MTG │ デッキ解説 │ 高橋優太【ディミーア・マークタイド】
先週末は、「BIG MAGIC Open Vol.13 BMOチームモダン」に参加しました。
チーム内で、基本地形以外の同名カードは1人しか使えないルールの、3人チーム戦です。3人中2人が勝てばチーム勝利。
チームメイトはこの2人で、井川さん(ルビーストーム)、加茂さん(バントナドゥ)というデッキ選択。
最強デッキのナドゥは固定で、僕は使い慣れたディミーア・マークタイド。その2つに被らないようにルビーストームという布陣です。
Bigmagic Open/Team Modern/Frogtide
○Nadu
×Domain Zoo
×Eldrazi Tron
○Merfolk
×Eldrazi Tron
○Storm
○Nadu
○Storm5-3.
チームは6-2. pic.twitter.com/Y0dkpbKXGt— Yuta Takahashi (@Vendilion) August 18, 2024
トップ8を賭けた最後の試合で負けてしまい、残念ながらチーム成績6勝2敗でトップ8ならず。
使用したディミーア・マークタイドに対する質問が多かったので、今回の記事で詳細を解説して行きます。
※ラッシュメディア記事内紹介のカードは
カード名のリンク、記事末尾のバナーを
クリックで通販サイトへアクセスできます
通販サイト(https://www.cardrush-mtg.jp/)
■ディミーア・マークタイド
BIG MAGIC Open Vol.13 BMOチームモダン by高橋優太 |
|
---|---|
デッキリスト | |
3:《島/Island》 2:《地底街の下水道/Undercity Sewers》 3:《湿った墓/Watery Grave》 2:《闇滑りの岸/Darkslick Shores》 3:《沸騰する小湖/Scalding Tarn》 3:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》 3:《汚染された三角州/Polluted Delta》 19 lands 4:《超能力蛙/Psychic Frog》 |
4:《定業/Preordain》 3:《考慮/Consider》 3:《呪文嵌め/Spell Snare》 3:《呪文貫き/Spell Pierce》 4:《致命的な一押し/Fatal Push》 4:《対抗呪文/Counterspell》 1:《湖での水難/Drown in the Loch》 3:《否定の力/Force of Negation》 2:《大魔導師の魔除け/Archmage’s Charm》 27 other spells 2:《厳しい説教/Stern Scolding》 |
打ち消し呪文で相手の行動を妨害して、《超能力蛙》《濁浪の執政》で早いターンから相手のライフを詰めて行くデッキです。
《超能力蛙》《濁浪の執政》の英語名から、「Frogtide」というデッキ名で呼ばれる事もあります。
《超能力蛙》は《稲妻》のようなダメージ除去では対処するのが難しく、2ターン目に出して打ち消し呪文でバックアップして行けば毎ターンドロー出来ます。
クリーチャー除去が少ないデッキに対しては、3ターン目の攻撃から手札を3-4枚捨ててライフを詰めて行く動きも可能。
この《超能力蛙》との相性が良いのが《濁浪の執政》。手札を捨ててインスタント・ソーサリーが墓地に溜まれば、早いターンに《濁浪の執政》を7/7や8/8で出せます。場に5/6の《超能力蛙》と《濁浪の執政》と並ぶと、どちらも対処する必要があり、対処できなければ速やかにライフを削って行きます。
《超能力蛙》の飛行付与する能力で墓地を追放できるので、《濁浪の執政》を8/8より大きくできるシナジーも良く起こります。
ゲーム後半にインスタント・ソーサリーが墓地に多くある状態で《濁浪の執政》を8/8で出して、その後《超能力蛙》の飛行付与で墓地を追放すれば、10/10を超えるサイズの《濁浪の執政》がライフを削り取ります!
