MTG |GPレポート | 高橋優太【GPダラス】

 高橋優太選手のGPレポートをラッシュメディアに寄稿いただきました。
今回はモダンフォーマットで開催されたGPダラスのレポートです。


Hello.
今週はモダンのGPダラスに参加しました。
以下そのレポートです。

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■デッキ選択

青いコントロールが大好きな僕としては、《否定の力/Force of Negation》《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》という新しい武器を手に入れた青白コントロールを使いたかったのですが、青系コントロールを使うたびにボコボコに負けたのが、《甦る死滅都市、ホガーク/Hogaak, Arisen Necropolis》デッキ。

デッキリスト

甦る死滅都市、ホガーク/Hogaak, Arisen Necropolis

墓地5枚とクリーチャー2体を用意出来れば2ターン目に8/8トランプルが降臨。
モダンはフェッチランド+ショックランドでライフ16スタートが多く、だいたい2回の攻撃で終わります。
さらには0マナのクリーチャー呪文なので《復讐蔦/Vengevine》の復活条件を満たしやすいです。

狂気の祭壇/Altar of Dementia

黄泉からの橋/Bridge from Below》を誘発させるための生贄台。
最初は自分のライブラリーを削って、十分な枚数の《黄泉からの橋/Bridge from Below》が溜まったらホガークによる連鎖がスタート。
ホガークを生贄で8枚削り+ゾンビ4体→再び墓地からホガークを唱えて8枚削りを繰り返し、一瞬で相手のライブラリーを0枚にします。
ホガークとのコンボを抜きにしても、ただ出すだけで自分の生贄エンジン+墓地肥やしとして優秀です。
ただの墓地ビートダウンではなく、《狂気の祭壇/Altar of Dementia》で3ターンキルすら可能です。

屍肉喰らい/Carrion Feeder

貴重な1マナゾンビであると共に、任意のタイミングで生贄に出来るので《黄泉からの橋/Bridge from Below》と相性が良いです。
墓所這い/Gravecrawler》《恐血鬼/Bloodghast》を繰り返し生贄にして10/10以上になることも。


マジックの優先権の問題で、探査と召集はコストの一部なので手番プレイヤーから先に行動することができます。
例えば自分の場にゾンビが2体と墓地が5枚で、相手の場に《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》があるとします。
自分がゾンビ2体タップと墓地5枚追放で手札から《甦る死滅都市、ホガーク/Hogaak, Arisen Necropolis》を唱えることを、《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》側は止めることが出来ません。
やるならあらかじめ自分が優先権のあるタイミングで墓地を減らさないとホガークを唱えられてしまいます。

似ているシチュエーションで、ゾンビ1体と墓地が3枚のときに《縫い師への供給者/Stitcher’s Supplier》で3枚落として、3枚の中にホガークがいたとします。
これまた墓地からホガークを唱えることを《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》側は止める事が出来ません。

もしやるなら、《縫い師への供給者/Stitcher’s Supplier》の能力が誘発しているときに3枚の墓地に対して《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》を起動する必要があります。

これこそがホガークを墓地対策で完全に封じることが出来ない理由です。
安らかなる眠り/Rest in Peace》《虚空の力線/Leyline of the Void》のように墓地すべてを追放する能力でないとホガークを唱えることを止められず、2ターン目に出てきた8/8はそのままゲームを掌握します。

生贄エンジン、1コストゾンビ、早いターンに出て来るフィニッシャー。
「ブリッジヴァイン」が欲しがっていたもの全てが手に入り、なおかつ墓地対策を乗り越えるデッキ。あまりにも強過ぎる。
2ターン目に《復讐蔦/Vengevine》《甦る死滅都市、ホガーク/Hogaak, Arisen Necropolis》という事も良く起きますし、このデッキを倒すのは不可能と判断して、自分でもホガークを使うことに決めました。

(2ターン目に相手が投了することも良く起きます。とんでもない!)

 

 

墓所破り/Cryptbreaker

これだけ強いデッキだと墓地対策を沢山取られるのは当然で、なおかつホガークの同系対決にも勝つ必要があります。そこで白羽の矢が立ったのが《墓所破り/Cryptbreaker》。

安らかなる眠り/Rest in Peace》《虚空の力線/Leyline of the Void》を出されてもゾンビビートダウンに切り替えることが出来ます。
もともとゾンビの多いデッキなので1マナゾンビ3体で1ドローにも繋がりやすく、ホガーク同系はお互い《虚空の力線/Leyline of the Void》を張り合うのでその時にも役立ちます。

教えてくれた井川さんありがとう!

■GP本戦

・初日
BYE
BYE
BYE
〇イゼットフェニックス
〇ホガーク
〇ホガーク
〇赤単フェニックス
×バーン
〇ジャンド
・二日目
×マーフォーク
〇ホガーク
×ジャンド
〇ホガーク
×エルドラージトロン
〇赤単フェニックス

11-4、31位で400ドル獲得。
ホガークは土地から4点ほどダメージを受けるので、バーンや赤単フェニックスのように火力を全力で撃ち込んでくるデッキは後手だと4キルされることが多いです。

マーフォークは《霧の呼び手/Mistcaller》が《復讐蔦/Vengevine》に強く、ジャンドカラーのマナベースを《広がりゆく海/Spreading Seas》で島にすることができるのでホガークに対して耐性のあるデッキだと感じました。

■総括

使った感想としては、やはりホガークは強すぎますね。このデッキを倒すには過剰なくらいに墓地対策を取りつつ、自分も勝つターンが早いデッキでないとダメです。
7/8(月)に禁止改定があるので、何かしら施策があることを期待します。

ただ、パーツの1個や2個が禁止されても存続できるデッキパワーがあるので、形を変えて生き残っていくことでしょう。
プレイ中の選択肢も多く回していて楽しいので、最強デッキが好きな方は一度組んでみてください。

それではまた。

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