デュエルマスターズ │デッキ紹介│ ZweiLance【水自然ハイパーエナジー】

ZweiLance(@ZweiLance)です。

突然ですが皆さん、ハイパーエナジーしてますか?

DTLで『イレブンハック』こと【水闇ハイパーエナジー】を使って以来、「ハイパーエナジー」というものが楽しくて仕方がありません。
「ハイパー化」もそうなんですが、計算して効率良くタップしていくのがパズルみたいで楽しいんですよね。

さて先日紹介したDTLの【水闇ハイパーエナジー】については、残念ながら環境入りまでは至りませんでしたが、昨今【水自然ハイパーエナジー】というまた別のカラーリングのハイパーエナジーデッキが環境入りし目覚ましい活躍を見せています。

筆者も早速触ってみたのですが…

「こっちも楽し過ぎる!!!!」

とにかく挙動が面白い。そしてちゃんと強い。各種環境デッキへの勝率も申し分ありません。そしてどこか【オカルトアンダケイン】みも感じさせます…実家のような安心感……

今回はそんな面白くて強い【水自然ハイパーエナジー】について、基本的な部分から解説する記事となります。
是非最後までお付き合いください!

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・デッキ概要

水自然ハイパーエナジー
デッキリスト
4x《哀樹 コシン
4x《ベイB セガーレ
4x《バブル・ボール
4x《ツイン・シックス
2x《緑狩の爪
2x《完璧妖精サエポヨX
2x《キャディ・ビートル
4x《爆翠月 ドリアン
4x《魔誕の斬将オルゲイト
4x《爆藍月 スケルハンター
4x《飛翔龍 5000VT
2x《水上第九院 シャコガイル

※現在CS等で流行っているリストと同じなのですが、完成度が高く変えたい部分が見当たりませんでした

【光水闇マーシャル】や【ファイアーバード】をABCランクのAとするなら、このデッキの強さはまさにBランクです。Cと言うには強過ぎるものの、特に後手は弱点が多くA程の破壊力は持ち合わせません。

メタ効果持ちや、リソースを伸ばす効果を持つ小型のクリーチャーで盤面を形成し、強力なメタ効果を持つ中型のハイパーエナジー獣や《飛翔龍 5000VT》を軸に”負けにくい”状況をキープし続け、最終的に《水上第九院 シャコガイル》召喚によるEX-WIN、あるいは大量の打点による殴りきりを目指します。

まずはメタとリソースのバランスを意識しながら基本的には1コスト、2コストとプレイしていき、3ターン目から《魔誕の斬将オルゲイト》や《爆藍月 スケルハンター》といった高い制圧力を持つハイパーエナジー獣を着地させていきます。

ここを超えてからのマナ置きやリソースとメタの取捨選択が非常に難しく、不用意に相手への抜け道を広げないよう、最大効率でハイパーエナジーの連鎖を行っていきます。詳しくは後述しますが、特に《爆翠月 ドリアン》の特殊過ぎる使い方に最初は戸惑うこととなると思いますが、頑張って慣れましょう。

・各種カード解説

▼リソース枠

・《哀樹 コシン》 4枚

1マナの《AQ vibrato》です。いや本当に。

デッキのカードを全てクリーチャーで構成している都合、確定で1ドローとなるため、出すことに一切裏目のない貴重なリソースとして終盤まで機能しながら、ハイパーエナジーのコストにもなります。
対面の分からない先手1ターン目なんかにも積極的にプレイでき、このデッキが成立するのはこのカードが存在しているからと言っても過言ではありません。

・《バブル・ボール》 4枚

哀樹 コシン》とは異なり効果に即効性はないものの、継続的にリソースを発生させられる点で差別化できています。

何と言ってもリソース確保が最重要なデッキなため、1コスト→2コスト→ハイパーエナジーという動きが確定している手札であれば、《ベイB セガーレ》のようなメタカードより優先してプレイし、リソースが整った後にメタカードを添えていく動きが望ましいです。

・《ツイン・シックス》 4枚

2ターン目に最もプレイしたい最強の初動であり、2ターン目以降でもタイミングを見て盤面に設置したいカードです。

各種ハイパーエナジーに対しては1枚で3軽減、《飛翔龍 5000VT》に対しても2軽減が入りながら継続的にリソースを確保できるため、このカードをどれだけ場に定着させられるかでゲームの難易度が大きく変わってきます。

ジャストダイバーを持っている点も優秀で、ハイパーエナジーは盤面をタップする、つまり相手に隙を与える動きとも言えるのですが、ジャストダイバーを持ったこのカードを優先的にタップすることで、その隙を消すという動きが一つの定石となります。

