MTG │ カードレビュー │ 高橋優太【霊気走破】

新セット『霊気走破』の全てのカードが発表されました!
さっそく注目カードを紹介していきます。

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■『霊気走破』情報

『霊気走破』カードイメージギャラリー
『霊気走破』のメカニズム

・速度とエンジン始動!

あなたがゲームで初めて「エンジン始動!」を持つパーマネントをコントロールすると、あなたの速度は1になります。出た時に除去されたとしても速度は得ます。
その後「あなたのターンの間に1人以上の対戦相手がライフを失うたび、あなたの速度が4未満である場合、あなたの速度を1上げる。この能力は、毎ターン1回しか誘発しない。」となり、速度が1以上になったら、その後速度を上げる能力が誘発するようになります。

速度が4になると「最高速度」に到達し、それ以上速度は上がらなくなります。「最高速度」を持つと強力な能力が起動できるようになり恩恵を受けます。
1マナの「エンジン始動!」持ちはリミテッド、スタンダードの両方で活躍の機会が多そうです。

・消尽

「消尽」能力は、パーマネント1つにつき一度だけ起動できる能力です。
「消尽」能力を起動済みのパーマネントが戦場を離れ、その後戻った場合、それは新たなオブジェクトになります。「消尽」能力も新たに起動できます。

他にも機体や騎乗やサイクリングなどがありますが、過去にもあった能力なので割愛します。

■白

1マナパワー2でありながら、督励で単体で盤面を作っていける能力。スタンダードで強い猫が増えればさらに強そう。
能力の性質上、打ち消しのマナと能力起動のマナを構えてターン終了する動きが強いので、青白で組むのかな。

攻撃時に対象に取る能力なので、ブルームバロウの《心火の英雄》や《熾火心の挑戦者》を誘発させるのに最適。赤白境界土地も出たので、ボロスアグロが組めそう。
カウンターの乗ったクリーチャーを守る能力もなかなか良いですが、《太陽降下》や《一時的封鎖》が防げないのが残念。

1マナのアーティファクトなので《上機嫌の解体》の対象になり、死亡時にトークンが出るのでそのまま《イーオスの遍歴の騎士》まで繋がります。
アーティファクト中心のアグロデッキなら4枚入りそう。

払拭の光》系の除去は3マナが重い事、破壊された時のリスクが高い事からスタンダードでは活躍の機会が減っていましたが、これだけ強化されたなら使われるかも。
先述の《入れ子ボット》から4ターン目に最高速度になれれば、《危険な罠》が強い!

5マナと少し重いものの、アーティファクトクリーチャー全体+2/+2修正はかなり強力。
搭乗6は難しい条件ですが、攻撃出来た時の能力はゲームに勝てる性能。アーティファクト・クリーチャー中心のデッキを組みたくなります。

攪乱のフルート》に似た能力を持つ機体。
サイドボード向きな感覚ですが、3/3飛行の性能も良いので、起動型能力が多く使われる環境ならメイン採用もあり得そう。

2017年のスタンダードでは《復元》から4ターン目に《王神の贈り物》を出すデッキが強かった時代がありました。

機体整備》は《復元》を思い起こす性能で、スタンダードでは《機体整備》で出すのに最適な《ファイレクシアへの門》もあり、4ターン目に出せたら勝ちそう。機体の場合はアーティファクト・クリーチャーになる効果もあるので、3ターン目《武勇の旗艦》サイクリングから4ターン目《機体整備》で7/7飛行・先制攻撃・絆魂が出ます!
青白王神のように、リアニメイトデッキがスタンダードで強い時代が来るか?

1マナで搭乗1なので使いやすく、アーティファクトシナジーのあるアグロデッキで出番がありそう。

■青

単体で2/4と3/2飛行の高性能で、飛行がダメージを与えたら1ドロー。
青の4マナは《永劫の好奇心》が比較対象ですが、他に飛行クリーチャーの準備をしなくても単体で盤面が強い事、2/4なので火力や《逃げ場なし》で倒れないサイズである事から、《永劫の好奇心》より優れている点もあると思います。

1マナクリーチャーを対象にするなら1マナでプレイできるバウンスで、1ドロー付き。

スタンダードで良く使われる1マナクリーチャーと言えば、《呑気な物漁り》《心火の英雄》《ラノワールのエルフ》と《嵐追いの才能》のトークン。
特にトークンを戻した時がお得で、良い性能に思えます。《嵐追いの才能》から《道路脇の爆発》を回収しても良いので、セットで使われそう。

荒野の再生》の土地でないバージョンが出た!
マナを生み出すアーティファクトをたくさん並べるデッキと相性が良く、タップ能力と組み合わせても面白い。統率者でコンボが生まれそう。

