デュエルマスターズ │ 新弾レビュー│ dotto【超感謝祭 ファンタジーBEST】
こんにちは、dotto(@22dotton)です。
7月20日に発売された「超感謝祭 ファンタジーBEST」は特定の5種族にスポットを当てた特殊なパックとなっており、去年の夏に発売された「大感謝祭 ビクトリーBEST」も種族にフィーチャーしたパックでしたので2年連続ということになります。
個人的にはこのような種族推しは好きで、種族特有の独自の戦略を行くデッキは使っていて面白いです。去年で言えば【サムライ】ですね。
さて、この記事では注目カードと、フィーチャーされている各種族のポイントを紹介していきます。
まずは注目カードの紹介から。
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・注目カードTOP3
・1位《ハンプティ・ルピア》
デッキ基盤になる光闇火の3色強化版《解体人形ジェニー》。
ようやく出てきた《天災デドダム》クラスの3色3コストカードで、《天災デドダム》が自分のリソースを伸ばすタイプのゲームメイカーなのに対し、《ハンプティ・ルピア》は相手のリソースに干渉するタイプのゲームメイカー。
カラーリングとピーピングハンデス効果を考慮するとブーストしないデッキと相性が良く、コントロール系のデッキにおいて4,5コスト域の強力なカードに繋げる目的でプレイするのに適しています。
《ハンプティ・ルピア》を使われるプレイヤー視点で考えると、このカードが採用されているかもしれない対面においては、盤面にいるクリーチャーと同じコストのカードを手札にキープしていると盤面のクリーチャーも破壊されてしまうため、ハンドキープがとても難しくなってしまいます。
例えば、「《ハンプティ・ルピア》が飛んでくることが想定される対面において【赤青マジック】側が《歌舞音愛ヒメカット/♪蛙の子遭えるの何処?好きと謂ひて》をプレイして《芸魔隠狐カラクリバーシ》を軸にゲームメイクしようとしているのに、手札に《ボン・キゴマイム/♪やせ蛙ラッキーナンバーここにあり》を残した場合、《歌舞音愛ヒメカット/♪蛙の子遭えるの何処?好きと謂ひて》を破壊されてプレイミスになる時がある」といった具合に、使われる側にも適切な対応が求められる難しいカードになっています。
こんな強いカードに何故か「G・ストライク」が付いているので本当にすごいです。
・2位《マーシャル・プリンス》
受けを兼ねた新規マーシャルループのパーツ。
パワー5000のブロッカーで、味方の「スプラッシュ・クイーン」が出る度に相手のクリーチャーをタップできる受け性能に加えて、シールドゾーンの「スプラッシュ・クイーン」クリーチャーに「S・トリガー」を与える能力を持ち、《マーシャル・プリンス》が絡む新たなループルートが複数誕生しています。
一番わかりやすいループルートは、バトルゾーンに《マーシャル・プリンス》、手札に《マーシャル・クイーン》と《クール・ビューティー》がある状況で、《マーシャル・クイーン》or《海姫龍 ライベルモット・ビターズ》の効果を起動させればループスタート。
《クール・ビューティー》⇒《マーシャル・クイーン》(《クール・ビューティー》の上に進化)とプレイして《マーシャル・クイーン》を《クール・ビューティー》の効果でバウンスすることで《マーシャル・クイーン》の効果を繰り返し使うことができ、シールドゾーンに置くことができる余った1枠で好きな「S・トリガー」を1枚使うことができます。
ちなみに余った1枠を《マーシャル・クイーン》2枚目にすればループ1回ごとに《マーシャル・クイーン》の効果を1回ストックすることができるので、これでループ証明してしまえばあとは好きな「S・トリガー」が使い放題の状況にすることができます。
・3位《冥土人形ヴァミリア・バレル》
エレメント対象版の《陰謀と計略の手》内蔵ブロッカー持ちクリーチャー。
3コストでバウンスとハンデスを行いながらブロッカーとしての防御性能を有している点が優秀。
そしてハイパー化すればハンデスデッキの天敵である過剰ドローを抑止することができるため、序盤から終盤までゲームのコントロールに一役買ってくれます。
