MTG │デッキ紹介 │ 井川良彦【今夜すぐ使えるBo1デッキ特集】

皆さんこんにちは。Rush Prosの井川(@WanderingOnes)です。

先週末はMTG日本公式で、2020プレイヤーツアーファイナルの解説を担当させていただきました!

初めてということで拙い点もあったかと思いますが、楽しめていただけたなら嬉しいですね。

まだご覧になって無い方もぜひTwitchYouTubeのアーカイブでご覧いただければ嬉しいです。

マジック:ザ・ギャザリング日本公式サイトから引用

今夜の25時からは決勝ラウンドの配信もあります。次期ライバルズリーグにも見事招待されている、チーム曲者のエース・熊谷 陸選手が見事トップ8進出を決めていますので、その活躍をみんなで見届けましょう!

そして同じく今夜から、2回目となる「THE ARENA OPEN」が開催されます!

初日がBo1・2日目がBo3なのは前回と変わりませんが、フォーマットがなんとヒストリック!

MTGアリーナ内の賞金制トーナメント「The Arena Open」が今週末に開催。今回のフォーマットはヒストリック

日本時間、今週末の8月2日より、MTGアリーナ内で2日制の賞金イベント「THE ARENA OPEN」が開催となります。 ※本イベントに記載されている時間はすべて日本時間です。 本イベントは2日制。 初日のトーナメントで7勝することで2日目に進出し、7勝する前に3敗してしまうとそこで終了となります。 また、初日については1日に何度も参加することが可能です。 初日はBO1(サイドボードなしの試合形式)、2日目はBO3にて行われます。初日と2日目は別のデッキを使用できます。 初日 以上の5枚のカードスタイルとなります。 2日目 ※5勝以上したプレイヤーには、Zendikar Rising Qualifier Weekendの権利が付与されます。 MTG ARENA: STATE OF THE GAME – JULY 2020

初日の勝利なくして2日目の参加はナシ!ということで、今回の記事は「今夜すぐ使えるBo1デッキ特集」

Bo1のデッキの中から、僕が個人的にオススメするデッキを紹介していきます!

あんちゃんの記事も参照しながら読んでいただければより理解が深まると思いますので、合わせてどうぞ!

 

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■白単オーラ

白単オーラ(Bo1)

3 《石とぐろの海蛇/Stonecoil Serpent
3 《無私の救助犬/Selfless Savior
2 《命の恵みのアルセイド/Alseid of Life’s Bounty
4 《コーの精霊の踊り手/Kor Spiritdancer
4 《静寂をもたらすもの/Hushbringer
4 《ケイラメトラの恩恵/Karametra’s Blessing
4 《まばゆい神盾/Glaring Aegis
4 《堅実な立ち位置/Solid Footing
4 《歩哨の目/Sentinel’s Eyes
4 《きらきらするすべて/All That Glitters
4 《天使の贈り物/Angelic Gift
19 《平地/Plains
1 《アーデンベイル城/Castle Ardenvale
相棒 : 《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream Den

MTGアリーナのBo3ラダーにてミシック1位を記録したことにより、今爆発的に増加しているのがこの白単オーラ。

人気を博している《荒野の再生/Wilderness Reclamation》+《死者の原野/Field of the Dead》デッキに対して非常に強力な構成になっており、圧倒的な勝率を叩き出すことができます。

デッキの核はヒストリック用に再録された《コーの精霊の踊り手/Kor Spiritdancer》。モダンでも活躍していた通り、このヒストリックでも期待通りの活躍を見せます。

すべてのオーラにドローが付くだけでなく本人が超巨大なサイズで殴りかかるため、このクリーチャーが生存してターンが帰ってきたなら、そのゲームを落とすことはほとんどないでしょう。

そして飛行・絆魂というオーラの付け先として最適な能力を持っているだけでなく、環境のキラーカードとしても活躍するのがこの《静寂をもたらすもの/Hushbringer》です。

上流階級のゴブリン、マクサス/Muxus, Goblin Grandee》をはじめとしてデッキの大半がETB能力を持っている赤単ゴブリンをほぼ封殺できるだけでなく、《湖に潜む者、エムリー/Emry, Lurker of the Loch》を利用しているケシスやブリーチといったコンボデッキ、《不屈の巡礼者、ゴロス/Golos, Tireless Pilgrim》《エルフの再生者/Elvish Rejuvenator》が生命線の《死者の原野/Field of the Dead》デッキなど多くのデッキに刺さります。

元々はBo3のデッキですが、Bo1で回しても元のリストのまま、一切変える必要のないほどの完成度を実感しました。

今夜のデッキが決まってないのであれば、真っ先にオススメできるのがこのデッキです。ほとんどのカードがスタンダードリーガルなため、ワイルドカードの消費が最低限で済むのも嬉しいですよね。

安い、速い、強い!

