MTG │ メタゲーム考察 │ 井川良彦【GP直前パイオニアデッキ紹介】
みなさんこんにちは。Rush Prosの井川(@WanderingOnes)です。
まず最初にご報告です。
既にご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、2020年移行シーズンのライバルズ・リーグに招待していただきました!
【お知らせ】2020年「移行シーズン」におけるマジック・プロリーグ(MPL)所属選手24名、およびライバルズ・リーグ所属選手32名が確定いたしました!
[MPL] https://t.co/zxrTy1cfun
日本人MPLの3名は継続、ライバルズには井川良彦選手が加入しています!
[ライバルズ] https://t.co/iLdinRVe33 pic.twitter.com/0IU105yxsw— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) January 24, 2020
ライバルズ・リーグの紹介記事はこちら
※外部リンク
https://mtg-jp.com/reading/publicity/0033664/
辞退者が複数名出たことによる繰り上がりというのが実態ですが、何はともあれ千載一遇のチャンス。ライバルズ・リーグ唯一の日本人として、ライバルズ継続/MPL昇格を目指してこの半年頑張っていきたいと思います。どうぞご声援よろしくお願いします!
さて今回の記事では、いよいよ明日に迫ったGP名古屋の前に、《テーロス還魂記》によって強化された/出現したパイオニアのデッキたちをチェックしていきましょう!
※ラッシュメディア記事内紹介のカードは
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■カラフルなレアで相手を押し潰す!ミッドレンジの王・5C《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》
平山 怜:「5C《ニヴ=ミゼット再誕》」
パイオニア王2020冬 (5位)
4 《森の女人像/Sylvan Caryatid》
2 《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature’s Wrath》
3 《包囲サイ/Siege Rhino》
1 《人質取り/Hostage Taker》
3 《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》
3 《突然の衰微/Abrupt Decay》
3 《思考消去/Thought Erasure》
1 《木端+微塵/Cut+Ribbons》
1 《コラガンの命令/Kolaghan’s Command》
1 《殺戮遊戯/Slaughter Games》
1 《陽光の輝き/Solar Blaze》
4 《白日の下に/Bring to Light》
1 《永遠神の投入/Enter the God-Eternals》
2 《ケイヤの誓い/Oath of Kaya》
4 《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》
1 《森/Forest》
1 《島/Island》
1 《山/Mountain》
1 《平地/Plains》
1 《沼/Swamp》
2 《繁殖池/Breeding Pool》
2 《湿った墓/Watery Grave》
1 《血の墓所/Blood Crypt》
1 《神無き祭殿/Godless Shrine》
1 《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
1 《草むした墓/Overgrown Tomb》
1 《蒸気孔/Steam Vents》
1 《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
1 《寺院の庭/Temple Garden》
4 《寓話の小道/Fabled Passage》
1 《花盛りの湿地/Blooming Marsh》
1 《植物の聖域/Botanical Sanctum》
1 《秘密の中庭/Concealed Courtyard》
1 《開拓地の野営地/Frontier Bivouac》
1 《遊牧民の前哨地/Nomad Outpost》
1 《華やかな宮殿/Opulent Palace》
3 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
2 《不屈の追跡者/Tireless Tracker》
2 《冥府の報い/Infernal Reckoning》
2 《ラクドスの復活/Rakdos’s Return》
2 《神秘の論争/Mystical Dispute》
1 《ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopa》
1 《グルールの魔除け/Gruul Charm》
1 《はじける破滅/Crackling Doom》
1 《至高の評決/Supreme Verdict》
1月上旬に出現し一気にTier1までのしあがった、豪華絢爛なミッドレンジデッキ。それが5C《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》です。5色出せるマナベースから《白日の下に/Bring to Light》を唱え、状況に合った1枚差しをサーチして有利な状況を作り上げていきます。
特に強力なのがデッキ名にもなっている《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》で、5マナ6/6飛行に2~4ドローぐらいが付いてきて、盤面のサイズ/アドバンテージともに相手を圧倒することができます。
