MTG │ デッキ紹介 │ 高橋優太【注目のカードとイゼットフェニックス】

今週末、Red Bull Untapped 2021 日本予選が開催されます。
参加費無料の賞金制イベントで、フォーマットはヒストリックで行われます。

Red Bull Untapped 2021大会概要
ヒストリックとは(公式サイト)

ヒストリックに関しては、僕の過去の記事も参考にしてください。

9/2掲載【最新のヒストリック環境を紹介

9/11掲載【ヒストリック注目デッキ

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■ヒストリック注目カード

新セット「イニストラード:真夜中の狩り」やアリーナ限定セット「ジャンプスタート:ヒストリックホライゾン」の加入、《渦まく知識》《タッサの神託者》《記憶の欠落》《ティボルトの計略》の禁止(一時停止)により、ヒストリック環境は激変し続けています。

そこでまずはカードプールを確認し、強そうなカードを探す作業です。

特に強そうなカードをピックアップして行きます。

アタルカの命令》は1-2マナ域のクリーチャーを並べるデッキなら+1/+1修正と3点で大ダメージになります。

ドロモカの命令》はダメージ軽減で火力を避けることができ、格闘呪文としても強い。

コラガンの命令》はどのモードも良いですが、《夢の巣のルールス》を墓地から回収する動きが特に強い。

3つとも多色かつクリーチャーデッキで強く使えるカードなので、デッキを選びはしますが、使えれば2-3枚は入りそうです。

モダンの「親和」のようなデッキはヒストリックにはまだありませんが、今後現れるようなら《古えの遺恨》は素晴らしいサイドボードになるでしょう。

大祖始の遺産》は1ドローが付いているおかげで無駄になりにくいのが長所。今後墓地を使ったデッキが主流になるのなら、コントロールデッキのメインに《大祖始の遺産》も十分あり得ます。

1マナの回避能力持ちから2ターン目忍術というのは勝ちパターンの一つです。

実は忍者も多数再録されており、2種類の2マナドロー忍術があるので、青黒忍者も組めそう。

モダンの青白コントロールでも4枚フル採用されている《大魔導師の魔除け》。

3つ全てのモードが強く、どのターンに引いても嬉しい、コントロール待望の打ち消し呪文です。このカードにより、青を主体にしたコントロールが大幅に強化されました。

トリプルシンボルなので、これを使うならデッキに20枚以上は青マナが必要だと考えて下さい。

永続的にマイナス修正を与える除去。《弧光のフェニックス》のように墓地から戻ってくるクリーチャーへの対策になりますし、軽い除去としても十分な性能。

「イニストラード:真夜中の狩り」で強いゾンビが出たので、実は《戦墓の巨人》が大幅に強化されています。

この2つが揃うと、《滅びし者の勇者》にすごいスピードで+1/+1カウンターが乗って行きます。

この3つはコストが軽いのでヒストリックでも頻繁に見る事になりそう。

思考囲い》《コジレックの審問》から《溺神の信奉者、リーア》を出す動きはかなり強そうですし、除去されても《コラガンの命令》で回収できます。

相手のドローステップに《コラガンの命令》ディスカードでドローをロック、その上回収した《溺神の信奉者、リーア 》でもう1回ドローロック、なんて動きも強そう。

バーンデッキの良い2マナ域。

大祖始の遺産》で自分の墓地を追放すれば毎ターン成長します。他に相性の良いカードが出れば化けそう。

「降霊」持ちのクリーチャーは裏面がスピリットで、ヒストリックには《至高の幻影》《上流階級の霊》とスピリット・ロードも居ます。

青白スピリットが組めるかも。気になる方はアリーナでスピリットで検索!

