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MTG │ 大会レポート │ 高橋優太【チャンピオンズカップファイナル シーズン3ラウンド2】
こんにちは、高橋 優太です。
先週末はプレイヤーズコンベンション千葉でしたね。懐かしい友人との再会も数多くあり、紙でやるイベントの良さを実感しました!
僕も会場内で、モダンのチャンピオンズカップファイナルに参加しました。以下その大会レポートです。
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■エスパー眼魔
チャンピオンズカップファイナル シーズン3ラウンド2 デッキリスト |
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1:《島/Island》 1:《沼/Swamp》 2:《湿った墓/Watery Grave》 2:《神聖なる泉/Hallowed Fountain》 2:《地底街の下水道/Undercity Sewers》 2:《闇滑りの岸/Darkslick Shores》 2:《湿地の干潟/Marsh Flats》 2:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》 4:《汚染された三角州/Polluted Delta》 2:《沸騰する小湖/Scalding Tarn》 20 lands 4:《超能力蛙/Psychic Frog》 |
1:《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》 4:《発掘/Unearth》 4:《致命的な一押し/Fatal Push》 4:《考慮/Consider》 1:《呪文貫き/Spell Pierce》 4:《呪文嵌め/Spell Snare》 3:《害獣駆除/Pest Control》 4:《対抗呪文/Counterspell》 3:《否定の力/Force of Negation》 28 other spells 3:《記憶への放逐/Consign to Memory》 |
墓地を増やすカードを多用して《忌まわしき眼魔》《濁浪の執政》《超能力蛙》の定着を狙い、打ち消し呪文でバックアップしながら攻撃していくデッキです。
《超能力蛙》は生き残ればドローにつながり、《忌まわしき眼魔》は戦慄予示により守りを固めながら5/5飛行が速やかに相手のライフを削ります。
諜報や切削で《忌まわしき眼魔》を墓地に落として《発掘》でショートカットするのが特に強く、2ターン目《忌まわしき眼魔》はそれだけでゲームに勝てる程です。
目新しい点としては、《害獣駆除》のために白をタッチした事です。
現在のメタゲームは、ボロスエネルギー、ティムール《死の国からの脱出》、エルドラージ系の3つが特に多く、このうちボロスエネルギーとティムール《死の国からの脱出》の2つは1マナ以下のパーマネントの採用率が高いです。
特に対ボロスエネルギーの後攻時に、《呪文嵌め》を構えているときに1マナ3連打されるのが、これまでの負けパターンでした。
《害獣駆除》はそこを補っており、2マナのカードなら《呪文嵌め》、1マナ連打なら《害獣駆除》と、相手に対して不自由な選択を迫る事が出来ます。
加えて《忌まわしき眼魔》を追放した《静牢》や、サイドボード後の《除霊用掃除機》に対しても《害獣駆除》が回答になります。
ティムール《死の国からの脱出》に対しても、相手の《オパールのモックス》《モックス・アンバー》や《知りたがりの学徒、タミヨウ》、《ウルザの物語》トークンをまとめて破壊できます。
《害獣駆除》を採用してからモダンチャレンジで3回トップ8に入れて好感触だったので、そのまま本戦でも使用しました。
この《害獣駆除》やキーカードの《発掘》を探しやすくするために、《思考掃き》ではなく《錠前破りのいたずら屋》を優先しています。
《思考掃き》はランダムに2枚墓地に落とすのがドロー呪文として質が悪く、《錠前破りのいたずら屋》の方がより的確にカードを探せると考えたからです。1/3飛行の本体も、《敏捷なこそ泥、ラガバン》や《オセロットの群れ》を止めて良い仕事するときがあります。
エルドラージ系に対しては、メイン戦は不利ですがサイド後は有利だと感じています。
