MTG | 大会レポート │ 高橋優太【モダン神決定戦、MCバルセロナ】

はじめに

Hi,
先週からモダン神決定戦、ミシックチャンピオンシップ・バルセロナと連続して青白コントロールを使用しました。
今回はそのレポートとなります。

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■青白コントロールの選択理由


黄泉からの橋/Bridge from Below》が禁止されたものの、依然として2ターン目《復讐蔦/Vengevine》《甦る死滅都市、ホガーク/Hogaak, Arisen Necropolis》のパターンは健在。

強力なデッキであることに疑いの余地はなく、マジックオンラインで対戦する回数も多く、ミシックチャンピオンシップでもメタゲーム上位だろうと予想していました。

そうなると周りの墓地対策は増えていきます。
僕自身も、グランプリで禁止前の最強ホガークを回して嫌というほど墓地対策を受けた経験があります。
(※GPレポートはコチラ→https://cardrush-media.com/archives/2311)

相手の墓地対策でどうしようもない負け方をするよりもプレイが出るデッキ選択をしたい事と、デッキの種類が多いモダンではなるべく手広く戦えるデッキを選びたい事から、対応力の高い青白コントロールを選択しました。

■デッキリストの変遷

・モダン神決定戦

4《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage
4《選択/Opt
2《呪文貫き/Spell Pierce
1《呪文嵌め/Spell Snare
1《マナ漏出/Mana Leak
4《否定の力/Force of Negation
3《謎めいた命令/Cryptic Command
4《流刑への道/Path to Exile
1《失脚/Oust》
3《終末/Terminus
3《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils
4《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculpter
2《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria

4《天界の列柱/Celestial Colonnade
4《廃墟の地/Field of Ruin
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand
2《神聖なる泉/Hallowed Fountain
2《氷河の城砦/Glacial Fortress
2《平地/Plains
6《島/Island

サイドボード
3《天界の粛清/Celestial Purge
3《安らかなる眠り/Rest in Peace
1《石のような静寂/Stony Silence
1《機を見た援軍/Timely Reinforcements
1《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke
2《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique
2《外科的摘出/Surgical Extraction
1《ドビンの拒否権/Dovin’s Veto
1《大祖始の遺産/Relic of Progenitus

思考メモ

→300人規模の大会での優勝者1人に勝てば良いので、ある程度相手のデッキを絞る。

→ホガーク、ジャンド、青白コントロール、ウルザトロンが勝つと予想。ホガーク以外に対して強い《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》を採用。

→ホガークに対しては《至高の評決/Supreme Verdict》では間に合わず、墓地から復活されてしまうため全体除去を《終末/Terminus》に。

→青白コントロール、ウルザトロンに対してフルタップで仕掛けやすくするためにも《否定の力/Force of Negation》は4枚。

挑戦者の瀧村さんは発掘で、《否定の力/Force of Negation》が初手に来る噛み合いもありモダン神を防衛することに成功しました。

・ミシックチャンピオンシップ・バルセロナ用土地22


4《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage
4《選択/Opt
4《血清の幻視/Serum Visions
2《呪文貫き/Spell Pierce
4《否定の力/Force of Negation
3《謎めいた命令/Cryptic Command
4《流刑への道/Path to Exile
2《失脚/Oust》
3《終末/Terminus
3《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils
2《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler
3《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculpter

3《天界の列柱/Celestial Colonnade
3《廃墟の地/Field of Ruin
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand
1《霧深い雨林/Misty Rainforest
1《汚染された三角州/Polluted Delta
1《沸騰する小湖/Scalding Tarn
2《神聖なる泉/Hallowed Fountain
2《平地/Plains
5《島/Island

サイドボード
2《天界の粛清/Celestial Purge
3《安らかなる眠り/Rest in Peace
1《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar
1《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke
1《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique
2《外科的摘出/Surgical Extraction
1《ドビンの拒否権/Dovin’s Veto
1《拘留の宝球/Detention Sphere
1《至高の評決/Supreme Verdict
1《大祖始の遺産/Relic of Progenitus
1《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage

思考メモ

→序盤に《終末/Terminus》出来る確率を少しでも上げるために《血清の幻視/Serum Visions》を入れて土地を削ったが、そうなると色マナに不安が残り《廃墟の地/Field of Ruin》もフル採用できず、途中でマナを構えるターンも少ない。

→モダンは早い環境であり、フェアデッキ以外には《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》は活躍しにくくサイドアウトも多いので解雇。

→《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》は触れる範囲が広く、イゼットフェニックスや青白コントロール対決では輝く。