《超能力蛙》を除去するカードは《虹色の終焉》や《天界の粛清》や《致命的な一押し》、《濁浪の執政》を除去するカードは《毒を選べ》《巻き添え》などがあります。
しかし片方は除去出来ても、もう片方は除去できない場合があり、《超能力蛙》《濁浪の執政》の両方を除去できるのは《力線の束縛》《孤独》《喉首狙い》などに限られます。
《超能力蛙》《濁浪の執政》の両方が《四肢切断》で除去されにくかったり、白や黒の確定除去でしか倒せなくて除去手段が限られているので、攻め手として信頼できるクリーチャー達です。
《定業》はデッキの安定性を高めるドロー。占術2で見れる枚数が多いので、土地1枚と《定業》で初手キープする事が多いです。
ソーサリーなので《呪文貫き》《呪文嵌め》を構える動きとは合っていませんが、それでも序盤は土地を探し、中盤は《超能力蛙》《濁浪の執政》を探し、後半は《対抗呪文》を探しと、デッキの安定性を高めてくれるカードなので、《定業》4枚は変更するつもりはないです。
《渦まく知識》《思案》に次いで、歴代3位の1マナドローだと考えています。
《考慮》は同じく安定性を高めるドロー。しかし見れる枚数が最大2枚なので、《定業》よりも必要なカードを探す能力が低い。
最近ではディミーア・マークタイドから《考慮》が抜けたデッキリストも見かけます。《考慮》抜きも試したのですが、そうすると《濁浪の執政》を早く出す事、サイズを大きく出す事の安定性が下がります。
《濁浪の執政》を使う以上、墓地を貯めて早く出すために《考慮》は必要だと考え直しました。ただ、《定業》4枚と合わせてドロー呪文が多すぎると、ドローしているだけで盤面に干渉できていないので、《考慮》は3枚にしています。
このデッキの目指す方向性は、相手のカードを1マナで対処しつつ《超能力蛙》《濁浪の執政》の定着です。それを実現するのが《呪文貫き》《呪文嵌め》の2つ。
《呪文貫き》で主に打ち消したいのは《召喚の調べ》《一つの指輪》《ルビーの大メダル》など。
モダンのコンボデッキは非クリーチャー呪文を中心としており、特にコンボデッキに対して《呪文貫き》が強いです。しかしボロスエネルギーなど、クリーチャー中心のデッキに対しては手札で腐る事が多く、サイドアウトの候補にもなります。
《呪文嵌め》は、特に2マナのクリーチャーを中心としたデッキに対して良く効きます。
《ナカティルの最下層民、アジャニ》《色めき立つ猛竜》《オークの弓使い》など、近年のクリーチャーは除去されてもアドバンテージを獲得する能力が多く、それらに対して除去よりも《呪文嵌め》の方がスムーズに1対1交換が行えます。《根の壁》《春心のナントゥーコ》なども、1回場に出てしまうとマナを生み出したり、トークンを生成する可能性があるので、除去よりも《呪文嵌め》したい!
特にボロスエネルギーやルビーストーム、《御霊の復讐》といった2マナ中心のデッキに対して《呪文嵌め》は何枚引いても嬉しく、それらへの対策でサイドに追加の4枚目を採用しています。
しかし《死せる生》やエルドラージトロンなど、《呪文嵌め》が全く効かない相手も存在するので、《呪文嵌め》を4枚採用するのはリスクがあります。
ナドゥに対しての《呪文嵌め》も、2マナがすごく多いデッキではないので、ゲーム中1枚引くくらいの枚数が適正だと考えて《呪文嵌め》3枚にしています。
マジックの本質は効率の良いマナ交換にあります。相手がプレイした2マナや3マナのカードを自分の1マナと交換出来たなら、そのマナ差で行動回数を得する事が出来ます。
特にモダンはどのデッキも軽い脅威を展開してくるので、1マナで相手のカードと交換できる《呪文貫き》《呪文嵌め》は相手にやりたい事をさせないために必要。
《致命的な一押し》はMTGの歴史上でも最上級の黒除去で、ここは4枚から変更する事は無いです。
ただ《致命的な一押し》4枚だけだとクリーチャー除去の枚数が不足気味で、もう1-2枚欲しい所。1マナ除去に優れた赤に比べて、黒は《致命的な一押し》以外の除去候補が弱く、候補としては《喉首狙い》《長い別れ》など2マナになってしまうのが短所。
《湖での水難》は、クリーチャー除去と打ち消しを兼ねた中間策です。
自分のサイドボードの《虚無の呪文爆弾》と噛み合いが悪かったり、相手の《超能力蛙》《濁浪の執政》や《火の怒りのタイタン、フレージ》の脱出で墓地を追放されると、《湖での水難》は弱くなります。相手の《超能力蛙》を除去しようとしても、スタックで墓地を追放されると除去できないので注意。
複数引くとプレイできないタイミングがあったり、相手の墓地の枚数に依存するので性能が不安定なので、1枚に留めておくのが良さそう。
《オークの弓使い》は1点除去と盤面作りしつつ、瞬速なので《対抗呪文》を構える動きと噛み合っています。
このデッキはドロー呪文を多用するので相手の《オークの弓使い》が嫌で、オークを倒すには自分もオークを使う!ボロスエネルギーに対して《色めき立つ猛竜》や《オセロットの群れ》を除去するにも良い!
