『モダンホライゾン2』プレビューカードを公開!
みなさんこんにちは。ゆうやんです。
なんと今回、6月11日(金)に発売する特殊セット『モダンホライゾン2』のプレビューカードを、ラッシュメディアがいただきました!
『モダンホライゾン2』は、その名の通り、収録されるすべてのカードがモダン以下でのみ使用できるという特殊セット。
一年前に発売された『モダンホライゾン』には、《最高工匠卿、ウルザ》や《氷牙のコアトル》などの強力なカードから、《甦る死滅都市、ホガーク》や《アーカムの天測儀》といった問題児まで、収録されたカードは多岐フォーマットに渡って活躍しています。
また、対抗色フェッチランドなどのモダンで人気のカードはもちろん、モダンで初めて使用可能になる古いカードも再録されるのが『モダンホライゾン2』。
本記事でご紹介させていただく2枚のカードは、共に初めてモダンに登場するカードです!
プレビューカード:《退去の印章》
21年前に発売されたエキスパンション『ネメシス』の印章シリーズから、《退去の印章》が再録!
現在モダンでも使われることのある《炎の印章》は《ショック》が込められた印章ですが、同サイクルの《退去の印章》は《送還》を内蔵しています。
《退去の印章》は様々なデッキで4枚積まれるほどの性能を持っているわけではありませんが、今のモダン環境でも、いぶし銀の活躍が見込めるカードです。
特に最近流行の《裂け目の突破》で《引き裂かれし永劫、エムラクール》を出すブリーチエムラに対して、場においておくだけでコンボを防げます。
似たカードとしては《上天の呪文爆弾》があり、あちらはドロー能力も付いていますが、能力を使用するのに1マナ必要というのはネックです。
《退去の印章》は《極楽鳥》などを後手番で1ターン目にバウンスすることもできるため、決して《上天の呪文爆弾》は上位互換ではないのです。
そして、Rush Pros所属の高橋 優太選手、井川 良彦選手の両名にも、《退去の印章》について聞いてみました!
高橋「《夢の巣のルールス》との相性が良いね。何度も再利用できるし、《夢の巣のルールス》自体を守るのも良い」
《炎の印章》が再び使われる要因となった《夢の巣のルールス》は、《退去の印章》とも良相性のようです。
《夢の巣のルールス》プレイ→《上天の呪文爆弾》でバウンスを構えるには、合計で5マナ必要で、《夢の巣のルールス》を使用するデッキが土地枚数を少なくする関係上、4マナで同じことを行える《退去の印章》は、もしかすると青い《夢の巣のルールス》デッキに居場所を見つけるかもしれません。
井川「過去のスタンやエクテンで使われた優秀なカードだね。果敢のタネになりつつ、相手の《ティムールの激闘》やヘリオッドバリスタコンボに対して、タップアウトしててもけん制になるのが良い。イゼット果敢で使うかも」
イゼット果敢のように、能動的に呪文を唱えていきたいデッキでも、《退去の印章》は候補となりえるカードのようです。
特にイゼット果敢は打ち消しを構えないアグロで、かつ呪文を唱えることでクリーチャーのサイズが上がるため、なるべく自分のターンでマナを使い切りたいデッキ。井川選手の言うように、《退去の印章》はぴったりなカードに見えますね!
プレビューカード:《ゴブリンの砲撃》
続いてご紹介する2枚目のプレビューカードは、《ゴブリンの砲撃》!
レガシーのゾンバードメントのキーカードにもなっているエンチャントが、モダンで使用可能となりました。
ゾンバードメントのデッキ名の由来は、《ゴブリンの砲撃》の英語名《Goblin Bombardment》にゾンビをくっつけた造語。ゾンビを《ゴブリンの砲撃》で生け贄に捧げていくことから、そのデッキ名が付きました。《ゴブリンの砲撃》は、既にレガシーで実績のあるカードなのです!
どんなクリーチャーも1点火力になるため、特に相性が良いのはトークンデッキでしょうか。《未練ある魂》や《歴戦の紅蓮術士》など、マルドゥカラーのサクリファイスデッキがモダン環境に現れるかもしれません。
《ゴブリンの砲撃》についても、Rush Pros所属の高橋 優太選手、井川 良彦選手の両名にお話しをうかがっています!
高橋「《恐血鬼》との相性がグッド。フェッチランドが実質1点火力になるのは強いね」
まさにゾンバードメントにも採用されているシステム、《恐血鬼》とフェッチランド。残念ながらその効果を増加させる《黄泉からの橋》はモダンでは禁止されていますが、それでも強力です。
自らの墓地を《面晶体のカニ》などで肥やして《復讐蔦》を吊り上げるクラブヴァインなど、《恐血鬼》が入っていたデッキで、《ゴブリンの砲撃》は活躍するかもしれません。
井川「サクリファイスデッキがモダンでできるかもね。この手のデッキで重要なのはサクり台が死なないことだから、エンチャントである《ゴブリンの砲撃》はぴったり。『時のらせん』に《永劫の輪廻》があるから、懐かしのペブルスコンボが復活するかも?」
井川選手のコメント通り、強いサクり台の条件は、自身が除去で死なないことと、マナがかからないことです。これに該当するサクり台の多くはトーナメントでの実績があり、《狂気の祭壇》や《大いなるガルガドン》がそれに該当します。
特に上記の2種はライブラリーを削ったり、自身の待機コストを減らすなど、盤面に影響を及ぼさないのに対し、《ゴブリンの砲撃》はしっかり場に干渉してくれるため、非常に強力なサクり台と言えるでしょう。
ペブルスとは、かつてエクステンデッドに存在していたコンボデッキです。《永劫の輪廻》と《ゴブリンの砲撃》を設置し、《ファイレクシアの歩行機械》を出して生け贄に捧げて無限ダメージを与えるデッキで、モダンにも《羽ばたき飛行機械》や《メムナイト》がいるため、このデッキを再現できます。
《狂気の祭壇》でもこのコンボは成立しますが、重要なのは《ゴブリンの砲撃》の単体性能の高さです。
《狂気の祭壇》はコンボ以外の状況で仕事をしてくれませんが、《ゴブリンの砲撃》は並べたクリーチャーを生け贄に捧げるだけでも強力なため、トークンデッキに《永劫の輪廻》と《ゴブリンの砲撃》を入れるだけで、瞬殺コンボを内蔵したビートダウンデッキが完成するのです。
『モダンホライゾン2』の発売日は6月11日!
いかがでしたか?
ご紹介した2枚のエンチャントは、いずれも派手な能力を持つ神話レアではありませんが、モダンで姿を見かけるカードになる可能性が十分にあります。
プレビューはまだまだ始まったばかりです。どんな新カードが登場するのか、どの古の名カードがモダンで使用可能となるのか、今から楽しみで仕方がありませんね!
『モダンホライゾン2』の発売日は6月11日。カードラッシュでは当日深夜から通販にてシングルカードの購入が可能となりますので、ぜひご利用ください!