・《緑狩の爪》 2枚

ツイン・シックス》と同様の軽減効果を持っていますが、ドロー効果のようなものはないため優先度は低く、あくまでサブの初動となります。

とは言えジャストダイバーの代わりにガードマンを、ドロー効果の代わりに6コスト以上のクリーチャー、つまりハイパーエナジー獣や《飛翔龍 5000VT》にマッハファイターを与える効果を持っており、盤面の優位を保ちたいゲーム展開では《ツイン・シックス》以上の活躍を見せることもあります。

あくまでサブであり、目指すべき最終局目に対して《ツイン・シックス》の5~6枚目としてこの枚数での採用が丁度良かったです。

メタ枠

・《ベイB セガーレ》 4枚

現環境では”完封する”と言うより、“相手の要求値を上げる”という側面の強いカードです。ハイパーエナジーのコストでもあり、サブの初動としてもプレイできます。

リソースを確保していく動きの中でついでに出してあげることで、相手の要求値を上げ続けることで”完封に近い状況”を目指します。

自分のターン中にも効果が発動するため、例えば【光水闇マーシャル】相手に満足なリソースを確保できないゲームとなった場合にも、最悪このカードと《飛翔龍 5000VT》で押し込むようなゲームにも持ち込めます。

・《キャディ・ビートル》 2枚

ベイB セガーレ》と同様に”相手の要求値を上げる”カードで、特に【光水闇マーシャル】相手には《ベイB セガーレ》と並べ、《♪立ち上がる 悪魔に天使 堕ちるかな》のヘイトを分散しターンを稼ぎます。

2コストである点から《ベイB セガーレ》と比べると若干くっ付きが悪く、枠の都合もあってこの枚数となっています。

・《飛翔龍 5000VT》 4枚

先に断っておくと、4確です。お高いですが、4確は4確です(泣)
シナジーや強さは言わずもがななのですが、とにかくこのデッキにおいては出すタイミングが難しいカードです。

例えば【水闇自然マルル】のように、このカードをプレイして相手の行動を咎め、次のターンに《ロスト・Re:ソウル》で事実上のEX-WIN、とまではいかないのがこのデッキの難しいところです。

個々のメタカードやハイパーエナジー獣にはにゲームを決定付ける程のパワーがなく、あくまで”負けにくい”状況をキープしていくのがこのデッキのコンセプトになるため、リソースが整っていない状況で迂闊に早く出すとかえって相手に下準備の時間を与えてしまい、その次や、次の次のターンで蓋がしきれず負けてしまう、という事が珍しくありません。

ここぞから投げ始めるという意識を徹底し、他のメタカードの掛け算で事足りるタイミングは迂闊に投げない、というプレイが重要です。

▼ハイパーエナジー枠

・《爆翠月 ドリアン》 4枚

中盤以降は、完全にこのカードのデッキになります。
使っている体感が【オカルトアンダケイン】で大好きだった《不敵怪人 アンダケイン》からの《天災 デドダム》。

まず大前提除去トリガーであることと、”自身のクリーチャーも対象に取れる”ことからマナ加速としても運用できます。このカードは《フェアリー・ライフ》です。
その上で、メインフェイズで使うと不思議なことが起こります。

なんと1コスト払って、1マナが増えます。

例えば場にいる《ツイン・シックス》と《バブル・ボール》をタップして《爆翠月 ドリアン》を1コストでプレイするとします。そして《爆翠月 ドリアン》で《バブル・ボール》をマナに送ると…

マナと盤面の数はプラマイゼロのまま、2ドローしつつマナの総数自体が1増えていますね。

加えてマナに送るクリーチャーの文明も選べるため、ラスト自然1マナで《爆翠月 ドリアン》→《ツイン・シックス》のドロー効果で《飛翔龍 5000VT》を引き込んだので、水のクリーチャーをマナに送りつつ《飛翔龍 5000VT》着地!みたいなちょっとソリティアっぽい動きができてしまいます。

序盤・中盤でのリソース拡張に関してはもちろんのこと、終盤には《ツイン・シックス》と組み合わせ、《水上第九院 シャコガイル》を出したターンでも追加で大量に山札を削りきることが可能です。

初めて使ってみると「ちょっと殿堂ゼロっぽい(笑)」と感じられること間違いなしです。
また後述する《完璧妖精サエポヨX》とのシナジーも強く、cipを再利用したいカードをマナに送る役割もあります。

・《魔誕の斬将オルゲイト》 4枚

最速3ターン目に着地し、想像以上に相手の行動を制限し、仮に効果を奪えない展開になったとしてもそれはそれで相手が強い動きを放棄しているため、ゲームを優位に進められ、なんだかんだで細かい地上戦が度々起こる環境なので、ブロッカー・ジャストダイバー・バウンス効果も重宝してくれます。