エンジン始動持ちでありながらパワー0なので、最高速度を達成するには他のカードが必要になります。
しかし最高速度がとても強い!通常ドローでも2枚引けますし、《渦まく知識》なら6枚引けます!!!スタンダードでも統率者でも可能性を感じます。

サイクリングで自分から墓地に落とせるので、墓地から釣り上げる能力を持ったクリーチャーで出すとコピーして連鎖できそう。

■黒

サイクリングでもトークンが出ますし、捨てた枚数に応じたトークンなので《信仰無き物あさり》なら2体出ます。
4マナと重いですが、設置できればかなり強そうで、《墓所呼びの戦車》中心のデッキが出てくるかも。

ゾンビ全体強化しつつ墓地活用。
ゾンビにこだわらなくても、除去された《黙示録、シェオルドレッド》や《分派の説教者》が不朽で戻るのもなかなか良さそう。ただ使うとしても1-2枚かな。

1マナのエンジン始動持ちかつ、単体が高性能。
トークンを出すデッキで、トークンを生贄にしながらドローする動きが強そう。今回のおすすめです。

不気味なガラクタ》は待望の1マナの置き除去。スタンダードで流行しているセルフバウンスデッキで、《孤立への恐怖》や《この町は狭すぎる》で手札に戻す動きが強い!
勢い挫き》も、同様にセルフバウンスデッキに採用されるでしょう。

ほとんど《鋼と油の夢》と同じ性能で、墓地から追放できなくなった代わりにサイクリングが付きました。

手札破壊は後半トップデッキしたときに弱い性質がありますが、サイクリング付きなので次のドローに繋がるのが、《鋼と油の夢》にはない長所。
総合的には《鋼と油の夢》より強いと思うので、スタンダードで使われるでしょう。

死の影》が車に!1マナで設置してマナが余るターンにドロー出来るので、悪くない!
死の車》に搭乗してダメージレースを逆転する展開もありそう。

切削しながら除去。霊気走破に限らず、スタンダードでは墓地を活用するカードも多いので、墓地が2枚溜まるメリットは大きそう。

■赤

1マナのエンジン始動持ちには期待しています。特に赤は本体火力で最高速度を達成しやすいので、二段攻撃を得てから《巨怪の怒り》で大ダメージを入れる動きが強そう。

【0】能力で3/2機体トークンを生成して、戦闘開始時にクリーチャー化して速攻付与で攻撃。
【+2】でアーティファクト生贄か1枚捨てて1ドロー。地図や宝物などアーティファクトトークンで生贄でも良いですし、忠誠度が6になるとなかなか倒せません。
【-7】でアーティファクトが出る度に《稲妻》。これも地図や宝物トークンでも誘発しますし、【+2】起動2回で目指せると考えると強い!

単純に【0】能力連打で盤面が強く、【+2】で忠誠度が高く、【-7】で勝てるので、強いプレインズウォーカーの条件は満たしているように思えます。
期待を込めておすすめに入れます!

4マナパワー4速攻で、除去されても戻ってくる能力付き。
太陽降下》などソーサリーの除去に対して、機体は強いです。ただ《塔の点火》《苦痛ある選定》といった追放除去には弱いので、メタゲーム次第。

熱烈の神、ハゾレト》は赤単の一時代を築いたカードですが、軽くなって帰って来ました。

最高速度を達成していないと攻撃もブロックも出来ませんが、《焼き切る非行士》経由で4ターン目に最高速度を達成出来たら強そう。
惜しむらくはタフネス3で、せっかく破壊不能が付いているのに関係なく《逃げ場なし》で除去されてしまいます。タフネス4にして欲しかった!

単体性能が高く、エンジン始動からの速攻トークン攻撃で速度が上がるのが良い!
カードは強いと思うのですが、3マナのタフネス3は《逃げ場なし》から逃げきれない…

以前のスタンダードでサイクリングデッキがあり、1ターン目《繁栄の狐》から高速でゲームが決まる事もありました。
略奪するアオザメ》は《繁栄の狐》に似ており、捨てるカードはサイクリングに限らず何でも良いので、ポテンシャルを感じます。ディスカードデッキが組めるかも。

黙示録、シェオルドレッド》を倒すために、赤アグロが5点火力を使う事は良くありました。
忘却を超える速度》はエンジン始動が付いており、最高速度なら本体2点のオマケ付き。エンチャントなので《孤立への恐怖》や《この町は狭すぎる》で手札に戻す動きも出来るので、1-2枚は使われて行きそう。

