デュエルマスターズ │ 解説記事 │ dotto【オリジナル環境のメタゲームとデッキ解説】
こんにちは、dotto(@22dotton)です。
今回はメタゲーム解説記事と言うことでオリジナル環境のメタゲームとデッキを解説していこうと思います。
まずは環境デッキのおさらいも含めたTier表からチェック。
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・Tier表
・メタゲーム解説
今の環境は他を圧倒する環境デッキは存在せず、比較的拮抗している環境になっています。
これは各デッキのビッグアクションのターン数が4ターン目辺りで落ち着いていてお互いがお互いを対策し合っているからです。
ただしここが一番重要な点なのですが、最速killターンが3ターンの「赤単我我我」と「JO退化」が環境速度の指針になっており、その2つのデッキによってふるいにかけられて残っているデッキ同士での戦いになっていることは抑えておかなければなりません。
どちらの3killデッキも殴るデッキタイプなので受けが弱く遅いデッキタイプは生き残れない環境になっています。
つまりはTier2以内に入り込もうと思ったら「赤単我我我」と「JO退化」と渡り合わないといけないということです。
そこさえ理解していれば今のオリジナル環境の下地はほぼ大丈夫です。
・Tier1環境デッキ解説
ではここからはサンプルリストを含めたトップメタのデッキを中心に解説していきます。
まずは環境デッキの中でも構築のバリエーションが多く、長期間型を変えて安定して勝ち続けているのが「5c」です。
「5cサンプルリスト」
ドラゴンズサイン型5C | |
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デッキリスト | |
4 x 《ドラゴンズ・サイン》 1 x 《禁断機関VV-8》 1 x 《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》 4 x 《ロスト・Re:ソウル》 2 x 《闘争類拳嘩目ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》 4 x 《フェアリー・ミラクル》 4 x 《天災デドダム》 |
2 x 《轟く革命レッドギラゾーン》 3 x 《覚醒連結XXDDZ》 4 x 《龍風混成ザーディクリカ》 1 x 《時の法皇ミラダンテXII》 3 x 《SSS級天災デッドダムド》 3 x 《ドンドン火噴くナウ》 4 x 《灰燼と天門の儀式》 |
環境で主流になっているのが上記のような「ドラゴンズサイン型5C」です。
他にも「ネバー型5c」や「カツキング型5c」等の型もありますが、光文明のシールドトリガー呪文である《ドラゴンズ・サイン》を中心にした受けが「赤単我我我」と「JO退化」に止められないため両者に有利が取れる「ドラサイ型5c」が主流です。
デッキの動かし方はシンプルで3→5(→7)のラインを軸に4、5ターン目のビックアクションに向けて動けばいいだけなので序盤の動きがわかりやすいのが良いところ。
ただし詰めへのアプローチでデッキへの理解度と熟練度が出てしまうので大会で使うには最低限何ができて何ができないのかカードの挙動を理解しておく必要があります。
具体例を挙げると「革命チェンジ」や「侵略」ギミックの裁定や処理等はチェックしておくべきです(《覚醒連結XXDDZ》攻撃時にアタックトリガーと革命チェンジ宣言、《覚醒連結XXDDZ》のアタックトリガーから解決後革命チェンジ等)。
注意点としてデッキの序盤の動きが呪文に偏っているため呪文メタに対しては弱いです。
盤面に《天災デドダム》がいない状態で《奇天烈シャッフ》や《音卿の精霊龍ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》辺りをプレイされるとかなりしんどい展開になってしまいます。
そして最近勝利を積み重ねているデッキタイプが「墓地退化」です。
型は速度or再現性特化の「青黒」と対応力の高い「アナカラー」の2種ありますが母数の多い「アナカラー」で話を進行します。