【ファイアーバード】の《ハンプティ・ルピア》、【光水闇マーシャル】の各種ドロー効果を持った初動、【水闇自然マルル】の《ヨビニオン・マルル》や《天災 デドダム》や《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》、そして《飛翔龍 5000VT》。

このちょっとしたアドバンテージをきっかけに大爆発できるデッキなので、特に先手3ターン目には積極的にプレイしていきます。

とは言えこのカード単体でリソースを稼ぐことができる訳ではないため、後述する《爆藍月 スケルハンター》と比べてプレイする対面やタイミングが若干シビアな1枚でもあり、《バブル・ボール》や《ツイン・シックス》とあわせてプレイできることが望ましいです。

・《爆藍月 スケルハンター》 4枚

メタ効果はもちろん、素で持っている2ドロー効果が非常に優秀でカギとなる後続の確保に大きく貢献しています。《バブル・ボール》→《ツイン・シックス》→このカードとプレイすればなんと4ドローです。

「相手のクリーチャーは、ターンのはじめ以外、アンタップしない。」というテキストは、現環境だと《DARK MATERIAL COMPLEX》に対して非常に有効で、このカードを複数体展開すると下に8枚溜まる状況でも攻撃に移れない、という展開に持ち込むことができます。

このカードが2体並んだ場合、《DARK MATERIAL COMPLEX》がそれを超える回答は《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》の下面くらいで、それさえも《飛翔龍 5000VT》をはじめとした各種その他のメタ効果が効いている状況であればなかなか決定打となり得ません。

「相手のクリーチャーは、出たターン、攻撃できない。」というテキストは、特に【ファイアーバード】や【光水火ゴスペル】に対して優秀で、それこそ【ファイアーバード】がこのカードを突破できる手段は《アリスの突撃インタビュー》で《アリス・ルピア》を捨てるか、《ハンプティ・ルピア》で7コストのカードをハンデスするか、主にこの2つに限られてきます。

▼フィニッシャー枠

・《水上第九院 シャコガイル》 2枚

ツイン・シックス》や《緑狩の爪》の軽減効果から素出しした後、前述した《爆翠月 ドリアン》や《ツイン・シックス》等の山札を減らす動きを駆使してそのまま山札を引き切り勝利します。
【水闇COMPLEX】や【光水闇マーシャル】のような、下手に殴るとどこからでもカウンターされかねない対面には必須で、2枚採用が良いところでしょう。

完璧妖精サエポヨX》でマナから召喚できるため、序盤に来た際には貴重な水マナとして即座に置いてしまって問題ありません。

・《完璧妖精サエポヨX》 2枚

ハイパー化によってマナゾーンのクリーチャーに触れることから、終盤に《水上第九院 シャコガイル》をマナから引っ張りだしてくるのはもちろん、中盤でも枯渇しがちなリソースをマナから回収する役割があります。《バブル・ボール》を0コストでタップできる点も器用ですね。

フィニッシャーでもありますがその枠にとらわれず、ゲームを通して器用に活躍してくれるカードです。

特に頻発するコンボが《爆翠月 ドリアン》+《飛翔龍 5000VT》+《完璧妖精サエポヨX》の3枚で、《爆翠月 ドリアン》で《飛翔龍 5000VT》をマナに送り、それを《完璧妖精サエポヨX》のハイパー化効果で再度召喚することで、4投という制約のある《飛翔龍 5000VT》を使い回すことが可能です。

特に【光水闇マーシャル】に対して有効なプレイですので覚えておきましょう。

・プレイング解説

・VS【光水闇マーシャル】

前述の通り、《飛翔龍 5000VT》で確実に1ターン貰える対面ではありますが、迂闊に投げ過ぎてメタが途切れることになると簡単に負けてしまう、非常に繊細な対面です。

キャディ・ビートル》と《ベイB セガーレ》を共存させることができれば、いくら【光水闇マーシャル】と言えども、1ターンでの突破はかなり高い要求値となります。

軽量メタクリーチャーで十分なタイミングはそこでターンを稼ぎ、《ツイン・シックス》や《完璧妖精サエポヨX》等で継続的に出せるようなタイミングから《飛翔龍 5000VT》をプレイし、最終的に《水上第九院 シャコガイル》によるEX-WINを狙っていきましょう。

また、上記のプランがそもそも破綻してしまう場合もあり、その際には飛翔龍 5000VT》を「返しのターンに負けないアタッカー」として使い、《逆転の影 ガレック》等はある程度割り切ってさっさとゲームを終わらせにいく判断も重要となります。《逆転の影 ガレック》1体くらいであれば《ベイB セガーレ》を添えて咎めることもできますし、意外とあっけなく貫通することも多いです。

