新セット『兄弟戦争』の全カードリストが公開されました。
早速ですが、注目カードを紹介していきます。
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■『兄弟戦争』収録カード情報
公式イメージギャラリー
■白
新しい墓地対策。
エンチャントの《安らかなる眠り》と比較したとき、
・《安らかなる眠り》は先置きできるがエンチャント破壊に弱い
・《災厄の痕跡》は相手の動きを見てから使えるが、手札破壊に対して弱い
と、細かな差異があります。《安らかなる眠り》は一度置くと割られない限りは永続して墓地を追放し続けるので、より劇的な墓地対策と言えますが、インスタントである《災厄の痕跡》はタイミングを見計らえば致命的なダメージを与えられます。
《災厄の痕跡》には「各プレイヤーがクリーチャーでない呪文を唱えられない」能力もあるので、《断片無き工作員》の続唱にスタックして《災厄の痕跡》を唱えることで、《衝撃の足音》や《死せる生》を防ぐことができます。特に《死せる生》デッキに対しては《災厄の痕跡》が効きます!
白マナの要求が多くなり、アーティファクトを探せるようになった、《集合した中隊》の調整版とも言える性能。
《集合した中隊》を使うデッキは3マナ以下のクリーチャーが26-30枚採用されていたので、《カイラの再建》も3マナ以下のクリーチャーやアーティファクトが26-30枚のデッキで運用したいです。マナアーティファクトを用いたデッキで出番があるかも。
白くなった《再利用の賢者》で、警戒とお互いのドロー能力が付いており、かなり強化されています。
スタンダードでは《婚礼の発表》《鏡割りの寓話》など、エンチャントがよく使われているので、その対策として《第三の道のロラン》はメイン採用もありえます。
前述の《カイラの再建》や《集合した中隊》から出しても強いですし、レガシーなら《カラカス》で戻せるエンチャント・アーティファクト対策として強そうです。《覆いを割く者、ナーセット》がいれば、相手のターンにお互いドロー能力起動で自分だけドローなのも面白い!
相手に呪文や起動型能力を使わせない能力を持つ《堂々たる撤廃者》は、自分のコンボを始動するために統率者で良く使われています。《アルガイヴの盾、ミュレル》は《堂々たる撤廃者》の能力に加えて、攻撃する度にクリーチャー数をどんどん増やしていけるので、統率者指定して兵士デッキを組めそう。
スタンダードでは、相手から除去されなかった上で複数回攻撃しないと強い盤面を作れないので、同じく「除去されなかったら強い4マナ域」である《黙示録、シェオルドレッド》《セラの模範》と比較すると少し見劣りします。
基本的な運用は試作での3マナ3/3飛行で、後半に6マナ5/4で出すオプション付き。
戦闘開始時に飛行を与えるので、2マナで出したクリーチャーで継続して攻撃出来て、自分に絆魂付与もできるので、3/3飛行絆魂でダメージレースにも強いです。3マナのクリーチャーとしては破格の性能!
スタンダードの除去の基準が《喉首狙い》になるなら、《喉首狙い》に強いアーティファクトクリーチャーにも価値がありそう。
■青
島5枚から唱えれば、5マナ5ドロー2枚ディスカード!
スタンダードでは、《傲慢なジン》《トレイリアの恐怖》と打ち消し呪文で構成された青単が既に活躍しているので、《知識の流れ》は青単に少量採用されそうです。島が増える後半になればなるほど強いのも良い!
アーティファクト呪文やインスタント呪文で誘発させるのが、《熟練の魔術師、ハーキル》の主な使い方になります。
インスタントで誘発するので、《考慮》《衝動》などでドロー呪文から次のドロー呪文を探していく動きが強そう。
レガシーの「8Cast」のようにアーティファクトが中心のデッキなら、《ミシュラのガラクタ》を唱えて終了ステップにアーティファクトを手札に加えます。
「8Cast」では既に《湖に潜む者、エムリー》《練達飛行機械職人、サイ》が採用されていますが、エムリーと違って墓地対策が効かないことや、《ミシュラのガラクタ》など0マナアーティファクトから次のアーティファクトに繋げやすい点で、《熟練の魔術師、ハーキル》も候補になると思います。
出せば莫大なカードアドバンテージを得られるのが《多元宇宙と共に》。マナコストを無視して直接戦場に出す効果、例えば《実物提示教育》《アカデミーの学長》で早く出したい!
