MTG │ デッキ紹介│ 井川良彦【『機械兵団の進軍』加入後のスタンダード紹介】

皆さんこんにちは。Rush Prosの井川です。

リアル、MTGアリーナ、そしてMagic Onlineと『機械兵団の進軍』がリリースになり一週間以上が経過しました。
「『機械兵団の進軍』のカードって、実際のところどれだけ使われているの?」「活躍してる?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。

かくいう僕もその一人。ということで、今回の記事ではスタンダードの結果をざっと見ていく&使われている新カードを紹介していきたいと思います!

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★スタンダードの大型大会

MTGアリーナでは蒼紅杯、そしてMagic Onlineではスタンダードチャレンジが開催されました。
これらの大会結果から、特に目立った新カードたちを見ていきましょう。

蒼紅杯
スタンダードチャレンジ(4/22)
スタンダードチャレンジ(4/23)

★蒼紅杯

蒼紅杯を制したのは、新機軸のディミーア・リアニメイト。スタンダードのリアニメイトは《ギックスの残虐》に頼りがちでしたが、2種類目の釣り竿として新カードの《アモンケットへの侵攻》を採用しています!

また新カードではないものの、《アモンケットへの侵攻》へのアタック要員、そしてルーティング要員としてこれまで使われていなかった《統合の福音者》を採用。これによりキレイに2色にまとめることが可能となっています。

蒼紅杯の2位&3位には、プレビューから注目されていた碑出告と開璃》+《爆発的特異性》の20点コンボを搭載したグリクシス・ミッドレンジが入賞。

2位入賞したくろきさんの簡易デッキガイドも上がっていますので、ここで紹介しておきます。環境初期にこのクオリティの記事が読めるのは幸せ。感謝。

蒼紅杯7位には、従来の「毒性」ではない、「ファイレクシアン」に焦点を当てたオルゾフ・アグロも登場!新カードをうまく使用しており、非常に好感がもてますね。

過去のレビュー記事で気になるカードとして紹介した《ベナリアの潜伏工作員》が使われているのも嬉しい!こいつ、ファイレクシアンだったのか!!(知りませんでした)

★スタンダードチャレンジ(4/22)

Magic Online一発目のスタンダードチャレンジ(4/22)では5色版図が優勝。新カードとしてメインに《新ファイレクシアへの侵攻》、サイドに《太陽降下》が採用されています。

新ファイレクシアへの侵攻》は余りがちなマナの注ぎ先&追加のフィニッシャーとして、そして《太陽降下》は超強力な全体除去として、と比較的用途がわかりやすいですね。

特に《太陽降下》はこういった全体除去にしては珍しく「追放」なので、《英雄の公有地》(破壊不能)や《夜明けの空、猗旺》(死亡誘発)を有するエスパーレジェンズに大して劇的に作用したのではないでしょうか。

決勝ラウンドでは1没したものの、見事5-1でスイスラウンドを抜けているのがディミーア・ミッドレンジ

新カードの《金属の徒党の種子鮫》を4枚!そしてそこから生み出される「培養」トークンと相性の良い《肉体の裏切者、テゼレット》も4枚!!
金属の徒党の種子鮫》は《不憫な悲哀の行進》と相性がよく、ピッチで軽くプレイしてもXの値を参照している=「培養」トークンは大きくなるので、プレイの幅が出そうです。

4位の赤単アグロは、これでもかと新セットのカードを採用!見事好成績を収めています。

これまで採用されていた《血に飢えた敵対者》《ロノムの発掘家、フェルドン》という速攻持ちの2種を抑えて採用された、《血羽根のフェニックス》《呪文槍のケンラ》《ラルの消散》。

天敵・《黙示録、シェオルドレッド》への除去として《ナヒリの戦争術》はまだ想像できたのですが、このデッキではさらに「倒すべきは青と黒」と見据えて、なんと青黒剣こと《過去と未来の剣》をメインから3枚採用!これは凄い!!個人的な好みでいうと、《過去と未来の剣》を採用するのであればもう少し土地を増やしつつ《ミシュラの鋳造所》も合わせて採用したいですね。

さらにエスパーレジェンズ&青単用に《石術の連射》を4枚!基本的に自分から動くデッキですのでソーサリー=構えられないというデメリットよりも、「護法」持ちの《策謀の予見者、ラフィーン》や《トレイリアの恐怖》をテンポよく倒せる方が価値が高そうです。