「アナカラ―墓地退化サンプルリスト」
アナカラ―墓地退化 | |
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デッキリスト | |
4 x 《終末の時計ザ・クロック》 4 x 《氷牙レオポル・ディーネ公/エマージェンシー・タイフーン》 4 x 《龍脈術落城の計》 4 x 《死神術士デスマーチ》 4 x 《戯具ヴァイモデル》 1 x 《魔龍バベルギヌス》 1 x 《ダンディ・ナスオ》 2 x 《ロイヤル・ドリアン》 |
1 x 《生命と大地と轟破の決断》 4 x 《Disジルコン》 4 x 《天災デドダム》 1 x 《禁断竜王Vol-Val-8》 1 x 《The邪悪奇成ギョウ》 4 x 《竜魔神王バルカディア・NEX》 1 x 《∞龍ゲンムエンペラー》 |
デッキの基盤は《天災デドダム》と《Disジルコン》によって成り立っており、中盤終盤でもコンボを決めて勝つことができるのが最大の強みです。
それに加えて、「青黒墓地退化」で起こっていた詰みの状況が発生しにくい点も強い部分と言えます。
「青黒墓地退化」であれば呪文を止められてしまうと退化ができずにそのまま負けてしまうところを《ロイヤル・ドリアン》からの退化ルートで裏目を消しているのがいやらしいところです。
《ロイヤル・ドリアン》のコストは5マナと自体は少し重いですが、呪文を止めてそのまま攻撃を仕掛けた際に《戯具ヴァイモデル》がトリガーしてしまうと《死神術士デスマーチ》or《天災デドダム》が蘇生され、退化に必要な4マナからコストを1つ減らすことができるので相手に負けのルートをチラつかせ続けることができます。
受けからの切り返しは強いデッキタイプなのですが自分からのアプローチにはやや課題を抱えており、4ターンで退化コンボを決めて勝つという再現性は各々のパーツが4枚ずつしか入っていないので高くはありません。
それに加えて自然文明が少し足りないので《天災デドダム》を3ターン目にプレイする安定感が足りないのも「アナカラー」の課題と言えます。
この2点に関しては「青黒」の方が優れていますね。
・Tier2環境デッキ解説
ここからはやや駆け足で「赤単我我我」、「JO退化」、「青魔道具」、「ラッカ鬼羅star」のサンプルリストと共に見ていきます。
「赤単我我我サンプルリスト」
赤単我我我 | |
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デッキリスト | |
4 x 《グレイトS-駆》 4 x 《ホップ・チュリス》 4 x 《ブンブン・チュリス》 4 x 《凶戦士ブレイズ・クロー》 3 x 《こたつむり》 3 x 《斬斬人形コダマンマGS》 |
4 x 《カンゴク入道》 4 x 《赤い稲妻テスタ・ロッサ》 1 x 《轟轟轟ブランド》 1 x 《逆悪襲ブランド》 4 x 《罰怒ブランド》 4 x 《我我我ガイアール・ブランド》 |
3-4killを目指して相手を倒す一見シンプルな速攻デッキですが、プレイングの奥が深いのが特徴です。
気を付けないと些細な1ミスで負けてしまうことは日常茶飯事で、そのミスを1人で全て気づいて拾い上げる工程がやや難しいのが「赤単我我我」の厄介なところです。
とは言っても初心者中級者には一番オススメできる環境デッキで、デュエルマスターズにおいて一番重要なシールドを割ることに対するリスクリターンをしっかりと学ぶことができます。
環境的には対策されると負け、あまり対策されていない意識外の環境になると勝ちをひたすら繰り返すデッキタイプになります。
1つのデッキを使い続けるのには一番適していますね。
「JO退化サンプルリスト」
JO退化 | |
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デッキリスト | |
4 x 《怒りの影ブラック・フェザー》 4 x 《キャンベロ<レッゾ.Star>》 4 x 《バッドドッグ・マニアクス》 1 x 《進化設計図》 4 x 《エボリューション・エッグ》 4 x 《禁断英雄モモキングダムX》 |