手札かライブラリートップからマナコストを支払わずに唱える能力も強力で、《引き裂かれし永劫、エムラクール》を唱えればそのまま追加ターンを得られます。
今まで《実物提示教育》から《全知》を出しても、その後の引きが悪いと負けることがありましたが、《多元宇宙と共に》ならライブラリートップから次の呪文をどんどん供給できるので、《全知》よりも強い状況がありそうです。
レガシーの《実物提示教育》デッキに大きな変化を起こしそう!
今までにない試みで、ドローする度に忠誠度が上がる《時間の旅人、テフェリー》。
「0」能力から入れば忠誠度5スタートで、無事に次のターンを迎えれば通常ドローでも忠誠度アップ。
「-2」でトークン生成ですが、これから入ると忠誠度2なので相手の攻撃で落とされやすく、トークンも出たターンはブロッカーとして弱め。
「-12」は土地以外のパーマネントを相手が選び、その後全体除去に近い効果。
「-12」できたらかなり有利になるので、それまでに「0」能力を連続で使うのが主な使い道になりそう。盤面に触る能力がなく、「-2」のトークンは出たターンが弱いので、5マナでテフェリーを出す前にある程度強い盤面を作る必要があり、場が押されている状況では弱いです。
今のスタンダードで5マナに求められているのは、《夜明けの空、猗旺》のように盤面を止めながら除去耐性を持っていたり、《絶望招来》のように不利な盤面を一気に逆転する性能です。
《夜明けの空、猗旺》や《絶望招来》と比較すると、《時間の旅人、テフェリー》は有利な盤面でのみ強いので、メインにたくさん採用するのは難しそう。
試作で出せば、自分の墓地にある2マナ以下のインスタント・ソーサリーをマナコストを支払わずにコピー。
《瞬唱の魔道士》と異なり瞬速は無いものの、マナコストを支払わないので、2マナの呪文コピーであれば《瞬唱の魔道士》よりも合計マナが少なくて済みます。《表現の反復》や《稲妻》をコピーすると強いので、モダンでも1-2枚程度なら使われるかも。
手札から唱えた時の誘発型能力なので、明滅系の効果で使い回しが出来ないのが残念。
軽い蘇生コストでアーティファクトカウントを増やせるので、「親和」「即席」といったアーティファクト参照効果と相性が良いです。マナが余る後半はドローに代わる良いデザイン。
アーティファクトの数を参照する、モダンやレガシー、更にはパウパーのデッキで採用されそうです。
《進化した潜伏工作員》で皆さんもご存じの通り、後半にマナが余った際に強い能力を持つ低マナクリーチャーは良い!ブロックされない3/2は、相手のプレインズウォーカーを攻撃で倒しやすいです。
しかしスタンダードは2ターン目は2マナのカード、3ターン目は3マナのカード、4ターン目は4マナのカードと、ターンに応じてマナの最大値で動くことが求められるので、意外と能力起動をする暇がありません。
毎ターンマナ効率よく動くことを想定すると、《高波エンジン》は最初に防衛で攻撃できないデメリットが引っかかります。4枚フル投入するとマナ効率が悪いので、1-2枚の採用になりそう。
■黒
本体が1マナ1/1接死なので地上を相撃ちで止めやすく、攻撃時に2ターン目からパワーストーンでのマナ加速を狙えます。
ラクドス・サクリファイスで即採用されそうな能力で、《鬼流の金床》があれば構築物トークンを生贄→パワーストーンを生贄と繋がっていきます。
スタンダードは《しつこい負け犬》《敬虔な新米、デニック》といった墓地から戻るクリーチャーがよく使われているので、手札破壊しつつ墓地を1枚追放できる《鋼と油の夢》はなかなか優秀。《死体鑑定士》《夜明けの空、猗旺》などは、先に手札破壊すれば相手にアドバンテージを取られません。
ただ、クリーチャーやアーティファクトはゲーム後半では手札に温存することがあまりないため、ドローするタイミングが遅いと外れやすい手札破壊なので、採用しても2枚くらいかなと。
《ヨーグモスの法務官、ギックス》の能力を最大限引き出せるのは、クリーチャーを横並べするデッキ。1マナと2マナでクリーチャーを展開しながら、3ターン目に《ヨーグモスの法務官、ギックス》で攻撃しながらドローするのが理想です。使うデッキとしてはラクドスサクリファイスや、白黒トークンなどが候補になると思います。
7マナの起動型能力には土地7枚+手札X枚と考えるとかなりリソースを要するので、狙って起動するのは難しく、長期戦の際のオプション程度の認識です。
