MTG │ 攻略記事 │ 高橋優太【モダンメタゲーム解説】

Hi,

先日イベントに関しての発表があり、5月開催のプレイヤーズツアー北九州はスタンダード&モダンに決定しました。
併催のグランプリ北九州はスタンダードでの開催です。

今年度のプレイヤーズツアーおよびツアーファイナルのフォーマットが発表。PT北九州はスタンとモダンの混合フォーマットに

モダンは経験値が重要なフォーマットなので、デッキを知るためにスタンダードと並行して練習して行くつもりです。
とは言え僕もモダンは実に久しぶり。最近のイゼ速情報を元に、どんな変化が起きたか見て行きましょう。
MOチャレンジ(モダン):優勝は青白石鍛冶、準優勝はアドグレイス、トップ8にはアミュレットタイタンが4人、

MO PTQ(モダン):優勝はアミュレットタイタン、トップ8にはウルザソプターソード、青白石鍛冶、赤単果敢など

MOチャレンジ(モダン):優勝はドレッジ、準優勝はオルゾフポックス、トップ8にシミックマーフォークやバントコントロールなど

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■アミュレットタイタン

1《ボジューカの沼/Bojuka Bog
2《繁殖池/Breeding Pool
4《ギャレンブリグ城/Castle Garenbrig
2《魂の洞窟/Cavern of Souls
1《死者の原野/Field of the Dead
2《森/Forest
1《幽霊街/Ghost Quarter
2《ゴルガリの腐敗農場/Golgari Rot Farm
1《グルールの芝地/Gruul Turf
1《ハンウィアーの要塞/Hanweir Battlements
1《光輝の泉/Radiant Fountain
4《シミックの成長室/Simic Growth Chamber
2《冠雪の森/Snow-Covered Forest
3《トレイリア西部/Tolaria West
2《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle
1《ヴェズーヴァ/Vesuva
1《樹木茂る山麓/Wooded Foothills

1《樹上の草食獣/Arboreal Grazer
2《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking
4《イリーシア木立のドライアド/Dryad of the Ilysian Grove
4《原始のタイタン/Primeval Titan
4《桜族の斥候/Sakura-Tribe Scout
4《むかしむかし/Once Upon a Time
1《否定の契約/Pact of Negation
4《召喚士の契約/Summoner’s Pact
4《精力の護符/Amulet of Vigor
1《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives

サイドボード
1《死者の原野/Field of the Dead
1《光輝の泉/Radiant Fountain
2《霊気の疾風/Aether Gust
1《内にいる獣/Beast Within
3《四肢切断/Dismember
1《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage
4《神秘の論争/Mystical Dispute
1《再利用の賢者/Reclamation Sage
1《不屈の追跡者/Tireless Tracker

精力の護符/Amulet of Vigor》の能力により、タップイン状態で出る土地が全てアンタップするので《シミックの成長室/Simic Growth Chamber》を置いたターンから2マナ出せるようになります。

これを利用して《桜族の斥候/Sakura-Tribe Scout》《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking》の能力で1ターンに複数回《シミックの成長室/Simic Growth Chamber》をプレイ。《シミックの成長室/Simic Growth Chamber》の誘発型能力で自身を戻せるため、3回セットランドすれば6マナを生み出せます。

生み出した6マナで《原始のタイタン/Primeval Titan》を高速召喚し、《ハンウィアーの要塞/Hanweir Battlements》で速攻を付与して攻撃。
異なる名前の土地が多いので、《死者の原野/Field of the Dead》をサーチすれば大量のゾンビトークンを生み出します。

これまでのアミュレットタイタンは《ボロスの駐屯地/Boros Garrison》《処刑者の要塞/Slayers’ Stronghold》で速攻を付与して《軍の要塞、サンホーム/Sunhome, Fortress of the Legion》で二段攻撃を付けるコンボでしたが、「テーロス還魂記」の新カードにより土地構成が大きく変わりました。

土地構成が大きく変わる理由が《イリーシア木立のドライアド/Dryad of the Ilysian Grove》。《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking》同様に追加で土地を置くことの出来る能力ですが、重要なのは「あなたがコントロールしている土地は、それの他のタイプに加えてすべての基本土地タイプでもある」の部分。

これにより自分の土地全部から好きな色マナを出す事が出来るようになり、また《山/Mountain》としてもカウントされるため《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》の誘発の条件をクリアできます。デッキに《山/Mountain》が0枚なのに《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》を使えるなんて!

