MTG │ 大会レポート │ 井川良彦【エリア予選突破までの道のり】

皆さんこんにちは。Rush Prosの井川です。

12月~1月はチャンピオンズカップシーズン2サイクル2のエリア予選のため、集中的にモダンに取り組んでいました。

なんとか突破することができましたので、時系列順に考えていたこと、使ったデッキなどについて徒然と書いていこうかなと思います。

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■モダンの各デッキについての個人的な感想

エリア予選に向けて、上位メタのデッキは一通り触って感触を確かめました。

激情》を失ってもなお上位メタのラクドス想起。ですが個人的な感触は悪かったです。

アミュレットやトロンといったマッチには《激情》がなくてもそこまで変わらないどころか、空いたスペースに《血染めの月》《月の大魔術師》が入っていたりするリストもあったりと勝率を担保できていたので良かったのですが、ヨーグモス、ティムール続唱には《激情》が無い部分が大きく響きます。

有利だったヨーグモスは一転不利マッチに、そしてティムール続唱にもメインがかなり不利になったと感じました。ラクドスとティムールが2大勢力であることは予想できていたので、自分で使うならラクドスよりティムールが良いなと思いスルー。

デッキ自体の手応えは良かったものの、《飢餓の潮流、グリスト》《スランの医師、ヨーグモス》(およびそれらをサーチできる《召喚の調べ》《異界の進化》)のみが強く、それ以外は適当なマナクリとかが大量に入っているのでブレやすいなという印象。アドバンテージを稼げるカードも少ないため、マリガン耐性が低い点も減点要素です。

ラクドスに有利な点は魅力的だったのですが、ティムール続唱に不利な点も微妙に思えてとりあえず断念。

爆発力はモダン随一のアミュレット。
ですが難しい上にラクドス、ティムールどちらにも不利ということで、今から無理やり使う使う理由はないかなということでちょっと回して断念。

ラクドスは不利なもののティムールには圧倒的有利なので、期待値的にはとても魅力的なデッキでした。

ただスキル的な問題もあり、どうしてもラクドスへの不利を克服できなかったので断念。

前回の記事で使用したトロンはヨーグモス、ティムール、リビングエンドといったところに強いのが魅力で使いたいデッキだったのですが、年末から年始にかけてド不利マッチであるラクドスの勢力がドンドン上がってきたので諦めることに。ラクドスが減ったらまた使いたいです。

イマイチ強みが分からなかったのがイゼット。

苦手なヨーグモスがリアルでは少なそうなのは追い風でしたが、そもそもイゼットというデッキ自体に有利マッチが少なく、後手の弱さは目立つ。噛み合い期待や相手のプレイミス待ちが多い、デッキパワーの低いデッキに感じてしまいました。

ラクドスと2強時代を築いているのがティムール続唱。リビングエンドという天敵こそあれど、安定したデッキパワーを誇り、かつたった1枚から8-10点の打点を出せるのでマリガン耐性が高いのが魅力です。

仕組まれた爆薬》《虚空の杯》《軍団の最期》といった対策カードが増えて来てはいますが、直接対決でラクドスに有利(だと僕は思っている)なこともあり、個人的には現在のモダンのベストデッキはこのティムール続唱だと思っています。

■エリア予選第1週

一番手応えが良かったティムール続唱を素直にプレイ。

このときのリストはメインのフリースロットを《神秘の論争》2枚に充てており、ミラーマッチ、リビングエンド、イゼットを意識した形です。

サイドの《忍耐》も4枚採用しており、リビングエンド、イゼットを強く意識していることがここからも分かります。超相性の悪いリビングエンドはともかくとして、対イゼットは《忍耐》の枚数が勝率に直結します。

ティムール続唱のサイドボードで個人的にお気に入りなのが《濁浪の執政》。対策カードとして対戦相手がサイドインしてくる《虚空の杯》《仕組まれた爆薬》《軍団の最期》《狼狽の嵐》といったカードを全て無視して1枚で勝てる優秀なフィニッシャーです。

メインは自分のプラン=《衝撃の足音》で押し通せるので0枚でも問題ないですが、サイド後のゲームでは特に有用だと感じています。

◎本戦の結果

■1/6(土) 晴れる屋トーナメントセンター東京
リビングエンド ×◯×
4色サムワイズコンボ ×◯×
0-2ドロップ。

■1/8(月) バトロコ高田馬場
アミュレット ×◯×
青赤果敢 ◯◯
ラクドス ◯××
1-2ドロップ。

初週は惜しくもなく一瞬で敗退。

予想通りティムール続唱とラクドス想起が勝ち組。デッキパワーの高さとプレイの簡単さもあり、この2つはこれからも減ることがないだろうなと予想されました。

■エリア予選第2週

2週目のエリア予選に向けて練習を重ねましたが、リストやプレイが特に悪いわけではなさそうなのに無限に負けました。壊れるメンタル、迫る週末。

そんな中、「良いデッキありますよ」と声をかけてくれたのがHareruya Prosの平山くん。最近はDiscordのサーバーで日々一緒に練習しているのですが、彼が回しているオルゾフ想起が絶好調とのこと。

僕自身も回してみたところ、ラクドス想起に比べると土地コンボに弱いもののティムール続唱やラクドス想起には改善されているように見えます。

結構強い、多少の分からん殺しにも期待できそうだな、そして回してて面白かったということでデッキが決まりました。


土曜日と日曜日で多少リストは異なりますが、2日とも大体こんなリストで戦いました。

既存のオルゾフ想起に比べると、3マナ域に白い《鏡割りの寓話》こと《永岩城の修繕》を採用しているのが特徴です。

釣って強い2マナ域が12枚入っているので第2章のバリューが高く、安定感と継戦能力をこのデッキに与えてくれました。流石平山、目の付け所が良い!

