遊戯王 │ 考察記事│ でぃん【マスターデュエル:アップデート後の環境考察】
Card Rush Prosとして活動している、でぃん(@16dindin_)と申します。
先日の1/10、マスターデュエルに大幅なアップデートがありました。
内容は以下の3点。
・新リミットレギュレーションの適用
・新セレクションパックの実装
・既存シークレットパックのアップデート
このように3つの変更が同時に適用されたことでカードプールには大きな変化が起きています。
今回は最新のアップデートで環境がどのように変化したか、最新のカードに手を出す必要があるのかについて個人的な見解と新環境に対応したデッキを紹介していきたいと思います。
※記事執筆中の1/25にもリミットレギュレーションの変更が発表されましたが、主な変更が今後実装される【スプライト】に対する規制だと思われるので、今回は割愛します。
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●新リミットレギュレーション
毎度恒例の新リミットレギュレーション、今回はこのような変更になっています。
■新禁止カード
無し
■新制限カード(デッキに1枚まで入れられるカード)
・規制
《ブロックドラゴン》
《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》
・緩和
無し
■新準制限カード(デッキに2枚まで入れられるカード)
・規制
《命削りの宝札》
《デスピアの導化アルベル》
《強欲で謙虚な壺》
・緩和
《閃刀姫-カガリ》
《霞の谷の神風》
《魔導書の神判》
《捕食植物オフリス・スコーピオ》
《覇王眷竜ダークヴルム》
■制限解除カード
●変化
【アダマシア】、【魔術師】2大展開系のキーカードが規制され【デスピア】、【神碑】等流行りの環境デッキにも若干の規制が入りました。
緩和組はほとんど環境で見かけないカード達ですが、今回の実装カードとのシナジーを意識した緩和もいくつかあります。
今回新たに準制限に指定された《命削りの宝札》、《デスピアの導化アルベル》、《強欲で謙虚な壺》は環境でよく見かけたカードでしたが、枚数が減っただけで基本的な動きに変化はありません。個人的に大きな変化だと感じているのが以下の2枚の変更です。
・《ブロックドラゴン》
サーチ効果に加えて無制限に特殊召喚できることから【アダマシア】の核となっていたカードです。
アクセスするカードは依然として豊富なのでデッキとしてはまだ戦える印象ですが、除外された際のリカバリーが効かないこともあり大きな痛手です。
・《閃刀姫-カガリ》
【閃刀姫】ユーザーには嬉しい緩和。単純にゲーム中に稼げるアドバンテージが1枚増える為目に見えた強化です。
後述のシークレットパックのアップデートで《閃刀起動ーリンケージ》が実装された事もあり、【閃刀姫】はかなりプッシュされています。
【閃刀姫】リンクモンスターは全て機械族なので、今回の新セレクションパックに収録された《セリオンズ“キング”レギュラス》とも相性が良いです。
●新セレクションパック【ヒロイック・ウォリアーズ】実装
2つ目の変化です。
今回追加されたのは新テーマ【セリオンズ】、【リブロマンサー】、そして強化されたのが【ヒロイック】【ヴェンデット】の計4テーマ。
現在の環境に影響を与えるのは【セリオンズ】のみだと考えています。
【セリオンズ】
単体で構築するとパワー不足は否めませんが、《セリオンズ“キング”レギュラス》と同じ機械族、《セリオンズ“リリー”ボレア》と同じ植物族が主体のデッキには組み込みやすくパワーの底上げに貢献してくれます。
出張の軸になるのは《セリオンズ“キング”レギュラス》と《円盤闘技場セリオンズ・リング》で【セリオンズ】の要素が濃い場合には更に《セリオンズ“リリー”ボレア》、《無尽機関アルギロ・システム》《セリオンズ・チャージ》等も組み込まれることになります。現状は【閃刀姫】、【ABC】に組み込まれることが多いですが、環境トップと比較するとややパワー不足な印象。
ですが、後々追加されるカードとのシナジー次第では更に評価が上がる可能性もあるテーマです。【閃刀姫】や【ABC】等現状組み込めるデッキを使用している、もしくは【セリオンズ】の今後のシナジーにどれだけ期待するかが購入するかの判断基準になるでしょう。
●シークレットパック【一機刀閃】アップデート
3つ目の変化です。
今回のアップデートからシークレットパックのピックアップ対象に新カードが追加されるという初の試みがなされました。
今回はシークレットパック【一機刀閃】に以下の4枚が追加されました。
《閃術兵器-H.A.M.P.》SR
《斬機サーキュラー》UR
《閃刀起動-リンケージ》UR