また《イリーシア木立のドライアド/Dryad of the Ilysian Grove》はブロッカーとしての性能が《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking》よりも頼れます。

ただしこの「あなたがコントロールしている土地は、それの他のタイプに加えてすべての基本土地タイプでもある」はデメリットにもなるので注意!
島/Island》としてもカウントされるため、《窒息/Choke》《沸騰/Boil》で自分の土地が無くなる可能性もあります。

■アドグレイス


3《真鍮の都/City of Brass
2《闇滑りの岸/Darkslick Shores
4《宝石鉱山/Gemstone Mine
1《島/Island
1《平地/Plains
3《金属海の沿岸/Seachrome Coast
1《沼/Swamp
3《欺瞞の神殿/Temple of Deceit
2《啓蒙の神殿/Temple of Enlightenment

1《厚かましい借り手/Brazen Borrower
4《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide
3《タッサの神託者/Thassa’s Oracle
3《血清の幻視/Serum Visions
2《手練/Sleight of Hand
4《むかつき/Ad Nauseam
4《天使の嗜み/Angel’s Grace
1《稲妻の嵐/Lightning Storm
3《否定の契約/Pact of Negation
4《大霊堂の戦利品/Spoils of the Vault
4《睡蓮の花/Lotus Bloom
4《五元のプリズム/Pentad Prism
3《ファイレクシアの非生/Phyrexian Unlife

サイドボード
3《バントゥ最後の算段/Bontu’s Last Reckoning
4《神聖の力線/Leyline of Sanctity
2《流刑への道/Path to Exile
2《思考囲い/Thoughtseize
4《夏の帳/Veil of Summer

まずは《天使の嗜み/Angel’s Grace》《ファイレクシアの非生/Phyrexian Unlife》の効果により、ライフ損失でゲームに敗北しない状況を作ります。
その後《むかつき/Ad Nauseam》をプレイすると、ライフがマイナス以下になっても敗北しないのでデッキ全部をドローできます。

デッキ全部を手札に加えた後は《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》で赤マナを捻出し、20点以上の《稲妻の嵐/Lightning Storm》でフィニッシュ。
否定の契約/Pact of Negation》は相手からの妨害対策。アップキープに5マナ払わないと敗北するカードですが、《天使の嗜み/Angel’s Grace》で敗北しない状況を作れば5マナを払わずに踏み倒すことが出来ます。

ファイレクシアの非生/Phyrexian Unlife》では《否定の契約/Pact of Negation》を踏み倒すことが出来ないので注意。

ライフがマイナスになっても大丈夫なデッキなので、コンボパーツを探すために《大霊堂の戦利品/Spoils of the Vault》が採用されています。面白いのはこの《大霊堂の戦利品/Spoils of the Vault》と《タッサの神託者/Thassa’s Oracle》の相互作用。

天使の嗜み/Angel’s Grace》《ファイレクシアの非生/Phyrexian Unlife》でライフ損失で敗北しない状況なら、入っていないカード名を宣言することでライブラリーが0枚になります。その後《タッサの神託者/Thassa’s Oracle》で特殊勝利!2マナでゲームに勝利するカードはやはり強く、モダンやレガシーでも新しいデッキが続々と出て来ていますね。

アドグレイスは手札破壊や打ち消しの少ない相手に対しては無類の強さを誇るため、アミュレットタイタンやバーンなどが多ければ良い選択になりそうです。


アドグレイスは手札破壊や打ち消しの多いデッキを苦手としているので、その対策として《夏の帳/Veil of Summer》。これだけのために緑がタッチされており、いかにこのカードが強力であるかを物語っています。メイン戦が不利な《死の影/Death’s Shadow》系のデッキには何枚引いても嬉しい。


アドグレイスには圧倒的に不利なマッチが1つあって、それが「感染」。

毒カウンター10個による敗北は《天使の嗜み/Angel’s Grace》《ファイレクシアの非生/Phyrexian Unlife》でターンを稼ぐことが出来ないため、天敵とも言える存在です。土地コンボやアドグレイスが増えるなら「感染」も候補に挙がりますね。

