴォゲンム》の山札を掘る動きと《「無月」の頂$スザーク$》のリソース回収とドロー効果、妨害効果が噛み合い、《神の試練》の強みを最大限に活かすことができています。
今後は簡単にライブラリーアウト負けを回避することもできなくなるのでループ自体のハードルが上がることになります。
《「無月」の頂$スザーク$》(殿堂入り)
影響を受けた環境デッキ
⇒青黒魔道具、青魔道具
除去ハンデスドローをこなせるアドバンテージモンスター。
ゲームの流れの中で比較的早いターンに召喚することができる上に一定の除去耐性を持ち合わせているため対処するのがとても困難で、主に【青黒魔道具】の軸として《堕∞魔ヴォゲンム》と共に環境の中心で暴れました。
殿堂入りによってデッキの軸として運用することはできなくなるため《「無月」の頂$スザーク$》中心の運用はできませんが、【魔道具】が強い限り《「無月」の頂$スザーク$》の存在は付いて回りそうです。
《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》(殿堂入り)
影響を受けた環境デッキ
⇒赤緑アポロ
理不尽3killマシーン。
3killの再現性においては歴代デッキトップレベルで《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》の存在が多くの受けカードの存在を無下にしてきました。
殿堂入りのタイミングで言えば存在感が少し薄くなってきていた今回より前回の殿堂入りのタイミングで規制されるのが適したタイミングだったと思いますが、多くのプレイヤーを3killした名誉の殿堂入りということでしょう。
今後は取って代わって【赤単我我我】が出てくるか、中速環境になるか、将又3killビート枠は【赤青マジック】が独占するかが注目ポイントです。
《幻緑の双月/母なる星域》(殿堂入り)
影響を受けた環境デッキ
⇒アナジャオウガ
足回りをこなしながら6マナ以上あれば3コストでゲームが終わらせられるツインパクトカード。
とにかく《CRYMAXジャオウガ》との相性が良く、《CRYMAXジャオウガ》の存在が無ければ暫く殿堂入りすることはありませんでした。
上面下面どちらも元々存在するカードなので他のカードで代用することはできますが、【アナジャオウガ】において今まで圧縮できていたデッキスロットを《幻緑の双月/母なる星域》が殿堂入りした分だけ圧迫されて弱体化してしまいました。
少し弱体化した【アナジャオウガ】ですが、《CRYMAXジャオウガ》は強いので新環境でどのような使われ方をするか気になるところです。
《天命龍装ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》(殿堂入り)
影響を受けた環境デッキ
⇒フィオナアカシック、白単カウンター、他多数
2コスト分の踏み倒しと受けを兼ねられるツインパクトカード。
7コストのフィニッシャークラスのカードやデッキの核となるカードを踏み倒す性能に優れるため多くのデッキで採用されてきました。
Tier1のデッキには今まであまり採用されてきませんでしたが【フィオナアカシック】においては性能面全てに噛み合いがあるため遂に殿堂入りに、今回の殿堂カードで最もデッキに影響を与えたカードだと言えます。
今後は《天命龍装ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》の下面で上面を出して受ける動きはできなくなるため、攻め手側のトリガーケアが少し楽になります。
《次元流の豪力》《超次元バイス・ホール》《ボルバルザーク・エクス》(殿堂解除)
殿堂解除された3枚のカードが環境に与える影響度合いは未知数です。
《次元流の豪力》と《超次元バイス・ホール》の2枚は少なくとも「アドバンス環境」でしか使用できないのであまり大きな影響を期待することはできません。
何かあるとすれば《ボルバルザーク・エクス》になるでしょう。
強力なマナアンタップ効果を持っているためループやワンショットに組み込む形が考えられますが、《ボルバルザーク・エクス》が活躍していた時代と比べてみると環境の速度が大きく変わってしまっているため使い勝手自体あまり良いわけではありません。
今後の新カードやデッキの開拓によって環境で再び見られる機会が出てくるかもしれませんが、現時点の環境において可能性は低いと考えています。
・新殿堂後の環境予想
新殿堂であまり大きな影響を受けなかった環境上位デッキの
【赤青マジック】
【アカシックフィオナ】
【黒緑アビス】
【黒単アビス】
【青黒COMPLEX】
の5つは変わらず環境上位に居座ることが予想され、Tier3以下のデッキからは【巨大天門】と【ラッカゴスペル】の2つが少し頭の抜けた存在であるため今後の活躍に期待ができます。
そこから予測される最初のメタゲームは…
Tier1
【黒緑アビス】
【赤青マジック】
Tier2
【黒単アビス】
【青黒COMPLEX】
【アカシックフィオナ】
【巨大天門】
【ラッカゴスペル】
上記以外のデッキだと【魔道具】や【赤緑アポロ】の弱体化によって少し遅めのデッキも環境的に立ち回りやすくなっていると思うので、その他コントロール系デッキの中でどのようなデッキが台頭してくるかにも期待したいです。
・総括
今回の新殿堂で環境上位デッキの多くが影響を受けました。
このような殿堂はメタゲームに与える影響度が高く、ゲームバランスが大きく変わってしまっているので新殿堂が開幕してからのメタゲームを読む難易度が上がります。
環境が始まってみると今まで特定のデッキが影響して表に出て来なかった意外なデッキが環境に現れることもあり得ます。
全国大会もありますので環境の変化には自分も注視したいと思っています。