MTG │ 解説記事 │ 高橋優太【統率者オススメカード紹介 – マナ加速編 – 】

Hi,

競技イベントが終わり一段落。最近はカジュアルに統率者を遊んでいます。

99枚のデッキでコンボやシナジーを探すことが面白く、デッキを組んでいる時間は初心者の頃のワクワクが蘇ります。

しかし統率者は人気のあるフォーマットであるにも関わらず、世の中に記事が少ない。

記事が少ないなら自分で書こうと考えて、今回統率者のおすすめのカードを紹介して行きます。

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■アーティファクト(0マナ、1マナ)

・定番

どのデッキでも使えて基本となるマナ加速が《魔力の墓所》《太陽の指輪》の2つ。

ヴィンテージでも1枚制限されている強さであり、単純な土地1枚よりもマナを生む効率が良く必須と言えます。

この2つに次いで強力なのが《魔力の櫃》で、3マナ増えれば序盤を大きくリードすることが出来ます。

ただし《魔力の櫃》は使い切りのマナ加速で、4マナ払ってアンタップする余裕が無いことも多いです。

山賊の頭、伍堂》《カーの空奪い、プローシュ》など、無色3マナから出せる統率者なら《魔力の櫃》は輝きますが、逆に色マナが濃く無色マナが少ない統率者だと無色3マナを上手く使えず、《魔力の櫃》が不採用になることもあります。

モックス・アンバー》は徐々に定番になりつつあるマナ加速で、統率者が居ればデメリットなしでマナが増えます。

統率者レジェンズで出た0マナの《ロフガフフの息子、ログラクフ》とは特に相性が良く、1ターン目からマナを生み出せます。

・ロケットスタート

単体でアドバンテージを失うデメリットがあるものの、序盤の爆発的な展開を狙えるマナアーティファクト達。

結界師ズアー》《常智のリエール》など、統率者自身でアドバンテージを生み出せるデッキならマナアーティファクトで失った手札を取り返すこともでき、序盤にロケットスタートで失った手札を《意外な授かり物》《Timetwister》《Wheel of Fortune》などの7ドローで補充といった使い方もあるので、コンボデッキ寄りのカード選択だと思います。

・マナをチャージ

Jeweled Amulet》は1マナとタップで蓄積カウンターを1個置き、タップと蓄積カウンターを1個取り除くことで、チャージに使ったマナを生み出す能力を持っています。余ったマナを次のターンに持ち越せるカードだと考えて下さい。

神々のピラミッド》は無色2マナを好きな色1マナに変換して、4回目の起動からは《金粉の水蓮》になります。

設置と起動を合わせて合計4マナで《金粉の水蓮》と考えると少しお得ですが、序盤に引けないと弱いのが難点。

どちらも最初の起動にマナを消費するため序盤でパスすることになりやすいのが欠点ですが、どの色でも使えるマナ加速なので採用候補として考えてください。

■アーティファクト(2マナ)

2マナのアーティファクトでマナ加速する動きは、統率者の挨拶とも言える基本アクション。無色2マナから色マナを2種類確保するカードが強いです。

自分が《無のロッド》《溜め込み屋のアウフ》などのアーティファクト起動禁止や、パーマネント全破壊の《啓示の刻》を入れない限り、使うデメリットは少ないです。

・定番2マナ加速

2マナのアーティファクトのマナ加速で大事なのは「アンタップ状態で出るので差し引き1マナで出る」ことと、「2色以上出る」こと。

まず採用されるのが《秘儀の印鑑》で、アンタップインかつ統率者の固有色マナでデメリットなし。

次に各種《タリスマン》《印鑑》で、2色の組み合わせでそれぞれ10種類ずつあります。

タリスマン》には1ダメージ受けるが1マナのアクションが取りやすい、《印鑑》には無色マナを変換してくれるというそれぞれのメリットがあります。

友なる石》は相手の土地参照で出せるマナの種類が増えます。

ただし、対戦相手が単色ばかりだと弱くなるデメリットもあり、《秘儀の印鑑》《タリスマン》《印鑑》より少し劣ります。

・その他2マナ加速

上記の定番2マナ加速よりは少し性能が落ちますが、追加でマナ加速したいときに採用するカード。

精神石》《永遠溢れの杯》《思考の器》は単色デッキ向けのマナ加速。

特に《永遠溢れの杯》はアーティファクトの数を参照するデッキで、X=0で出して金属術などのカウントを稼いだり、生贄にするオプション付き。

虹色のレンズ》はマナフィルター能力なので、4色や5色デッキの色マナ補正の役割で採用されます。

冷鉄の心臓》《空色のダイアモンド》はタップインのデメリットが大きく、出したターンの2アクションを取りにくいので、デッキ内のマナ加速の枚数を担保したい時にしか採用しないと思います。

