MTG │ デッキ紹介│ 高橋優太【白単イニシアチブ特集】

最近、レガシーやヴィンテージで注目を浴びているデッキがあります。

イニシアチブ!?
バルダーズゲート発売当時は注目度が低かったですが、ここに来てレガシーでイニシアチブデッキの上位入賞が増えてきました。

今回は、白単イニシアチブの解説をして行きます。

今週末は大阪でエターナルパーティ、マジックオンラインではエターナルウィークエンドと、レガシーの大型イベントが開催されますので、ぜひ参考にしてみてください。

※イニシアチブについてわからないことは公式記事をご参照ください

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■参考情報

レガシーチャレンジ
ヴィンテージチャレンジ

直近のマジックオンラインでの大会結果を参考にしています。

■白単イニシアチブ(レガシー)

白単イニシアチブ
デッキリスト
1:《冠雪の平地/Snow-Covered Plains
1:《皇国の地、永岩城/Eiganjo, Seat of the Empire
1:《カラカス/Karakas
4:《魂の洞窟/Cavern of Souls
4:《裏切り者の都/City of Traitors
4:《古えの墳墓/Ancient Tomb
2:《平地/Plains
17 Lands


4:《白羽山の冒険者/White Plume Adventurer
4:《精鋭呪文縛り/Elite Spellbinder
4:《練達の地下探検家/Seasoned Dungeoneer
4:《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben
4:《孤独/Solitude
2:《エメリアのアルコン/Archon of Emeria
2:《宮殿の看守/Palace Jailer
24 creatures

4:《虚空の杯/Chalice of the Void
3:《精霊界との接触/Touch the Spirit Realm
4:《水蓮の花びら/Lotus Petal
4:《金属モックス/Chrome Mox
4:《エメリアの呼び声/Emeria’s Call
19 other spells


4:《剣を鍬に/Swords to Plowshares
3:《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre
1:《赦免のアルコン/Archon of Absolution
1:《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor
1:《封じ込める僧侶/Containment Priest
2:《第三の道のロラン/Loran of the Third Path
2:《精神壊しの罠/Mindbreak Trap
1:《無のロッド/Null Rod
15 sideboard cards

イニシアチブを得たプレイヤーは、「地下街」というダンジョンを探索します。

プレイヤーはイニシアチブを得たときと、その後、自分のアップキープの開始時にイニシアチブを保持していれば、地下街探索をします。
まず、イニシアチブを持つクリーチャーが戦場に出た時に「秘密の入り口」を探索して、ライブラリーから基本地形をサーチ。
次のアップキープに「鍛冶場」でクリーチャー1体に+1/+1カウンターを2個乗せるか、「失われた井戸」で占術2を行い、それ以降のアップキープに、下に繋がっているダンジョンを進めていきます。この際、「鍛冶場」から「隠し部屋」に行ったりは出来ません。
イニシアチブを持っているプレイヤーが、対戦相手のクリーチャーから戦闘ダメージを受けた時、その対戦相手がイニシアチブを得ます。まだイニシアチブを得ていなかった場合は、「秘密の入り口」からスタートです。

「闘技場」に書いてある使嗾(しそう)は、「あなたの次のターンまで、そのクリーチャーは、可能なら各戦闘で攻撃し、可能ならあなたでないプレイヤーを攻撃する。」という能力です。
統率者セットの能力なので「可能ならあなたでないプレイヤーを攻撃する」の一文がありますが、レガシーなど1対1での対戦の場合は気にしなくて良いです。対象のクリーチャーに、あなたへの攻撃を強制する効果を与える能力だと考えてください。

イニシアチブで頻繁に起こる動きとしては、「秘密の入り口」→「鍛冶場」→「罠だ!」→「書庫」→「死せる三者の玉座」です。1ターン目に《白羽山の冒険者》を出せば次のターンには5/5で攻撃し、「罠だ!」で5点なので、そのまま4ターン目に20点のライフを削り切ります!
除去などでライフを削り切れなかった場合でも、「死せる三者の玉座」まで到達すればライブラリートップ10枚からクリーチャーを+1/+1カウンターが3個乗った状態で戦場に出して、継続して攻めていけます。

クリーチャーを除去された場合は、「秘密の入り口」→「失われた井戸」→「隠し部屋」→「地下墓地」→「死せる三者の玉座」で探索して、宝物トークンと4/1威迫のスケルトントークンを出しながら、「死せる三者の玉座」でマナと盤面両方のアドバンテージを得ます。

イニシアチブは打点が非常に高く、なおかつクリーチャーを除去されてもアドバンテージを獲得するので、攻撃してイニシアチブを奪う方法以外では対処が難しいです。

白羽山の冒険者》はアンタップ能力により警戒に近い働きをしますし、他の色のイニシアチブを得るクリーチャーが4マナの中で、これだけが3マナで1ターン早く出せます。イニシアチブは毎ターンアドバンテージを得るので、1ターン早く出せるのはとても重要!
練達の地下探検家》はプロテクション(クリーチャー)によりブロックされず、探検で土地を引いたりサイズアップしていきます。

早いターンにイニシアチブを得ることが勝利に直結するため、《白羽山の冒険者》《練達の地下探検家》の高速召喚をとにかく狙うのが、この白単イニシアチブです。

マナ加速カード。2マナ出る土地と0マナアーティファクトにより、1.2ターン目のイニシアチブ獲得を目指します。

2マナ出る土地と《金属モックス》により、レガシーでは挨拶とも言える1ターン目《虚空の杯》X=1で妨害していきます。

意志の力のないデッキだとコンボデッキへの相性が気になりますが、《スレイベンの守護者、サリア》《エメリアのアルコン》《精鋭呪文縛り》により相手の呪文も妨害可能です。

