MTG │ デッキ紹介 │ 高橋優太【基本セット2020】

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Hi,
いよいよ基本セット2020が発売しました。
その中でも僕が一番注目しているのが《空の踊り手、ムー・ヤンリン/Mu Yanling, Sky Dancer
今回はこれを軸にデッキを考えて行きます。

空の踊り手、ムー・ヤンリン/Mu Yanling, Sky Dancer

 

先週からMTGアリーナで基本セット2020のリミテッドを遊んでました。
そこで良く起きたのが3ターン目《空の踊り手、ムー・ヤンリン/Mu Yanling, Sky Dancer》でそのままマウントを取られてゲームが終了、実質3ターンキルです。

■長所

【+2】は《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》の裏面能力に近く、2マナ域3マナ域のクリーチャーなら実質無効化。
また忠誠度の上がるスピードが速く、地味に飛行を失わせるのでクリーチャーで攻めにくい能力。
【-3】は《大気の精霊/Air Elemental》が出て、3マナで4/4飛行なら十分。
【-8】はほぼゲームに勝ち。

■短所

最初は【+2】から入ることしかできないので、相手の場にクリーチャーが複数いる場では何もできない。
戦場に出た時点でアドバンテージを取るわけではないので、相手の除去と1対1交換になることがある。

3ターン目にプレイして相手のクリーチャーが1体以下なら、そのままゲームの優位を取り続けることが出来ます。これは《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》には無いメリットです。
ただ《空の踊り手、ムー・ヤンリン/Mu Yanling, Sky Dancer》を使うにはある程度守れるデッキ構築が必要になってきます。

サンプルリストを挙げて行きましょう。

■サンプルリスト:青単テンポ

2《プテラマンダー/Pteramander
4《セイレーンの嵐鎮め/Siren Stormtamer
4《幽体の船乗り/Spectral Sailor
4《マーフォークのペテン師/Merfolk Trickster
4《大嵐のジン/Tempest Djinn
3《空の踊り手、ムー・ヤンリン/Mu Yanling, Sky Dancer
4《執着的探訪/Curious Obsession
4《選択/Opt
3《送還/Unsummon》
3《呪文貫き/Spell Pierce
2《翼ある言葉/Winged Words
3《魔術師の反駁/Wizard’s Retort
20《島/Island


時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》の登場により打ち消し呪文が弱くなり、トーナメントでは見る機会の減った青単。
しかし基本セット2020で青単向けのパーツが複数収録されたことで再び日の目を見るかも知れません。

今までの青単は相手の除去を考えると3ターン目《大嵐のジン/Tempest Djinn》はリスクがありましたが、《空の踊り手、ムー・ヤンリン/Mu Yanling, Sky Dancer》ならクリーチャー除去では対処しにくく、次のターンには4/4飛行が出ます。

これまで場のクリーチャーに干渉しにくいのが青単の欠点でしたが、《空の踊り手、ムー・ヤンリン/Mu Yanling, Sky Dancer》はその点も補ってくれています。

幽体の船乗り/Spectral Sailor

マナを構えながら展開したい青単にピッタリのカード。このカードと《空の踊り手、ムー・ヤンリン/Mu Yanling, Sky Dancer》によりマナフラッド受けが出来たので、土地は20枚が良いです。

《送還/Unsummon》

過去の《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》デッキがそうであったように、この手のテンポデッキでは1マナでバウンスする効果は重宝されます。

バウンスは基本的にはカードアドバンテージを損するものですが、このデッキはそれで得たターンにより攻撃を続けます。
3-4マナのクリーチャーを戻せば実質ターンを得たような効果になり、自身のクリーチャーを戻して《マーフォークのペテン師/Merfolk Trickster》を再利用することも多いです。

相手の《空の踊り手、ムー・ヤンリン/Mu Yanling, Sky Dancer》トークンを戻せば実質除去なので、《空の踊り手、ムー・ヤンリン/Mu Yanling, Sky Dancer》が流行るようであれば更に《送還/Unsummon》が強くなります。

エリマキ神秘家/Frilled Mystic

直近のMagic Onlineのリーグで5-0していたリストがコレ。
3ターン目に《空の踊り手、ムー・ヤンリン/Mu Yanling, Sky Dancer》を出して、4ターン目に《エリマキ神秘家/Frilled Mystic》《夜群れの伏兵/Nightpack Ambusher》の2種類を構えてエンドする。

相手によって異なるインスタントを構える、僕の好きなタイプのデッキです。このデッキは3ターン目《空の踊り手、ムー・ヤンリン/Mu Yanling, Sky Dancer》がゲームの鍵になるデッキなので、《中略/Syncopate》を抜いて4枚にして良いと思います。

夜群れの伏兵/Nightpack Ambusher

相手のエンド時にプレイして、自分のターンでは狼を生成、そして打ち消し呪文を構えるクロックパーミッションのために生まれてきたようなカード。4/4サイズは環境の多くのクリーチャーを討ち取れるので、単純に瞬速ブロッカーとしても性能が高いです。2体目で本体が5/5、狼が4/4になるのも素晴らしい。

■サンプルリスト:エスパーコントロール

4《思考消去/Thought Erasure
2《アズカンタの探索/Search for Azcanta
2《灯の燼滅/Despark
4《喪心/Cast Down
2《古呪/The Elderspell
2《ケイヤの誓い/Oath of Kaya
3《ケイヤの怒り/Kaya’s Wrath
2《戦慄衆の指揮/Command the Dreadhorde

3《空の踊り手、ムー・ヤンリン/Mu Yanling, Sky Dancer
3《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler
3《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils
4《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria

4《湿った墓/Watery Grave
4《神聖なる泉/Hallowed Fountain
4《神無き祭殿/Godless Shrine
4《水没した地下墓地/Drowned Catacomb
4《氷河の城砦/Glacial Fortress
4《孤立した礼拝堂/Isolated Chapel
2《島/Island


今までのエスパーコントロールに《空の踊り手、ムー・ヤンリン/Mu Yanling, Sky Dancer》を入れるだけでも十分強そうです。他のプレインズウォーカーたちを守りやすくなります。
空の踊り手、ムー・ヤンリン/Mu Yanling, Sky Dancer》を出せば自然と相手はクリーチャーを並べるので《ケイヤの怒り/Kaya’s Wrath》が刺さりやすいです。
湿った墓/Watery Grave》《神聖なる泉/Hallowed Fountain》《島/Island》の合計10枚なので、【-8】能力しても毎ターン1-2枚しか引けなそうですが、それでも十分でしょう。

■ムー・ヤンリンに対抗するには

変容するケラトプス/Shifting Ceratops

打ち消されない!プロテクション青!速攻!到達!
すべてがムー・ヤンリンを倒せる能力です。

変容するケラトプス/Shifting Ceratops》に全く触れないことが青単の懸念ですね。
青緑なら《夜群れの伏兵/Nightpack Ambusher》で相討ちが取れますし、自分がケラトプスを使う選択肢もあります。
ケラトプス自体は《喪心/Cast Down》《溶岩コイル/Lava Coil》であっさり除去されてしまうので、メインに入るほどのスペックでは無くサイドボード要員かなと思います。

そんなムーヤンリンですがカードラッシュでは現在2300円販売で、買取は1800円!
3マナ、単色、ゲームに勝てると強い条件が揃っているので、まず4枚揃えて良いと思います。
それではまた。

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