MTG │ デッキ紹介 │ 高橋優太【スゥルタイ豆の木】

先週末は晴れる屋さん主催の、THE LAST SUN 2023に参加しました。


パイオニアはティムールフェニックス、レガシーはスゥルタイ豆の木を使用。

2日目に4勝3敗で34位という結果でしたが、レガシーで使用したスゥルタイ豆の木の感触が良かったため、記事で紹介していきます。

※ラッシュメディア記事内紹介のカードは
カード名のリンク、記事末尾の
バナーを
クリックで通販サイトへアクセスできます

通販サイト(https://www.cardrush-mtg.jp/)

■スゥルタイ豆の木

The Last Sun 2023 使用者:高橋 優太
デッキリスト
3:《霧深い雨林/Misty Rainforest
3:《汚染された三角州/Polluted Delta
4:《Underground Sea
3:《Tropical Island
1:《神秘の聖域/Mystic Sanctuary
4:《不毛の大地/Wasteland
18 Lands


4:《オークの弓使い/Orcish Bowmasters
4:《濁浪の執政/Murktide Regent
2:《トレストの使者、レオヴォルド/Leovold, Emissary of Trest
10 creatures

4:《豆の木をのぼれ/Up the Beanstalk
4:《ロリアンの発見/Lórien Revealed
4:《思案/Ponder
4:《意志の力/Force of Will
4:《目くらまし/Daze
4:《渦まく知識/Brainstorm
2:《呪文貫き/Spell Pierce
2:《致命的な一押し/Fatal Push
2:《残忍な切断/Murderous Cut
2:《ウィザーブルームの命令/Witherbloom Command
32 other spells


1:《活性の力/Force of Vigor
2:《否定の力/Force of Negation
1:《恭しき沈黙/Reverent Silence
1:《破滅的な行為/Pernicious Deed
2:《外科的摘出/Surgical Extraction
1:《水流破/Hydroblast
2:《シェオルドレッドの勅令/Sheoldred’s Edict
2:《殺し/Snuff Out
1:《青霊破/Blue Elemental Blast
1:《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb
1:《火薬樽/Powder Keg

15 sideboard cards

豆の木をのぼれ》を中心に、アドバンテージを獲得しながら攻めていくデッキです。

戦場に出た時点で1ドローするので、破壊されたとしても得しており、さらに《濁浪の執政意志の力》といった、マナ総量5以上だが実際には軽くプレイできるカードと相性が良いです。シングルシンボルなため《不毛の大地の無色マナからプレイしやすいのも、《豆の木をのぼれ》の加点要素。

豆の木をのぼれはマナ総量5以上を複数回プレイ出来れば2ドローや3ドローも起こるので、相手の視点からすると《意志の力を使わざるを得ないほど強力!

2マナなのにマストカウンターというのは、レガシーで禁止された《表現の反復》や、《師範の占い独楽が禁止される前の《相殺》に通ずるところがあります。

この《豆の木をのぼれ》を強く使うなら、意志の力》《濁浪の執政》がよく、その上で相手《豆の木をのぼれ》や《渦まく知識》に対して強い《オークの弓使い》を使いたいそう考えてスゥルタイを選びました。

現在レガシーで流行しているデッキの1つに、5色豆の木コントロールがあります。《力線の束縛は対処できる範囲が広く《豆の木をのぼれで1ドローできるので、《力線の束縛》のために多色化して、《自然の怒りのタイタン、ウーロ》《進め、エオルの家の子よ!など各色のパワーカードを組み合わせたデッキです。

最初にこの5色豆の木を試して、確かに5色それぞれのカードパワーと《力線の束縛は強いのですが、それによるマナベースの脆弱性が気になりました。《力線の束縛を1マナでプレイしようとすると、《ザンダーの居室などのタップイン土地を使う必要があり、タップインした土地を《不毛の大地》されると序盤が出遅れてしまいます。5色ゆえに自身が《不毛の大地》を多く採用するのも難しい。

レガシーには《ウルザの物語》や《魂の洞窟》といった、破壊しないと不利になる土地が複数あるので、やはり《不毛の大地》は使いたい。《不毛の大地されても大丈夫な3色のマナベースかつ、自分でも《不毛の大地を使えるのが、スゥルタイの利点です。《不毛の大地は《呪文貫き》《目くらましなどのマナ要求カウンターを刺さりやすくし、また賞味期限を長くする役割もあります。

目くらまし》は、2ターン目に出す《豆の木をのぼれを通しやすくなり、《オークの弓使い》の返しに出される《オークの弓使い》を打ち消したり、自身の2マナのカードを守るために使うことが多いです。最近は2マナに強いカードが集中しているので、《呪文嵌めも候補として良さそう。

ウィザーブルームの命令》は、《豆の木をのぼれを破壊したり、《オークの弓使い》を-3/-1で除去したりと、現在のレガシーでよく使われるカードを対処しやすく、さらに墓地の《不毛の大地》を回収してアドバンテージ獲得!

