バトルスピリッツ │ 解説記事 │ komainu【メタゲーム解説:ビヨンドエボリューション環境】

こんにちは。komainu(@koma020116)です。

今回は契約編第4章、ビヨンドエボリューション環境でのメタゲームの変遷について解説していきたいと思います。

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・tier表


tier1:蒼契約、夜族
tier2:秘契約、ファイズ、紫エヴァ、超星、黄タイバニ、鋼契約
tier3:GS(ランポ、シャック両方とも)、雲契約、血契約、ストジー、キャスゴ、雷契約、光導、赤白、WBS

・メタゲームの移り変わり

ビヨンドエボリューションは、新キーワード能力「超契約煌臨」の登場により発売前からかなり注目されていたパックでした。

事前評価段階では《聖魔神皇パラディ・バット》により劇的な強化を得た「血契約」が最注目株。
ソウルコアが2回使えることにより今までターンに1回だった《黒紫騎士シュバル・バット》が攻めでも受けでも使えるようになり、今まで苦手だったカシウスへの耐性を手に入れたため環境を席巻すると考えられていました。

実際、発売(1/28)直後の大会における「血契約」の母数は多く、BO1の大会でもBO3の大会でも幅広く使用されていました。
しかし、覇権候補かと思われた「血契約」も契約編最強デッキの名を恣にしている「蒼契約」には敵わず、発売から1週間ほどで環境から大きく数を減らすこととなります。


そんな環境の中開催されたバトスピチャンピオンシップ2022の全国大会(2/19)ではこの時点で最大母数だった「蒼契約」に強い「紫エヴァ」が優勝、《Z魔神》+《仮面ライダーファイズ ブラスターフォーム》の必殺コンボにより多くのデッキに勝つことができる新デッキ「テラードファイズ」が誕生しました。

このタイミングで、全国大会に向けて情報をひた隠しにしていた多くのプレイヤーが使用デッキを公開したことにより「蒼契約」をはじめとする多くの環境デッキの「テンプレ」が完成。(シャック3投が当たり前になった頃)
そして、全国大会の翌週以降の競技環境では、また新たなデッキが注目され始めてきます。それが「鋼契約」です。

発売当初から、少ない母数ながらに確実に上位入賞していくデッキタイプでしたが、CS優勝デッキの「紫エヴァ」にヘイトネクサスで有利をつけられる他、最大母数の「蒼契約」にも構築を歪めずに有利を取れたため3月頭にかけて母数を伸ばしました。(現在は蒼契約のプレイ開拓が進み、蒼契約有利)

さらに時が進んで3月末。
環境終盤ということもあり、各所プレイヤーは「蒼契約」を上手く使うことよりも「蒼契約」をメタる方向性に舵を切ってきました。
というのも、「蒼契約」への理解が深まるにつれ、ミラーが先走り勝負になることに気づいてしまい、それを恐れた結果でしょう。

その結果、「黄タイバニ」「夜族」といった「蒼契約」に対して5〜6割取れつつ、受けも強いデッキが増加します。
これらのデッキは試合中に数多くの択を相手に押し付けることができるデッキであり、巻き戻しなどの許されない真剣勝負の場では相手のミスを誘いやすいため尚更勝ちやすいデッキでした。

また、3月最終週の非公認大会にて2日連続で「超星」準優勝、優勝を果たします。
現在の「超星」は、《ダークタワー》によって契約デッキの煌臨を封じつつ、GS系にはゴッドシーカーやダノヴァの耐性により有利を取れることから非常に高い勝率を誇ります。

そして現在。
結局1年を通して「蒼契約」の地位は揺るぐことがなく、プレイヤーは4/7の制限改定を今か今かと待っています。

・tier1

・蒼契約

今年度の覇権デッキ。
序盤から《相棒鮫シャック》でどんどんカウントを増やしていき、《神海皇子ガブル・シャック》や《神海大帝ケーニッヒ・シャック》でのフィニッシュを狙います。

メインステップでカウントを盛るカードがデッキに6枚採用できるため、フィニッシャーの煌臨条件がC7であるにも関わらず、最速2ターンで相手に何もさせないリーサルを叩き出すことが可能です。
アグロなのに相手に受け札を撃たせないという点があまりに不健全なのでおそらく4/7にガッツリ規制が入ります。

