MTG │ デッキ紹介 │高橋優太【5色Snowko】
Hi,
最近は週末にオンラインでレガシーを遊んでおり、マジックの魅力はインスタントの撃ち合いにあると再確認しています。
《意志の力》→《紅蓮破》→《狼狽の嵐》→《夏の帳》のようなインスタントの応酬は最高で、魔導士同士の戦いを良く表現しているなと感じます。
今回紹介するのはレガシーの「5色Snowko」です。
※ラッシュメディア記事内紹介のカードは
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■5色Snowko
5色Snowko By高橋 優太 | |
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デッキリスト | |
4《霧深い雨林》 2《汚染された三角州》 1《溢れかえる岸辺》 2《虹色の眺望》 2《冠雪の島》 2《冠雪の森》 1《冠雪の平地》 1《冠雪の沼》 1《Tropical Island》 1《Tundra》 1《Underground Sea》 1《Volcanic Island》 1《カラカス》 20 lands 3《氷牙のコアトル》 |
4《アーカムの天測儀》 4《剣を鍬に》 4《渦まく知識》 4《思案》 1《塵へのしがみつき》 2《森の知恵》 3《突然の衰微》 1《暗殺者の戦利品》 3《王冠泥棒、オーコ》 2《否定の力》 4《意志の力》 32 other spells 1《耳の痛い静寂》 |
冠雪の土地(Snow)とオーコ(Oko)の名前を合わせて「Snowko」と呼ばれる、多色のコントロールデッキです。
■5色Snowko解説
相手との1対1交換を繰り返しながら、攻守両方を備えた《王冠泥棒、オーコ》《自然の怒りのタイタン、ウーロ》でコントロールしていくデッキです。
スタンダード禁止の《王冠泥棒、オーコ》はレガシーでも超一流の性能で、クリーチャーとアーティファクトの両方を対処しながらライフを獲得、さらには大鹿で攻めて行きます。
よくレガシープレイヤーの間で《王冠泥棒、オーコ》を禁止にすべきかの議論が出ますが、《突然の衰微》《紅蓮破》といった、オーコと1対1交換出来るカードがあるので、禁止するほどでは無いかなと考えています。それでも強力であることに間違いありませんが。
《自然の怒りのタイタン、ウーロ》は3マナで出したターンは弱いという欠点がありますが、レガシーはフェッチランドと《渦まく知識》《思案》により墓地が貯まりやすく、3ターン目プレイ→4ターン目脱出も頻繁に起こります。
脱出は何度も墓地から蘇って来る能力なため、打ち消しや手札破壊に耐性があり、《剣を鍬に》以外では根本的な対処が難しい。たとえ《剣を鍬に》されたとしてもカードアドバンテージ面では得をします。
《突然の衰微》《紅蓮破》されても何度も帰ってくる点がオーコとの違いで、1対1交換できるカードがほとんど無いのが、ウーロの強みだと思います。
僕の評価ではオーコよりウーロの方が強いです。盤面を逆転する力が強く、1対1交換がほぼ不可能。
ただしどちらも伝説のパーマネントであり、レガシーでは3マナは少し重いため3枚ずつ。
3マナのカードへの繋ぎとして《森の知恵》。オーコやウーロはライフ回復能力があるため、得たライフを《森の知恵》の4点支払いに充てることで、更なるアドバンテージを得ます。僕はこれを緑の《ネクロポーテンス》と呼んでいます。
レガシーはドロー呪文が強いので、コンボデッキやSnowkoの同型対決用に、追加ドローを制限する《トレストの使者、レオヴォルド》。レオヴォルドは相手のウーロに強くオーコに弱い性質があります。
よく《船殻破り》との比較になりますが、除去されても1ドローできる分《トレストの使者、レオヴォルド》の方が少し強いと考えており、色さえ合っているならレオヴォルドは強いカードです。
序盤の1対1交換用の除去。《剣を鍬に》はマジック史上でも最強の除去で、ほぼこれだけの為に白をタッチしています。破壊不能など関係なしに何でも除去出来るのは素晴らしい。
最近は《森の知恵》《王冠泥棒、オーコ》など非クリーチャーパーマネントも多いので、《突然の衰微》は万能除去として便利。打ち消されないのでデルバー系統にも信頼できる除去です。
《暗殺者の戦利品》は相手に土地を与えるデメリットはありますが、《王冠泥棒、オーコ》《突然の衰微》で対処できないエンチャントや土地対策として便利で、1枚入れると出来る事が増えるので気に入っています。
去年モダンホライゾンで《否定の力》が出てから、その採用枚数について、僕も考え続けていました。
最近は《否定の力》2枚・《意志の力》4枚がデルバー系やSnowko等、青いフェアデッキの標準枚数になりつつあります。
コンボデッキ相手に後手でも安心できるピッチカウンターの枚数は6枚。《否定の力》は3マナの素撃ちもしやすいです。
《否定の力》が出てからは《呪文貫き》の採用枚数はかなり減りましたね。後手でも1ターン目に妨害できる点、後半トップデッキしても腐りにくい点で《否定の力》の良さがわかります。
レガシー環境を定義するカードの1つに《不毛の大地》があります。5色デッキならデュアルランドを使うから《不毛の大地》に弱くなるのが心配?
