MTG │ 大会レポート │ 高橋優太【The Last Sun 2020】

先週末は晴れる屋さん開催の大会「The Last Sun2020」に参加。

昨年末から延期が続き11月まで延びていましたが、久々の紙のマジックを遊ぶために大阪まで遠征しました。

フォーマットはパイオニアとレガシーの2種類の構築戦で、その大会レポートです。

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■パイオニア「イゼット・フェニックス」

The Last Sun 2020 By高橋 優太
デッキリスト
4:《蒸気孔/Steam Vents
4:《硫黄の滝/Sulfur Falls
4:《河川滑りの小道/Riverglide Pathway
3:《寓話の小道/Fabled Passage
3:《山/Mountain
3:《島/Island
21 lands


4:《弧光のフェニックス/Arclight Phoenix
1:《アゴナスの雄牛/Ox of Agonas
4:《氷の中の存在/Thing in the Ice
2:《弾けるドレイク/Crackling Drake
2:《厚かましい借り手/Brazen Borrower
13 creatures

2:《神秘の論争/Mystical Dispute
4:《考慮/Consider
4:《選択/Opt
1:《イゼットの魔除け/Izzet Charm
4:《稲妻の斧/Lightning Axe
1:《否認/Negate
4:《表現の反復/Expressive Iteration
2:《マグマのしぶき/Magma Spray
4:《時を越えた探索/Dig Through Time
26 other spells


2:《高山の月/Alpine Moon
2:《神々の憤怒/Anger of the Gods
2:《神秘の論争/Mystical Dispute
1:《プリズマリの命令/Prismari Command
1:《嵐の神、ケラノス/Keranos, God of Storms
1:《厚かましい借り手/Brazen Borrower
2:《溶岩コイル/Lava Coil
2:《魂標ランタン/Soul-Guide Lantern
1:《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke
1:《否認/Negate
15 sideboard cards

ヒストリックでも何度か紹介しているおなじみのデッキ、イゼット・フェニックス。

今までは《選択》だけだった青の1マナドローに《考慮》が加わったことで、《弧光のフェニックス》の復活条件と《氷の中の存在》の氷カウンターを減らすのが容易になり、デッキとしてより強固になりました。

ヒストリックと異なり、パイオニアでは手札を捨てる手段が限られるため、除去兼ディスカード手段として《稲妻の斧》を4枚採用しています。

今のパイオニアは《氷の中の存在》《軍団のまとめ役、ウィノータ》などのタフネス4が主流で、その2種を効率よく除去できる《稲妻の斧》はゲーム中に必ず引きたい除去だと言えます。

赤単バーン系デッキが《僧院の速槍》《損魂魔道士》と1マナから展開してくるので、速度面で追い付くためにも1マナ除去は《マグマのしぶき》と合わせて合計6枚は必要だと考えました。

しかし《稲妻の斧》はリソースを失うカードでもあるので、《弧光のフェニックス》以外にも手札から捨てても良いカードが欲しくて、《アゴナスの雄牛》を1枚投入。

ただ、ドロー呪文が強すぎるために、手札が0枚になるタイミングがほとんど無いので、《アゴナスの雄牛》を脱出した回数は少なかったです。《弾けるドレイク》の3枚目でも良さそう。

パイオニアで青を使う最大の利点が《宝船の巡航》《時を越えた探索》という2種類の探査呪文を使えることです。マジックの歴史でも最強クラスのドローであり、レガシー禁止級の2種類を使わない手はない!

今回の僕のリストでは、一般のリストで《宝船の巡航》になっている部分を《時を越えた探索》に変更しています。理由としては4つあります。

1.イゼットフェニックスがメタゲームの中心であり対策される立場なので、特にサイドボード後に《覆いを割く者、ナーセット》を出される可能性あり。

2.イゼットフェニックスはサイド後墓地対策されやすいデッキで、特に採用されやすい《魂標ランタン》を全追放で起動されたときに、インスタントであればスタックでプレイできる。