ただ、ドロー呪文が少ない相手だったり、タフネス1が少ない相手の場合、オークはそこまで活躍しないのでサイドアウトする機会も多いです。3枚にするか悩む枠。
《超能力蛙》《濁浪の執政》の定着から《対抗呪文》というのが、このデッキの目指す勝ちパターンの1つです。《対抗呪文》4枚は変わる事は無いでしょう。
《大魔導師の魔除け》は、お互いマナを構えてターン終了し合う展開のときに、相手のターン終了時に撃てるドロー呪文としても使えるのが長所。たまに1マナ奪取効果で《喜ぶハーフリング》や《オセロットの群れ》のコントロールを奪ったりもします。ただ3マナが重く、複数引くと動きが悪くなるので2枚が適正。
《否定の力》は、《超能力蛙》《濁浪の執政》を出すターンはマナがフルタップするので、そのバックアップとして強い打ち消し呪文。
多くの場合、モダンで打ち消したい呪文は非クリーチャー呪文に集中していると考えているので、《緻密》よりも枚数を優先しています。
《呪文貫き》と役割は似通っていますが、《呪文貫き》だけだと後半に弱くなったり、《否定の力》だけだと手札が枯渇しやすかったりと、それぞれに長所と短所があるので、どちらも必要だと考えています。
《緻密》は《否定の力》と同じく、フルタップしたターンのバックアップとして強いです。
打ち消す効果では無いので、例えば相手が《喜ぶハーフリング》経由で打ち消されないマナを出した場合でも、《緻密》なら対処できます。その他、《夏の帳》も「このターン、あなたがコントロールしている呪文は打ち消されない」効果なので、《緻密》なら《夏の帳》が関係なく相手の呪文をデッキに戻せます。お互いがリソースを消耗し合った後半なら、4マナで出す事もあり、3/3飛行が意外と強い!
「打ち消されない効果を無視できる」「後半の3/3飛行が役立つ」と《否定の力》にないメリットがあり、特にナドゥ相手に《時を解す者、テフェリー》《有翼の叡智、ナドゥ》の両方への受けになるのが《緻密》の長所です。短所は、クリーチャーなので墓地に行っても《濁浪の執政》が育たず、デッキトップなので根本的な解決にはならない事です。
《闇滑りの岸》は序盤の3ターンは《Underground Sea》と同等にデメリットの無い2色土地。最初は《闇滑りの岸》4枚からスタートしたのですが、徐々に枚数が減って行きました。
理由としては2つ。
4ターン目のタップインが響く展開が多い。《濁浪の執政》出しながら《対抗呪文》という動きが実現しにくくなります。
それと《汚染された三角州》などのフェッチランドと《闇滑りの岸》が両方初手にあった場合、《濁浪の執政》のために墓地を貯めたいからフェッチランドを優先して置く機会が多いです。
《闇滑りの岸》は序盤はライフ損失のない2色土地として強いのですが、ゲーム中1枚引くくらいの枚数が良いと考えて、2枚になりました。
回して行くうちに評価が上がったのはフェッチランドです。フェッチランドには《致命的な一押し》の紛争条件を達成する、墓地を貯めるという役割があります。
特に墓地を貯める役割が重要で、フェッチランドから《地底街の下水道》で諜報すれば墓地2枚分になり、《濁浪の執政》を出すターンが早まります。
このデッキは《呪文貫き》《呪文嵌め》《致命的な一押し》と、1マナの呪文を構えてターン終了する事が多いデッキです。相手が動いたらそれに合わせて1マナの呪文、相手が動かなかったら《地底街の下水道》をサーチして諜報と、フェッチランドを置く事で判断基準を増やす事が出来ます。
