MTG │ 攻略記事 │ 高橋優太【ヴィンテージの世界を覗いてみよう】
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■ヴィンテージとは
レガシーで禁止されている、マジック史上最高の性能を持つカードがあります。
通称「パワー9」
0マナのマナ加速、1マナ3ドロー、2マナ追加ターン、3マナ7枚ドロー。
マジックが黎明期だったからこそ生まれた、今後2度と作られないであろうカード達です。
そんな超強力カードも、制限と言う形でデッキに1枚だけ使えるフォーマット。それがヴィンテージ!
さて、今週末にはヴィンテージの大会「エターナル・ウィークエンド」が開催されます。
僕も自慢のパワー9を手に大会に参加する予定です。当日は他の人のデッキがいかにオシャレかを見るのが楽しみです(ヴィンテージのデッキは約400万円-1000万円!)
灯争大戦とモダンホライゾンの影響は、モダン・レガシーに留まらずヴィンテージにまで及んでいるようです。そんなヴィンテージ環境を覗いて行きましょう。
■茶単カーン
3《歩行バリスタ/Walking Balista》
4《鋳造所の検査官/Foundry Inspector》
2《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》
4《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》
1《Black Lotus》
1《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》
1《魔力の墓所/Mana Crypt》
1《Mox Emerald》
1《Mox Jet》
1《Mox Pearl》
1《Mox Ruby》
1《Mox Sapphire》
1《魔力の櫃/Mana Vault》
4《多用途の鍵/Manifold Key》
4《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
1《太陽の指輪/Sol Ring》
4《防御の光網/Defense Grid》
4《厳かなモノリス/Grim Monolith》
2《血清の粉末/Serum Powder》
4《神秘の炉/Mystic Forge》
4《古えの墳墓/Ancient Tomb》
4《裏切り者の都/City of Traitors》
4《Mishra’s Workshop》
1《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》
サイドボード
4《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
1《歩行バリスタ/Walking Balista》
1《歩哨のトーテム像/Sentinel Totem》
1《通電式キー/Voltaic Key》
1《魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass》
1《Time Vault》
1《罠の橋/Ensnaring Bridge》
4《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》
1《マイコシンスの格子/Mycosynth Lattice》
「アーティファクトのマナ限定で3マナ生み出す」土地、《Mishra’s Workshop》。パワー9に劣らない性能を持ちながら、なんと制限されていません!
この《Mishra’s Workshop》を最大限生かしてアーティファクトを高速展開し、最終的には《Time Vault》+《多用途の鍵/Manifold Key》のコンボで無限ターンを目指すデッキです。
《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》は相手のモックスからマナが出なくなります。全フォーマットの中でヴィンテージで一番活躍しています。また制限カードである《Time Vault》をサイドボードからサーチできるので、実質《Time Vault》の水増しになっています。
基本セット2020でアーティファクトデッキは大きな恩恵を受けました。
デッキ内のほとんどがアーティファクトなので《神秘の炉/Mystic Forge》は莫大なアドバンテージを生み出し、《鋳造所の検査官/Foundry Inspector》《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》と組み合わさるとコマが0マナでライブラリートップと場を行き来して、デッキを全て引くことが出来ます。
そうやってキーパーツが揃ったら、《多用途の鍵/Manifold Key》で《Time Vault》をアンタップして無限ターンを得ます。まさか《通電式キー/Voltaic Key》の上位互換が出るとは思いませんでした。
■発掘
4《ナルコメーバ/Narcomoeba》
4《秘蔵の縫合体/Prized Amalgam》
4《よろめく殻/Shambling Shell》
4《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》
3《イチョリッド/Ichorid》
4《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》
4《虚ろな者/Hollow One》
1《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》
1《灰燼の乗り手/Ashen Rider》
4《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
1《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4《精神的つまづき/Mental Misstep》
3《戦慄の復活/Dread Return》
2《活性の力/Force of Vigor》
4《意志の力/Force of Will》
4《血清の粉末/Serum Powder》
4《黄泉からの橋/Bridge from Below》