3.インスタントであることで、打ち消し呪文を構えながら相手のエンド時に《時を越えた探索》をプレイする選択肢を作れる。

4.イゼットフェニックスはキーカードを集めるデッキであり、「3ドロー」と「7枚見て2枚加える」を比較したときに、7枚見る方がキーカードを集めやすい。

一般的なリストに入っている《パズルの欠片》ですが、今回は不採用にしました。

確かに《弧光のフェニックス》を落としたり、《宝船の巡航》のために墓地を貯める点は強いのですが、カード単体の性能としてみたときに3マナ2ドロー相当であり、たまに外れるリスクもあります。

3マナを使って全く盤面に影響しないターンを作るというのも問題があります。《パズルの欠片》が無くても、探査のための墓地肥やしは《選択》《考慮》で十分だと感じました。

クリーチャー除去が火力なので、タフネス6以上の対処に手間取る事があります。例を挙げると《ニヴ=ミゼット再誕》や、オーラの付いたクリーチャー、変身した《氷の中の存在》です。

それらにも触れるように《厚かましい借り手》。瞬速クリーチャーでもあるので、サイド後《否認》を構えるようなゲームでも扱いやすいです。

イゼットフェニックスはサイド後墓地対策されやすいデッキなので、《安らかなる眠り》の上から勝てる《弾けるドレイク》は少量は必要です。除去→除去→ドレイクといったパターンはサイド後に多いです。

対《睡蓮の原野》コンボは、メイン戦は打ち消し呪文が少なく、《稲妻の斧》の当て先が少ないため、3ターン目フェニックスもできず、不利マッチです。

そのためサイド後は除去を抜いて《高山の月》と打ち消し呪文に入れ替えられるように組みました。相手が《睡蓮の原野》を《演劇の舞台》でコピーした場合も、《高山の月》を置けばどちらも1マナしか出ません。

■レガシー:ジェスカイ・ラガバン

The Last Sun 2020 By高橋 優太
デッキリスト
3:《Volcanic Island
3:《Tundra
3:《乾燥台地/Arid Mesa
3:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand
3:《沸騰する小湖/Scalding Tarn
4:《不毛の大地/Wasteland
19 lands


4:《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer
4:《氷の中の存在/Thing in the Ice
4:《濁浪の執政/Murktide Regent
12 creatures

4:《剣を鍬に/Swords to Plowshares
1:《否定の力/Force of Negation
4:《意志の力/Force of Will
4:《虹色の終焉/Prismatic Ending
4:《思案/Ponder
4:《表現の反復/Expressive Iteration
4:《目くらまし/Daze
4:《渦まく知識/Brainstorm
29 other spells


1:《外科的摘出/Surgical Extraction
2:《狼狽の嵐/Flusterstorm
3:《紅蓮破/Pyroblast
1:《青霊破/Blue Elemental Blast
1:《溶融/Meltdown
1:《赤霊破/Red Elemental Blast
1:《摩耗+損耗/Wear+Tear
1:《無のロッド/Null Rod
1:《カラカス/Karakas
1:《封じ込める僧侶/Containment Priest
1:《冬の宝珠/Winter Orb
1:《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage
15 sideboard cards

今のレガシーで飛び抜けて強いと感じるのは、《敏捷なこそ泥、ラガバン》《濁浪の執政》の2種類です。

敏捷なこそ泥、ラガバン》は攻撃が2回通ったら、マナ面でもアドバンテージ面でも差が大きく開き、除去しても追い付けないリソース差になります。

濁浪の執政》は探査で軽く、また圧倒的なパワーで2-3回の攻撃で勝利します。ラガバンは1マナ、執政は2マナor3マナと、勝利条件としてはあまりにも軽い!

他のコントロールデッキなども試しましたが、序盤の安定性に難があり、結局この2種類と《表現の反復》含む優秀なドローでデッキを組むのが一番良いと判断しました。

上記8枚のクリーチャーに加えてもう1種類ほど入れたいですが、今回のリストでは一般的な《ドラゴンの怒りの媒介者》ではなく《氷の中の存在》を試しました。

理由としては2つあり、流行の《ウルザの物語》のトークンに対して《氷の中の存在》のバウンス能力が良いことと、イゼットラガバンの《稲妻》に当たらないタフネス4であることの2点です。

ただ、レガシーはマナ効率が最も重視されるため、この変更は失敗だと感じています。《表現の反復》ですら重いと感じるターンもあるほどです。1マナと2マナの差は見た目以上に大きい!

