MTG │ 大会レポート │ 高橋優太【チャンピオンズカップファイナル シーズン3ラウンド2】

こんにちは、高橋 優太です。

先週末はプレイヤーズコンベンション千葉でしたね。懐かしい友人との再会も数多くあり、紙でやるイベントの良さを実感しました!
僕も会場内で、モダンのチャンピオンズカップファイナルに参加しました。以下その大会レポートです。

・プレイヤーズコンベンション千葉2025公式カバレージ

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■エスパー眼魔

チャンピオンズカップファイナル シーズン3ラウンド2
デッキリスト
1:《島/Island
1:《沼/Swamp
2:《湿った墓/Watery Grave
2:《神聖なる泉/Hallowed Fountain
2:《地底街の下水道/Undercity Sewers
2:《闇滑りの岸/Darkslick Shores
2:《湿地の干潟/Marsh Flats
2:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand
4:《汚染された三角州/Polluted Delta
2:《沸騰する小湖/Scalding Tarn
20 lands


4:《超能力蛙/Psychic Frog
2:《錠前破りのいたずら屋/Picklock Prankster
4:《忌まわしき眼魔/Abhorrent Oculus
2:《濁浪の執政/Murktide Regent

12 creatures

1:《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb
4:《発掘/Unearth
4:《致命的な一押し/Fatal Push
4:《考慮/Consider
1:《呪文貫き/Spell Pierce
4:《呪文嵌め/Spell Snare
3:《害獣駆除/Pest Control
4:《対抗呪文/Counterspell
3:《否定の力/Force of Negation
28 other spells


3:《記憶への放逐/Consign to Memory
3:《思考囲い/Thoughtseize
1:《海の先駆け/Harbinger of the Seas
2:《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb
3:《厳しい説教/Stern Scolding
1:《害獣駆除/Pest Control
1:《呪文貫き/Spell Pierce
1:《虹色の終焉/Prismatic Ending

15 sideboard cards

墓地を増やすカードを多用して《忌まわしき眼魔》《濁浪の執政》《超能力蛙》の定着を狙い、打ち消し呪文でバックアップしながら攻撃していくデッキです。
超能力蛙》は生き残ればドローにつながり、《忌まわしき眼魔》は戦慄予示により守りを固めながら5/5飛行が速やかに相手のライフを削ります。

諜報や切削で《忌まわしき眼魔》を墓地に落として《発掘》でショートカットするのが特に強く、2ターン目《忌まわしき眼魔》はそれだけでゲームに勝てる程です。

目新しい点としては、《害獣駆除》のために白をタッチした事です。
現在のメタゲームは、ボロスエネルギー、ティムール《死の国からの脱出》、エルドラージ系の3つが特に多く、このうちボロスエネルギーとティムール《死の国からの脱出》の2つは1マナ以下のパーマネントの採用率が高いです。

特に対ボロスエネルギーの後攻時に、《呪文嵌め》を構えているときに1マナ3連打されるのが、これまでの負けパターンでした。
害獣駆除》はそこを補っており、2マナのカードなら《呪文嵌め》、1マナ連打なら《害獣駆除》と、相手に対して不自由な選択を迫る事が出来ます。

加えて《忌まわしき眼魔》を追放した《静牢》や、サイドボード後の《除霊用掃除機》に対しても《害獣駆除》が回答になります。
ティムール《死の国からの脱出》に対しても、相手の《オパールのモックス》《モックス・アンバー》や《知りたがりの学徒、タミヨウ》、《ウルザの物語》トークンをまとめて破壊できます。

害獣駆除》を採用してからモダンチャレンジで3回トップ8に入れて好感触だったので、そのまま本戦でも使用しました。

この《害獣駆除》やキーカードの《発掘》を探しやすくするために、《思考掃き》ではなく《錠前破りのいたずら屋》を優先しています。
思考掃き》はランダムに2枚墓地に落とすのがドロー呪文として質が悪く、《錠前破りのいたずら屋》の方がより的確にカードを探せると考えたからです。1/3飛行の本体も、《敏捷なこそ泥、ラガバン》や《オセロットの群れ》を止めて良い仕事するときがあります。