■発掘


2《血の墓所/Blood Crypt
2《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
1《真鍮の都/City of Brass
1《ダクムーアの回収場/Dakmor Salvage
2《忘れられた洞窟/Forgotten Cave
1《山/Mountain
1《聖なる鋳造所/Sacred Foundry
3《沸騰する小湖/Scalding Tarn
3《踏み鳴らされる地/Stomping Ground
4《樹木茂る山麓/Wooded Foothills

4《恐血鬼/Bloodghast
3《ゴルガリの凶漢/Golgari Thug
3《谷の商人/Merchant of the Vale
4《ナルコメーバ/Narcomoeba
2《アゴナスの雄牛/Ox of Agonas
3《秘蔵の縫合体/Prized Amalgam
4《臭い草のインプ/Stinkweed Imp
4《安堵の再会/Cathartic Reunion
1《燃焼/Conflagrate
4《這い寄る恐怖/Creeping Chill
4《壌土からの生命/Life from the Loam
4《叫び角笛/Shriekhorn

サイドボード
1《燃焼/Conflagrate
1《古えの遺恨/Ancient Grudge
1《爆発域/Blast Zone
3《腹背+面従/Failure+Comply
3《稲妻の斧/Lightning Axe
3《自然の要求/Nature’s Claim
3《思考囲い/Thoughtseize

甦る死滅都市、ホガーク/Hogaak, Arisen Necropolis》《黄泉からの橋/Bridge from Below》《信仰無き物あさり/Faithless Looting》など、昨年の禁止カードは墓地関連が多かった印象。しかしそれでも発掘デッキは何度も禁止を乗り越えて生き残っていますね。

まずは《谷の商人/Merchant of the Vale》《安堵の再会/Cathartic Reunion》。発掘カードを捨てる→発掘を繰り返して、墓地を増やして行きます。
2つとも手札を捨てるのが先なので、ドローをすぐに発掘に置き換えるのが良い所。

墓地が増えたら、《恐血鬼/Bloodghast》《ナルコメーバ/Narcomoeba》を展開。これらが墓地から戻る事により《秘蔵の縫合体/Prized Amalgam》が誘発。コンボデッキのように思われていますが、実際はクリーチャーの横展開によるアグロデッキの動きをします。序盤のマナを墓地を増やすために費やして、0マナクリーチャーによる爆発的な展開力を持つアグロデッキと言えます。

このリストでは《秘蔵の縫合体/Prized Amalgam》3枚が特徴ですが、《秘蔵の縫合体/Prized Amalgam》だけが墓地に落ちて《恐血鬼/Bloodghast》《ナルコメーバ/Narcomoeba》が落ちないのが負けパターンなのでそこを減らしたのかなと予想しています。実際《秘蔵の縫合体/Prized Amalgam》はサイド後には墓地対策を考えて1枚抜くことが多いです。

新カード《アゴナスの雄牛/Ox of Agonas》は発掘というデッキに非常に噛み合ったカード。能力は手札を捨てるのが先なので、発掘カードを捨てる→発掘を繰り返して一気にデッキを掘り進めます。

アゴナスの雄牛/Ox of Agonas》によりデッキを半分以上発掘することが簡単になり、目的のカードを墓地に落とす事が以前よりも達成しやすくなりました。そのため1回撃てれば十分な《燃焼/Conflagrate》は1枚まで減っています。


発掘デッキは墓地から戻るクリーチャーのおかげで長期戦を得意としており、対コントロールや対ミッドレンジには無類の強さを誇ります。

その反面、アミュレットタイタンやアドグレイスなどの自分よりも早いコンボデッキには少し不利なので、サイドボードからはコンボデッキ対策に《腹背+面従/Failure+Comply》。白の《面従/Comply》の方は墓地から唱えることが出来るので、コンボパーツを指定することで1ターンを稼ぎます。

■おわりに

最近はどのフォーマットでも《タッサの神託者/Thassa’s Oracle》を使ったデッキを見かけます。
レガシーでも《パラダイム・シフト/Paradigm Shift》《タッサの神託者/Thassa’s Oracle》で勝利するデッキもあるらしいです。

やはり2マナでゲームに勝利できると言うのはマジック史上でも珍しく、これまでの歴史を変えた感覚がありますね。
モダンでも《真実を覆すもの/Inverter of Truth》デッキを組めないか、僕も挑戦してみようと思います。

それではまた。

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