血染めの月》が使えないので、代わりに土地コンボ対策として採用したのが《減衰球》。これは僕のアイディアでした。

実戦では対トロンのメイン戦で《ダウスィーの虚空歩き》で相手の《大いなる創造者、カーン》を奪い、サイドボードからこの《減衰球》を置いて勝利しました。気持ち良すぎる~!!

◎本戦の結果

■1/13(土) MINT横浜
アミュレット ○○
ドメインマークタイド ○○
サイ ×○×
リビングエンド ○○
サイ ×○△
リビングエンド 下当たりで被トス。感謝
イゼット ×○×
4-2-1。

■1/14(日) バトロコ柏
ラクドス ○○
トロン ○○
ラクドス ×○○
ラクドス ×○○
ラクドス ××
4cサイ ××
リビングエンド ○××
4-3。

デッキの手応えはそれなりに良かったものの、2日とも1勝足りず敗退。

2日合わせて「勝てば抜け」マッチを4連敗してさすがにガッカリしました。

■エリア予選第3週

泣いても笑っても最終週。

前週で使ったオルゾフも楽しかったですが、勝ちきれなかったのは結局デッキパワーの根本的な低さにもあるなと実感したので、結局一番強いと考えているティムール続唱に戻ってお祈りすることにしました。

そして「どこの予選に出るか」。練習してもあまり良い成績が出なかったので少しでも勝率を上げるために参加人数に対して権利獲得人数が多い宮崎に遠征することにしました。

余ってて良かったマイレージ。めちゃくちゃお得に遠征できました。

エリア予選@BIGRED 使用者:井川 良彦
デッキリスト
4:《霧深い雨林/Misty Rainforest
4:《樹木茂る山麓/Wooded Foothills
1:《沸騰する小湖/Scalding Tarn
1:《蒸気孔/Steam Vents
1:《繁殖池/Breeding Pool
1:《踏み鳴らされる地/Stomping Ground
2:《耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Endures
1:《ケトリアのトライオーム/Ketria Triome
1:《天上都市、大田原/Otawara, Soaring City
1:《宝石の洞窟/Gemstone Caverns
1:《変わり谷/Mutavault
2:《島/Island
1:《森/Forest
1:《山/Mountain
22 lands


4:《断片無き工作員/Shardless Agent
3:《ティシャーナの潮縛り/Tishana’s Tidebinder
2:《緻密/Subtlety
9 creatures

4:《衝撃の足音/Crashing Footfalls
4:《ロリアンの発見/Lórien Revealed
4:《火+氷/Fire+Ice
4:《暴力的な突発/Violent Outburst
4:《死亡+退場/Dead+Gone
4:《否定の力/Force of Negation
2:《アノールの焔/Flame of Anor
1:《四肢切断/Dismember
1:《アーテイの嘲笑/Ertai’s Scorn》
1:《徴用/Commandeer
29 other spells


3:《忍耐/Endurance
3:《神秘の論争/Mystical Dispute
2:《濁浪の執政/Murktide Regent
2:《月の大魔術師/Magus of the Moon
2:《活性の力/Force of Vigor
1:《プリズマリの命令/Prismari Command
1:《四肢切断/Dismember
1:《アノールの焔/Flame of Anor
15 sideboard cards

福岡のエリア予選のメタゲーム分布なども参考にして、ティムール続唱が多いことが想定されたのでミラー意識強め。徴用》はトロンや黒単、オムナスなどにも打てるので見た目よりも幅広く使えますし、《神秘の論争》の少ないメインの方が劇的な活躍が期待できます。

虚空の杯》を割りつつ、《敏捷なこそ泥、ラガバン》《ダウスィーの虚空歩き》《鏡割りの寓話》などを触れるということで、対ラクドスではウィザードの要らない《アノールの焔》とも言える活躍が見込めます。

5-0リストを眺めていたら《プリズマリの命令》を採用している方が複数回5-0していたので、自分では一度も使うことなく実績を信じて採用しました。

よく採用されているこのカードですが、散々試した結果僕は否定派になりました。

メインの後手時は嬉しいですが、サイドボード後はより消耗戦になるので追放する1枚が大きく響きますし、1マリガンでもしようものなら《宝石の洞窟》自体を戻すことも多々ありました。

アノールの焔》との兼ね合いもあり、基本的には《変わり谷》を優先しつつ、無色土地を採用しすぎるとギルランのダメージも馬鹿にならないので《変わり谷》2枚のみが良いというのが僕の結論です。

・・・のはずが、会場に着いてデッキを見直したところ、《変わり谷》2枚のはずが《変わり谷》1枚《宝石の洞窟》1枚になってました。あちゃー。出発前にダブルチェックしない奴が悪い。

◎本戦の結果

■1/20(土) BIGRED
トロン ×○×
サイ ○×○
リビングエンド ×○○
ハンマー ○×○
ラクドス ○○

4-1!権利獲得!!

トロン、リビングエンド、ハンマーと相性が良いとは言えないマッチアップの連続で厳しかったですが、幸運もあり切り抜けることができました。最終戦がラクドスと分かったときは少し安堵したものです。

■終わりに

エリア予選は終わったものの、その抜けた先であるチャンピオンズカップファイナルはもうすぐそこ。

ここ数ヶ月やり込んで来ましたが、モダンはプレイやリストの差が付けづらく、相手との差別化が難しい印象があります。相性差が大きかったり、コンバットが他のフォーマットに比べて少ないからでしょうか。

その中でいかに差をつけて、チャンピオンズカップファイナルで勝ち抜くか。新エキスパンションの情報も見つつ、しっかりと準備して臨んで今度こそプロツアーの権利を勝ち取りたいものです。

それでは今回の記事はここまで。また次回の記事でお会いしましょう!


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