そしてこのデッキには《テーロス還魂記》から新戦力・《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature’s Wrath》が採用されています。3マナの3ゲイン付き《探検/Explore》として、すでに採用されている《森の女人像/Sylvan Caryatid》と共に4T《白日の下に/Bring to Light》/《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》を実現できるだけでなく、4枚採用されている《寓話の小道/Fabled Passage》のサポートもあり終盤には「脱出」でプレイすることによりライフ回復しつつ盤面を支えるフィニッシャーとして墓地から戦場に帰ってきます。
このリストに採用されている《永遠神の投入/Enter the God-Eternals》は4点ドレインしつつ4/4ゾンビトークンを出しつつ、墓地を4枚増やしてくれるので前述した《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature’s Wrath》の脱出にも寄与するというスグレモノ。
5C《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》というデッキは固定パーツ以外のフリースロットが比較的多いデッキなので、こういった優秀な1枚差しを見つけられるか、どのカードを採用するかで差が付きそうです。
GPでも間違いなくトップメタの一角なので、出場される方はこのデッキにどんなカードが何枚採用されているか、様々なリストに目を通しておくことをオススメします。
■これがパイオニアの《欠片の双子/Splinter Twin》だ!青黒《真実を覆すもの/Inverter of Truth》コンボ
先週にMPLプレイヤーのkanisterことピオトル・グロゴゥスキが配信で使用したことから一気に有名になったのが、ゲートウォッチの誓いのイロモノ神話レア、《真実を覆すもの/Inverter of Truth》を使用した青黒コントロール・コンボ。
Kuang Wu 「青黒《真実を覆すもの/Inverter of Truth》コンボ」
パイオニア王2020冬 (3位)
4 《タッサの神託者/Thassa’s Oracle》
4 《真実を覆すもの/Inverter of Truth》
1 《スカラベの神/The Scarab God》
4 《致命的な一押し/Fatal Push》
4 《選択/Opt》
4 《思考囲い/Thoughtseize》
4 《検閲/Censor》
2 《否認/Negate》
1 《英雄の破滅/Hero’s Downfall》
1 《残忍な切断/Murderous Cut》
3 《時を越えた探索/Dig Through Time》
2 《神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries》
5 《島/Island》
2 《沼/Swamp》
4 《湿った墓/Watery Grave》
3 《寓話の小道/Fabled Passage》
4 《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》
2 《異臭の池/Fetid Pools》
2 《欺瞞の神殿/Temple of Deceit》
2 《ヴァントレス城/Castle Vantress》
1 《ロークスワイン城/Castle Locthwain》
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
4 《神秘の論争/Mystical Dispute》
2 《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet》
2 《強迫/Duress》
2 《害悪な掌握/Noxious Grasp》
1 《喪心/Cast Down》
1 《肉貪り/Devour Flesh》
1 《減衰球/Damping Sphere》
1 《夢を引き裂く者、アショク/Ashiok, Dream Render》
1 《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope》
このデッキの構造は至って単純。《思考囲い/Thoughtseize》や《致命的な一押し/Fatal Push》といった軽量呪文で相手を妨害しつつ《真実を覆すもの/Inverter of Truth》を出してライブラリーを大幅に減らし、その後《タッサの神託者/Thassa’s Oracle》もしくは《神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries》を出すことによって特殊勝利します。
墓地が少し多いときは《時を越えた探索/Dig Through Time》や《残忍な切断/Murderous Cut》の「探査」で減らして調整できますし、《真実を覆すもの/Inverter of Truth》2連打で0枚にすることもできます。ライブラリーが0枚であれば《タッサの神託者/Thassa’s Oracle》《神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries》はどちらも除去で妨害することはできないのが大きなメリットになっています。
《真実を覆すもの/Inverter of Truth》を出すターン→《タッサの神託者/Thassa’s Oracle》/《神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries》で勝つターンと2ターンに渡って動くことが多いですが、エンド前「探査」→メイン6マナから《真実を覆すもの/Inverter of Truth》+《タッサの神託者/Thassa’s Oracle》で即勝利するパターンもあり、まさに新世代の《詐欺師の総督/Deceiver Exarch》+《欠片の双子/Splinter Twin》コンボとして注目を集めています。
先日のPioneer Showcase ChallengeというMagic Onlineの大型大会でもトップ32に4人が進出するなど、まさに今が旬のコンボデッキ。対戦したり配信を見るなどして、動きや構造をしっかり理解しておかないと、思わぬ角度からコンボを決められるかもしれません。要注意です!
