遊戯王 │ 解説記事 │ しの【新リミットレギュレーション考察】
Card Rush Prosとして活動しているしの(@Strike1105)です。
今回は10月1日から施行される新リミットレギュレーションについて考察していきたいと思います。
内容としてはそこまで大きな変化をもたらさないと感じられる改訂ではありましたが、新リミットレギュレーション適用の大会もチラホラ開催され始め、その結果はなかなか意外なものとなりました…!
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■10月1日施行新リミットレギュレーションについて
禁止
超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ
SNo.0 ホープ・ゼアル
制限
宵星の騎士ギルス
ワン・フォー・ワン
準制限
希望の記憶
天底の使徒
墓穴の指名者
無制限 (制限解除)
輝白竜 ワイバースター
処刑人-マキュラ
ネクロフェイス
真紅眼融合
パーソナル・スプーフィング
今回の改訂で目立つ部分といえばやはり【オルフェゴール】が大ダメージを受けたことでしょう。
《宵星の騎士ギルス》の制限と《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》の禁止によって、以前の【オルフェゴール】の面影が無くなる程の大きな規制でした。
しかし、改訂発表前から【召喚ドラグマ】や【ドラグマシャドール】の台頭によって【オルフェゴール】はかなり下火な印象となっており、大会での分布も以前は完全独走の状態でしたが、現在では一変してシェア4位~5位程に落ち着いていました。
そのため、今になってこれほどの大きな規制をされたからと言って、環境へ大きな影響を与えるとは考えづらいです。
ただし、勿論《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》の規制は【オルフェゴール】のみならず他のデッキにも影響を与え、結果的に環境全体で見ると“理不尽なカードの存在が減り、デッキ単位及び採用カード単位での多様性の向上が望める”変化であると言えます。
今まで《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》の存在がとにかくきつかったデッキや、圧倒的先攻ゲームの減少によって罠デッキや後攻を選択したかったデッキがこの規制によりまた日の目を浴びるようになることでしょう。
また、ゲームスピードが低下する事で採用するカードとしても昔使われていた《強制脱出装置》や《月の書》なども採用し得る環境となりました。
改訂内容の他の部分では、《天底の使徒》の準制限と《墓穴の指名者》の準制限も予想以上に影響のあるものでした。
両カードともサーチするアクションが無い事から、弱体化といっても“手札に引き込める確率”が下がっただけなので大きなダメージが無いと考えていました。
しかし、《天底の使徒》を使用する【ドラグマ】ギミック搭載のデッキはほぼ全てが中低速のデッキであることから、ゲーム中に複数回《天底の使徒》を発動するシーンがあります。
よって、今回準制限という規制がかかったことで“初手に引く確率の低下”及び“ゲーム中に複数回発動できる確率”の両面からダメージを受けた形になります。
他にも《ワンフォー・ワン》の規制により【SPYRAL】や【オルターガイスト】が弱体化しています。
【オルターガイスト】については《パーソナル・スプーフィング》の規制解除はありますが、それでも《ワンフォー・ワン》と比べると先攻時、後攻時、またリスクなど、どの観点から見ても圧倒的に《ワンフォー・ワン》の方が強力であると考えられる為、総じて弱体化していると考えられます。
しかし、これらのデッキも【オルフェゴール】と似たようなポジションのもので、シェア率でいうと4位~6位程なので環境にはあまり大きな影響は及ぼさないと考えられます。
■大会環境の変化
まだまだ開催数自体は少ないですが、どの大会を見ても思っていた以上に【召喚ドラグマ】の使用者数が減少していて驚きました。
ただ、これについては制限改訂だけがその原因になっているとはいえず、そもそも改訂発表直前で台頭し始めた【ドラグマシャドール】の影響が大きいと考えられます。
そもそも向かい風の風潮があったところに、更に追い討ちとして《天底の使徒》の規制によるパワーの低下が重なったという形です。
また、《墓穴の指名者》の規制によってキーカードである《召喚師アレイスター》の効果を通しづらくなった点と、環境の速度が落ちた事による罠デッキの台頭という要素も合わせると、シェアの減少も納得できます。
「じゃあどのデッキのシェアが増えたの?」ということについては、これは現状では一概にこのデッキといえるものがなく、本当に多くのデッキがひしめいていて、環境デッキの多様化が進んでいるという結論となります。
ただ、多様化が進んだとはいえ、その中でも頭一つ抜けて強力だと思えるデッキを最後にお伝えして終わりたいと思います。
僕の考える今期オススメデッキ
【十二獣】
【ドラグマシャドール】
【召喚ドラグマ】
【サンダードラゴン】
【エルドリッチ】
■最後に
以上が僕の考える10月1日施行の新リミットレギュレーションについての考察でした!
まだまだ新環境が始まったばかりなので、これからどのようにメタゲームが進行していくのか非常に楽しみです‼
今期ほどデッキの多様化、採用カードの多様化が進んでいる環境は本当に珍しいと思うので、「今期は遊戯王やらなきゃ損!」って僕は思っています(笑)
それではまた次回の記事でお会いしましょう!
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