ゲーム中3回はフェッチランドを置きたいと考えたので、枚数を増やして合計9枚に変更。それに合わせてフェッチランドで持ってこれる土地も8枚に変更。
これは自分の感覚なのですが、フェッチランドの枚数が9枚の場合、持ってこれる土地はそれに1を引いた枚数が適正だと感じています。
ここからサイドボードを解説して行きます。
エルドラージトロンは、ディミーアマークタイドが最も苦手としている相手です。
理由は、こちらの攻め手が相手に除去されやすく、相手の脅威を打ち消し呪文では対処しにくいからです。
《運命を貪るもの》の誘発型能力を打ち消し呪文で防ぐ事が出来ないため《濁浪の執政》が除去されやすく、《超能力蛙》は《コジレックの命令》で除去されやすい。《オークの弓使い》はあまり効かない。
その上で相手はトロンを揃えて行動回数で差を付けてきて、《一つの指輪》や《大いなる創造者、カーン》など打ち消したいものが多いが、《呪文貫き》が効きにくい。
そのためサイドボードはエルドラージトロン用に多く取っています。《記憶への放逐》は《運命を貪るもの》の誘発型能力を打ち消し、《虚空の杯》をX=1で出されても複製でコピーすれば打ち消せます。
《海の先駆け》は強烈な特殊地形対策ですが、《四肢切断》だと難なく除去されてしまうので、《否定の力》と揃えるなど出すタイミングが大事。
《呪文嵌め》の追加はボロスエネルギーやルビーストームや《御霊の復讐》など、2マナ中心のデッキに対して。ナドゥには《呪文嵌め》は3枚に抑えた方が良いです。
《厳しい説教》は同じくボロスエネルギーと、《悲嘆》と《オークの弓使い》が両方入ったデッキに対して。
《毒の濁流》はナドゥ、ボロスエネルギーなどクリーチャーを並べるデッキへの対策。ナドゥを誘発させないのが長所。ライフ損失が大きいのが短所。
《虚無の呪文爆弾》はルビーストームや《御霊の復讐》などの墓地を使うデッキ、ジェスカイコントロールやボロスエネルギーなどの《火の怒りのタイタン、フレージ》を使うデッキへの対策。
《虚無の呪文爆弾》は《湖での水難》との噛み合いが悪いです。
ルビーストームや《御霊の復讐》は相手の墓地が多く溜まるデッキなので《虚無の呪文爆弾》《湖での水難》を併用しても大丈夫。しかし《火の怒りのタイタン、フレージ》を使うデッキに対して《虚無の呪文爆弾》をサイドインする場合は《湖での水難》をサイドアウトしましょう。
■採用候補カード
デッキに入るか検討したカードを解説して行きます。
このデッキは《対抗呪文》や《大魔導師の魔除け》などで、青マナを多く必要とするデッキです。《濁浪の執政》を出して《対抗呪文》するには、青青青青が必要。
そのため《沼》は、手札に来てしまった場合にデッキの動きを大きく阻害します。たかが1枚と侮る事なかれ、僕は《沼》が手札に来て色事故で負けたゲームが複数あります。
《沼》のメリットは《海の先駆け》後に黒マナを出せる事と、相手に《血染めの月》を出された場合に黒マナを出せる事。
ただ、自分が《海の先駆け》を出せているという事は相手の動きが鈍くなっているはずなので、その場合は黒マナが出ないとしても《濁浪の執政》や《対抗呪文》で有利を維持できます。
青青のマナが出ないデメリットの方が大きいので、《沼》は入れない方が良いと考えています。
手札破壊は、コンボデッキに対して特に強いです。
《思考囲い》で《運命を貪るもの》を落とせば《濁浪の執政》が定着しやすく、《思考囲い》はエルドラージトロンに対して良い働きをします。
しかし手札破壊は、デッキ内のカードの性能が均等な相手、例えばボロスエネルギーに対しては、何を手札から落としても対して変わらない事が多い。
