
デュエルマスターズ │解説記事│ のすけ【新殿堂!新オリジナル環境徹底解説2025春版】
皆さん初めまして!のすけ(@DnosukeM)です。
今回はこちらのラッシュメディア様で記事を執筆させていただく運びとなりました。
お初の方も多いと思うので軽く自己紹介を挟ませて頂きます!
普段は競技シーンで活動をしていますが、ディエルマスターズ公式などでも記事を執筆しております。
(公式カバレージ記事)
最近の主だった所だとデュエチューブにて行われているプロリーグ「デュエチューブリーグ」にて、前期は”Card Rush Pros”所属のZweiLanceさんが率いる「Team SAGA」所属の選手として、後期は実況解説として参加しています。
そんな自分が今回こちらのラッシュメディア様で担当するテーマはタイトルの通り新環境の解説になります!
競技シーンで活動している知見を活かし、今後大会に参加される皆様の一助になればと思います!
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1.殿堂入りについて
3/10から適用される殿堂入りは当然ながら環境に大きな影響を与えました。
・殿堂入り
《困惑の影 トラブル アルケミスト》
《DARK MATERIAL COMPLEX》
《雷炎翔鎧 バルピアレスク》
《マーシャル・クイーン》
・殿堂解除
《アクアン》
殿堂入りで影響を受けたのは主に4デッキ。
・【闇王ゼーロループ】→《困惑の影 トラブル アルケミスト》
・【水闇COMPLEX】→《DARK MATERIAL COMPLEX》
・【火光闇ファイアーバード】→《雷炎翔鎧 バルピアレスク》
・【マーシャルループ】→《マーシャル・クイーン》
これらのデッキは軒並み大きなダメージを受け、【火光闇ファイアーバード】を除いた3デッキは前線を退くこととなります。
(【闇王ゼーロループ】及び《困惑の影 トラブル アルケミスト》は、新環境や新弾でのバグを嫌ったものです。 例:《暴龍警報》《ヴォルグ・サンダー》)
今回の殿堂で生じた影響の中で最も大きかったのは間違いなく
・環境のキルターンが落ちた
ことでしょう。
前環境の覇者であった【マーシャルループ】【火光闇ファイアーバード】はキルターンが3ターンという驚異的な火力を持つデッキタイプでした。
その上でどちらも【火単我我我】のようにまっすぐな3キルではなく、強力な搦め手を用いたモノだったことが強さに拍車を掛けたのです。
【火光闇ファイアーバード】は《ハッター・ルピア》や《ハンプティ・ルピア》といった強力な妨害を絡めつつの3キルが。
【マーシャルループ】は最速3ターンのループによるEXWINが。
実際に出来るかは兎も角、”出来る”という圧だけで他のデッキの構築まで大きく歪めていました。
この圧が無くなった今他の環境デッキ達はまさしく水を得た魚、時代は大4キル時代に突入します。
2.1週目の結果から見える事
入賞順 3/10~3/19
1位:【火光闇ファイアーバード】
2位:【水闇自然マルル】
3位:【光自然ドリームメイト】
4位:【水自然ジャイアント】
5位:【火光自然ボルシャック】
・環境考察
3/10から施行された殿堂レギュレーションは当然ながら環境に非常に大きな影響を与えました。
中でも【マーシャルループ】と【水闇COMPLEX】の失墜は大きく、様々なデッキが環境に顔を出すことが出来ました。
【水自然ジャイアント】【火光自然ボルシャック】なんかはまさにその典型だと言えます。
・水自然ジャイアント
・火光自然ボルシャック
どちらも消えた2つのデッキとのマッチアップが厳しかったのですが、無事に環境に舞い戻る事が出来ました。
この2つのデッキはどちらも盤面勝負において非常に強力なデッキです。
今現在のオリジナル環境が盤面勝負であることもあり、大きな主張を持つ事が出来たため環境に登場する事となりました。
そしてなにより目立つのは《雷炎翔鎧 バルピアレスク》が殿堂しても尚最強の【火光闇ファイアーバード】でしょう。
いくらEXターン獲得による確実な詰めの線が細くなったと言えど、《ハッター・ルピア》による骨太な3ターンビッグアクションデッキである事は一切変わりません。
先攻後攻問わず3tに襲ってくる《ハッター・ルピア》は当然この新環境においてもぶっ飛んだ最強ムーブです。
多くのデッキが踏み倒しを用いた4tビッグアクションで先攻ゲーをしている中、唯一後攻での捲り筋を有しているというのはカードゲームにおいて大きなアドバンテージになります。
この優位を活かしつつ苦手対面だった【マーシャルループ】と【水闇COMPLEX】が環境から姿を消したのも追い風になりました。
3.第1週の注目デッキ
・火光闇ファイアーバード
前述の通りやはり【火光闇ファイアーバード】は最強です。
3ターン《ハッター・ルピア》、《ハンプティ・ルピア》、《ポッピ・冠・ラッキー》と事故率が低い上に後攻からでも拘束力の高いメタカードを採用できるのは最高のメリットです。
《龍后凰翔 クイーン・ルピア》がサイズ感と除去耐性がともに4ターンデッキが多い且つ除去が多い環境的に強いのも含め、デッキ構造が環境と噛み合っていますね。
メタカードが格下のデッキに刺さる事から雑多耐性が驚異的に高い為、殿堂以前と相性関係は大きく動くことはありませんでした。
《雷炎翔鎧 バルピアレスク》の殿堂により劣勢を押し返す事は難しくなったものの、周りのデッキに対しそもそも《雷炎翔鎧 バルピアレスク》が必須ではない事もデッキの強さを後押ししています。
このような要素が重なり、殿堂明け第1週目は【火光闇ファイアーバード】は覇権を握る事となりました。