水闇の2色のカードで種族ギミックが内蔵されているわけではないので、他のデッキでも扱いやすいカードになっています。
・「ドラゴンの花嫁」各種族の注目ポイント解説
・「スプラッシュ・クイーン」
《マーシャル・クイーン》を中心としたループ戦略に強化が入って以前よりも動かしやすくなっています。
進化元として《エメラルド・クーラー》が絡めば先攻でも《マーシャル・クイーン》の効果で3枚「S・トリガー」を使用でき、《キール・ロワイヤル》は選ばれないので溜めの動きとしての性能が優秀で、チェックしたシールドゾーンのカードを残しておけば《マーシャル・クイーン》や《海姫龍 ライベルモット・ビターズ》が絡んだ場合に実質2ドローのカードになります。
《絶対華麗!マーシャル歌劇団》も中継ぎ役としてループをサポートでき、優秀です。
・「デスパペット」
ハンデスを軸にしたコントロール戦略に秀でており他のデッキにも採用できるような優秀なカードが多いですがフィニッシュ性能に難あり。他のフィニッシャーを採用してあげないと対面によってはここまで詰めて殴るだけ…?となってしまいます。
《冥土人形ロッカ・マグナム》は2コストにしてはメタカードとして見られる範囲が広く優秀で「G・ストライク」も付いているので使いやすく、《冥土人形アカイブ・ヤップップ》はエレメントも破壊できる《学校男》で《DARKMATERIALCOMPLEX》等とも相性が良いです。
《メアリー・ジェニーのお茶会》は手札を回しながら「デスパペット」を3体蘇生できるので、種族限定とはいえ《有象夢造》と比べても破格のスペックです。
・「ファイアー・バード」
3~5ターンの速度でリーサルを狙える攻撃性能があり、メタ除去ハンデス等の妨害も行えるのでビートダウンデッキとして優秀。
《ハッター・ルピア》は攻撃の起点になりつつメタカードとして踏み倒しを牽制できる優秀なアタッカー。《アリスの突撃インタビュー》は受け除去と踏み倒しを兼ねたハイスペックカードでデッキの軸として運用できます。
《龍后凰翔クイーン・ルピア》はメインアタッカーとしてバランスが良く、後続を呼びながら攻撃できるため強いです。
・「ドリームメイト」
展開力だけで言えばトップクラスの性能を誇り、サーチ・ドロー手段が多いため動き始めると再現性が高く、最速3ターン、基本4~5ターン目にEXWINを狙えるのが魅力的。
《配膳犬のトレス》はデッキの安定感工場に貢献できるだけでなく欲しかったガードマンとタップ要因を兼ねられる1枚で2,3種類のカードの役割をこなせる初動です。
《料理犬のヴィヤンドゥ》はメタクリーチャーを踏みながら展開を行えるので、状況に応じて《森夢のイザナイメイ様》と使い分けられるのが強いポイント。《料理長のラビシェフ》は一気にハンドリソースを伸ばしながら盤面のパワーを上げて《飛翔龍5000VT》への耐性を上げることができるため、展開しただけで終わるということがありません。
・「スノーフェアリー」
既存の自然文明中心のデッキと好相性のカードが多数登場しているものの、このパックのメイン戦略は扱いにくく迷走気味。ゲーム速度が他に比べてやや遅いのに受け性能が高いわけでもないので対応力も低め。
《完璧妖精サエポヨX》は初動でありながらマナリソースに触れるため毎ターン手札が+1枚の状況を作ることができるのが優秀、《完璧妖精マリニャンX》はマナゾーンから召喚できるうえにロック性能が優秀です。
《龍后妖精エリカッチュX》は速度こそないものの、安定して3回メクレイドを行えるのでゲームメイク性能は高いです。
・総括
デッキとして新しく形になった印象なのは「ファイアー・バード」と「ドリームメイト」、既存の戦略に強化が入ったのが「スプラッシュ・クイーン」、既存のデッキタイプへの強化パーツとして運用できるのが「デスパペット」と「スノーフェアリー」と言った印象。
新カードはちゃんと強く、特にベリーレア帯のカードは強力なカードが多い珍しいパックです。
環境レベルでどこまで戦えるか現時点ではわかりませんが、新殿堂も控えているので新しいデッキタイプの環境入りを期待したいです。