《ギックスのくぐつ師》は同じ4マナである《黙示録、シェオルドレッド》と比較して、除去された時に墓地からクリーチャーは戻せるものの、2枚目のカードを引いていない場合は《黙示録、シェオルドレッド》より劣る性能。
しかしスタンダードに《喉首狙い》が追加されたことで《黙示録、シェオルドレッド》は以前よりも除去されやすく、除去と1対1交換にならない《ギックスのくぐつ師》が《黙示録、シェオルドレッド》より優先される可能性はあります。
《策謀の予見者、ラフィーン》《死体鑑定士》《ヨーグモスの法務官、ギックス》など3マナの強いクリーチャーを墓地から出すのが強いので、《ギックスのくぐつ師》も使われるかも。
素晴らしい再録。現在のスタンダードの強いクリーチャーにアーティファクトはほとんどないので、今後は《喉首狙い》の方が《冥府の掌握》よりも優先して使われていくでしょう。
ただ《喉首狙い》が主流になったら、除去の当たらないアーティファクト・クリーチャーを使う可能性もあり、今後のメタゲーム次第で除去の採択は変わっていくことになりそうです。
MTGを長く遊んでいる身からすると「かつて黒単のエースだった《ナントゥーコの影》も随分強化されたな」という印象。
《夜明けの空、猗旺》の死亡誘発型能力を防ぎつつ、《しつこい負け犬》《敬虔な新米、デニック》を追放できるのも嬉しく、パンプ能力でマナの余る後半にも強い!4枚使われそうなカードです。
スタンダードでの基本的な運用は試作での3マナ3/3絆魂&威迫で除去するのに3ライフ要求、後半に7マナ7/7で出すオプション付き。
3マナのクリーチャーとしては強力ではあるのですが、同じように3マナで高スタッツだった《夜鷲のあさり屋》がイマイチ活躍しなかったことを考えると、あまり強くないかも。
モダンのウルザトロンが3ターン目に7マナで出すのも考えました。しかし、ウルザトロンがライフを詰める能力が高いわけではないデッキであることから、《孤独》想起や昂揚した《邪悪な熱気》で除去する際に7点ライフを支払うのは容易であり、護法が活かしづらいという印象です。
■赤
起動コストが重くなった、アーティファクト版の《騙し討ち》。
将来的に、10マナ以上の強いアーティファクトが出たら使う可能性があるかも。
3マナ以下のアーティファクトか、全クリーチャー3点かを選べる全体除去。
汎用性が高く、モダンやレガシーでもサイドボードで使われそうな良い除去です。おすすめ!
ブロックされても、火力でダメージを受けても、ライブラリーを追放してカードアドバンテージに繋がります。伝説のクリーチャーですが、赤アグロなら4枚入りそうな性能。
自分から《溶岩の投げ矢》など1点火力を撃って誘発させることもありそうです。今回は《僧院の速槍》も採録されているので、《ロノムの発掘家、フェルドン》とセットで赤単アグロが組めそう!
フェッチランドが使える環境なら条件を満たすのが容易で、1マナ3/2威迫と驚異の性能になります!これも赤単アグロの候補になりそうな一枚。
《溶岩コイル》がプレインズウォーカーを対象に取れるようになりました。
《炎恵みの稲妻》もそうですが、最近は昔の火力がプレインズウォーカーを対象に取れるように強化されて出てますね。この調子で《焦熱の衝動》もプレインズウォーカーを焼けるようにアップデートして欲しいです。
■緑
土地・クリーチャーの両方のパーマネント数を一気に増やせる呪文は珍しい!
X=2以上でプレイするのが基本になりそうで、4マナから次のターンに6マナにマナ加速するのが強く、X=3なら5マナから8マナにマナ加速します。
《森》の枚数を参照する能力とも相性が良いので、様々な使い道がありそうな、面白い呪文です。上陸も一気に誘発します。おすすめ!
土地サーチか格闘除去か選べる!?ついに格闘呪文もここまで強くなったか!
格闘呪文は自分の生物が必要なことや、相手のインスタント除去に干渉されやすいなど弱点が多いため、《吹雪の乱闘》《ドロモカの命令》くらい軽くて便利でないと活躍しませんでしたが、《薮打ち》は十分構築レベルの性能です。
多色デッキでもマナサポートになるので、かなり良い!
サイドボードカードですが、エンチャント・アーティファクトを主体にしたデッキにはよく効きます。イラストが可愛い♪
昔レアだったのにアンコモンで再録!
