MTG │ デッキ紹介 │ 高橋優太【《探索するドルイド》入りイゼットフェニックス】

先週は、晴れる屋さん開催の「第12期パイオニア神挑戦者決定戦」に参加しました。

以下その大会レポートと、各国の地域チャンピオンシップを元にパイオニアを考察していきます。

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■参考情報

第12期パイオニア神挑戦者決定戦

ヨーロッパ地域チャンピオンシップ

カナダ地域チャンピオンシップ

■《探索するドルイド》イゼットフェニックス

第12期パイオニア神挑戦者決定戦:準優勝 By高橋 優太
デッキリスト
1:《島/Island
4:《植物の聖域/Botanical Sanctum
4:《尖塔断の運河/Spirebluff Canal
4:《蒸気孔/Steam Vents
4:《河川滑りの小道/Riverglide Pathway
1:《天上都市、大田原/Otawara, Soaring City
18 Lands


4:《帳簿裂き/Ledger Shredder
4:《探索するドルイド/Questing Druid
4:《弧光のフェニックス/Arclight Phoenix
12 creatures

3:《選択/Opt
2:《呪文貫き/Spell Pierce
4:《考慮/Consider
4:《焦熱の衝動/Fiery Impulse
4:《稲妻の斧/Lightning Axe
1:《感電の反復/Galvanic Iteration
4:《手練/Sleight of Hand
3:《パズルの欠片/Pieces of the Puzzle
4:《宝船の巡航/Treasure Cruise
1:《時間への侵入/Temporal Trespass
30 other spells


2:《弾けるドレイク/Crackling Drake
1:《呪文貫き/Spell Pierce
2:《否認/Negate
1:《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke
3:《霊気の疾風/Aether Gust
1:《石術の連射/Lithomantic Barrage
3:《兄弟仲の終焉/Brotherhood’s End
2:《崇高な工匠、サヒーリ/Saheeli, Sublime Artificer
15 sideboard cards

パズルの欠片》などで墓地に《弧光のフェニックスを落としつつ、クリーチャー除去やドロー呪文を3回唱えて《弧光のフェニックス》で攻めていく、コンボ要素を持ったコントロールデッキです。

帳簿裂きは1ターンに複数の呪文を唱えるこのデッキの構成に最適で、謀議により手札を整えながら《弧光のフェニックスを墓地に送ります。

ドロー呪文を多用する構成上、相手の《黙示録、シェオルドレッド》は絶対に除去しなければいけないので、1マナで対処できて手札を捨てれる《稲妻の斧は4枚フル採用です。

8月まではイゼットフェニックスというデッキ自体が減少していました。墓地対策の増加や、ラクドスミッドレンジに対して単純に不利が付いていたことが理由です。

その後『エルドレインの森』で《手練》を得たことにより、1マナドローの連打で《弧光のフェニックスの復活条件を満たしやすくなり、安定性がアップ!《手練加入後、各国の選手権でも、イゼットフェニックスは復活傾向にあります。

探索するドルイド》のここが凄い!

・デッキ内に1マナが集中しているなら、《獣の探索で公開された2枚を使い切ることが出来て、アドバンテージにつながりやすい。
・《獣の探索》自体もインスタントなので、《弧光のフェニックス》の復活条件を満たしやすい。
・1マナの呪文が多いデッキなら、《探索するドルイド》が7/7以上まで、すぐに成長する!
・相手の墓地対策に強いので、サイド後も安心!

探索するドルイド》のここがダメ!

・《獣の探索》でコストの重いカードが公開されてしまうと、使い切ることが出来ない。このデッキなら、特に《弧光のフェニックス》や《時間への侵入》。
・緑のカードが少ないデッキほどサイズアップしやすいが、そうすると肝心の《探索するドルイド》を出すための緑マナをどう入れるかが難しい。

イゼットフェニックスは1マナが集中したデッキなので《獣の探索》を使いやすく、フェニックスを墓地から戻す動きが《探索するドルイドのサイズアップと物凄く相性が良いと感じたので、試験的に《探索するドルイド》を採用。