■ケシスコンボ

ケシスコンボ(Bo1)

4 《精励する発掘者/Diligent Excavator
1 《迷い子、フブルスプ/Fblthp, the Lost
4 《万面相、ラザーヴ/Lazav, the Multifarious
4 《湖に潜む者、エムリー/Emry, Lurker of the Loch
2 《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature’s Wrath
4 《隠された手、ケシス/Kethis, the Hidden Hand
2 《ケイヤの誓い/Oath of Kaya
4 《モックス・アンバー/Mox Amber
4 《彩色の宝球/Chromatic Sphere
4 《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler
1 《神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries
1 《伝承の収集者、タミヨウ/Tamiyo, Collector of Tales
4 《インダサのトライオーム/Indatha Triome
4 《ゼイゴスのトライオーム/Zagoth Triome
3 《繁殖池/Breeding Pool
2 《湿った墓/Watery Grave
2 《神聖なる泉/Hallowed Fountain
1 《寺院の庭/Temple Garden
4 《氷河の城砦/Glacial Fortress
3 《水没した地下墓地/Drowned Catacomb
2 《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove

昨年のスタンダードで一世を風靡したケシスコンボ。このヒストリックでは健在であり、いくつかの新戦力を加えてさらに強力なデッキに仕上がっています。

Bo1では墓地対策をされることがほとんどないので、Bo3よりも戦いやすいデッキでもあります。

まずは一番デッキを強化したのが《湖に潜む者、エムリー/Emry, Lurker of the Loch》。

隠された手、ケシス/Kethis, the Hidden Hand》から勝ちに行くにはある程度墓地の枚数を肥やす必要がありますが、その役割を《精励する発掘者/Diligent Excavator》と共に担ってくれます。

また《隠された手、ケシス/Kethis, the Hidden Hand》がいれば1マナ、さらに《モックス・アンバー/Mox Amber》があれば1マナ軽くなり(青)マナのみでプレイできるのが大きな強み。

従来は《精励する発掘者/Diligent Excavator》を盤面に用意しないとコンボが決まらないことが多かったですが、このカードの登場により「浮きマナが3マナ(ケシスの分)のみ」の状態からでも「《隠された手、ケシス/Kethis, the Hidden Hand》→《モックス・アンバー/Mox Amber》→《湖に潜む者、エムリー/Emry, Lurker of the Loch》というループ」(モックスとエムリーが2枚以上必要)で勝てるようになったため、安定感が大幅に上がりました。

湖に潜む者、エムリー/Emry, Lurker of the Loch》はコンボの速度・安定感を高めましたが、こちらはデッキの柔軟性を強化してくれました。

余った墓地(伝説のカード以外)を有効活用して早いターンに着地してくれるので、アグロにはライフを回復しながら盤面を支え、コントロール系にはアドバンテージとクロック要員として活躍するミッドレンジとして振る舞うことが可能です。

また《万面相、ラザーヴ/Lazav, the Multifarious》とも相性バツグン。

2ターン目に出した《万面相、ラザーヴ/Lazav, the Multifarious》が4ターン目に《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature’s Wrath》に変身して殴りかかるなんてことも可能です.

そして何より改善されたのがマナベースです。

2種8枚のトライオームのおかげで色マナの総量が増え事故が減っただけでなく、ギルドランドを減らしつつもチェックランドを安定して運用できるようになっています。

タップイン8枚は少し嵩張るように見えるかもしれませんが、2マナ+タップインで3ターン目を過ごしたり、《モックス・アンバー/Mox Amber》のおかげでうまくマナが足りたりするので見た目よりも問題になりません。

今回のデッキですと、《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature’s Wrath》のために白黒土地を排除し、さらにBo1で《廃墟の地/Field of Ruin》が少ないことを見越して基本地形を抜き《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》を追加しています。

ゴブリンに対しては相手の方がキルターンが速い&安定しているため分が悪いですが、それ以外の多くの相手に対して安定して戦えます。

このリストはビートダウンを意識して組んでいますので、ミラーやブリーチコンボを意識したい人は《夢を引き裂く者、アショク/Ashiok, Dream Render》を、コントロールやミッドレンジを意識したい人は《伝承の収集者、タミヨウ/Tamiyo, Collector of Tales》を増量すると良いでしょう。

前述の通り《湖に潜む者、エムリー/Emry, Lurker of the Loch》のおかげでクリック数もかなり減りましたし、昨年ケシスコンボを触ったことがある人はもちろん、コンボデッキが好きな方にオススメのデッキです!

