MTG │ 新弾レビュー │ 高橋優太【『モダンホライゾン2』その2】
『モダンホライゾン2』のフルスポイラーが発表されましたね。
前回から引き続き、『モダンホライゾン2』の注目カードを紹介して行きます。
前回の記事はコチラ↓
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『モダンホライゾン2』の全カードリストはこちら↓
https://magic.wizards.com/ja/
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■赤
《日を浴びるルートワラ》が赤になって帰ってきた!
今までの歴史から見ても、
《猛火のルートワラ》も元祖《日を浴びるルートワラ》
赤マナでパンプ能力もあるので打点も高く、《信仰無き物あさり》
手札を捨てる事がメリットになる、
マジックの歴史上初となる2マナの続唱クリーチャー。
しかし続唱するためには条件付きで、
《通りの悪霊》をサイクリング、《ミシュラのガラクタ》《
ただ、こういったデッキ構築だと《ミシュラのガラクタ》
《ミシュラのガラクタ》《魔力変》を使う果敢系のデッキや、《
これもオンスロートの指パッチンこと《うつろう爆発》
現在モダンで使用可能なカードで一番マナコストが重いのは《
クリーチャーをライブラリートップに置くカードと組み合わせれば
レガシーで《渦まく知識》と組み合わせるのもアリかも。
条件付きとはいえ、1マナ3/3飛行になる可能性を秘めており、
モダンやレガシーで《ミシュラのガラクタ》
強力な効果ではあるのですが、
《王冠泥棒、オーコ》《世界を揺るがす者、ニッサ》《
赤の想起インカーネーションは、
《激情》は少し使いにくい印象を受けます。
デッキに18枚ほど赤のカードが入ったデッキといえばバーンです
《鏡割りのキキジキ》
フェッチランドからショックランドやトライオームを持ってくる事
2マナ2点+5マナ5点で使えたら強いので、
ダメージを与えた時に相手のライブラリーを追放してそれをプレイ
自身で宝物トークンも生み出すため、
追放したカードが軽ければ軽い程プレイしやすいので、
惜しむらくは伝説のクリーチャーなので複数プレイできない点です
実質0マナで使える呪文であり、
コンボデッキで使える気配を感じます。
統率者界隈に衝撃を与えたカード。
《熱狂のイフリート》
キューブなどでもお馴染みですが、《帝国の徴募兵》
《帝国の徴募兵》から《鏡割りのキキジキ》をサーチ→《鏡割りのキキジキ》で《帝国の徴募兵》をコピーして《
モダンで長らく禁止されている《欠片の双子》コンボですが、《帝国の徴募兵》再録により、形を変えて復活するかも知れません。
■緑
トークンを生みだすストームカードとしては《巣穴からの総出》
たとえば、ストーム4の状態で《前駆軟泥、エーヴ》を出せば、それぞれ2/2・3/3・4/4・5/5・6/6で戦場に出るので、合計20点ぶんのパワーが揃います。《巣穴からの総出》
ネックとなるのはマナコストの払いにくさですが、それも《
また、コストが5マナでありサイズが大きいので《紅蓮地獄》《
例えば《未練ある魂》
《稲妻》で対処されるサイズなのが残念。
緑の想起インカーネーションは墓地対策。
0マナで使える墓地対策でありながら、
緑はマナ加速の色なので2ターン目にプレイする事も容易で、《
かなり良いサイドカードの印象を受けます。
レガシーで相手の墓地に《黄泉からの橋》がある場合、「
うおー緑の《ヨーグモスの意志》!しかし待機4なので、任意のタイミングでプレイするのは非常に困難!
《予言により》で手札から直接プレイすることも出来ますが、
今まで《貴族の教主》のバントカラー以外のデッキ、
《下賤の教主》なら赤の速攻クリーチャーとの相性も良く、
統率者含めて、需要の高まりそうなカードです。4枚買おう。
これは2マナのマナクリーチャーの中でもかなり強い!