《ヴェールのリリアナ》や《墓地の侵入者》など、手札を捨てさせるカードに対して効き、赤単アグロにも強いサイドボード候補。スタンダードよりも、ラクドスミッドレンジの強いパイオニアで影響がありそうです。
+1/+1カウンターを参照するクリーチャー、例えば《電結の荒廃者》《歩行バリスタ》に乗せれば相性が良く、《硬化した鱗》で乗せるカウンターを増やすデッキも組めそう。
蘇生能力が戦場に出た時の能力と噛み合っており、特に《電結の荒廃者》で生贄に捧げてから蘇生すれば、一気に大ダメージを狙えます。3マナなので《集合した中隊》から出せて、インスタントタイミングで+1/+1カウンターを乗せることで、コンバットトリックのように使えるのも面白い。
《ガイアの声、ティタニア》は本体が3/4到達で、フェッチランドを用いれば2点回復と、守りの性能が高いです。《自然の聖域、アルゴス》はアンタップ条件こそありますが、マナのあまる後半で継続してトークンを生成できます。
合体後は墓地にある土地を戦場に戻すため、これまたフェッチランドとの相性が良く、《自然の聖域、アルゴス》で切削した土地も戻せます。7/7以上のサイズで速攻トランプルを作るのも難しくない。
どちらも単体で構築レベルの性能なので2-3枚を採用して、たまに合体する姿が見れそうです。
■多色
クリーチャー性能もここまで上がったかと感じる、2マナ3/2飛行。《先兵の飛行士、ハービン》から《策謀の予見者、ラフィーン》の流れが強く、エスパーミッドレンジに即採用されそうです。伝説なので《英雄の公有地》から出せるのも嬉しい。
「+1」でアーティファクトをタップして1ドロー。血トークンや宝物トークンでアーティファクトを用意できるので条件は容易で、《鏡割りの寓話》から綺麗につながる能力です。
「-2」で1/1飛行速攻トークンを2体生成、相手のプレインズウォーカーに対して攻撃する性能が高く、2体いればサヒーリをブロックで守りやすい上に、次のターンの「+1」に繋がります。
「-4」は1回「+1」すれば良いので早い奥義で、しかも全体強化とコスト軽減で、場に与える影響も大きい!
自身を守れてアドバンテージに繋がり、さらに奥義が早いので、強いプレインズウォーカーの条件を満たしています。今回のおすすめ!
コストはかなり重いですが、相手の土地セットもカウントしたり、フェッチランドで2回誘発するので、パワーストーントークンを大量に生み出せます!
除去耐性が全くないのが短所ですが、生き残れば莫大なトークンを生み出すので、構築でも使われる可能性あり。
《若き紅蓮術士》のトークンがアーティファクトになって、自身が青くなった!
青いことにより《意志の力》の代用コストで切れるようになりましたが、逆に《紅蓮破》されるデメリットも付きました。
ただ、青いこととトークンがアーティファクトなことはメリットにしやすいので、モダンやレガシーでも活躍しそうです。
《残酷な根本原理》がクリーチャーになったような感覚ですが、例えば青青黒黒赤赤でプレイしたら、1ドロー1ディスカード6/4速攻で強力!
マナが伸びる終盤ではさらに効果の数を増やせるので、スタンダードのグリクシスミッドレンジで採用されそうです。
■アーティファクト
盤面に与える影響はすさまじく、除去した上で毎ターンリアニメイト。
パワーストーンを用いて、《ファイレクシアへの門》を早く出すデッキができてもおかしくない、それくらい1枚で勝てる性能があるカード。
今回強力なアーティファクトが多数増えたことにより、《大いなる創造者、カーン》の「-2」能力での選択肢が増えました。
特にパイオニアの緑単で影響がありそうなのが《石の脳》で、コンボデッキのパーツを根こそぎに出来ます。
《停滞の棺》は1ターンプロテクションによりダメージを防げるので、攻撃しあって最後のターンにサーチすることがありそう。ちなみに追放なので《大いなる創造者、カーン》で使い回せます。
■土地
単体でマナ加速できる土地と考えるとかなり高性能!
インスタントを構えてターンを終了するデッキなら、より強く使えると思います。
かなり下方修正された《ミシュラの工廠》ですが、オリジナルが強すぎたので仕方なし。
それでも、土地がダメージ源になるのが強いことは《不詳の安息地》《変わり谷》が証明しており、《ミシュラの鋳造所》もスタンダードでよく見るようになるでしょう。
■おわりに
今回のおすすめはこの4枚です。
それではまた。
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