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MTG │ 新弾レビュー │ MOパンダ【レガシーから見た「霊気走破」カードレビュー!】
こんにちは!MOパンダ(@mopanda_mtg)です。
・「霊気走破」発売!
「霊気走破」が2月14日発売になります。
アヴィシュカー(旧カラデシュ)で行われるギラプール・グランプリ!
多元宇宙の各地からレーシングチームが集まり、マジック史上最もハイリスクな競争が行われます!
3つの次元でレースが行われます!
今回はボックストッパーがあり、金に光るファーストプレイス・フォイルなどかっこいいfoilもあり!
さらに今回は統率者の再録カードがオリジナルアートで多数収録されます。
《墓所這い》と《剣を鍬に》はかなりアモンケットらしさが出てて素晴らしい!
そんな『霊気走破』のレビューを行っていきましょう!
いつも通り”レガシー目線”で緩くカード評価をしていきます。
それではよろしくお願い致します。
各カードのレビューの前にまずは今回の新メカニズムの解説から!
※ラッシュメディア記事内紹介のカードは
カード名のリンク、記事末尾のバナーを
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■新キーワード能力:エンジン始動!
今回の次元はレースなので速く走る必要があります。まずはエンジンを始動させましょう!
あなたがゲームで初めて「エンジン始動!」を持つパーマネントをコントロールすると、あなたの速度は1になります。
これは状況起因処理として発生するため、プレイヤーはそのパーマネントが戦場に出た後であなたの速度が1になる前のタイミングに割り込んで対応することはできません。
エンジン始動後にあなたのターンで対戦相手がライフを失った場合、速度が1上がります。「エンジン始動!」持ちは最高速度になると追加で能力を得ます。
■新キーワード能力:消尽
1回しか起動できない能力です。複数の消尽を持っている場合は1回ずつ使用できます。
■「霊気走破」カードイメージギャラリー(公式サイト)
それでは各カードのレビューをしていきましょう。
今回は通常セット→統率者の順で見ていきます。
■白
・《危険な罠》
《忘却の輪》系の除去。今回はアーティファクトで収録。最高速度になるとマナをかけずにクリーチャーのサイズを上げられる。
白いストンピィなら良さそう。
・《武勇の旗艦》
ここまで墓地に落ちやすいアーティファクトが多いと《財宝発掘》でも強いような気がしてしまう。
サイクリングはほぼ《正義の命令》のサイクリングと同様。
■青
・《記録の守護者》
《厳粛な空護り》のコストを下げてサイズを上げた上位互換が登場!流石アヴィシュカー!本当にすごいんだ!
《秘密を掘り下げる者》や《ドラゴンの怒りの媒介者》と言った定番クリーチャーを止められるタフネス4は優秀。
試していた《思慮深き人工知能、キュリー》デッキ最後のピースがはまりました。
・《牽制機》
《心悪しき隠遁者》のようなカード。我が身を犠牲に《溶融》をカウンターしてると思うと熱い…。
《アガサの魂の大釜》で煮込んでも良し。
・《運送の魔道士》
《粗石の魔道士》から始まったアーティファクトサーチクリーチャー、ついに完結!
これで0から6以上まで全てサーチ可能になりました。
今回の魔導士はアーティファクトでよく使う強力な4と5をサーチ可能です。主なサーチ先はパワーカード《一つの指輪》やコンボパーツ《パラドックス装置》、コピーできる《ファイレクシアの変形者》など。
・《飛行機械の製造者》
《練達飛行機械職人、サイ》っぽく見えて全く違う飛行機械製造機。2枚目を引けば誘発するのでガラクタ系は相性良し。
《秘密を掘り下げる者》や《ドラゴンの怒りの媒介者》を一方的に戦闘で破壊できるサイズなのもいい。
飛行タフネス4シングルシンボルならなんでも強く見えてしまう。
・《たかり空エイ》
今回の赤にも存在する《略奪するアオザメ》と同じ能力を持つクリーチャー。2マナだが飛行を持つ。
《打開》や《燃え立つ調査》などドローして捨てるカードとも相性がいい。《波動機》でサイクリングを繰り返してるうちにパワー20は超えられそう。
■黒
・《ガスタルの略奪者》
ハンデス持ちのクリーチャー。エンジン始動!持ちなので黒いストンピィで早くプレイして除去を抜く動きは強力。
シングルシンボルで3マナなので《古えの墳墓》や《暗黒の儀式》とも相性良し。
・《スピードデーモン》
エンドにドローするデーモン。なんと最高速度ならエンドに4ドロー!