好きなマナを生み出せ点、
統率者の緑は《楽園の拡散》《繁茂》
3つ呪文を唱えて3マナでプレイする事が前提になると思います。
《炎樹族の使者》《隠れた薬草医》など、
最初見た時は《不屈の追跡者》再録かと勘違いしましたが、
主に宝物トークンでマナ加速するのが役割で、
レガシーや統率者で実績のある《クウィリーオン・レインジャー》
マナクリーチャーをアンタップしても良いですし、
■マルチカラー
マナコストを持たないため通常プレイは出来ず、カードを
地獄の料理人らしく、
1マナ3/3で除去能力を持つと考えれば、
今回《猛火のルートワラ》《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》が出た影響で《
土地の数だけ初期忠誠度が増えるダッコン。【-3】
【+1】の諜報で墓地を増やせるので、墓地から使える《
後半になるほど忠誠度が増えるのはコントロールデッキに向いた
マジックの1番最初のパック「アルファ」
それぞれ1回ずつしか生み出せないですが、《儚い存在》《
《ブラック・ロータス》を生み出してから《狙い澄ましの航海士》
4/4トークン量産!?単色からの呪禁だから《稲妻》《
多色呪文を唱える条件も《魔力変》
書いてある事はすごく強いので、《フェールス・ロキーリク将軍》
《レンと六番》に焼かれてしまうのはご愛嬌。
第5版やアイスエイジの頃の、
【+1】【-3】能力、
プロテクション(腐敗)
場が均衡、
第一印象はあまり良くないですが、
《ゴブリンの電術師》のグルール版!《前駆軟泥、
スタック上や手札、墓地、ライブラリーにある場合は1/
クリーチャーなので、《集合した中隊》から出したり、《緑の太陽の頂点》でサーチできます。
【+1】で自身を守る能力があり、【-2】
【+1】【-2】の組み合わせが強いため、
ドローとマナ加速を持つシミックは統率者で強い色です。
クリーチャーが出るたびに手がかりトークンが生まれるので手札が絶え
黒の項目で紹介した、墓地に伝説でないカードを落とす《
2ターン目に《不吉な儀式の僧侶》を出して3ターン目に《無名の墓》から巨大クリーチャーを出しても良いですし、《無名の墓》で《不吉な儀式の僧侶》を墓地に落としておく事で、
ついにクリーチャー性能もここまで上がって来たかと感じる、
赤黒はマッドネスや《
赤黒マッドネス、行けるか?
今回「収斂」「版図」など、
《縄張り持ちのカヴー》もそうで、
アポカリプスからの再録、ただただ懐かしい。
性能の近い《電解》はマナコストが3マナと少し重くて採用しづらかったですが、《火+氷》
《電解》より少し強いので、
正直な話、同じコストの《王冠泥棒、オーコ》《
今回《ガイアの意志》
ティムールで《血編み髪のエルフ》
■アーティファクト
該当するトークンを生みだすたびに宝物トークンが出るので、食物や手がかりを出すだけで実質1マナ増えます。
《大釜の使い魔》《魔女のかまど》でマナもライフも手札も増えて、《不屈の追跡者》や《不屈の補給兵》でもトークンが山盛り!何かしら無限コンボも狙えそう。
《石鍛冶の神秘家》のサーチ先に新しい候補が生まれました。
今まで《石鍛冶の神秘家》は「ダメージを与えるまでに少しラグがある」「デッキに1枚の《殴打頭蓋》を破壊されると石鍛冶を強く使えない」などの欠点がありましたが、《カルドラの完成体》は速攻と破壊不能を持つため、その欠点をカバー。
《カルドラの完成体》が破壊不能を持つため、通常の除去では対処が難しく、また速攻を持つためクロックも早い。
ただ、《殴打頭蓋》と比較して長所ばかりではなく、《殴打頭蓋》は押されている盤面でも絆魂と警戒でライフを保ってくれていました。《カルドラの完成体》は攻撃に特化した性能なので、守っている時は《殴打頭蓋》の方が強いです。
《石鍛冶の神秘家》デッキなら《殴打頭蓋》《カルドラの完成体》どちらも1枚ずつ入れる形に変わると思います。
もし《石鍛冶の神秘家》デッキが流行るようなら、場に出た《カルドラの完成体》を対処できるように、追放除去の《存在の破棄》や、ライブラリーに戻す《霊気のほころび》が使われるでしょう。
《大いなる創造者、カーン》と相性の良いマナアーティファクトが出ました。
今までは《大いなる創造者、カーン》の【-2】能力で《液鋼の塗膜》をサーチして相手のパーマネントをアーティファクトにしてから、カーンの常在型能力で封じていました。
《液鋼の首飾り》ならマナ加速から3ターン目《大いなる創造者、カーン》に繋がりやすい。
出た後は相手のアップキープに土地でないパーマネントをアーティファクトにすれば、カーンの常在型能力により起動型能力を使わせないように出来ます。
相手にプレインズウォーカーが居る時にやりそうな技です。
今までエルドラージトロンの《精神石》だった部分が、そのまま《液鋼の首飾り》になりそうです。
僕はヴィンテージも好きなので、新セットが出た時は必ず無色3マナのアーティファクトに注目するようにしています。
《イラクサ嚢胞》は《Mishra’s Workshop》から1ターン目に出せて、なおかつヴィンテージは《Mox》環境なのでサイズも大きくなりやすい。ヴィンテージで今後よく見るようになりそう。
レガシーでもアーティファクト中心のデッキで使われそうな能力です。
同じく《Mishra’s Workshop》から出す選択肢として良さそう。ヴィンテージは大きく分けて《Mishra’s Workshop》デッキ、《Bazaar of Baghdad》デッキ、青デッキの3種類で、青デッキも墓地を使う事が多いです。主要3デッキの内、2デッキに墓地対策が効くのです!