■既存のコンボデッキがもう一段階進化!ロータス《死の国からの脱出/Underworld Breach》コンボ
パイオニア屈指のコンボデッキとして知られていた《睡蓮の原野/Lotus Field》+《演劇の舞台/Thespian’s Stage》コンボデッキですが、テーロス還魂記で新しいカードを得て、キルターンが速まりました。
mzk329:「ロータスブリーチコンボ」
Pioneer League (5-0)
1 《願いのフェイ/Fae of Wishes》
1 《タッサの神託者/Thassa’s Oracle》
4 《砂時計の侍臣/Vizier of Tumbling Sands》
3 《恐竜との融和/Commune with Dinosaurs》
4 《見えざる糸/Hidden Strings》
4 《巧みな軍略/Strategic Planning》
4 《森の占術/Sylvan Scrying》
4 《熟読/Pore Over the Pages》
3 《時を越えた探索/Dig Through Time》
4 《慢性的水害/Chronic Flooding》
4 《死の国からの脱出/Underworld Breach》
4 《植物の聖域/Botanical Sanctum》
1 《森/Forest》
1 《島/Island》
4 《睡蓮の原野/Lotus Field》
3 《マナの合流点/Mana Confluence》
4 《神秘の神殿/Temple of Mystery》
4 《演劇の舞台/Thespian’s Stage》
3 《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast》
1 《爆発域/Blast Zone》
2 《濃霧/Fog》
2 《削剥/Abrade》
4 《一瞬/Blink of an Eye》
1 《願いのフェイ/Fae of Wishes》
1 《自然への回帰/Return to Nature》
3 《神秘の論争/Mystical Dispute》
1 《神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries》
従来は《睡蓮の原野/Lotus Field》を《演劇の舞台/Thespian’s Stage》でコピーしつつ《熟読/Pore Over the Pages》《見えざる糸/Hidden Strings》でアンタップしてマナを増やし、最終的には《願いのフェイ/Fae of Wishes》からの《全知/Omniscience》《無限への突入/Enter the Infinite》で勝利するコンボデッキでした。ですが今は《死の国からの脱出/Underworld Breach》で《慢性的水害/Chronic Flooding》の付いた土地を《見えざる糸/Hidden Strings》で延々とアンタップし、最終的に《タッサの神託者/Thassa’s Oracle》で勝つという《睡蓮の原野/Lotus Field》ナシでも4ターンキルができるルートが搭載されたのです!
先述した《真実を覆すもの/Inverter of Truth》コンボ同様、この《睡蓮の原野/Lotus Field》+《死の国からの脱出/Underworld Breach》コンボでもこの《タッサの神託者/Thassa’s Oracle》が勝ち手段として採用されています。最近は5C《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》にメインから《漂流自我/Unmoored Ego》もしくは《殺戮遊戯/Slaughter Games》が採用されているので、その対策として《願いのフェイ/Fae of Wishes》を採用し、フィニッシャーを2枠用意していることが多くなっています。
登場とともに話題になり意識されているせいか、直近の大会結果ではあまり成績が奮っていないアーキタイプですが、地力は高いのでGPに出場される方はガードを下げすぎないほうが良いでしょう。
■可能性は無限大?《太陽冠のヘリオッド/Heliod, Sun-Crowned》コンボ!