■緑

直接墓地から戦場に戻る能力なので、上手く手札から捨ててから軽い消尽能力と組み合わせれば面白そう。
ただし《塔の点火》《苦痛ある選定》が課題になります。

かわいい。意外と《緑の太陽の頂点》X=1でサーチする、エンチャント・アーティファクト破壊用になるかも。

スタンダードでも墓地活用デッキは増えているので、これも選択肢の一つ。

残念ながら《死儀礼のシャーマン》ではありません。
ただ、墓地1枚追放で好きなマナを生み出せて、自身で切削能力も持っているので、悪くない性能です。4枚使われそう。

単体除去に弱いけどサイズは良い、スタンダードの3マナでどこまでが使われるラインなのか試しているのでしょうか?
現状スタンダードで強い恐竜は《温厚な襞背》くらいなので、今後の恐竜に期待。

サイクリングで使うのが主になりそうで、主にサイドボード向き。
0マナのエンチャント・アーティファクトをX=0で破壊して1ドローする動きが強そう、《ウルザの物語》対策としてはかなり優秀。

■マルチカラー

輝晶の機械巨人》は機械巨人サイクルの中でも可能性を感じています。青白緑にして《マネドリ》サーチからコピーが強そう。
焚炭の機械巨人》はクローン系のクリーチャーを戻せば、《焚炭の機械巨人》コピーを連鎖して大ダメージが狙えます。
油浸の機械巨人》は、手札破壊付き4/4絆魂と悪くない性能。
激浪の機械巨人》は、各対戦相手なので多人数戦だとなお強い。
葬薪の機械巨人》は、もう1マナ軽くしてほしかった。

スタンダードのカードパワーは全体的に上がっており、4マナクリーチャーとなると《黙示録、シェオルドレッド》級の「生き残れば勝ち」性能が求められるので、シンボルが4つでプレイしにくい機械巨人たちは少し物足りなく感じてしまいます。

僕の評価が間違っていて、実は機械巨人たちは強い!となる事を期待しています。

包囲サイ》じゃないか!?
悪くない性能なので、スタンダードのゴルガリミッドレンジに2枚くらいは採用されるかも。

条件は難しいものの、達成できればかなり強力な性能。

わかりやすいコンボは《除霊用掃除機》で、墓地1枚追放して1ドロー1点ルーズが毎ターン出来ます。そのうち7枚追放できたら、4/4絆魂が顕現します。
モダン以下なら、《血清の粉末》でゲーム開始時から追放領域に7枚置けますね。デッキを組んでみたくなるクリーチャーです。

能力は3つとも強く、戦闘性能も高いので、普通に5マナで出して生き残ればゲームに勝てますね。
アガサの魂の大釜》で追放できれば、自分の+1/+1カウンターが乗ったクリーチャーが消尽能力を使えます!

アーティファクトデッキの中心になりそうな性能で、最高速度が達成できればコピーし放題!!!
帰還航路》もセットで使われそう。

2マナ域でエンジン始動しつつ、最高速度を達成できればかなり強い!
サクリ台でもあるので、最高速度の時には自分からゾンビを生成して行く事も出来ます。

伝説のクリーチャーですがデッキに4枚入りそうで、おすすめ!

■無色

史上初となる装備品プレインズウォーカー。【+1】で装備してから【-2】で2ドローして行くのが主な使い道でしょうか。

【-10】で10マナ。10マナで出して嬉しいのは《全知》とか?
コンボできそうな匂いはしますが、あまりにも珍しい効果で評価が難しい!

+1/+1カウンターを増やして行くタイプのデッキなら強そう。《電結の荒廃者》との組み合わせは素晴らしいので、鱗親和に入りそう。

効果3つはどれも強く、サイクリングデッキを組む理由になりそうな性能。

自分のターン、相手ターンでそれぞれ誘発させる事も出来るので、自ターンで1枚捨てて「3点ライフを失う」、相手ターンで1枚捨てて「3点ライフを失う」で、6点入ると考えると強い!
サイクリングデッキを組むなら《忍耐の記念碑》4枚からスタートしそうで、今回のおすすめ!

例えば地図トークンや手がかりトークンなど、トークンを生贄にして、生贄にした数の3倍のマナが生み出されます。
膨大なマナが出るので可能性を感じます。新しいコンボデッキが生まれそう。

■土地

境界土地は全部強いです。迷わず4枚揃えましょう。

スタンダードで2マナ出る土地が使える!?
色マナに余裕がある2色デッキなら採用を検討しそう。

■おわりに

おすすめはこの6つです。軽いエンジン始動持ち、チャンドラ、コンボしそうなアーティファクトに期待しています!
それではまた。

 


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