また、相手の《敏捷なこそ泥、ラガバン》《ドラゴンの怒りの媒介者》が攻撃して《氷の中の存在》でブロックしたときに、「結局稲妻当たるやんけ!机上の空論乙!」と思わずにはいられませんでした。

ビッグデータは嘘をつかないので、素直に《ドラゴンの怒りの媒介者》を使いましょう。

タッチ白をした理由は、除去の性質の向上にあります。

イゼットの2色だけだと、8/8になった《濁浪の執政》を除去出来ないのが問題だと感じていたので、最高の除去である《剣を鍬に》。

虚空の杯》《花の絨毯》《霊気の薬瓶》などのエンチャント・アーティファクトも苦労せずに除去できる《虹色の終焉》。

この2種類は後手で相手の《敏捷なこそ泥、ラガバン》《ドラゴンの怒りの媒介者》を除去できるため、タッチして良かったと満足しています。

ウルザの物語》を中心にしたデッキが増えているので、アーティファクト対策は3枚以上はサイドに取りたいです。

最も効くのは《溶融》で、これなら《ウルザの物語》のトークンごとアーティファクトを一掃できます。

無のロッド》は2ターン目に置けた場合は相手の行動をかなり制限できて、TES(ストームデッキ)の《ライオンの瞳のダイアモンド》《水蓮の花びら》を起動をできなくしたりと、他のデッキも見ることができます。

しかし、《無のロッド》は後から引いてくるパターンが弱く、《ウルザの物語》のトークンを対処できないデメリットもあるので、次回出るなら《溶融》2枚に変更します。

摩耗+損耗》はどちらかというとエンチャント対策で、他のデッキが出してくる《花の絨毯》《窒息》への対策の意味が強いです。軽いので、今後も1枚は採用します。《ウルザの物語》とアーティファクトを一緒に割れると美味しい。

自分の《敏捷なこそ泥、ラガバン》を除去から守り、相手の《スレイベンの守護者、サリア》《自然の怒りのタイタン、ウーロ》やマリットレイジトークン、ラガバンを戻す土地です。

こう書くと《カラカス》はメインに入れても良いぐらいの強さですが、メインボードは《目くらまし》の島カウントや、《濁浪の執政》の青青が必要なため、マナベースは意外とギリギリです。

土地20枚にするなら《カラカス》を入れても良いと思います。

冬の宝珠》は遅いコントロールや土地単など、かなり限定的なサイドカードで、しかも強く使うためには《目くらまし》のバックアップが必要です。

比較すると《狡猾の宮廷》の方が、サイドインする相手が同じで、なおかつ単体でライブラリーアウト勝ちを狙えます。

最近レガシーをやっていなかったせいで、《狡猾の宮廷》というカードを認識出来ていませんでした。次回は《狡猾の宮廷》にすると思います。

■大会結果

パイオニア

〇イゼットフェニックス
〇ロータスコンボ
×ラクドスアルカニスト
〇イゼットフェニックス
〇イゼットフェニックス
×ナヤウィノータ

レガシー

×ANT
×青赤ラガバン
〇4色ヨーリオン
〇土地単
〇ジェスカイラガバン
×デス&タックス&ヨーリオン

パイオニア4-2、レガシー3-3で合計7-5。25位でした。

■おわりに

この1年間、ライバルズリーグが発足してからは殆どアリーナ専門で、スタンダードとヒストリックに明け暮れていました。

ただ僕はもともと紙のマジックが好きで世界を飛び回っていたので、今回の紙の大会は実家に帰ったような安心感がありました。

インスタントの応酬が好きな僕にとって、特にレガシーは故郷のような存在です。だんだんリアルの大会も再開してきていますし、今後は紙の大会にも出てみたいですね。

レガシーの配信もやって行きます。Twitchの配信ページもフォローもよろしく!→配信ページはこちら

それではまた。


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