・VS【ファイアーバード】

圧倒的に先攻が有利なマッチアップで、こちらの後手であれば《ハンプティ・ルピア》も《ハッター・ルピア》もクリティカルに刺さります。

逆にこちらが先手であれば、3ターン目に《爆藍月 スケルハンター》や《魔誕の斬将オルゲイト》をプレイしつつ後ろに《飛翔龍 5000VT》を構えているだけで圧倒的な優勢を作ることができるため、テンポ良く効率的にカードをプレイしていくことを考えていきます。

特に注意すべきなのが《爆藍月 スケルハンター》を出したタイミングでその他の7コストのカードをキープしないことで、そこに《ハンプティ・ルピア》のハンデス×破壊効果が当たると目も当てられないため、直前までにマナに逃がしていくよう心掛けましょう。

その上で、《爆藍月 スケルハンター》や《ツイン・シックス》、《バブル・ボール》のドロー効果で7コストのカードを引き込むリスクもあります。ですがケアばかりしていても結局リソースが足りず行き詰まるだけなので、余程の余裕がない限りドローを優先して問題ありません。不必要に抱えないようにだけ意識しましょう。

水上第九院 シャコガイル》によるEX-WINにこだわる必要もないため、大量の打点を用意できたら攻撃してフィニッシュしても問題ありません。

・VS【水闇COMPLEX】

DARK MATERIAL COMPLEX》が成長していなければ基本的に負ける要素がなく、あって初めてゲームになるマッチアップですが、出されても尚有利に立ち回れます。

特に《魔誕の斬将オルゲイト》の刺さりが良いマッチアップで、刺さりが良いというか、【水闇COMPLEX】のデッキ性質上、cip持ちクリーチャーをプレイしていかないとリソースが伸びないのですが、そうすると《魔誕の斬将オルゲイト》に少しずつリソースを伸ばされて…という構造です。

終止の時計 ザ・ミュート》の効果を奪うだけでも、こちら視点ではかなり楽になりますし、それこそ《飛翔龍 5000VT》を出されても相手にそのままカウンターができるため、とにかく《魔誕の斬将オルゲイト》の定着が望ましいです。

その上で、中盤からはリソースを伸ばしつつ《爆藍月 スケルハンター》の複数展開を狙っていきます。
こうすることで仮に《DARK MATERIAL COMPLEX》の下に8枚のカードが溜まったとしても、アンタップしないため問題ありません。

唯一《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》の下面だけは《爆藍月 スケルハンター》を同時に2体処理でき厄介ですが、実際に回してみればわかるのですが3体展開も現実的ですし、《飛翔龍 5000VT》の効果をかけ続けていれば仮に《DARK MATERIAL COMPLEX》が動いたとしても即座に負けるとも限らないので、変わらず”負けにくい”状況を構築しながら、《水上第九院 シャコガイル》によるEX-WINを狙っていきましょう。

水上第九院 シャコガイル》によるEX-WINが難しいと判断した場合、後ろ4枚のシールドにある《終止の時計 ザ・ミュート》以外は踏める打点数になっていることもあるため、思い切って殴ってしまってうこともあります。

・VS【水闇自然マルル】

これまた圧倒的に先手が欲しいマッチアップで、後手になると《ティンパニ=シンバリー》も《ヨビニオン・マルル》も重く、そのアドバンテージ差だけで負けてしまいます。

反対に先手で先にリソースを拡張できたり、《魔誕の斬将オルゲイト》を着地できたりすれば、一気にこちらが優位に進められるゲームとなります。特に《魔誕の斬将オルゲイト》で《ヨビニオン・マルル》の効果を奪えればゲームエンド級のアドバンテージとなるので、【水闇自然マルル】側も意識して他の呪文ブーストを抱えておく等の意識をする必要があります。

また全ハンデスやシステムクリーチャーを一掃するような盤面破壊に弱いため、絶望と反魂と滅殺の決断》を撃たれても復旧できるように、ある程度意識してゲームを進めるようにしましょう。

・おわりに

これを書いてる間にも有名YouTuberの動画や店頭販売等で注目度が上がっているようでしたので、今後ますます使用者が増えていくことが予想されます。
繰り返しますが、使いこなせると実際に競技レベルとして見ても強いデッキです。

高いレベルで扱うとなるとある程度の練習が必要となりますが、パズルのようで回していてとにかく楽しく、仲間と手札を見せ合って「あーでもないこーでもない」と考えてみてください。自分も何度も巻き戻しながら練習しました(笑)

それではまた次回!

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