3 x 《禁断のモモキングダム》 3 x 《未来王龍モモキングJO》 3 x 《アルカディアス・モモキング》 3 x 《無双龍騎ボルバル・モモキング》 3 x 《雪溶の鎖/堕牛の一撃》 4 x 《新世界王の闘気/Volzeos-Balamord》 |
3,4ターン目に《禁断英雄モモキングダムX》を退化させて《未来王龍モモキングJO》から制圧力の高いスター進化クリーチャーを投げつける理不尽デッキ。
基本は2枚コンボのデッキなのでサーチカードを絡めると決まりやすいのが特徴。
3ターン目に飛んでくるカードとしては度が過ぎるカードが多いので1月1週目で勝ちまくり、今の環境を作り上げたデッキと言って良いでしょう。
(例:《キャンベロ<レッゾ.Star>》、《アルカディアス・モモキング》、《無双龍騎ボルバル・モモキング》)
同じkillターンかつ殴るデッキの「赤単我我我」に不利なのがネックな点。
「青魔道具サンプルリスト」
青魔道具 | |
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デッキリスト | |
3 x 《終末の時計ザ・クロック》 3 x 《堕呪ゾメンザン》 1 x 《堕呪ウキドゥ》 4 x 《堕呪ギャプドゥ》 4 x 《堕呪バレッドゥ》 4 x 《堕呪ゴンパドゥ》 |
4 x 《堕呪カージグリ》 3 x 《堕呪エアヴォ》 3 x 《月下卍壊ガ・リュミーズ卍》 4 x 《卍新世壊卍》 4 x 《凶鬼卍号メラヴォルガル》 3 x 《ガル・ラガンザーク》 |
《希望のジョー星》が殿堂入りしたおかげでカード除去の採用率が下がり、《龍装ドルガン》も殿堂入りしたおかげで《卍新世壊卍》をまだ展開していないタイミングでの先詰めも少なくなり、環境に蔓延る呪文メタは《卍新世壊卍》で無効化と追い風しか吹いていません。
《ガル・ラガンザーク》の環境への刺さり具合も良好なため《卍新世壊卍》を序盤に引き込めなくても時間を稼いで勝てるサブプランがあるのは強い。
難点はインフレによって《卍新世壊卍》の効果起動1回では勝てないシチュエーションが増えている点です。
3シーズンも前のギミックで戦っているデッキなので致し方ないとは思いますが…。
「ラッカ鬼羅.Starサンプルリスト」
ラッカ鬼羅.Star | |
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デッキリスト | |
4 x 《ナゾの光・リリアング》 4 x 《「正義星帝」<鬼羅.Star>》 4 x 《奇石ミクセル/ジャミング・チャフ》 4 x 《緊急再誕》 3 x 《奇天烈シャッフ》 4 x 《蒼狼の大王イザナギテラス》 |
4 x 《赤い稲妻テスタ・ロッサ》 1 x 《単騎連射マグナム》 4 x 《その子供、可憐につき》 4 x 《エヴォ・ルピア》 4 x 《T・T・T》 |
《ナゾの光・リリアング》or《蒼狼の大王イザナギテラス》からの《緊急再誕》で4ターン目に《「正義星帝」<鬼羅.Star>》を着地させる確率が上がって溜めの動きを取りやすくなっています。
強い受けのトリガーが多く「G・ストライク」の影響でワンショットが通りにくい現環境に展開力で対応しているのが強みで、赤単との相性不利もある程度改善されているのが良いです。
難点はデッキのギミックに光文明のカードを多く採用している関係で従来の型に比べて火文明が少ない点と、デッキのどこを削っても環境デッキのどれかに弱くなってしまう枠不足な点です。
・総括
環境デッキの数がとても多いので現環境(2月後半頃まで)が続く限りは基本的にメタが回っていく展開が続くと思われます。
速い殴るデッキが勝つ⇒受けの強いデッキが勝つ⇒メタ系のデッキが勝つ⇒速い殴るデッキが勝つ…
みたいな具合ですね。
今回紹介したデッキタイプ6つの内1つでも持っていれば今のオリジナル環境はかなり楽しめると思いますので是非参考もしくは叩き台として頂ければと思います。
それではまた!
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