4《Bazaar of Baghdad》
1《石化した原野/Petrified Field》
サイドボード
4《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
3《不快な群れ/Sickening Shoal》
2《活性の力/Force of Vigor》
2《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》
4《貪欲な罠/Ravenous Trap》
マナは出ず、タップすると「カードを2枚引き、3枚捨てる」土地。一見するとアドバンテージを失うだけに思えますが、これを発掘と組み合わせればあっという間に墓地が溜まります。
発掘を続けて、相手のカードは0マナの《精神的つまづき/Mental Misstep》《活性の力/Force of Vigor》《意志の力/Force of Will》で妨害。
見た目はコンボデッキですが、実際は細かくクリーチャーを出して妨害を続けるクロック・パーミッションに近いです。
《Bazaar of Baghdad》もまたパワー9に劣らない性能を持ちながら、制限されていません!このデッキは《Bazaar of Baghdad》が見つかるまでマリガンを続けるデッキなので、最もロンドン・マリガンルールの恩恵を受けたデッキと言えます。
モックス含め強力なアーティファクトが跋扈するヴィンテージで、2枚破壊する《活性の力/Force of Vigor》は環境を変えたカードです。このカードにより発掘は一躍トップメタになりました。
《活性の力/Force of Vigor》のコストにするために、緑の発掘持ちである《よろめく殻/Shambling Shell》が再評価されたのが面白いですね。
最近では発掘対策として《The Tabernacle at Pendrell Vale》が注目されています。エンチャント・アーティファクトでは《活性の力/Force of Vigor》されて、呪文は《意志の力/Force of Will》されてしまうため、打ち消されず破壊されにくい《The Tabernacle at Pendrell Vale》なら大丈夫、という話。発掘は土地から1マナも出ないデッキなので納得です。
僕も2枚目を持っていないから欲しい!(20万円以上します)
■ジェスカイコントロール
3《戦慄衆の秘儀術師/Dreadhorde Arcanist》
2《アゾリウスの造反者、ラヴィニア/Lavinia, Azorius Renegade》
2《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
1《僧院の導師/Monastery Mentor》
2《ダク・フェイデン/Dack Fayden》
3《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》
1《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》
1《Ancestral Recall》
1《渦まく知識/Brainstorm》
1《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
2《稲妻/Lightning Bolt》
3《精神的つまづき/Mental Misstep》
1《思案/Ponder》
4《定業/Preordain》
2《紅蓮破/Pyroblast》
2《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
1《目くらまし/Daze》
1《Time Walk》
1《否定の力/Force of Negation》
4《意志の力/Force of Will》
1《時を越えた探索/Dig Through Time》
1《宝船の巡航/Treasure Cruise》
1《Black Lotus》
1《Mox Pearl》
1《Mox Ruby》
1《Mox Sapphire》
2《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2《霧深い雨林/Misty Rainforest》
2《汚染された三角州/Polluted Delta》
2《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
1《島/Island》
1《露天鉱床/Strip Mine》
3《Tundra》
3《Volcanic Island》
サイドボード
1《断片化/Fragmentize》
1《真髄の針/Pithing Needle》
4《封じ込める僧侶/Containment Priest》
3《石のような静寂/Stony Silence》
1《魔力流出/Energy Flux》
1《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》
4《貪欲な罠/Ravenous Trap》
やはりヴィンテージを実感したいなら青いパワー9!
過去の強力カードを全て詰め込んだのがこのジェスカイコントロールです。
もはや全フォーマットを制覇してしまったナーセット。ヴィンテージでも《Ancestral Recall》《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》《Bazaar of Baghdad》のドローを防いで大活躍中。
《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》《ダク・フェイデン/Dack Fayden》が揃って、ダクの能力を相手に起動するとなんと手札が減ります。
もともとアーティファクトが多い環境なので、《ダク・フェイデン/Dack Fayden》は単体でも非常に強力です。
《戦慄衆の秘儀術師/Dreadhorde Arcanist》は《Ancestral Recall》や除去を再利用、《アゾリウスの造反者、ラヴィニア/Lavinia, Azorius Renegade》は0マナのカードを打ち消しつつ、マナ加速で重い呪文をプレイするのを防ぎます。
以上、今回はヴィンテージ環境についての紹介でした。
それではまた次回。