MTG │ 大会レポート │ 高橋優太【第14期ヴィンテージ神挑戦者決定戦】
Hi,
先週末はヴィンテージ神挑戦者決定戦に参加しました。
以下そのレポートです。
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■禁止改定
前回の記事【ヴィンテージの世界を覗いてみよう】でも主なデッキを紹介していますのでどうぞ
前回から異なる点は、禁止カードが大幅に追加されたことです。
《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》1枚制限
Moxシリーズがはびこるヴィンテージでは、相手だけマナが出なくなる常在型能力が強過ぎました。
その上で自分は【-2】能力を2回起動して、《Time Vault》+《多用途の鍵/Manifold Key》でお手軽に無限ターン。
出したターンに相手のマナを制限し、次のターンには4マナで無限ターンが決まってしまう。こう書くといかに壊れているかがわかります。
カーン禁止前は「先手でカーン出した方が勝ち」というゲームがあまりにも多く、この改定は納得です。
《神秘の炉/Mystic Forge》1枚制限
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》とコンボであっさり大量アドバンテージを獲得。
《Mishra’s Workshop》から出てきますし、無色のカードが強いヴィンテージではオーバーパワーだったので制限に。
《精神的つまづき/Mental Misstep》1枚制限
この制限に僕は反対です。ヴィンテージは《Ancestral Recall》が強過ぎるので、《精神的つまづき/Mental Misstep》はの抑止力としての役割がありました。
以前と違って《Ancestral Recall》の通りやすさが段違いになりました。
《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》1枚制限
《活性の力/Force of Vigor》が出たことにより、ヴィンテージの発掘デッキは0マナで妨害しまくる最強デッキになってしまいました。
デッキのエンジンかつ緑のカードなので制限。灯争大戦とモダンホライゾンで強くなり過ぎたデッキを弱体化させる制限改定ですね。
《Fastbond》1枚制限解除
これは面白い制限解除。
《Fastbond》は「土地を好きなだけおけるかわりに、土地を置くたびに1点ダメージを受ける」能力です。
能力によるダメージなので、《Glacial Chasm》を置けばダメージを全て軽減、好きなだけ土地が置けるようになります。
《Glacial Chasm》に加えて《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》で墓地の土地を置き放題。
《不毛の大地/Wasteland》で自分の土地を破壊することで無限マナが完成します。無限マナ後に《暗黒の深部/Dark Depths》に30マナ払ってマリット・レイジが爆誕☆
面白いデッキなので、しばらく研究して行きたいですね。
■デッキ選択
《逆説的な結果/Paradoxical Outcome》ストームを使用しました。
1《島/Island》
2《Underground Sea》
1《Tundra》
1《Volcanic Island》
2《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2《汚染された三角州/Polluted Delta》
1《霧深い雨林/Misty Rainforest》
1《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
1《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》
1《Library of Alexandria》
1《Ancestral Recall》
1《Time Walk》
1《Timetwister》
1《Black Lotus》
1《Mox Emerald》
1《Mox Jet》
1《Mox Pearl》
1《Mox Ruby》
1《Mox Sapphire》
2《アゾリウスの造反者、ラヴィニア/Lavinia, Azorius Renegade》
2《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
1《僧院の導師/Monastery Mentor》
2《手練/Sleight of Hand》
1《渦まく知識/Brainstorm》
1《精神的つまづき/Mental Misstep》
1《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
1《悪魔の教示者/Demonic Tutor》
1《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall》
1《商人の巻物/Merchant Scroll》
1《否定の力/Force of Negation》
1《修繕/Tinker》
4《逆説的な結果/Paradoxical Outcome》
4《意志の力/Force of Will》
3《オパールのモックス/Mox Opal》
1《魔力の墓所/Mana Crypt》
2《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
1《魔力の櫃/Mana Vault》
1《太陽の指輪/Sol Ring》
1《ボーラスの城塞/Bolas’s Citadel》
3《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》
2《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》
サイドボード
2《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
1《天秤/Balance》
3《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall》
1《否定の力/Force of Negation》
3《紅蓮破/Pyroblast》
1《赤霊破/Red Elemental Blast》
2《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
2《The Tabernacle at Pendrell Vale》
《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》に弱すぎるので諦めましたが、制限改定により周りが弱体化して再び脚光を浴びました。
■基本的な動き
フル搭載したMoxシリーズ、および《魔力の墓所/Mana Crypt》《魔力の櫃/Mana Vault》《太陽の指輪/Sol Ring》でマナ加速。
マナ加速後に《逆説的な結果/Paradoxical Outcome》で戻して大量ドロー。
戻したMoxを再展開、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》で《逆説的な結果/Paradoxical Outcome》を再利用。
これを繰り返して、最終的にはデッキを引ききって《僧院の導師/Monastery Mentor》からの大量トークン+《Time Walk》で勝利します。
デッキ名こそストームですがストームカードは抜けました。《苦悶の触手/Tendrils of Agony》は手札に来た時が弱いので勝ち手段は《僧院の導師/Monastery Mentor》だけで十分です。
灯争大戦で出た《ボーラスの城塞/Bolas’s Citadel》はヴィンテージ級の強さです。
デッキ内のマナコストが軽いためライフをアドバンテージに変えられて、Mox系なら0ライフでプレイできます。そこからさらに《逆説的な結果/Paradoxical Outcome》でコンボを繋げて行きます。
《修繕/Tinker》により《ボーラスの城塞/Bolas’s Citadel》を1ターン目に出すことも可能で、場に出たら高い確率で1ターンキルが決まります。
もはや全階級制覇した《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》ですが、全フォーマットの中でヴィンテージが最も強いと感じました。
相手の《Ancestral Recall》をはじめとしたドロースペルをすべて封殺して、ヴィンテージはクリーチャーが少ないので落とされにくい。
相手の《Bazaar of Baghdad》のドローすら封じてしまうのは強過ぎる!
今回の僕のデッキでも、相手にナーセットを出されてもプレイできるように《手練/Sleight of Hand》を選んでいます。
まさか《定業/Preordain》を差し置いて《手練/Sleight of Hand》を使う日が来るとは思いませんでした。
■大会結果
予選ラウンド
Bye
〇バント《適者生存/Survival of the Fittest》
〇発掘
〇ティムール《ドルイドの誓い/Oath of Druids》
〇ジェスカイコントロール
〇発掘
ID
決勝ラウンド
〇《最後の審判/Doomsday》コンボ
〇発掘
×ジェスカイコントロール
最後負けて準優勝、残念!!!
カードドローが多く選択肢が多いデッキなので、本気でやるとレガシー以上に難しい!最後ミスで負けてしまいました。
ヴィンテージ自体は派手なゲーム展開が多く大好きなフォーマットなので、また次回挑戦したいですね。
ヴィンテージをやったことによりまたベータのカードへの物欲が増えてしまったのが悩みです。
ベータのパワー9、ぜひとも欲しいのでラッシュの入荷待っています。