マジック・オンラインのリーグ戦で試して感触が良かったので、そのまま大会で使用しました。

細かいワザとして、獣の探索は自分のターン終了ステップにプレイすれば、次の自分ターンの終了時まで公開された2枚をプレイ可能です。

打ち消し呪文の入っている相手に、土地がタップしている時に《獣の探索》を通したいタイミングでプレイすることがあるので、覚えておきましょう。

マナベースには悩みました。一見、緑マナが4枚だけだと《探索するドルイド》が出せないと感じるでしょう。
しかし《獣の探索の方がメインの使い方なので赤マナだけでもプレイ出来て、《探索するドルイド》としてプレイするのは4ターン目、5ターン目が多いです。

イゼットフェニックスはドロー呪文を連打するデッキなので、4ターン目、5ターン目まで行けばデッキの上10枚くらいは掘れているので、体感ですが《植物の聖域》が見つかっていることが多いです。

踏み鳴らされる地》や、《樹皮路の小道を入れることも考えました。

土地1枚とドロー呪文で初手をキープすることを考えると、《踏み鳴らされる地》のような青マナの出ない土地は採用しにくい。樹皮路の小道》は、緑マナとして置いた場合にイゼットフェニックスとしての動きを阻害してしまう。

デッキの根本はイゼット・フェニックスなので、《尖塔断の運河蒸気孔》《河川滑りの小道》などの青赤土地は減らしたくない。

そうなると、緑マナの候補は《植物の聖域》《繁殖池の2つに絞られます。ただ、《蒸気孔》4枚に加えて《繁殖池まで入れると、2点ライフ損失がアグロデッキ相手に弱くなってしまう。

相手の《廃墟の地》を無料の土地破壊にしないために《は1枚必要。なんだかんだ便利な《天上都市、大田原は1枚は欲しい。

そう考えて、今のマナベースになりました。《繁殖池は最終候補まで残ったので、緑マナ枚数が気になるようなら《天上都市、大田原》を《繁殖池》にしても良いと思います。

土地1枚で初手をキープするパターンとしては、土地1枚と《選択》《考慮》《手練》のうち2枚以上があること、それに加えて《焦熱の衝動》《稲妻の斧》《呪文貫きなど、相手と交換できる1マナのカードがあることが基準です。

土地1枚の初手は《尖塔断の運河蒸気孔》なら青と赤両方が出るのでキープしやすいですが、《》《天上都市、大田原》など青マナしか出ない土地1枚だとリスクが高いので、マリガンした方が良いです。

その他、イゼットフェニックスに関する情報は、過去の記事も参照して下さい。

■大会結果

・スイスラウンド
〇イゼットコントロール《呪文追い、ルーツリー
〇ラクドスミッドレンジ
〇グリクシスミッドレンジ
×《侵攻の伝令、ローナ》《撤回のらせん》コンボ
〇ラクドスサクリファイス
〇アゾリウススピリット
〇ジャンド《異形化

・決勝ラウンド
〇ボロスヒロイック
〇ディミーア《タッサの神託者
×《睡蓮の原野》コンボ


最後負けて2位でした。

相手に使われる《ナーセットの逆転》が強いと感じたので、次回同じデッキを使うなら《崇高な工匠、サヒーリ》の枠を1枚《ナーセットの逆転》に変えそうです。

思考のひずみ》を跳ね返したい!

■各国の優勝デッキ

ヨーロッパ地域チャンピオンシップ優勝:ロータスコンボ


不連続性》3枚入り。青白ロータスは《不連続性》が多かったですが、ロータスコンボの方での《不連続性》入りは珍しいです。

自分の《睡蓮の原野》の誘発型能力をスキップするのが強いですし、6マナで相手のターンを飛ばすのも強いので、今後はロータスコンボでも採用が増えていくかも。

その他、トップ8に《空を放浪するもの、ヨーリオン》相棒で《白日の下に》入りの《侵攻の伝令、ローナ》《撤回のらせん》コンボなど、珍しいデッキもあるので、要チェック!(デッキリストはこちら

カナダ地域チャンピオンシップ優勝:イゼットフェニックス


こちらは青赤2色のフェニックス。《手練》の1スロットだけで、下火だったデッキが復活するのがマジックの面白いところ。

イゼットフェニックスの活躍が目立ったので、今後は墓地対策の枚数が増えていきそうです。

■おわりに


お試しの《探索するドルイド》入りフェニックスでしたが、軽い呪文を連打する動きがレガシーに近く、自分好みで楽しいデッキでした。

今後フェニックス対策で墓地対策の枚数が増えるのなら、墓地対策に強い《探索するドルイドがプラン立てやすくて良さそうです。お試しあれ!

それではまた。

 


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