・夜族


ヴァンピーアヴォルク》や《バル・マスケ大公爵ゼーゲブラヒト》などの煌臨メタをデッキに無理なく採用でき、尚且つフィニッシュ力が高いことから高い支持率を得ているコントロールデッキです。
真転醒編の時は「このソウルコアメタ効果なんでついてるんだろう」と誰もが思っていた効果でしたが、契約編で煌臨環境になることを見越したカードデザインだったのかもしれませんね。

こちらは規制対象になるほど酷い動きをするカードがあまりないので、かかっても《ヴァンピーアヴォルク》くらいでしょうか。

・tier2

・秘契約

安価ながらかなり強いアグロデッキです。
今期は「蒼契約」にシャックが3枚採用されているため、前期ほどの圧倒的有利ではなくなってしまいましたが、それでもまだ勝ち越せるくらいには「蒼契約」に相性がいいデッキになっています。

ただし、アグロデッキの性質上2ターンほど攻撃を受け切られるとリソース切れしてしまうため、受けの厚いデッキが増えてきた現環境では少し向かい風です。

・テラードファイズ

全国大会後から現れた新デッキです。
Z魔神》と《仮面ライダーファイズ ブラスターフォーム》を合わせて4〜5点をフラッシュを挟まず持っていけるのを強みとしたデッキで、このプラン以外にも《赤の世界》や《時空龍クロノ・ドラゴン》や《エンシェントドラゴン・フェブラーニ》による高い攻撃性能が魅力です。

デッキタイプで表すと「アグロもできるコンボ」のような感じでしょうか。
こちらのデッキも多くのパーツが規制対象なように感じます。

・紫エヴァ

全国大会の勝ち組デッキで、多くのプレイヤーがこちらを使用して予選突破しました。
このデッキは《エヴァンゲリオン試験初号機-カシウスの槍-》の「ATフィールド」により、初見のデッキに対しても効果を受けない状態でリーサルを組めるというところが強みです。
特に雑多環境では相手のどのカードにでも対応できるATフィールドが猛威を振るいます。

・超星

直近の非公認で僕と僕の身内が共有して通算24-4してから現在かなりの注目を集めています。
制限候補筆頭である《ダークタワー》により契約デッキをバニラビートに変貌させつつ、持ち前の耐性持ちゴッドシーカーにより耐性貫通を持たないGS系を軒並み苦しめることができます。

ダークタワー》が規制された場合、防御面で大幅な弱体化となってしまいますが、おそらくその場合は強い契約デッキも同時に規制を受けることだと思うため、来期以降も戦えるのではないかと思っています。
超星について詳しく知りたい方は以下のnoteをご購読ください。

【メロ杯優勝&巨人猟兵杯準優勝 超星解説】

・黄タイバニ

多くのプレイヤーが研究していますが、デッキ構築の幅が広すぎるあまり人によって全員タイプが違う面白いデッキです。

基本的には《魔女っ娘食肉目 MAGICAL CAT》のライフ回復効果を活かしてロングゲームを仕掛けるコントロールデッキです。
契約カードの《ホァン・パオリン&ラーラ・チャイコスカヤ》が法外なドロー力を誇るため、各種メタカードを確実に引き込んで行くことができます。

対面した際は、ドロー効果がBP0のスピリットの数参照なことを利用し、自分の盤面を最低限のスピリットだけ残して自壊することで相手のリソースに制限をかけることができます。
不要なスピリットを自壊するだけで勝率は劇的に変わるので是非やってみてください。

・鋼契約

「GS」系や「黄タイバニ」、「蒼契約」と環境のほとんどのデッキに対して有効に働く《襲撃者グラットン・ジョー》という受け札の存在により安定して環境上位に居座っているデッキになります。
現環境は《銃震竜バレル・ドラゴン》の耐性の通りも良く、「黄タイバニ」を除くほとんどのデッキはこれを出されただけで1〜2ターンはリーサルがずれるでしょう。

このように、環境的に強いカードは多いですが、まだ登場してから1弾目ということもあってカードプール不足から安定感に不安が残るデッキです。
次弾で強い強化をもらえれば一躍tier1入りもあり得るでしょう。

・総評

以上、ビヨンドエボリューション期のメタゲーム解説と各デッキの紹介でした!
4/7には制限改定、月末はメガデッキ、来月は新弾とこれからは楽しみが盛りだくさんですね!
来年度もまたよろしくお願いします〜


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