基本は《秘儀の印鑑》《タリスマン》《印鑑》を優先。

1ターンでも早く統率者を出したいなら《五元のプリズム》も候補ですが、まずは継続して使える《秘儀の印鑑》《タリスマン》《印鑑》を優先かなと。

厳かなモノリス》は《魔力の櫃》と同じ性質があり、無色3マナが強く使える統率者なら強く使えます。

魔力の櫃》《厳かなモノリス》両方を入れるならアンタップ手段として《多用途の鍵》《通電式キー》も要検討。

・大メダル

それぞれの色のコストを1マナ軽減する、主に単色デッキ向けのカードです。

陰謀団の儀式》《煮えたぎる歌》などのマナ加速が《大メダル》で効率よくマナを生み、その後のドロー呪文も《大メダル》でコスト軽減されます。

マナ加速→ドローの際に毎回1マナ軽減する《大メダル》シリーズは1ターンに複数の呪文を唱えるコンボ向けの能力。

統率者での青・黒・赤はドロー呪文が強いため、《大メダル》シリーズでも青・黒・赤の3つが特に人気があります。

緑は《大メダル》以外のマナ加速も強い色なので、残念ながら《エメラルドの大メダル》はあまり使われていません。

真珠の大メダル》も白のドロー呪文が弱いことが原因であまり使われていません。

■アーティファクト(3マナ)

統率者の基本は2マナでのマナ加速なので、3マナのマナ加速は1マナ増やすだけでは力不足。3マナなら、マナ加速+何かしらのメリットが必要です。

3マナのアーティファクトの共通点として、破壊されたときや《無のロッド》されたときにそのままターンパスになってしまうので、多く入れすぎない方が良いです。

合計3枚くらいが適正な枚数だと思います。

彩色の灯籠》《連合の秘宝》は4色や5色のデッキで色マナ補正として高性能。

紋章旗》は小型クリーチャーを横並べする「殴る系ジェネラル」での全体強化が良いです。

終わりなき休息の器》はマナ加速としては少々物足りない性能ですが、墓地コンボの抑制になるのと、能力でライブラリーの一番下を参照する《地下牢の管理人、グレンゾ》との相性が良いです。

魔力景の屈折体》はすべての戦場にある土地すべての起動型能力をすべて持つので、緑デッキが多い場なら《ガイアの揺籃の地》《イトリモクの成長儀式》と合わせてトリプルクレイドルを狙えます。

最低でもフェッチランドの能力で土地に変わるので、3マナのマナ加速にもなります。

玄武岩のモノリス》は《厳かなモノリス》《魔力の櫃》と同じ性質があり、3マナ→6マナのジャンプアップが強い統率者で使いたいカードです。

青とアーティファクトは相性が良く、《Power Artifact》で起動コストを減らす事により《厳かなモノリス》《玄武岩のモノリス》で無限無色マナを生み出せます。

生贄に捧げることで2マナ生み出す《レイモス》シリーズ。各色5種類あり、単色デッキ向け。

無色マナから有色マナを2つ以上生み出すアーティファクトは殆ど無いので、無色マナが出やすいアーティファクト主体のデッキで使います。

主に《レイモスの眼》《レイモスの頭蓋骨》が候補。

■アーティファクト(4マナ以上)

4マナ以上となるとどうしても出したターンに隙があり、破壊や《無のロッド》系へのリスクも大きくなります。

4マナ以上のカードに求められる条件は「2ターン残ったら大きなマナ差ができること」や「場に出た時に2マナ以上出せること」だと思います。

無色マナが出やすいアーティファクト主体のデッキ向け。

無色マナの多くコストの重い統率者《大渦の放浪者》などで採用を検討。

魔力の櫃》《厳かなモノリス》両方を入れた上でアンタップ手段として《多用途の鍵》《通電式キー》を採用すると《スランの発電機》《金粉の水蓮》に繋がりやすく、大量マナを次に繋げられます。

単色デッキ向け。

ネクロポーテンス》などのマナシンボルが多いカードや、トリプルシンボルの統率者と相性が良いです。

■おわりに

統率者の基本は「マナ加速」「ドロー」の2つだと考えていて、使えるマナと手札を増やし、自分に出来ることの範囲を広げられることが大切です。

色の強さは、僕の考えでは「青→黒=緑→赤→白」の順。

理由としては「マナ加速」「ドロー」の質の良さ。

青はドロー、黒はドローとマナ加速、赤もドローとマナ加速。

3マナの全員7ドロー《Timetwister》《Wheel of Fortune》は統率者でも屈指のカードパワーで、《ヨーグモスの意志》もなぜ使えるのかわからないくらい強いカード。

本気でコンボを狙うなら《ヨーグモスの息子、ケリク》を統率者にするのが一番強そうで、マナコストが全部ファイレクシアマナになるのはヴィンテージ級の強さです。

ただ、あまりコンボに寄せすぎてゲームが終わるのが早すぎても楽しめないので、ドローしながらお互いの大技を受け合うプロレスみたいなやり方が自分には合っているかなと思っています。

土地を沢山置ける《円渦海峡の暴君、アシー》が楽しそうなので、デッキを組んで遊んでみます。

反響があれば次回以降の記事では各色のおすすめカードを紹介して行きます。

それではまた。


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