クリーチャーでありながらメインに入れられる墓地対策、合格点あげます。
これだけ《Mishra’s Workshop》デッキの話をした直後に、無色デッキ全てを粉砕する《虚空の鏡》が出てきました。
《Mishra’s Workshop》デッキは壊滅的な被害を受けますし、無色デッキに限らず、0マナでプレイした《意志の力》も打ち消されます。レガシーやヴィンテージなど、0マナカードが強い環境を大きく変えそう。
色マナから唱えれば打ち消されないので、《魂の洞窟》による有色マナや、《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》を経由すれば回避する事も出来ますね。
■土地
たしかにアンタップインでは強すぎるのはわかるが、タップインのデメリットが大きすぎるので、モダンやレガシーやヴィンテージで使うのは難しそう。
コモン構築のパウパーなら可能性があるかも。
三章のサーチ先の0-1マナのアーティファクトが強い環境ほど、《ウルザの物語》の強さも比例して上がります。
0マナでサーチして強いのはやはり、マジック最高のカードである《Black Lotus》。統率者でも《魔力の墓所》《太陽の指輪》《師範の占い独楽》をサーチすれば超強い!他には《ライオンの瞳のダイアモンド》《真髄の針》《墓掘りの檻》などでしょうか。
ちなみにマナコストの無い《睡蓮の花》や、マナ総量が0でも1でもない《虚空の杯》はサーチできないそうです。
能力で自然と墓地に行くので、《世界のるつぼ》で再利用しても強そう。
森になって生まれ変わった《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》。
緑にはマナシンボルが6つある《尊原初》のようなカードがあるので、《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ》があればそれも払いやすくなりました。
森の数を参照するカードの候補としては+X/+Xする《ブランチウッドの鎧》や、X体トークンを出す《創造の標》などもあります。
レジェンドには《Acid Rain》という「全ての森を破壊する」カードがあるので、この2つが揃えば土地が全て吹き飛びます。
トーメントからの再録。元はアンコモンにも関わらず、統率者での黒単需要で一時期は100ドル近い価格にもなっていました。《陰謀団の貴重品室》を集めていたら家が建ったな。
黒単でマナ加速になるのは勿論のこと、土地を全て沼にする《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》と相性が良いカードです。
アーティファクトクリーチャーなので《電結の荒廃者》で接合する事が出来ますし、ブロック時は3/3に出来るため、《変わり谷》よりも少し性能が上です。
《ミシュラの工廠》はヴィンテージでも使われるレベルの強さの土地であり、モダンで使われても何ら不思議ではありません。今回モダン全体のカードパワーを上げようという意図が伝わってきます。
昔《呪文づまりのスプライト》《ヴェンディリオン三人衆》を出して《激浪の研究室》で戻して再利用する「Next Level Blue」というデッキがあって、僕も大好きでした。デッキ名がカッコいい!
《対抗呪文》が出たし、現代版「Next Level Blue」に期待していますが、モダンの全体的なカードパワー上昇により、おそらく通用しないんだろうな。。
■おわりに
僕が特におすすめするカードは以下の通りです。
どれもデッキに4枚入れそうな性能。《ドラゴンの怒りの媒介者》
また、今後人気が出そうなカードはこちら。
記事を書いている途中で、「《魔力変》《復讐蔦》
特に《魔力変》はストームや多色シナジー、
《復讐蔦》はマッドネスクリーチャーや《
参考にしてね!
それではまた。