エルドラージ系に対しては、メイン戦は不利ですがサイド後は有利だと感じています。

メインは《致命的な一押し》《害獣駆除》が上手く働かないため負けやすいですが、サイド後は《記憶への放逐》《思考囲い》で相性が改善されます。
衝動のタリスマン》《邪悪鳴らし》といったマナ加速の部分を《呪文嵌め》して、《思考囲い》で唱えた時に誘発するエルドラージを落としてから《忌まわしき眼魔》《濁浪の執政》を定着。《否定の力》と《記憶への放逐》で相手の後続を避けながら、飛行で殴り切るゲームが実現しやすいです。

最も相性が悪い相手は、オルゾフブリンクです。
ベイルマークの大主》が本当に苦手で、《呪文嵌め》や《厳しい説教》で打ち消せず、コスト5なので《致命的な一押し》でも倒せません。相手には豊富な除去があり、《忌まわしき眼魔》《濁浪の執政》が全く定着しません。

唯一勝てるのは《忌まわしき眼魔》を出しながら相手の《孤独》を《厳しい説教》するパターンですが、なかなか起きません。《霊気の薬瓶》スタートされるとクリーチャーを打ち消しにくくなるので敗色濃厚で、相性最悪のマッチアップです。オルゾフブリンクは諦めましょう。

虹色の終焉》は《霊気の薬瓶》を触る、エネルギー相手に5枚目の1マナ除去が欲しい事から採用しました。

■大会結果

〇グリクシス眼魔
×ティムール《死の国からの脱出
〇ボロスエネルギー
×ティムール《死の国からの脱出
〇グルールエルドラージ
〇ティムールエルドラージ
×ボロスエネルギー


4勝3敗で初日落ち。

ミスで負けて、そのミスの内容が特殊だったのでここに記します。

相手はティムール《死の国からの脱出》で、お互い1本ずつ取って3本目。
どちらもライフと墓地の枚数が十分にある状況。相手の手札は3枚、土地は3枚。

僕は《呪文嵌め》を構えながら《忌まわしき眼魔》をプレイして、相手のアップキープに戦慄予示で見えたのは忌まわしき眼魔》と《超能力蛙》!
かなり幸運な戦慄予示で、《忌まわしき眼魔》を裏向きにして出します。通常、眼魔で眼魔を伏せるのが最も強い動きだからです。

そのターンは帰ってくるのですが、《忌まわしき眼魔》を表返して攻撃した次のターン、相手は《死の国からの脱出》プレイ→僕は《呪文嵌め》→相手は《白鳥の歌》で、《研磨基地》と《オパールのモックス》が墓地にあったのでそのままコンボを決められて敗北。

忌まわしき眼魔》が戦慄予示している時点でゲームは自分に少し有利な状況で、この有利を維持するにはどうするか考えるべきでした。
クロックは既に場にあります。今必要なのは打点ではなく、相手を妨害するカード、具体的には《対抗呪文》や、サイドインした《虚無の呪文爆弾》です。
戦慄予示で《忌まわしき眼魔》を伏せるのではなく、《超能力蛙》を伏せてドローに繋げるべきでした。

このデッキを長い期間使っていますが、戦慄予示でこの2枚が同時にめくれたのは初めてでした。確率は低いでしょうし、かなり幸運と言えます。しかし幸運だからこそ、判断を誤りました。

【教訓】
判断ミスは不運なときだけでなく、運が良すぎる時にも起きる。冷静に俯瞰して、今どのカードが必要なのか考えるべき!

■おわりに

大会レポートと、運が良すぎる時に起きるミスについてでした。

そして本日から、MTGアリーナで霊気走破が実装されます。
プロツアーのデッキリスト提出までなんと1週間弱しかないので、短期間でドラフトとスタンダードを走り込む必要があります!

今回からチームコスモスなので、早めにアメリカのシカゴに行って練習合宿の予定です。世界中の強いプレイヤーとの練習に、ワクワクしています!!!

それではまた。


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