《ガスタルの略奪者》でエンジンを始動しつつ除去を抜いて《スピードデーモン》につなぎたい。
・《屍肉戦闘車》
出た時にクリーチャーを回収できる機体。3マナなので《ゴブリンの技師》で落としたいカードである。
・《悪魔の破砕機》
ピン除去する機体。自分のクリーチャーを破壊するとサイズが上がる。
親和持ちなので見た目より軽く唱えることができる。沼さえあれば《溜め込み屋のアウフ》を除去できるのでアーティファクトデッキではうれしい1枚。
・《死の車》
《死の影》が機体になって登場。機体になったことによりライフを気にせずプレイすることが可能。
さらにライフをコストにカードを引くことができる。《激しい叱責》で能力を消して搭乗することでライフを気にせず13/13で攻撃ができる。
■赤
・《ガスタルの激ヤバ車》
名前がヤバい。
ストンピィなら1ターン目に唱えて攻撃できるコストで嬉しい。機体の都合、ソーサリー除去で破壊される心配がない。
《ゴブリンの技師》で釣って《大いなる創造者、カーン》にダメージを与えるのは良さそうだ。《舷側砲の砲撃手》で投げて墓地から戻してもよい。
・《求道神、ハゾレト》
今回のハゾレトはなんと2マナ!エンジンのギアを上げるためにブロック不可を自分のクリーチャーに付与できる。
速攻持ちなのでタップ型能力をすぐ起動でき、後から引いてもうれしい。
・《咆吼部隊の重量級》
また出た《ゴブリンの熟練扇動者》。今回は優しく速攻が付くがトークンのみ攻撃強制。
エンジン始動!によって早くプレイすることに意味があるのでストンピィなどで使うとおもしろい。プレイしたターンにトークンのダメージが通れば速度は2になる。
最高速度になるとゴブリン分マナを出す能力を持つ。
最速で3ターン目に最高速度になるので、《上流階級のゴブリン、マクサス》や《激情》につながるといいだろう。
・《爆弾車》
消尽で大量ダメージを与えられる機体。出た時に4マナ出るため実質フリースペルになり得る。
・《略奪するアオザメ》
《繁栄の狐》だと思っていたが全然違うサメ。捨てた枚数分サイズが上がる。
サイクリングとはもちろん相性がいいが、《ライオンの瞳のダイアモンド》や《打開》とも相性良し。
■緑
・《轟音の速百足》
クリーチャーのサイズを上げて場に出す百足。マナ総量しか見ないので親和持ちなどコストだけ大きいがプレイ時のコストが少ないカードと相性良し。
探査、召集なども噛み合わせがいい。
■多色
・《探し求める空蛇》
エルフナドゥやタイタンランプでもチャンスのありそうな1枚。《ガイアの揺籃の地》や《死者の原野》が捲れると嬉しい。
ドローがないので《氷牙のコアトル》と違い《オークの弓使い》が場にいてもプレイ可能だ。
・《新たな夜明け、ケトラモーズ》
追放除去か墓地対策の度にドローを行う。《剣を鍬に》や《孤独》でドローでき、《孤独》ならブリンクを合わせることで自身の能力でドロー2回とブリンクで1回と3枚カードを引くことが可能。
追放除去の多いレガシーで強そうなドローエンジンだ。追放領域はお互いで1つしかないので《孤独》のコストと追放の効果で2枚増える。
あっという間に7枚以上追放でき、攻撃もブロックもできるようになるだろう。
・《輝晶の機械巨人》
サーチ範囲が増えた《イーオスのレインジャー》。ボディはなかなか。能力も申し分なし。
《有翼の叡智、ナドゥ》系のデッキで《コーの遊牧民》と《手甲》をサーチできる。《ウルザの物語》や各アーティファクト土地もサーチ可能。
・《轟雷のブルードワゴン》
出た時に4コスト以下を1つ除去。
サイクリング付きで自前で墓地にいけるので、《ゴブリンの溶接工》で戻してもいい。
■無色
・《光輝の睡蓮》
新たなロータス。生贄にしたアーティファクトの数だけマナを生む。
使った《切望の宝石》を奪われる前に生贄にするなどレガシー版ジュエルショップで注目中。
対象を取るのでマナ能力ではない。《ブライトハースの指輪》などでコピーでき、《もみ消し》でカウンターもできる。
・《忍耐の記念碑》
相手のハンデスに強くなるのはもちろんだが自分で手札を捨ててもよい。軽いサイクリングと一緒に使おう。
ターンに3回しか使えないが相手ターンも誘発するので往復で6点ルーズも可能である。サイクリングするだけで2ドローになるのは嬉しい。
■土地
・《ムラガンダ・サーキット》
継続してダメージを与える手段があれば最高速度になるのも早い2マナランド。思ったより2マナ土地になるのは早そう。
《まばゆい肉掻き》で速度が上がるのはいいポイント。
■統率者
・《スカラベの拳、ハシャトン》
捨てたカードを3マナ払ってコピーするゾンビ。
《ライオンの瞳のダイアモンド》なら捨てながらマナを準備できるので《引き裂かれし永劫、エムラクール》トークンを作り出せる。
《カザド=ドゥームのトロール》や《通りの悪霊》でも十分強い。エスパーリアニメイトのサブプランで試したい。
・《順応する万能工具》
タフネスも上がる《頭蓋囲い》。攻撃する度にデッキトップ6枚から1枚アーティファクトを手札に加える。
装備コストが重いが踏み倒そう。
・《歩行格納庫の自動機械》
飛行機械ロード。アーティファクトのトークン生成に飛行機械トークンのおまけを追加する。
《改良式鋳造所》とは相性ピカイチ。飛行機械トークンをコストにゴーレムを製造するとなぜか飛行機械がついてくる。
《改良式鋳造所》を4枚採用する【忍者】はおもしろそうだ。
・《呪われし砂の庭》
《Elephant Graveyard》や《群がりの庭》で続く再生を付与する土地。
今回はとても範囲が広いが起動にマナがかかる。
■終わりに
今回のレビューは以上になります。
週末は千葉でプレイヤーズコンベンションが行われます。
スタンダードオープンやサイドイベントで行われるレガシー選手権で「霊気走破」のカードが使用されるか楽しみですね。MTGOでリリースされたら黒単エンジンや赤単エンジンで遊んでみようと思います。
読んでいただきありがとうございました!