MTG │ 大会レポート │ 高橋優太【第18期レガシー神挑戦者決定戦 トップ8レポート】

先週末は晴れる屋さん主催の「第18期レガシー神挑戦者決定戦」に参加しました。

以下その大会レポートです。

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■ジェスカイラガバン

第18期レガシー神挑戦者決定戦:6位 By高橋 優太
デッキリスト
3:《Volcanic Island
2:《Tundra
1:《Plateau
3:《沸騰する小湖/Scalding Tarn
3:《乾燥台地/Arid Mesa
3:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand
4:《不毛の大地/Wasteland
19 lands


4:《濁浪の執政/Murktide Regent
4:《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer
3:《ドラゴンの怒りの媒介者/Dragon’s Rage Channeler
2:《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage
13 creatures

4:《思案/Ponder
3:《剣を鍬に/Swords to Plowshares
4:《意志の力/Force of Will
4:《虹色の終焉/Prismatic Ending
4:《表現の反復/Expressive Iteration
4:《目くらまし/Daze
4:《渦まく知識/Brainstorm
1:《紅蓮破/Pyroblast
28 other spells


2:《外科的摘出/Surgical Extraction
2:《狼狽の嵐/Flusterstorm
1:《硫黄の精霊/Sulfur Elemental
2:《否定の力/Force of Negation
2:《溶融/Meltdown
2:《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils
1:《剣を鍬に/Swords to Plowshares
2:《紅蓮破/Pyroblast
1:《真の名の宿敵/True-Name Nemesis
15 sideboard cards

現在のレガシー環境を牽引しているのが、この3種類のクリーチャーです。

レガシーのデッキは1マナが重視されるからこそ、《敏捷なこそ泥、ラガバンの攻撃が通ると相手の1マナのカードがめくれやすく、相手とのマナ差とカード差を広げます。

ドラゴンの怒りの媒介者》はラガバンの次に強い1マナ域で、諜報でドローの質を高めつつ《濁浪の執政の探査コストを貯めてくれます。

この2種類の1マナ域に除去を使った後で出てくる《濁浪の執政》は圧倒的なクロックを持っており、速やかにゲームを終わらせます。

濁浪の執政》は除去する手段が《剣を鍬に》《紅蓮破と限られており、序盤に赤の1マナ2種類に《剣を鍬にを使ってしまうと《濁浪の執政》が8/8飛行で速やかにゴールすることも起こります。《虹色の終焉が効かないのも《濁浪の執政》の長所です。

この3種類のクロックを《目くらまし》《意志の力で守る戦略があまりにも強固であり、現在のレガシーは《敏捷なこそ泥、ラガバン》に支配されていると言えるほどです。

青赤2色でなく白を足した理由としては、除去性能の向上です。《稲妻》《邪悪な熱気》だと《濁浪の執政を1枚で除去出来ないので、完全除去として《剣を鍬に》。

また、様々な範囲を触れる《虹色の終焉》。メイン戦で《虚空の杯》を出された時に《意志の力》を使わずに済みますし、サイド後の《花の絨毯》などのエンチャント・アーティファクトにも触れるので、サイド後に除去を抜きがちなマッチでも残しやすい除去です。

現在のレガシーは、正直な所《敏捷なこそ泥、ラガバン》と《ウルザの物語》のカードパワーが飛び抜けており、2つのどちらかもしくは両方を使うべきです。

ウルザの物語》に最もスマートに対処できるのは《不毛の大地なので、3色だとしても《不毛の大地》は4枚採用したい!

ただ《不毛の大地》は後引きした場合に《ウルザの物語に間に合わない欠点があるので、そこを補う意味でサイド後は《溶融》が火を噴きます。構築物トークンと《改良式鋳造所をまとめて破壊!

ウルザの物語》デッキは《金属モックス》《オパールのモックス》を使用することが多いので、相手のマナベースを攻められるのも良し!

マナベースには苦心しました。

赤の1マナ域からスタートするデッキなので《Volcanic Island》を4枚にしたい気持ちもあるのですが、後手で守る展開は白マナが優先されます。

濁浪の執政を早く出すためにもフェッチランドは多めにしたいので9枚。

Plateau》は《目くらましで戻せない弱めの土地ではあるのですが、場に《Volcanic Island》《Tundra》と並んでいて、3枚目のフェッチランドで《Plateauを持ってきて、どれを《不毛の大地されても良いようにすることが多かったです。相手の《不毛の大地を考えると欲しいタイミングが多かったので《Plateauを1枚採用。

カラカス》は自分のラガバンを除去から守り、相手のラガバンを戻す役割があるのですが、白マナしか出ず、自身の動きを阻害することが多いと感じたので抜きました。

練習時に白単デス&タックスに何度か負けたので、クリティカルな専用サイドとして1枚だけ採用。

相手がスタックを積めない刹那能力で、《ルーンの母》《スレイベンの守護者、サリア》《ちらつき鬼火をまとめて除去出来ます。

■大会結果

○パラダイムシフトコンボ
○バントサーガ
○マーフォーク
○イゼットラガバン
○赤単サーガ
×ジェスカイラガバン
○スパイ
ID

×ジェスカイラガバン

ジェスカイラガバンのミラーマッチで2回負けてトップ8で敗退。

同じ相手に2回負けたのですが、相手の方がミラーマッチを深く理解しておりすごく勉強になりました。

相手が7枚キープなら除去はほぼ持っているので、《ドラゴンの怒りの媒介者》《敏捷なこそ泥、ラガバン》で媒介者を先に出すのは、プレイングとしてありそうです。

僕はサイドインを間違っていた感があります。《狼狽の嵐》はあまり構えられるタイミングが無く、多くの場合は除去とクリーチャーの交換にターンを費やします。デルバーミラーで《呪文貫き》が弱かったことを考えると、《狼狽の嵐》はサイドインすべきではありませんでした。