■赤単

赤単(Bo1)

4 《ギトゥの溶岩走り/Ghitu Lavarunner
4 《ショック/Shock
1 《狂信的扇動者/Fanatical Firebrand
3 《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer
4 《ヴィーアシーノの紅蓮術師/Viashino Pyromancer
4 《遁走する蒸気族/Runaway Steam-Kin
4 《稲妻の一撃/Lightning Strike
3 《砕骨の巨人/Bonecrusher Giant
2 《批判家刺殺/Skewer the Critics
4 《舞台照らし/Light Up the Stage
4 《魔術師の稲妻/Wizard’s Lightning
2 《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler
2 《実験の狂乱/Experimental Frenzy
16 《山/Mountain
3 《エンバレス城/Castle Embereth

最後に紹介するのが赤単。

元々この環境の赤単にはそれほど興味なかったのですが、ラダーの成績を見てみると一番当たっている&一番負けていることが発覚→ならば自分で使うか、といった感じで調整開始。

1マナ域や3マナ域のバランス、除去の枚数バランスなどは十人十色だったので、そこのバランス調整に苦労しました。

様々なフォーマットで活躍している最上級の1マナ域クリーチャー。余ったマナ・墓地を1マナ2点火力に変換できるため、特にクリーチャーデッキに対して有効に働きます。このデッキには《魔術師の稲妻/Wizard’s Lightning》が4枚入っているので、ウィザードの枚数の水増しにもなるのが嬉しいです。

ギトゥの溶岩走り/Ghitu Lavarunner》のことを考えて、墓地を追放する際は必ずインスタント・ソーサリーを優先して墓地に残すようにしましょう。

一番難しいのが3マナ域の採択です。

コーの精霊の踊り手/Kor Spiritdancer》を意識して2マナ火力として打てる《砕骨の巨人/Bonecrusher Giant》を3枚、ゴブリンや青単、《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》を意識して《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》を2枚というバランスにしていますが、オーラをさらに意識するのであれば《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》の部分を《暴れ回るフェロキドン/Rampaging Ferocidon》に変えると良いでしょう。

個人的には一番手応えが良かったのがこの赤単。今回の「THE ARENA OPEN」にはまずはこのデッキでジョインしようと考えています。

最近こういう一直線アグロはあまり使ってなかったのもあり、プレイするのも楽しいです。

■その他、回したけれど手応えがあまり良くなかったデッキたち

原野再生

最初の方は手応えが良かったものの、白単オーラの隆盛によりかなり厳しくなった印象です。

それ以外にもバーン寄りの赤単に押し切られたり、そもそもコントロールが不在な環境のため《死者の原野/Field of the Dead》のバリューがBo3に比べて低かったり。

好きなデッキなのでかなり調整に時間をかけましたが断念。

ゴブリン

オーラの《静寂をもたらすもの/Hushbringer》が本当にキツく、実質2キルされること多数。

宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》があっても焼けないサイズまですぐ育つので、よほど運が良くない限り除去ることは不可能なので心が折れました。

原野再生も不利。

ボロスフェザー

除去多めでアグロデッキにある程度耐性があるのですが、その一方で《アダントの先兵/Adanto Vanguard》《歴戦の神聖刃/Seasoned Hallowblade》のラインが余りにもアグロに弱いという構造的矛盾。

相手によってキープハンドが裏目になることも多い点、押し付けが弱い点もマイナス。

青白飛行

原野再生には強かったのですが、ゴブリンと赤単きつすぎて涙。

先攻2ターン目《コーの精霊の踊り手/Kor Spiritdancer》に対する解答が《厚かましい借り手/Brazen Borrower》しかないのも辛い。

創造の歌/Song of Creation

楽しさナンバーワン。脆さも不安定さもナンバーワン。

■まとめ

ということで実際に僕が使っているBo1デッキ集でした。

今回は記事を書くためというのもあり、Bo1の練習にかなり時間をかけたので、少なくとも3回は挑戦するつもりです。2000ドル目指して頑張るぞー!

9月にはミシックインビテーショナルも開催され、これからますます盛り上がること間違いなしのヒストリック。ぜひ皆さんも楽しんでください!

それではまた次回の記事でお会いしましょう!

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