これだけ新カードが入っていると、もはやこれまでの赤単アグロとは全く別物ですね。今後の活躍にも期待したいところ。

6位のボロスミッドレンジと9位の白単ミッドレンジとで共通して採用されているのが、メインの《ギラプールの守護者》、そしてサイドの《救済の波濤》です。

ギラプールの守護者》はセットで4枚採用されている《神憑く相棒》との2→3ムーブでアドバンテージを稼げるのが素晴らしく、さらには《第三の道のロラン》の使いまわし、《勢団の銀行破り》のカウントリセットなどその用途は多岐に渡ります。3マナ3/3飛行とポン出ししてもスタッツが結構いいのは加点要素。

ボロスミッドレンジでは3枚搭載されている原初の征服者、エターリ》を再利用するのが最高にして最上。その誘発型能力で捲ったり、次のターンに対象にしたりとやりたい放題しちゃいましょう!!相手の《偉大なる統一者、アトラクサ》や《絶望招来》を捲った日には、一日幸せな気分で過ごせそうです。

原初の征服者、エターリ》はリアニメイト系でも素出しのしやすさからか《偉大なる統一者、アトラクサ》と併用したり、《偉大なる統一者、アトラクサ》より優先されたりと注目株。スタンダードだけでなくレガシーなどでも活躍しています。

★スタンダードチャレンジ(4/22)


優勝したジェスカイ・コントロールには《金属の徒党の種子鮫》に加えて、《ズルゴとオジュタイ》を1枚採用!

「出たターンは呪禁を持っている」という特性から、相手の手札で腐りがちな単体除去を無視できる点、また自分の全体除去に引っかからないよう、自身の能力で殴りつつ手札に戻せる点が非常にコントロールデッキにマッチしていますね。

 


3位のラクドス・ミッドレンジ(サイドに1枚)、5位のグリクシス・ミッドレンジ(メインに1枚)、6位のラクドス・ミッドレンジ(メインに2枚)と上位の赤黒系に採用されたのが、新プレインズウォーカーである《希望の標、チャンドラ》。

6マナと重いものの、手札にスペルがあれば「+2」から入って《喉首狙い》《削剥》をプレイして2体除去ることができますし、手札にスペルがなくても「-X」から入って2体除去できる安定感。そして残った次のターンには《絶望招来》をコピーという爆発力。どちらか片方だけですと不安定ですが、どちらも併せ持っているため非常に安定したパフォーマンスを発揮できそうです。

★終わりに

今回紹介したのは特に目立っている=活躍したデッキ/カードですが、それ以外にも《シェオルドレッド》《侵攻の伝令、ローナ》をはじめ、メイン・サイドともに様々な『機械兵団の進軍』のカードが活躍しています!

新アーキタイプを作る=デッキの軸になるカードこそ多くありませんが、上位メタの多くのデッキを強化しているというのが現状。5月第1週に開催されるプロツアーはスタンダードで開催されるということで、トッププロたちの構築が楽しみですね。

ちなみに記事の長さ的に断念した(本当は全フォーマット分紹介したかった)のですが、他フォーマット=パイオニア・モダン・レガシー・ヴィンテージ・パウパーでも『機械兵団の進軍』のカードたちは活躍しています!

パイオニアの緑単信心でメインから採用。マナ拘束の強さはカードの強さ!なお変身したら信心はなくなるので気を付けてね。

モダンのハンマータイムでメインから採用。《激情》や《活性の力》を1枚で弾けるのは凄い!!

レガシーのジェスカイ・コントロールで4枚採用。《渦まく知識》《思案》が多用されるフォーマットでこそ輝く!

ヴィンテージの白単イニシアチブで4枚採用。《エメリアのアルコン》と合わせて8枚体制。独特なヘイトベアー&サイズ感が強い!

パウパーの赤単バーンで活躍。《無謀なる衝動》と合わせて8枚体制になりました。圧倒的アドバンテージ!

各フォーマットの新カードたちはお試し期間だから使われているだけなのか、それとも本当に強くて今後も定着するのか。今後も注目していきましょう。

それでは今回はここまで。また次回の記事でお会いしましょう!

★オマケ・近況報告

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