デュエルマスターズ │ メタゲーム考察 │ DMPG9th【カリヤドネループ】【赤単ブランド】
10月5日(土)の静岡県にて、デュエル・マスターズの公式大型大会「デュエル・マスターズ グランプリ 9th(以下、DMPG9th)」が開催されました。
本大会では、9月末に【DMRP-11 超天篇 拡張パック第3弾 零誕!魔神おこせジョルネード1059】が発売されたばかりということで、これまでに見ることがなかった新カードが多く活躍。デッキタイプとしては、意表を突くような各種ループデッキや速攻系デッキが上位に食い込む形となりました。
新ループギミックの立役者となったのが、新カードの《魔導管理室 カリヤドネ/ハーミット・サークル》や《生命と大地と轟破の決断》。どちらも9月の新弾にて追加されたカードです。
今回の記事では、上位入賞したデッキを見ながら注目カードや今後の環境などを考察していきます。
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■優勝&3位【カリヤドネループ】
GP優勝:青黒カリヤドネ
同じリストで3位(@yuma1073mtb)、best16(@22dotton)基盤作成:@asikabi_minato @aburaagejp @yuuri8540
ディールとシェイパー:@Doald25
ウォーター:@Dora_A_ST名実ともに言い切れます、GP9th最強のデッキでした。マラかっち最高!!
1日1万回 感謝のブラッディクロス!! pic.twitter.com/ioxpOEk2Ou— イヌ科 (@inuca_dm) October 6, 2019
今回のDMGP9thにて、優勝&3位という文句無しの戦績を残した【カリヤドネループ】。《魔導管理室 カリヤドネ/ハーミット・サークル》を《凶鬼90号 ゾレーゴ/【大当たり!もう一本!!】》の呪文側の効果で重複させ、自分の山札を減らすことなく《ブラッディ・クロス》で相手の山札のみを破壊していきます。
《魔導管理室 カリヤドネ/ハーミット・サークル》を使ったループは発売当初から話題になっていたものの、大会で注目される結果を残すには至っておらず、完成度の高いデッキとして活躍したのはDMGP9thが初となりました。
特筆すべき点は、ループまでの道のりを整えるために投入された大量のドローソース。相手に干渉できるカードはごく数枚ですが、それを補っても余りあるほどの安定感と速攻性を持ったループデッキとなっています。
[注目カード]
■準優勝【赤単ブランド】
https://twitter.com/bokunonamaewaka/status/1180529291810885632
そんなループデッキに対抗するかのように、純粋な打点で勝負を決める【赤単ブランド】もDMGP9thで高戦績を残しました。準優勝という結果に加え、TOP8にも複数名このアーキタイプを使用した選手が居たようです。
以前の環境からその圧倒的な速度には目を見張るものがありましたが、新カード《“魔神轟怒”ブランド》の登場でさらにスピードに拍車がかかりました。環境に君臨し続けるパワーカード《BAKUOOON・ミッツァイル》や、赤単ならではの切り札《“罰怒”ブランド》を採用できる点も強みです。
このデッキが勢いをつけ始めた要因として、一世を風靡した【アナカラーダムド】に対して、相手が動き始める前にトドメを刺せるという利点が挙げられます。さらに現環境ではループデッキという格好の的が加わり【赤単ブランド】のコンセプトである“やられる前にやる”という部分が環境にマッチした結果となりました。
[注目カード]
■4位【メルゲドッカンデイヤーループ】
DMGP9th 4位
"赤緑ドッカンデイヤー(メルゲループ)"
ネイチャーを使うデッキではトップクラスの強さ、完成度です。
回し方の解説などは後日発表する予定です。原案:栁(@maharoshiny)
こいつが最強。 pic.twitter.com/b1Wl5cOom2— アーチー (@DM_archie) October 6, 2019
4位となったのは同じく新登場のループデッキ【メルゲドッカンデイヤーループ】。こちらもループギミックとしては存在していたものの、大会で活躍するレベルに至るのはDMGP9thが初です。
《アクア・メルゲ》と《MEGATOON・ドッカンデイヤー》のコンボでGRクリーチャーを大量召喚し、それらを《早撃人形マグナム》で自壊させることで、GRクリーチャーの《ツタンメカーネン》を再利用。自分は《永遠の少女 ワカメチャ》で山札を回復しながら、相手に強制ドローを続けさせます。
この既存ギミックが力を得た理由は《生命と大地と轟破の決断》の登場に他なりません。複数のシステムクリーチャーを場に出すという手間をこのカード1枚が解決してくれました。余談になりますが、DMPG9thでは《生命と大地と轟破の決断》を使った【緑単ネイチャーループ】というデッキも活躍したようです。
他のループデッキと差別化されている点は《早撃人形マグナム》の採用によるGRクリーチャー対策能力でしょう。コストを支払ったことになるGRクリーチャーは踏み倒しメタ効果に耐性を持っていますが「マナゾーンのカードをタップせずに~」という効果の影響は受けます。そのため、これらのカードを場に出すだけで相手のGRクリーチャーを使った展開にけん制をかけながら、ループまでの時間を稼ぐことが可能です。
[注目カード]
■ループ環境は続く? それとも対策カードの波に飲まれる?
8月には【アルティメットクロニクルデッキ2019】発売により【アナカラーダムド】が活躍。そして、DMGP9th直前の新弾発売後には、新GRクリーチャーを活用した【シータカラーミッツァイル】というデッキも注目され始め、ここ数か月はめずらしく中速デッキが中心となる環境が続きました。その影響か、今度は中速環境に釘を刺すかのようにDMGP9thではループデッキと速攻系デッキが上位を独占する結果に。
【カリヤドネループ】【メルゲドッカンデイヤーループ】をはじめとするループデッキは速度で優っているデッキに対して圧倒的優位性を持っているため、対策が甘い状態では上記の中速デッキは太刀打ちできません。【赤単ブランド】については、元々どのデッキも突破できるほどの攻撃力を持っているうえ、新環境の影響でプレイヤーの中でメタ対象がブレていたところの隙を突く形になりました。
速攻系デッキは今後も強さを発揮できると思われますが、ループデッキに関しては一度注目を集めると対策されやすいという弱点を抱えています。今回【赤単ブランド】が活躍したことから環境の高速化が予想されるうえ、中速デッキも《奇天烈 シャッフ》や《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》といった時間を稼ぐようなメタカードを採用する構築が増えることでしょう。今後の環境はDMGP9thとはうって変わり、逆にループデッキ側が苦しい立場に追いやられる可能性が高いです。
今回はループデッキの大勝となりましたが、これらが今後も環境トップとして君臨するのか。それとも過剰に意識されて三日天下となってしまうのか。プレイヤーが今回の入賞デッキをどの程度意識するかによって、再び上位デッキが大きく入れ替わることが予想されます。
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