大魔導師の魔除け》をコピーして4ドローしても良いですし、ヒストリックは軽いインスタント・ソーサリーが多いので使いやすいです。


恋煩いの野獣》の人間トークンからもマナが出せます。白緑《集合した中隊》デッキなら3ターン目に中隊をプレイできますし、全体強化もちょうど良い能力。

ショックランド、両面ランド、チェックランドに次いで、ヒストリックでもだんだんマナベースが整って来ました。

友好色はスロウランド、対抗色はファストランドといった風に使われていくでしょう。

■イゼットフェニックス

イゼットフェニックス By 高橋 優太【インポートデータ
デッキリスト
3:《寓話の小道/Fabled Passage
4:《河川滑りの小道/Riverglide Pathway
4:《蒸気孔/Steam Vents
2:《硫黄の滝/Sulfur Falls
4:《尖塔断の運河/Spirebluff Canal
1:《山/Mountain
3:《島/Island
21 Lands


4:《くすぶる卵/Smoldering Egg
4:《ドラゴンの怒りの媒介者/Dragon’s Rage Channeler
4:《弧光のフェニックス/Arclight Phoenix
2:《アゴナスの雄牛/Ox of Agonas
14 creatures

4:《信仰無き物あさり/Faithless Looting
4:《考慮/Consider
4:《選択/Opt
1:《約束の終焉/Finale of Promise
4:《邪悪な熱気/Unholy Heat
4:《表現の反復/Expressive Iteration
4:《大魔導師の魔除け/Archmage’s Charm
25 other spells


1:《才能の試験/Test of Talents
1:《厚かましい借り手/Brazen Borrower
1:《削剥/Abrade
1:《溶岩コイル/Lava Coil
3:《心悪しき隠遁者/Malevolent Hermit
1:《神秘の論争/Mystical Dispute
1:《霊気の疾風/Aether Gust
1:《歴戦の紅蓮術士/Seasoned Pyromancer
1:《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils
2:《神々の憤怒/Anger of the Gods
2:《魂標ランタン/Soul-Guide Lantern
15 sideboard cards

ヒストリックで使えるカードは、モダンとパイオニアの中間といった印象です。つまりモダンに近い形のデッキを組むことが、強いデッキの条件なのではという仮説を立てました。

モダンはマナコストが軽ければ軽いほど良い、洗練された1マナと2マナの集合体です。モダンに近いデッキを組むのなら、より1-2マナを重視したデッキを組むべきだと考えました。

ドラゴンの怒りの媒介者》《邪悪な熱気は既にモダンでも大活躍している1マナ域です。この2つを強く使うデッキを組みたいと考えて、このイゼットフェニックスを組みました。

ドラゴンの怒りの媒介者は諜報により墓地をどんどん増やしてくれます。その墓地肥やしと抜群の相性を誇るのが、《弧光のフェニックス》です。

考慮》の収録により、優秀なキャントリップが増えたことも重要で、これにより《突破などの弱いキャントリップを使わずに済むようになりました。墓地に落とせる点で《考慮》は《選択》よりも優秀な素晴らしいカードです。

墓地がすごいスピードで増えるので《アゴナスの雄牛》の脱出もたやすく、手札を使い切ったタイミングでのリソース補給にぴったりです。

寓話の小道は3ターン目まではタップインなので土地としては弱いのですが、ドラゴンの怒りの媒介者》《邪悪な熱気の昂揚条件を達成するためにも少しは必要です。

スタンダードと同じく、インスタントやソーサリーを連打するデッキなら《くすぶる卵が強いです。《灰口のドラゴンに変身できれば盤面を制圧できます。

特に《信仰無き物あさり》との相性が良く、フラッシュバックと合わせてカウンターを4つ増やせます。

軽いキャントリップを連打して《弧光のフェニックスを戻す動きに、3マナの《大魔導師の魔除けは重くて少し噛み合いが悪いです。

それでも《大魔導師の魔除け》は中盤以降での強さが光るので、青いデッキを組むならまず《大魔導師の魔除けを検討すべきだと思います。それぐらい強力なカードです。

表がコントロールデッキに強いのはもちろん、《ドラゴンの怒りの媒介者》の諜報で墓地に落ちても「降霊」出来るのが良いです。

これからヒストリックのサイドボードでも《心悪しき隠遁者は定番になりそうです。

■おわりに

大会結果がほとんど無い状態なので、今回は自分で組んだヒストリックのデッキを紹介しました。

カードプールが広く、他にも青黒忍者や白緑《集合した中隊》、ジェスカイオパスなどのデッキもまだまだ研究できそうです。

またデッキを思いついたら掲載していきます。

それではまた。


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