カードが公開されるなり話題になった《太陽冠のヘリオッド/Heliod, Sun-Crowned》+《歩行バリスタ/Walking Ballista》のお手軽2枚無限コンボ。その強さは一体どれほどのものなのか、様々な形が世界中で試されている真っ最中です。
grinderA:「ヘリオッドアグロ」
Pioneer League (5-0)
4 《歩行バリスタ/Walking Ballista》
4 《命の恵みのアルセイド/Alseid of Life’s Bounty》
4 《癒し手の鷹/Healer’s Hawk》
4 《レオニンの先兵/Leonin Vanguard》
4 《アジャニの群れ仲間/Ajani’s Pridemate》
3 《太陽に祝福されしダクソス/Daxos, Blessed by the Sun》
2 《無私の霊魂/Selfless Spirit》
4 《太陽冠のヘリオッド/Heliod, Sun-Crowned》
3 《不動の女王、リンデン/Linden, the Steadfast Queen》
4 《軍団の上陸/Legion’s Landing》
3 《群れの力、アジャニ/Ajani, Strength of the Pride》
18《平地/Plains》
3 《アーデンベイル城/Castle Ardenvale》
3 《耳の痛い静寂/Deafening Silence》
3 《敬虔な命令/Devout Decree》
3 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
3 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》
2 《黄昏+払暁/Dusk+Dawn》
1 《高名な弁護士、トミク/Tomik, Distinguished Advokist》
こちらは1マナ域を16枚採用したアグロ型。1マナの絆魂持ちクリーチャーたちが「3ターン目《太陽冠のヘリオッド/Heliod, Sun-Crowned》→4ターン目《歩行バリスタ/Walking Ballista》X=1+絆魂付与」での勝ち手段に寄与するだけでなく、《アジャニの群れ仲間/Ajani’s Pridemate》と共に強力なビートダウン戦略を形成してくれています。
《太陽冠のヘリオッド/Heliod, Sun-Crowned》に加えて、テーロス還魂記から採用されているのはこの2種類。
《収穫守りのアルセイド/Harvestguard Alseids》は絆魂持ちクリーチャーとして《アジャニの群れ仲間/Ajani’s Pridemate》《太陽冠のヘリオッド/Heliod, Sun-Crowned》と相性が良いだけでなく、その起動型能力でコンボ時の《歩行バリスタ/Walking Ballista》を守ることもできる、1マナとは思えない程優秀なクリーチャー。
《太陽に祝福されしダクソス/Daxos, Blessed by the Sun》は《族樹の精霊、アナフェンザ/Anafenza, Kin-Tree Spirit》と同様、戦場に出た際の誘発型能力により《歩行バリスタ/Walking Ballista》に+1/+1カウンターを追加できるので、4ターン目に無限コンボが決めやすくなる縁の下の力持ちです。
手札をダンプして展開していくタイプのデッキなので《至高の評決/Supreme Verdict》といった全体除去を有するデッキには厳しい戦いを強いられますが、ビートダウンプランでも4ターンキルが狙えるため、オールインでのスピード勝負がしやすい形になっています。
ina06270627:「ヘリオッド信心」
Pioneer League (5-0)
4 《歩行バリスタ/Walking Ballista》
4 《スレイベンの検査官/Thraben Inspector》
3 《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》
2 《族樹の精霊、アナフェンザ/Anafenza, Kin-Tree Spirit》
2 《太陽に祝福されしダクソス/Daxos, Blessed by the Sun》
2 《高名な弁護士、トミク/Tomik, Distinguished Advokist》
4 《太陽冠のヘリオッド/Heliod, Sun-Crowned》
4 《秘儀術師のフクロウ/Arcanist’s Owl》
1 《ガラスの棺/Glass Casket》
3 《停滞の罠/Stasis Snare》
2 《エルズペス、死に打ち勝つ/Elspeth Conquers Death》
2 《黒き剣のギデオン/Gideon Blackblade》
2 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》
15 《平地/Plains》
4 《のどかな農場/Idyllic Grange》
3 《アーデンベイル城/Castle Ardenvale》
3 《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》
3 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
2 《耳の痛い静寂/Deafening Silence》
2 《敬虔な命令/Devout Decree》
2 《解呪/Disenchant》
2 《ガラスの棺/Glass Casket》
2 《減衰球/Damping Sphere》
1 《エルズペス、死に打ち勝つ/Elspeth Conquers Death》
1 《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion》