大丈夫、基本地形ベースでありながら5色マナを揃える事が出来るのが《アーカムの天測儀》。これのおかげで無茶なマナベースでありながらちゃんと各色の呪文を唱える事が出来ます。
とは言え多色デッキなので色を揃えるためにもフェッチランドは合計9-10枚は必要。サイド後に《Volcanic Island》をサーチする事を考えると、青いフェッチランドも7枚以上入れて序盤に《紅蓮破》を撃てるようにはしたい。
1枚採用の《カラカス》は相手に《不毛の大地》が入っていない場合はかなり強力で、自分の《自然の怒りのタイタン、ウーロ》《トレストの使者、レオヴォルド》を除去から守ります。
メインに1枚だけ墓地対策があると相手のウーロを触れて良し。ドローに変わるのも使い勝手が良い。
ただなるべく脱出コストはウーロに使いたいので、《塵へのしがみつき》は1枚が丁度良いです。
配信中に負けたのが「ANT」「スニークショウ」。コンボを甘く見過ぎました。
「ANT」相手には単純な打消し呪文だけでは《強迫》《夏の帳》で突破されるので、打ち消し呪文+場に置けるANT対策の方が良いです。
《狼狽の嵐》はコンボ対策でありつつ、サイド後の《紅蓮破》《夏の帳》も消せる良いカード。Snowkoは3マナのカードが中心なので《紅蓮破》が当たりやすいのですが、《狼狽の嵐》はその欠点を補ってくれます。
主にデス&タックスやエルフなどのクリーチャーデッキ用。
デルバー系のデッキはサイド後にクリーチャー大展開とはなりにくいので単体除去優先で、全体除去はそこまで必要ないです。《若き紅蓮術士》《真の名の宿敵》を見た時には《真冬》《疫病を仕組むもの》のサイドインを検討。
メインは《甦る死滅都市、ホガーク》などの墓地デッキに負けやすいので、サイドボードの墓地対策は厚く取りたいです。
《虚無の呪文爆弾》は相手の墓地だけ追放なので自分のウーロを阻害せず、なおかつ1ドローもついている便利な墓地対策。
他の墓地対策《墓掘りの檻》《大祖始の遺産》等は自分のウーロも消えてしまうので、《虚無の呪文爆弾》が一番良いと思います。
また、墓地デッキの多くは《外科的摘出》で1種類抜くだけでは対策し切れないため、全て追放である《虚無の呪文爆弾》を優先しています。
■5色Snowkoプレイ動画
実際のプレイを参考にしたい方はこちらもどうぞ。
■おわりに
ライバルズリーグ加入や日本選手権解説、マナバーンインタビューなど、2020年は飛躍の年でした。
カードラッシュの記事でもモダン・レガシー等のあらゆるフォーマットや統率者を発信してきました。
発信を続ける事で自分の考えを整理できて良いプレイにつながり、発信を続けることでファンが増えて自分の価値も高まるのだと実感しています。行動する事こそが自分の価値を作るのだと。
来年も変わらず、競技でもカジュアルでもあらゆるフォーマットで情報発信して行きます。よろしく。
それではまた来年。良いお年を。