・ミシックチャンピオンシップ・バルセロナ用土地24


4《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage
4《選択/Opt
1《呪文貫き/Spell Pierce
1《呪文嵌め/Spell Snare
2《マナ漏出/Mana Leak
4《否定の力/Force of Negation
3《謎めいた命令/Cryptic Command
4《流刑への道/Path to Exile
1《失脚/Oust》
3《終末/Terminus
3《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils
1《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler
4《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculpter
1《拘留の宝球/Detention Sphere

3《天界の列柱/Celestial Colonnade
4《廃墟の地/Field of Ruin
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand
1《汚染された三角州/Polluted Delta
1《沸騰する小湖/Scalding Tarn
2《神聖なる泉/Hallowed Fountain
2《氷河の城砦/Glacial Fortress
2《平地/Plains
5《島/Island

サイドボード
2《天界の粛清/Celestial Purge
3《安らかなる眠り/Rest in Peace
1《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke
2《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique
2《外科的摘出/Surgical Extraction
1《拘留の宝球/Detention Sphere
1《至高の評決/Supreme Verdict
1《大祖始の遺産/Relic of Progenitus
2《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives

※最終的に土地24リストで提出しました

思考メモ

→序盤の除去札が少ないので、5色人間のようなデッキに負けやすい。少しでも緩和するために《失脚/Oust》とサイドボードに《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives

→青白はサイド後エンチャント破壊をサイドインされやすいので《拘留の宝球/Detention Sphere》には否定的だったが、それでも対処できる範囲が広く、同名カードを追放する効果によって相手のプレイが変わる。

(※注 ミシックチャンピオンシップはメインデッキ公開で、サイドボードのカードは枚数以外が公開なため、相手に「これが入っている」と思わせること自体に意味があります)

■メタゲームによるカード評価の変化


マナ漏出/Mana Leak

以前は5色人間の《魂の洞窟/Cavern of Souls》とウルザトロンの存在により無駄カードになりやすく、《マナ漏出/Mana Leak》はせいぜい1枚しか採用できないカードでした。

しかし墓地デッキの隆盛により5色人間とウルザトロンが数を減らし、《マナ漏出/Mana Leak》がちゃんと機能する相手が増えました。《否定の力/Force of Negation》の加入により非クリーチャー呪文は対処しやすいので、序盤のクリーチャーを対処しやすい《マナ漏出/Mana Leak》は2-3枚採用して良いです。

《失脚/Oust》

追加の除去札として採用しましたが2番目に置くため根本的な対処にならず、《復讐蔦/Vengevine》《弧光のフェニックス/Arclight Phoenix》を戻してもライブラリーを削るカードですぐに復活されてしまいます。

毎回サイドアウトしており、失敗したと思えるカードでした。次にまたこのデッキで出るなら《マナ漏出/Mana Leak》もしくは《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》に変更します。

■本戦レポート

ドラフト
青赤2-1
青赤2-1
モダン
×青白コントロール
×発掘
〇イゼットフェニックス
〇タイタンシフト
×エルドラージトロン
△イゼットフェニックス
×ホガーク
〇イゼットフェニックス
〇青白コントロール
〇イゼットフェニックス

ドラフト4-2、モダン5-4-1。
最終成績9-6-1で106位。750ドル獲得。

■おわりに

(Twitterより引用 https://twitter.com/SaffronOlive/status/1154728974167224320)
今回の大会で最も使用されたカードは《虚空の力線/Leyline of the Void》であり、その他の使用カードもほとんどホガークのパーツです。
それでもトップ8に残ったホガークは1名のみ。参加者全員の意識が墓地対策に集中しており、実際僕の対戦相手もほとんど全てが《虚空の力線/Leyline of the Void》を採用していました。

しかしこのメタゲームは墓地対策を過剰に進めた結果であり、トップ32までを見るとホガークだらけ。
(引用元 MAGIC: THE GATHERING英語公式ウェブサイト:https://magic.wizards.com/en/events/coverage/2019MC4/24-27-modern-match-point-decklists-2019-07-28)

メインデッキに《虚空の力線/Leyline of the Void》《外科的摘出/Surgical Extraction》の採用を強いられるようなゲームは健全では無いです。ホガークを禁止すべきなのかも知れません。

青白コントロールというデッキ選択自体には満足していますが、細部の詰めが甘かった部分で敗北。
灯争大戦/モダンホライゾンで大きく環境が変わりましたし、青白コントロールの更なる考察記事を書きたいと考えています。
青白記事が出来たら完成次第、告知する予定です。乞うご期待!

それではまた。

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