しかし相手によって強さが上下しやすいカードで、特にコンボデッキ相手にはサイドアウトすることが多いです。

環境が《豆の木をのぼれ》を中心になると予想したので、メインから《トレストの使者、レオヴォルド》を採用しました。実際レオヴォルドは上手く機能して、《豆の木をのぼれ》や《一つの指輪》をよく止めてくれました。

豆知識ですが、相手に《花の絨毯》を出された場合、《花の絨毯が誘発時にプレイヤーを対象に取るので、レオヴォルドの効果でドローできます。

マナベースは、思い切って基本地形0枚、《Bayou無しにしました。このデッキは《Underground Sea》と《Tropical Island》でスタートするのが一番良くて、3ターン目に《思案》から《濁浪の執政》を出すことを考えると、土地は青マナに寄せた方が良いと考えたからです。基本地形の《》だと2ターン目に《ウィザーブルームの命令が撃てなかったり、《Bayou》だと《濁浪の執政が出しにくくなったり《神秘の聖域》の誘発が遅れたりします。

神秘の聖域》は《ウィザーブルームの命令》や《残忍な切断といった、状況に合わせて欲しいカードを回収してくれます。島タイプを持っているので、《目くらまし》で《神秘の聖域を戻せば再利用できます。

神秘の聖域》を入れるなら、アドバンテージの取れる《サウロンの交換条件》を1枚入れたくなるのですが、3マナでランダム2ドローするよりも《トレストの使者、レオヴォルド》を出す方が強いと考えたので、レオヴォルドを優先しました。

豆知識ですが、《神秘の聖域》で墓地のインスタント・ソーサリーをデッキトップに置くと《濁浪の執政が1サイズアップします。

ロリアンの発見》は、序盤色マナを揃えたり、《濁浪の執政の探査を助けたり、《意志の力》のコストにもなる、更に後半は《豆の木をのぼれ》があるなら4ドローと、様々な役割があります。

序盤は島サイクリングで墓地に置いておき、マナフラッドしたら《神秘の聖域》でトップに積んだりするので、思ったよりも5マナでプレイすることが多く、序盤中盤終盤いつ引いても嬉しいので、4枚に増やしました。《神秘の聖域》《不毛の大地》と、序盤の色マナを出さない土地が入っているので、実質初動の土地は13枚。これだと少し少ないので、《ロリアンの発見》合わせて17枚で丁度良いくらいです。《不毛の大地》と《ロリアンの発見》でキープできるのも良い!

サイドボードの《恭しき沈黙》は、流行りの5色豆の木への、0マナのエンチャント対策です。《豆の木をのぼれ》《力線の束縛》に加えて、サイド後は《花の絨毯》も出されるので、エンチャントを2つ以上破壊することも多い。

自分の《豆の木をのぼれ》も巻き込みますが、自分の場だけに《豆の木をのぼれ》があるなら少し有利なのであまり気にならず、それよりも相手に《豆の木をのぼれ》《力線の束縛を複数出された時にまとめて破壊できるのが良いです。打ち消されても《神秘の聖域》でもう1回!

火薬樽》《破滅的な行為》は、主に《虚空の杯》《金属モックス》などを使うデッキへの対策です。《進め、エオルの家の子よ!》のトークンもまとめて破壊できる!

火薬樽》が《仕組まれた爆薬》や《漸増爆弾より優れているのは、《教議会の座席》などのアーティファクト・土地も破壊できる点です。主に赤単ペインターや8-Cast相手に影響があります。

破滅的な行為》はエンチャントも破壊できるので、《ウルザの物語》ごとまとめて破壊できるのが利点。ただ、使った感覚としては2マナと3マナの方が大きく、《火薬樽の方が優先で良さそう。

ちなみに《火薬樽》は再録禁止カードなので、最近使われて地味に値上がって来ています。

ボロスイニシアチブ相手に、《エメリアのアルコン》《練達の地下探検家》《混沌の洞窟の冒険者》を0マナで倒せて、《濁浪の執政》も確実に倒せるのが良いと考えて、サイドに《殺し》を入れていました。

しかし、実際にボロスイニシアチブと対戦したとき、《魂の洞窟経由で《月の大魔術師》を出されて、手札には《殺しがあるものの、デッキに基本地形の《》は無し!打てない…。

血染めの月》なら《否定の力》《活性の力で対抗できる分まだマシですが、《魂の洞窟》からの《月の大魔術師》への対策手段がなく、自分のデッキ構築の未熟さを恥じる事になります。

除去は、土地が《》になってもプレイできる《四肢切断を採用すべきでした。次回使うなら、《殺し》《シェオルドレッドの勅令》を減らして《四肢切断を2枚以上入れます。

月の大魔術師》を出されると《破滅的な行為はプレイできなくなるので、その意味でも《からプレイ出来て3ターン後に破壊できる《火薬樽の方が良さそうです。

■おわりに

スゥルタイ豆の木を解説して行きました。昔愛用していた4cレオヴォルドに似ていて、入っているカードが全部強くて好きなデッキです。

豆の木をのぼれ》からの《意志の力》はとても強く、今後レガシーは豆の木デッキvs《血染めの月》《月の大魔術師デッキといった構図になっていきそう。今後は基本地形が必要になるかも知れません。

豆の木系のデッキを使うなら、月対策はお忘れなく!

それではまた。


↓クリックで通販サイトへ↓

関連記事一覧