《エルロン》SR
目玉はURの2枚でSRは実戦クラスのカードではありません。
【斬機】【@イグニスター】【コードトーカー】等のサイバース族主体のデッキや【閃刀姫】を使用しているプレイヤーならば引いて損はないでしょう。
・《斬機サーキュラー》
今回のアップデートで最も環境に影響を与えたカードです。
【斬機】はもちろんのこと【@イグニスター】や【コードトーカー】等サイバース族を主体とするデッキ全般で出張できるパワーカードです。
効果発動後にモンスター1体でしか攻撃できないデメリットがありますが、《アクセス・コードトーカー》に《アップデートジャマー》を付与する一連の動きで問題なくワンキルを狙えます。
このカードの登場で【斬機】は一気に環境デッキまで登り詰めました。
・《閃刀起動-リンケージ》
【閃刀姫】の初動兼ダメージソース。
発動時に自分フィールドのカードを墓地へ送る必要がありますが、発動した魔法カードにチェーンする形で踏み倒すこともできます。
このカードの登場で【閃刀姫】は以前より安定感も増し、強引にライフを削りきるパターンも増えました。
《閃刀姫ーカガリ》の緩和もあり【閃刀姫】は大幅に強化されていますが、環境トップのデッキには後一歩及ばないというのが個人的な評価です。
●今後の環境とデッキ紹介
相変わらず既存の【ふわんだりぃず】、【神碑】が2トップの認識です。その下に【デスピア】や今回強化された【斬機】等が続く形になるかと思います。
そして最後に新環境に対応したデッキを紹介したいと思います。
デッキレシピ【斬機】
斬機 | |
---|---|
デッキリスト | |
モンスター26枚 《灰流うらら》×3 《増殖するG》×3 《屋敷わらし》×2 《エフェクト・ヴェーラー》 《ドロール&ロックバード》×2 《原始生命態ニビル》 《斬機サーキュラー》×3 《斬機ダイア》×2 《斬機ディヴィジョン》 《斬機シグマ》 《斬機ナブラ》 《フォーマッドスキッパー》×3 《パラレルエクシード》×2 《スクリプトン》 《リンク・インフライヤー》 魔法13枚 《サイバネット・マイニング》×3 《スモール・ワールド》×2 《ピリ・レイスの地図》×2 《ワン・フォー・ワン》 《墓穴の指名者》×2 《抹殺の指名者》 《斬機方程式》 《転生炎獣の聖域》 |
罠2枚 《無限泡影》 《斬機超階乗》 エクストラ15枚 《ヴァレルロード・S・ドラゴン》 《塊斬機ダランベルシアン》 《塊斬機ラプラシアン》 《転生炎獣ベイルリンクス》×2 《リングリボー》 《リンク・ディヴォーティー》 《アップデートジャマー》 《I:Pマスカレーナ》 《サイバース・ウィキッド》 《スプラッシュ・メイジ》 《トロイメア・ユニコーン》 《トランスコード・トーカー》 《デコード・トーカー・ヒートソウル》 《アクセスコード・トーカー》 |
今回紹介するのは《斬機サーキュラー》で強化された【斬機】です。
初動となるカードは《斬機サーキュラー》《フォーマッドスキッパー》、またそれらをサーチ・リクルートできる《ワン・フォー・ワン》《スモール・ワールド》《サイバネット・マイニング》の計13枚。
●先攻
墓地へ【斬機】モンスター3体を送りつつ《斬機超階乗》+妨害モンスターの盤面を目指します。
妨害の要は《斬機超階乗》から出す《塊斬機ラプラシアン》であり、ここへの妨害を防げる《ヴァレルロード・S・ドラゴン》は優先的に添えていきましょう。
この際、墓地に《斬機ダイア》を用意できれば更に妨害数を伸ばせます。
【展開例】
①《斬機サーキュラー》1枚
→《トランスコード・トーカー》+《デコード・トーカー・ヒートソウル》+《斬機超階乗》
②《フォーマッドスキッパー》1枚
→《ヴァレルロード・S・ドラゴン》+《リングリボー》+ 《I:Pマスカレーナ》+ 《斬機超階乗》
●後攻
《アクセスコード・トーカー》+《アップデートジャマー》によるワンキルを積極的に狙いにいきます。
《斬機サーキュラー》や《フォーマッドスキッパー》1枚で成立しますし、強引にサイバース族モンスターを3体用意することでも達成できる為ハードルは低いです。
●おわりに
大きな変化を迎えつつある現マスターデュエル環境について今回は触れていきました。
冒頭でも触れた1/25発表のリミット変更により《餅カエル》と《ユニオン・キャリアー》が禁止となり、その他にも《隣の芝刈り》・《ディメンション・アトラクター》の規制や【魔術師】・【転生炎獣】に対する規制緩和など、今後の動向に目が離せません。
特にリリース前の大きな規制となる【スプライト】が登場がどうなるか要注目となるしょう。
それではまた。
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