初期のリストでは《選定された平和の番人の方が優先されていたのですが、最近はイニシアチブのミラーマッチが多くなったため、攻撃を通しやすい飛行クリーチャーである《精鋭呪文縛り》《エメリアのアルコン》が優先されてきています。

メインに《虚空の杯》が入っている関係上、1マナの呪文は採用しにくく、白定番の《剣を鍬に》はサイドボード。なので除去の枠は《孤独と《精霊界との接触》。《精霊界との接触は魂力により自分のクリーチャーを除去から守り、ついでに明滅でイニシアチブを得たり、《孤独想起→明滅で2体除去から《孤独》の盤面定着のプチコンボも可能と便利。

孤独》想起や《金属モックス刻印のために白いカードが必要なので、土地でありながら追放できる枠として、《エメリアの呼び声》が4枚採用されています。

マナ加速して出したイニシアチブクリーチャーを《意志の力されたら一瞬で負けてしまうので《魂の洞窟》。デッキ内のクリーチャータイプは人間が多いですが、《白羽山の冒険者》がオーク・クレリックだったり、《エメリアのアルコン》が執政官だったりと、少し不便な瞬間もあります。

■白単イニシアチブ(ヴィンテージ)

白単イニシアチブ
デッキリスト
4:《古えの墳墓/Ancient Tomb
2:《魂の洞窟/Cavern of Souls
4:《ウルザの物語/Urza’s Saga
2:《カラカス/Karakas
4:《不毛の大地/Wasteland
1:《露天鉱床/Strip Mine
4:《平地/Plains
21 Lands


4:《白羽山の冒険者/White Plume Adventurer
4:《孤独/Solitude
1:《宮殿の看守/Palace Jailer
4:《練達の地下探検家/Seasoned Dungeoneer
4:《エメリアのアルコン/Archon of Emeria
2:《第三の道のロラン/Loran of the Third Path
4:《迷宮の霊魂/Spirit of the Labyrinth
4:《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben
27 creatures

1:《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator
1:《Mox Ruby
1:《Mox Jet
1:《Mox Pearl
1:《Mox Emerald
1:《Mox Sapphire
1:《金属モックス/Chrome Mox
1:《ブラック・ロータス/Black Lotus
1:《魔力の墓所/Mana Crypt
1:《大祖始の遺産/Relic of Progenitus
1:《三なる宝球/Trinisphere
1:《虚空の杯/Chalice of the Void
12 other spells


2:《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War’s Wage
1:《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt
2:《精神壊しの罠/Mindbreak Trap
3:《安らかなる眠り/Rest in Peace
1:《儚い存在/Ephemerate
2:《剣を鍬に/Swords to Plowshares
1:《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist
1:《魂の洞窟/Cavern of Souls
1:《異端聖戦士、サリア/Thalia, Heretic Cathar
1:《宮殿の看守/Palace Jailer
15 sideboard cards

驚くべきことに、ヴィンテージでも白単イニシアチブが活躍しています!
各種《Mox》や《Black Lotus》《魔力の墓所》があるため、1ターン目に《白羽山の冒険者》を出すことが容易。その上ヴィンテージはクリーチャーが少ないデッキが多いので、他の環境よりも攻撃によってイニシアチブを奪われにくいです。

僕が注目しているのが、この《第三の道のロラン》《カラカスのセットで、繰り返しエンチャント・アーティファクトを破壊できます。レガシーでも今後良く見る組み合わせになりそう。

今回のリストには入っていませんでしたが、《太陽の指輪はイニシアチブクリーチャーを早く出せて《ウルザの物語とも相性が良いので、採用して良さそうです。

■白単イニシアチブに対抗するなら

飛行で殴る!

イニシアチブを奪うためにも、攻撃を通しやすい1.2マナの飛行クリーチャーの価値が高いです。

魂の洞窟》が入っているため、打ち消し呪文だけでは対処できないこともあります。

誘発自体を防いだり、能力を失わせたりしてイニシアチブを獲得させないのが《倦怠の宝珠》《激しい叱責》です。

相手のクリーチャーを止めつつイニシアチブを奪うのに、プロテクション(白)は最適です。

戦慄の朗詠者、トーラック》《ファイレクシアの十字軍》はどちらも構築レベルで、特に《戦慄の朗詠者、トーラック》がおすすめ。

少し性能が落ちますが《悪名の騎士》もサイドボード候補。

白単イニシアチブのミラーマッチを意識してか、《赦免のアルコン》をサイドボードに入れたリストも見るようになりました。白単や黒単がもっと増えるようであれば、両方に効く《静月の騎兵》も候補になりそう。

イゼットデルバーがサイドボードに取るなら《解き放たれた狂戦士》がおすすめ。《精霊の魂、アニマー》は、さりげなくプロテクション(白)(黒)を持っています。

他にも《嵐の息吹のドラゴン》《ヴィズコーパの血男爵》などプロテクション(白)の候補を考えましたが、1.2ターン目にイニシアチブを取られた、すぐに取り返すためには軽いことが必須条件なので、3マナ以下でないと採用は難しいと思います。

今後メタゲームが進むにあたって、白単イニシアチブ側はプロテクション(白)を除去するために《四肢切断》《歩行バリスタ》を採用することがありそうです。

なので《四肢切断》にも当たらないプロテクション(白)(黒)の価値はより高いかも!《静月の騎兵》《精霊の魂、アニマー》の出番か?

■おわりに

正直な話、イニシアチブという能力がここまで強力であるとは予想できなかったので、1ターン目《白羽山の冒険者》の強さには驚きました。
除去だけでは対処が難しく、《意志の力》に対しても《魂の洞窟》という答えがあるので、今後もメタの一角として活躍して行きそうです。

それではまた。


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