・水闇自然マルル
【火光闇ファイアーバード】がアグロ最強だとすればこの【水闇自然マルル】はミッドレンジ以降最強だと言えますね。
にじさんじコラボ・マスターズ「異次元の超獣使い」にて収録された月ノ美兎さんのエースカード《偽りの月 インターステラ》が新形態に【水闇自然マルル】を押し上げたのです。
《偽りの月 インターステラ》が採用されるという事は同時に《ブレイン・スラッシュ》が採用されるのですが、これにより6マナ帯の強さが跳ね上がった為《ヨビニオン・マルル》を引いていない際のプランが大きく補強されました。
《ブレイン・スラッシュ》が非常に扱い易くなった為、《聖魔連結王 ドルファディロム》や《覚醒連結 XXDDZ》のような専用の出力先を採用する事も可能になり、今までの【水闇自然マルル】では対応できなかった『呪文への蓋』も可能になったことで序盤が脆い以外はかなり隙がないデッキとなりました。
4.今週以降おすすめのデッキ
・水闇ヴォゲンム
2023年環境の覇者だった【水闇ヴォゲンム】は《「無月」の頂 $スザーク》が1枚になっても尚健在です。
4t以降から《堕魔 ヴォゲンム》で莫大なリソースを稼ぐ関係上、メタカードが強くスピードもある【火光闇ファイアーバード】との対面は厳しいものの、他のゆっくり目のマッチアップに対しては圧倒的な強さを誇ります。
【水闇自然マルル】に対して大きく有利が取れるのが最も大きな主張点であり、使う理由になります。
《卍月 ガ・リュザーク》の拘束力が環境単位で強く、《堕魔 ヴォゲンム》が着地したターンの隙を埋めてくれるカードと一役買ってくれますね。
5ターン目を迎え《絶望と反魂と滅殺の決断》を使えるようになってからが本領発揮です。
《追憶人形ラビリピト》+《堕魔 ドゥポイズ》といった形で蘇生をする事で、終了時の「無月の門」と併せて全ハンデスを繰り返しつつ着地させるドルスザクを入れ替えていくという動きを繰り返していきましょう。
これらの動きに《堕呪 ブラッドゥ》の墓地リセットを組み合わせ、使えるリソースをトップの手札1枚のみに絞り切る事が可能です。
動きを絞って絞って最後は《♪必殺の つわものどもが 夢の跡》でフィニッシュするもよし、貰ったターンで並べたクリーチャーで殴り切るもよしとフィニッシュも多岐にわたるので状況に応じたプランを選択していきましょう。
・火自然アポロバイク
こちらも2023年に猛威を振るったデッキです。
元は《超神羅星 アポロヌス・ドラゲリオン》を中心としたアグロコンボデッキだったのですが、現在の【火自然アポロバイク】は3ターン以内の押しつけ4ターンでのフィニッシュを目指したアグロデッキに変貌を遂げました。
このデッキは元と変わらずマッチアップの相性差が激しく、受けの堅いデッキが厳しくそれ以外には優位に立ち回れます。
そして今回おすすめした理由で最も大きいのはやはり【火光闇ファイアーバード】【水闇自然マルル】に対して優位に立てるという部分になるでしょう。
【火光闇ファイアーバード】に対しては《禁断の轟速 ブラックゾーン》によるコントロールプランを、【水闇自然マルル】に対してはゆっくりと溜めた《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》によるワンショット、早期の《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》による分割パンチのどちらも。
といった具合に環境トップ群に対して明確な勝ち筋を用意できている事から環境的な立ち位置も強さも充分ですね。
・環境まとめ
「異次元の超獣使い」発売以降の鈍足化していく環境においては、今回紹介した【水闇ヴォゲンム】【火自然アポロバイク】のような一芸に秀でたデッキが非常に強くなりやすいです。
といったものの当然最強デッキである【火光闇ファイアーバード】と【水闇自然マルル】は継続して強いままですが、その上で環境デッキの強さは以前の様なぶっちぎりデッキがいるわけでは無く若干拮抗しがちな部分がありますね。
こういった環境の変わり目においてはTier1のデッキを使うもよし、環境構造に噛み合ったデッキもよしと選択肢は多岐にわたります。
その上で今回の筆者のオススメは
【水闇ヴォゲンム】【火自然アポロバイク】
の2つです。良ければ参考にしてみてください!
5.まとめ
今現在のオリジナル環境は【火光闇ファイアーバード】【水闇自然マルル】(《偽りの月インターステラ》型)を中心に構築されています。
環境速度毎に強いデッキが幾つか設定されており
3tデッキ:【火自然アポロバイク】
3.5tデッキ:【火光闇ファイアーバード】
4tデッキ:【水闇自然マルル】
5tデッキ:【水闇ヴォゲンム】
といった具合でしょうか。
【火光闇ファイアーバード】が3.5tという若干回りくどい表現にはなっていますが、《ハッター・ルピア》で仕留めにくくなってしまった現状はどうしてもビッグアクションのターンと実際のキルターンにギャップが生じてしまっているが故の.5ではありますね。
今後もこのメタゲームが暫く続く可能性が高く、3/29日に開催される2024年の競技シーンの集大成、全国大会2024においても同一のメタゲームで進むだろうと考えられます。
筆者自身もこちらの大会に出場が決まっておりますので是非ともお楽しみに!
6.終わりに
ここまで如何でしたでしょうか?
今回は初めてラッシュメディア様にて記事を執筆させて頂きました!
もしまたこちらで皆さんにお会いすることがあれば宜しくお願いします!
次は全国大会2024、そしてデュエチューブリーグにてお会いしましょう!
感想、ご意見ともにお待ちしています!
以上!のすけでした!