そういった相手に対して、《思考囲い》の2点ライフ損失は重い。《コジレックの審問》はライフ損失しませんが、かわりに手札破壊できる範囲が狭く、エルドラージトロンに対して《運命を貪るもの》を落とせません。
それに加えて、手札破壊を入れる事によってデッキ内の黒のカードの比率が増えるので、《否定の力》や《緻密》が代用コストで使いにくくなります。
現代のモダンはどのデッキもカード単体の性能が高いため、1枚を手札破壊しても他の強いカードの対処に追われる事が多く、1マナで手札破壊をするという行為があまり強くないと僕は考えています。相手がマナを払ったカードを打ち消す事が、マナ効率の面で得をしやすいと考えており、そのために《呪文貫き》《呪文嵌め》を優先しています。
もし手札破壊を入れるのなら《思考囲い》ですが、その場合は《オークの弓使い》を抜く事になるかも知れません。まだ試していないものの、使う可能性はありそう。
黒除去の候補は《喉首狙い》《長い別れ》ですが、2マナ除去はどうしても重く、入っても1枚程度になりそう。
《知りたがりの学徒、タミヨウ》は、プロツアーの時点では《火の怒りのタイタン、フレージ》が流行していたので没になったカードです。
ただ、現在はナドゥの流行に伴い、ナドゥに対してあまり強くない《火の怒りのタイタン、フレージ》は減少傾向にあります。
クリーチャー除去の少ない相手に対しては《知りたがりの学徒、タミヨウ》は強く、例えばエルドラージトロンに対してタミヨウ裏面で《氷砕き》を回収する動きが良いので、サイドボードに入れる事を検討しています。
エルドラージトロン相手に対しては本当に不利なので、追加でサイドボードを取るのなら《記憶への放逐》《海の先駆け》に加えて《氷砕き》を取る可能性もあります。
《外科的摘出》《塵へのしがみつき》は墓地対策。《外科的摘出》はコンボパーツを全て追放できる、《塵へのしがみつき》は長期戦になった際に脱出で1ドロー出来るのが長所。
ただ、1マナで全て追放できて1ドローも付いてくる《虚無の呪文爆弾》の方が、墓地対策としては優れていると考えています。
もっと《超能力蛙》や《濁浪の執政》を使ったデッキの割合が増えるのなら、《神秘の論争》も候補です。ただ、《神秘の論争》はサイドインできる相手がそこまで多いわけではないので、モダンは幅広く見れるサイドカードの方が優先されそう。
《朦朧への没入》は土地を引きすぎているときに、その土地が1枚《朦朧への没入》だと役立つ場面はあります。
試したのですが、呪文としても土地としても中途半端で、デッキから抜けて行きました。土地としては3点が痛く《島》より弱く、呪文としては3マナが重い。
このデッキを最初に作成したころには推していた《綿密な分析》ですが、4マナ2ドローはモダンでは通用せず、多くのプレイヤーがディミーアを試すうちに《綿密な分析》不要と言う結論になりました。《超能力蛙》で捨てるときは良いものの、それ以外の場面で4マナ2ドローはあまりにも弱い。
■おわりに
ディミーア・マークタイドの詳細なデッキ解説でした。自分で作ったデッキの使用者が増えて行くのは、カードゲームをやっていて最も嬉しい瞬間です!
おそらく8月中に禁止されると噂されている《有翼の叡智、ナドゥ》。ナドゥ禁止後も、ディミーア・マークタイドはメタゲームの一角になると予想しているので、この記事を参考にして下さい。エルドラージトロンに対して不利なので、なにかしら解決策が欲しい所です。思い付いたら教えてね!
それではまた。