MTG | スタンダード天気予報| 高橋優太【2019年8月】

Hi,
今週末にはMTGアリーナでMC予選が開催されます。
それに向けて、スタンダードを考察して行きましょう。

※ラッシュメディア記事内紹介のカードは
カード名のリンク、記事末尾の
バナーを
クリックで通販サイトへアクセスできます

通販サイト(https://www.cardrush-mtg.jp/)

 

■白黒吸血鬼

現スタンダードのトップメタ。
1マナ域→2マナ域→《傲慢な血王、ソリン/Sorin, Imperious Bloodlord》からの《薄暮の勇者/Champion of Dusk》という環境最強の動きを打ち崩すのは困難です。

傲慢な血王、ソリン/Sorin, Imperious Bloodlord》はクリーチャー強化、除去、手札から直接プレイと全てが噛み合った能力で、イクサランの吸血鬼たちがローテーション前に最後の輝きを放っています。

クリーチャー除去の質も高く、MTGアリーナでの使用数もトップ。2番手である《風景の変容/Scapeshift》デッキに対しても、早いクロック+サイドからの《強迫/Duress》で有利がつきます。

ただトップメタは対策されるのが世の常。最近では白黒吸血鬼に強いエスパーヒーローや赤単が増えつつあります。
横並べウィニー系が《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》に弱いのは構造上仕方ないですね。

(タフネス1を咎める!)

■バントスケープシフト

 



死者の原野/Field of the Dead》によりスタンダードでは見向きもされなかった《風景の変容/Scapeshift》が一躍強力レアに。マジックはカードの噛み合いで安レアがトップレアに化ける瞬間があるのが面白い!

風景の変容/Scapeshift》で7種類以上揃うように土地をサーチすれば、出した土地の数×《死者の原野/Field of the Dead》の数だけゾンビが出ます。《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》が居れば相手のエンド時に《風景の変容/Scapeshift》を撃てます!

モダンの《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》に近い動きをするデッキで、マナ加速呪文がゾンビに変わって行き、後半も無駄カードの少ないデッキ構成になっています。

ただ相手への干渉手段が少ないため、白黒吸血鬼のような早いデッキが苦手。
その反面遅いデッキは得意で、スケープシフトの存在でコントロールデッキが使いにくい状態になっています。

■5色スケープシフト

※カードの種類数が多く画像上見切れてしまっていますがメインボードに《エルフの再生者》×4枚が採用されています。

スケープシフトの同系対決をさらに推し進めた形が5色スケープシフト。
不屈の巡礼者、ゴロス/Golos, Tireless Pilgrim》によりキーカードである《死者の原野/Field of the Dead》をサーチできるようになり、後半は8マナの起動能力でゲームに圧倒的なアドバンテージを得ます。

スケープシフトの同系対決をさらに推し進めた形が5色スケープシフトで、バントスケープシフトやエスパーに対してより有利が取れる構成になっています。

問題点としては5色ゆえのマナベースです。《氷河の城砦/Glacial Fortress》等はアンタップインしにくいですし、色マナが足りずに《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》がプレイできないことも起こります。

そのため序盤がバントより弱く、白黒吸血鬼がさらに苦手になっています。メインに《時の一掃/Time Wipe》を取るべきかも知れません。

■エスパーヒーロー

2種類のテフェリー、《世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World》《第1管区の勇士/Hero of Precinct One》《拘留代理人/Deputy of Detention》など除去できる範囲が広いカード。
赤単が少ない現状では《害悪な掌握/Noxious Grasp》はメインでも十分通用する性能です。

白黒吸血鬼が流行っているのならと、それに対するアンチデッキとしてライフ回復の多いエスパーヒーローに注目が集まっており、今週のマジックプロリーグでも使用者数は多いです。

プロ達のデッキリストも要チェック!
(外部リンク→https://magic.wizards.com/en/articles/archive/competitive-gaming/core-split-emerald-division-decklist)

■赤単

かつてないほど赤単のマークが外れて、今は対策が薄くなっています。《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》が吸血鬼に強いためメタゲームに再浮上しつつあります。
ただスケープシフトの《樹上の草食獣/Arboreal Grazer》が厄介でライフカットされやすく、有利が付きにくいのが問題。メタの合間を縫って勝ち上がる印象です。

サイドにはスケープシフト対策として《血染めの太陽/Blood Sun》が採用されています。今コントロールを組みたいなら《血染めの太陽/Blood Sun》をメインに取るべきなのかも。

■おわりに

最近のスタンダードはメタゲームの移り変わりが早く、先週の勝ち組が今週では対策されて負け組なことも多いです。
毎週デッキリストに目を通して、特にサイドボードを更新していきましょう。
イゼ速もこまめにチェックしてね→(http://www.izzetmtgnews.com/)

それではまた。

記事内で紹介したカードはカードラッシュ通販店で販売中です
↓クリックで通販サイトへ↓

関連記事一覧