デュエルマスターズ │ 新弾レビュー│ dotto【王道篇第2弾 「カイザー・オブ・ハイパードラゴン」】
こんにちは、dotto(@22dotton)です。
今回は6月22日に発売される王道篇第2弾「カイザー・オブ・ハイパードラゴン」の注目カード紹介とパック全体のレビューをしていきたいと思います。
まずは注目カードの紹介から。
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・注目カードTOP3
・1位《終炎の竜皇ボルシャック・ハイパードラゴン》
攻撃の起点とフィニッシャーを兼ねられる最新弾のORが今回の最注目カード。
常在型能力の「5コスト以下の味方へのスピードアタッカーの付与」とアタックトリガーの「山札の上から5コスト以下のクリーチャーを出してもよい」の2つの効果が強力で、能力の噛み合いもとても良いです。
自身の効果で2枚目以降の自身を踏み倒せるのが強いポイントで、デッキの方向性が1つにまとまることでデッキの構造上の欠陥を作りにくく、カードを運用する上でも裏目を作りづらいため《爆龍皇ダイナボルト》のような使い勝手の悪さがありません。
「OVERハイパー化」の効果は条件の兼ね合いで《終炎の竜皇ボルシャック・ハイパードラゴン》以外のクリーチャーが盤面に3体以上いないと使いづらい部分がありますが、使わなくても勝てる点や溜めの動きでカバーできる点を考慮すると選択肢として存在するのが強い効果だと言えます。
《終炎の竜皇ボルシャック・ハイパードラゴン》の最大の長所は【アーマード】デッキの強みである展開力を即時打点に変換できるようになり、展開力という強みを活かせるようになったところ。
従来の【アーマード】デッキは展開力に長けていたものの展開したクリーチャーを即攻撃に参加させるためには《太陽との邂逅》を絡める必要がありました。
しかしながら、《太陽との邂逅》は他のカードと狙って同時にプレイするのが困難で、スピードアタッカー付与効果を最大限に活かそうとするとメクレイドを行っている過程でプレイするしかなく、使い勝手の悪い《太陽との邂逅》を使わなくてよくなったのは大きな強化です。
また、同じく最新弾の《ボルシャック・ハイパー・ヴォルジャアク》との相性も良く、《終炎の竜皇ボルシャック・ハイパードラゴン》の捲り効果が強化でき、魅力的なカードデザインとなっています。
【アーマード】が注目されがちですが《終炎の竜皇ボルシャック・ハイパードラゴン》の効果は種族縛りではなくコスト縛りなので【アーマード】以外でも《BUNBUN・ヴァイカー》軸のデッキ等、コスト5以下のクリーチャーで固めているようなデッキタイプでも運用できるところが面白いカードだと思います。
しかし、捲って出したクリーチャーはターン終了時には破壊されてしまうため、《終炎の竜皇ボルシャック・ハイパードラゴン》を中心とした展開からの溜めの動きは当たり外れが激しい点は気を付けなければいけないマイナスポイントです。
そのため、展開&溜めの動きは《ボルシャック・アークゼオス》と《ボルシャック・アークゼオスNEX》、《ボルシャック・ハイパー・ヴォルジャアク》等に任せる必要があります。
・2位《邪魂龍ジャビビルブラッド》
アビスの速度を押し上げる新規アビス。
《邪魂龍ジャビビルブラッド》も《終炎の竜皇ボルシャック・ハイパードラゴン》同様に攻撃の起点と展開を兼ねています。
《邪魂龍ジャビビルブラッド》の最大の特徴は「自分の墓地から出たクリーチャーはすべて、出たターンの間、相手プレイヤーを攻撃できる。」効果と、「ハイパー化」後に使える各ターンはじめて「アビス」が攻撃する時に行う墓地肥やしの後に「コスト3以下のアビス・クリーチャー」を蘇生する効果。
今まで【黒単アビス】は最速4killでしたが《邪魂龍ジャビビルブラッド》を3ターン目に着地させて「ハイパー化」、「アビス」で攻撃する際に《漆黒の深淵ジャシン帝》を蘇生して《漆黒の深淵ジャシン帝》(※クリーチャーとして動かせる状態にする必要あり)からアタックトリガーで更に他のクリーチャーに繋げていくことによって一気にフィニッシュまで狙うことができます。
《邪魂龍ジャビビルブラッド》&《漆黒の深淵ジャシン帝》を軸として考えるなら《アーテル・ゴルギーニ》、《忍蛇の聖沌c0br4》、《サイバー・K・ウォズレック/ウォズレックの審問》(《邪侵入》を打つ)は蘇生効果持ち+《漆黒の深淵ジャシン帝》から蘇生できるクリーチャーなので《邪魂龍ジャビビルブラッド》と絡めると大きく打点を増強できます。
また相手プレイヤーを攻撃できるようにする効果は特に制限がないため、他の墓地を使うデッキタイプに《邪魂龍ジャビビルブラッド》を採用して味方を突撃させることができます。
・3位《蒼神龍アナザー・ワールド》
リセット効果付き対ハンデスメタカード
《貝獣パウアー》&《サイバー・N・ワールド》&《永遠のリュウセイ・カイザー》の3体を合体させたかのようなカードで相手のハンデスに対して強烈な裏目を作り出すことができるメタカードとなっています。
ハンデスを行うデッキのほとんどが闇文明を含み、基本的に墓地も利用することが多いため墓地リセット効果も強力で、その他のデッキ相手にも詰めで相手の墓地を飛ばす運用もできます。
ハンデスをした際に《貝獣パウアー》をハンデスしてしまった時も大きな裏目になっていましたが、今後は《蒼神龍アナザー・ワールド》も意識しなければならないためハンデスが絡む場合は今までよりプレイング難易度が上がるかもしれません。
・番外編《聖霊超王H・アルカディアス》
《龍素記号wDサイクルペディア》同様にブロッカーとジャストダイバーを所持していて場持ちが良く、ドローで得たリソースを有効に使いやすいデザインになっています。
「ハイパー化」の効果で呪文を止める効果も強力で、タップしているクリーチャーがいる限りという条件があるもののタップしているクリーチャーは《聖霊超王H・アルカディアス》自身で守ることができ、ブロックすることで新たなタップクリーチャーを作れるので効果の噛み合いも良いです。
性能はハイスペックで優秀ですが、基本的には繋ぎと呪文ストップ効果がメインのカードでフィニッシュ性能は高くはないためこのカード自体の強さは環境に左右されやすく、《アルカディアス・モモキング》等のような立ち位置になると予測しています。
・総括
新規カードは前回のパックよりも少し強いかなという印象で当たりやすいORが前回と違いちゃんと強く、SRのポテンシャルも全体的に期待感が持てるラインナップで強いです。
再録面は《ボン・キゴマイム/♪やせ蛙ラッキーナンバーここにあり》が黒トレジャーで収録されているためかなり評価が高く、当たりカード枠として金トレジャーの《飛翔龍5000VT》と《アーテル・ゴルギーニ》、シークレットドリームレアの《聖霊超王H・アルカディアス》があるため1発狙いで引いても楽しくなっているバランスの良いパックです。
メイン種族の強化面では
「アーマード」>「アビス」>「スノーフェアリー」>「メカ」>「ジャイアント」>「マジック」
の順で強化されており、「スノーフェアリー」に枠を取られた上に「超化獣」絡みのカードばかり出てきた「ジャイアント」がやや不遇ではあるものの、環境的に強い「マジック」の強化があまりなかったのは良かったと思います。