こちらは《秘儀術師のフクロウ/Arcanist’s Owl》を採用した、信心ミッドレンジタイプです。《秘儀術師のフクロウ/Arcanist’s Owl》がコンボパーツである《太陽冠のヘリオッド/Heliod, Sun-Crowned》《歩行バリスタ/Walking Ballista》の両方を探すことができるだけでなく、1枚で《太陽冠のヘリオッド/Heliod, Sun-Crowned》が顕現するための信心を満たすことができ、さらにサイドボード後には《安らかなる眠り/Rest in Peace》《減衰球/Damping Sphere》といったヘイトカードを探せる、まさにこのデッキのためのカードといえます。
テーロス還魂記からは神話レアである英雄譚が複数枚採用されています。除去+リアニメイトなので単に《最古再誕/The Eldest Reborn》のように機能するだけでなく、第Ⅲ章の能力はクリーチャーを釣る際には+1/+1を追加するため、こういったカードにしては珍しく墓地にある《歩行バリスタ/Walking Ballista》を再利用することができます。やったね、エルズペス。
コンボデッキとしては少し遅く、ロータスコンボのような軸の違うデッキには苦戦することとなりますが、他のアグロデッキに対して非常に相性が良い形になっています。
Pasdejambon:「ヘリオッドカンパニー」
Pioneer Showcase Challenge (5位)
4 《歩行バリスタ/Walking Ballista》
4 《スレイベンの検査官/Thraben Inspector》
3 《魅力的な王子/Charming Prince》
3 《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》
2 《族樹の精霊、アナフェンザ/Anafenza, Kin-Tree Spirit》
2 《太陽に祝福されしダクソス/Daxos, Blessed by the Sun》
2 《高名な弁護士、トミク/Tomik, Distinguished Advokist》
1 《無私の霊魂/Selfless Spirit》
4 《太陽冠のヘリオッド/Heliod, Sun-Crowned》
4 《民兵のラッパ手/Militia Bugler》
3 《ベナリアの軍司令/Benalish Marshal》
4 《集合した中隊/Collected Company》
9 《平地/Plains》
4 《寺院の庭/Temple Garden》
4 《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
4 《要塞化した村/Fortified Village》
3 《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》
1 《隔離の場/Quarantine Field》
2 《奇妙な幕間/Eerie Interlude》
3 《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric》
3 《博覧会場の警備員/Fairgrounds Warden》
1 《秋の騎士/Knight of Autumn》
3 《停滞の罠/Stasis Snare》
2 《黄昏+払暁/Dusk+Dawn》
そしてこちらは緑をタッチして《集合した中隊/Collected Company》を使用したタイプ。《集合した中隊/Collected Company》とも相性が良い《民兵のラッパ手/Militia Bugler》を採用して《歩行バリスタ/Walking Ballista》はもちろん、《族樹の精霊、アナフェンザ/Anafenza, Kin-Tree Spirit》《太陽に祝福されしダクソス/Daxos, Blessed by the Sun》といったコンボに役立つカードを引き込んでいきます。
《アジャニの群れ仲間/Ajani’s Pridemate》が採用されたアグロ型では3マナ域の白白白クリーチャーとして《不動の女王、リンデン/Linden, the Steadfast Queen》が採用されていましたが、こちらでは《ベナリアの軍司令/Benalish Marshal》が採用されています。《集合した中隊/Collected Company》から戦場に出てインパクトがあるというのもありますが、主な理由は《歩行バリスタ/Walking Ballista》をX=0でも戦場に出せることだと考えられます。
また、《太陽冠のヘリオッド/Heliod, Sun-Crowned》と《ベナリアの軍司令/Benalish Marshal》が戦場にある際は《歩行バリスタ/Walking Ballista》X=1でコンボ始動できる(4マナで勝てる)ようになるのも見逃せません。《集合した中隊/Collected Company》から複数枚《ベナリアの軍司令/Benalish Marshal》がめくれた際にはそのまま殴って勝てそうなのも良いですね。
■終わりに
今回の記事は以上となります。パイオニアはデッキの種類が多いため、メタデッキを総括するのではなく最新エキスパンションのカードを活用しているデッキ紹介をお届けしました。果たしてこれらのデッキがどれだけ活躍するのか、もしくは赤単や黒単、青白コントロールといった環境初期から存在するデッキたちが力を発揮するのか。とても楽しみですね。
今回のプレイヤーツアー名古屋がライバルズリーグの一員として戦う初めての大型イベントとなりますが、僕ができることが大きく変わるわけではありません。イベントごとにベストを尽くして、好成績が残せるよう頑張りたいと思います。
GP/PT名古屋に出場される方はお互い頑張りましょう!
それでは、また次回の記事で!