レガシーはマナ効率の良さこそが最重要であり、《狼狽の嵐》を構えた状態で撃てずに1マナ損すると、のちのち損した1マナが響いてきます。

ミラーマッチは構えるだけのカードよりは、《水流破》《紅蓮破》のように、打ち消しとして構えながら除去としても使えるカードを優先してサイドインした方が良いです。

■ジェスカイラガバン改良案

ジェスカイラガバン改良案 By高橋 優太
デッキリスト
3:《Volcanic Island
2:《Tundra
1:《Plateau
3:《沸騰する小湖/Scalding Tarn
3:《乾燥台地/Arid Mesa
3:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand
4:《不毛の大地/Wasteland
19 lands


4:《濁浪の執政/Murktide Regent
4:《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer
4:《ドラゴンの怒りの媒介者/Dragon’s Rage Channeler
1:《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage
1:《真の名の宿敵/True-Name Nemesis
14 creatures

4:《思案/Ponder
3:《剣を鍬に/Swords to Plowshares
4:《意志の力/Force of Will
4:《虹色の終焉/Prismatic Ending
4:《表現の反復/Expressive Iteration
4:《目くらまし/Daze
4:《渦まく知識/Brainstorm
27 other spells


2:《外科的摘出/Surgical Extraction
2:《狼狽の嵐/Flusterstorm
1:《硫黄の精霊/Sulfur Elemental
2:《否定の力/Force of Negation
2:《溶融/Meltdown
2:《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils
1:《剣を鍬に/Swords to Plowshares
3:《紅蓮破/Pyroblast
15 sideboard cards

デッキが軽すぎてアドバンテージ要素が薄いのと感じたので、3枚にしていました。後手でサイド後に減らすことも多いです。

しかしレガシーはどこまで行ってもマナ効率のゲームなので、《ドラゴンの怒りの媒介者》はやはり4枚。これを絶対にメインから減らすべきではないという教訓を得ました。

瞬唱の魔道士》は除去や《紅蓮破の水増しと考えていましたが、やはり3マナのカードはレガシーでは重い。ゲーム中1枚引くくらいだと丁度良いので、1枚なら良さそう。

真の名の宿敵》も同様で、特にコントロールデッキに1枚で勝てるカードなのですが、やはり3マナが重い。これも同じくゲーム中1枚引くくらいだと丁度良いです。

■イゼットラガバン

イゼットラガバン By高橋 優太
デッキリスト
1:《冠雪の山/Snow-Covered Mountain
1:《冠雪の島/Snow-Covered Island
2:《汚染された三角州/Polluted Delta
2:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand
4:《Volcanic Island
4:《沸騰する小湖/Scalding Tarn
4:《不毛の大地/Wasteland
20 lands


4:《濁浪の執政/Murktide Regent
4:《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer
4:《ドラゴンの怒りの媒介者/Dragon’s Rage Channeler
1:《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage
1:《真の名の宿敵/True-Name Nemesis
14 creatures

4:《意志の力/Force of Will
2:《はらわた撃ち/Gut Shot
2:《紅蓮破/Pyroblast
4:《渦まく知識/Brainstorm
4:《目くらまし/Daze
4:《表現の反復/Expressive Iteration
4:《稲妻/Lightning Bolt
4:《思案/Ponder
26 other spells


2:《否定の力/Force of Negation
3:《溶融/Meltdown
2:《外科的摘出/Surgical Extraction
1:《硫黄の精霊/Sulfur Elemental
1:《狼狽の嵐/Flusterstorm
2:《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils
2:《紅蓮破/Pyroblast
2:《水流破/Hydroblast
15 sideboard cards

最後にイゼットとの比較も。

イゼットの最大の長所はやはりマナベースです。ジェスカイだと白マナを破壊されると除去が撃てなくなりますし、赤マナを破壊されるとクリーチャーが出せなくなります。

環境に《不毛の大地》がある以上、《不毛の大地》されても2色で動けるマナベースは信頼できます。基本地形を入れることで《流刑への道》《基本に帰れ》《血染めの月》に耐性が出来るのもメリットです。

余談ですが、ラガバンを使うデッキは相手の《氷牙のコアトルを奪う可能性があるので、基本地形は冠雪にした方が良いです。

よりマナ効率よく攻められるのもイゼットの長所。赤の1マナ域を0マナで除去する《はらわた撃ち》は、大ラガバン時代に合っています。

ジェスカイと違い《虹色の終焉ほどの汎用性のある除去は無いですが、その分《稲妻で本体ダメージを狙うプランが取れます。

イゼットだと8/8になった《濁浪の執政》に苦労するので、今なら《紅蓮破》メインでも良いかなと考えています。

■おわりに

ジェスカイとイゼットを交互に回していましたが、やはりマナベースの観点からイゼットの方が優れているように思えてきました。マジックで強いデッキはやはりマナベースが強い!

現在のレガシーはラガバンだらけのラガバン1強環境ですが、これはこれで面白いのでしばらく楽しんでいきます。

それではまた。


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