メインは《致命的な一押し》《害獣駆除》が上手く働かないため負けやすいですが、サイド後は《記憶への放逐》《思考囲い》で相性が改善されます。
《衝動のタリスマン》《邪悪鳴らし》といったマナ加速の部分を《呪文嵌め》して、《思考囲い》で唱えた時に誘発するエルドラージを落としてから《忌まわしき眼魔》《濁浪の執政》を定着。《否定の力》と《記憶への放逐》で相手の後続を避けながら、飛行で殴り切るゲームが実現しやすいです。
最も相性が悪い相手は、オルゾフブリンクです。
《ベイルマークの大主》が本当に苦手で、《呪文嵌め》や《厳しい説教》で打ち消せず、コスト5なので《致命的な一押し》でも倒せません。相手には豊富な除去があり、《忌まわしき眼魔》《濁浪の執政》が全く定着しません。
唯一勝てるのは《忌まわしき眼魔》を出しながら相手の《孤独》を《厳しい説教》するパターンですが、なかなか起きません。《霊気の薬瓶》スタートされるとクリーチャーを打ち消しにくくなるので敗色濃厚で、相性最悪のマッチアップです。オルゾフブリンクは諦めましょう。
《虹色の終焉》は《霊気の薬瓶》を触る、エネルギー相手に5枚目の1マナ除去が欲しい事から採用しました。
■大会結果
〇グリクシス眼魔
×ティムール《死の国からの脱出》
〇ボロスエネルギー
×ティムール《死の国からの脱出》
〇グルールエルドラージ
〇ティムールエルドラージ
×ボロスエネルギー
RC/Esper Oculus
○Grixis Oculus
×Temur Breach
○Boros Energy
×Temur Breach
○Gruul Eldrazi
○Temur Eldrazi
× Boros Energy4-3. Didn’t make day2.
Against Temur breach on game3,manifest dread Oculus or Frog. I chose Face down Oculus and lost the game.
Sometime magic is so hard.… pic.twitter.com/czxyZjvugq— Yuta Takahashi (@Vendilion) February 8, 2025
4勝3敗で初日落ち。
ミスで負けて、そのミスの内容が特殊だったのでここに記します。
相手はティムール《死の国からの脱出》で、お互い1本ずつ取って3本目。
どちらもライフと墓地の枚数が十分にある状況。相手の手札は3枚、土地は3枚。
僕は《呪文嵌め》を構えながら《忌まわしき眼魔》をプレイして、相手のアップキープに戦慄予示で見えたのは《忌まわしき眼魔》と《超能力蛙》!
かなり幸運な戦慄予示で、《忌まわしき眼魔》を裏向きにして出します。通常、眼魔で眼魔を伏せるのが最も強い動きだからです。
そのターンは帰ってくるのですが、《忌まわしき眼魔》を表返して攻撃した次のターン、相手は《死の国からの脱出》プレイ→僕は《呪文嵌め》→相手は《白鳥の歌》で、《研磨基地》と《オパールのモックス》が墓地にあったのでそのままコンボを決められて敗北。
《忌まわしき眼魔》が戦慄予示している時点でゲームは自分に少し有利な状況で、この有利を維持するにはどうするか考えるべきでした。
クロックは既に場にあります。今必要なのは打点ではなく、相手を妨害するカード、具体的には《対抗呪文》や、サイドインした《虚無の呪文爆弾》です。
戦慄予示で《忌まわしき眼魔》を伏せるのではなく、《超能力蛙》を伏せてドローに繋げるべきでした。
このデッキを長い期間使っていますが、戦慄予示でこの2枚が同時にめくれたのは初めてでした。確率は低いでしょうし、かなり幸運と言えます。しかし幸運だからこそ、判断を誤りました。
【教訓】
判断ミスは不運なときだけでなく、運が良すぎる時にも起きる。冷静に俯瞰して、今どのカードが必要なのか考えるべき!
■おわりに
大会レポートと、運が良すぎる時に起きるミスについてでした。
そして本日から、MTGアリーナで霊気走破が実装されます。
プロツアーのデッキリスト提出までなんと1週間弱しかないので、短期間でドラフトとスタンダードを走り込む必要があります!
今回からチームコスモスなので、早めにアメリカのシカゴに行って練習合宿の予定です。世界中の強いプレイヤーとの練習に、ワクワクしています!!!
それではまた。