デュエルマスターズ │ 解説記事 │ dotto【1ブロック構築メタゲーム解説】

こんにちは、dotto(@22dotton)です。

今回は「爆皇×爆誕 ダイナボルト!!!」が発売されてからの1ブロック構築(十王篇)のメタゲームを、調整で得た知識とCSに参加して見た情報、環境1週目の結果を参考にしながら記述していきたいと思います。

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■Tier表

Tier1 Tier2 Tier3
5色蒼龍コン 白青ギャラクシールド 赤黒アグロ
白赤(+α)ダイナボルト デアリモモキング
赤白マジボンバー

■5色蒼龍コンについて

1ブロック構築のトップメタは旧環境とあまり変わらず「5色蒼龍コントロール」です。

何故「5色蒼龍コントロール」がトップメタなのでしょうか?

「5色蒼龍コントロール」が環境のトップメタになっている理由は私が思うに3点あり、

① に優秀なブーストカード
② に多色環境故のカードプールの広さとそれに伴う構築の多種多様さ
③ に小型中型クリーチャーの質と比べた「S・トリガー」の質の高さ

この3つが要因となって、隙が少ないデッキになっているからだと思います。

それぞれ具体的に解説していきます。

蒼龍コンの強み① : 優秀なブーストカード

このデッキの基盤は優秀な4コスト域のブーストカードである《獅子王の遺跡》と《ウマキン☆プロジェクト》の2種類のカードが担っています。

トリガーとして返しの動きを圧倒的に強くできる《獅子王の遺跡》、どのタイミングで使っても腐らない扱いやすいクリーチャーである《ウマキン☆プロジェクト

この2種類のカードがあるからこそ強いデッキとして成り立っています。

蒼龍コンの強み② : 多色環境故のカードプールの広さとそれに伴う構築の多種多様さ

このデッキは大型クリーチャーを一度にマナから呼び出せる《ロールモデルタイガー》を軸に《完全不明》や《ブラキオ龍樹》、《リュウセイ・天下五剣・カイザー》、《大樹王 ギガンディダノス》等を呼び出して制圧にかかるのが一般的な構築です。

型によっては上記のクリーチャーをあまり採用せずに《不敗のダイハード・リュウセイ》を中心にフィニッシュを狙う構築も散見されます。

また、環境に展開するデッキタイプが多く、カードプール上複数のクリーチャーへの干渉が難しいことから《鬼ヶ覇王ジャオウガ》が複数枚採用されることが多いです。

より受けを意識した構築だと《「絶対の楯騎士」》が採用されていることもあり、《「光魔の鎧」》や《襲来、鬼札王国!》等と組み合わせてひたすら耐えてからカウンターする構築も存在します。

 

蒼龍コンの強み③ : 小型中型クリーチャーの質と比べた「S・トリガー」の質の高さ

1ブロック環境では通常環境に存在する「バイク」等のような優秀なアタッカーや、「GRクリーチャー」関連の展開も存在せず、「S・トリガー」に対応する術がほとんどない環境であるのに対して、「S・トリガー」は十王篇の最新カード+歴代の優秀なトリガーがある程度集まってしまっている環境なので、生半可な攻撃は「S・トリガー」で抑え込まれてしまいます。

「5色蒼龍コントロール」においては優秀な新規「S・トリガー」の恩恵を多大に受けており、再録カードでもデッキの基盤を担っているカードである《蒼龍の大地》を筆頭に《ドンドン吸い込むナウ》等もあるため切り返しがとても強いです。

■白青ギャラクシールドについて

豊富な受けギミックとリソースを確保しながら行う大型クリーチャーの展開による制圧が魅力のデッキです。

まず「白青ギャラクシールド」の主な受けギミックは

① 《「絶対の楯騎士」》、《「光魔の鎧」》、《護天!銀河MAX》の3枚を組み合わせた継続的な受け
② 詰めを行うために使う《「雷光の聖騎士」》による手札を消耗しながら行う受け
③ 横並びに対応できる《「剛力の火砲」》によるギミックを活かした受け

の3種類です。

これらに加え、《絶・拳・一・番》や《「流水の大楯」》を採用していれば、組み合わせることでより強固な受けになります。

個人的に「白青ギャラクシールド」の一番のアピールポイントだと思う部分はシールドへ送る除去が環境上強く、それを行うことが比較的容易なことです。

カードプールが狭く、メインデッキ以外のカードが使えない環境なのでフィニッシャーや軸となるカードはどのデッキもメインデッキに入っているクリーチャーになってしまいます。

それらのクリーチャーを「チーム銀河」と「鬼札王国」以外が回収しにくいシールドゾーンに送ってしまうのはとても強力なのです。

通常環境では扱いにくい《「勝利の栄光」》と《「正義帝」》も、クリーチャーによる殴り合いの環境であるため、1ブロック環境では大型クリーチャーを採用しているデッキと戦う時には必須クラスになります。

 

特に《「勝利の栄光」》は強力で、あまり高くないパワーラインをカバーして攻守において活躍します。

闇文明を採用した構築もありますが、現段階で「光闇」、「水闇」の多色カードが存在しないために闇文明の単色カードしかデッキに採用できず、選択肢も50数枚程度しかない(しかもそのほとんどがあまり強くない「鬼札王国」と「不思議王国」のカード)ので、枠を削って闇文明を捻じ込むのは難易度高めです。

「白青ギャラクシールド」は所謂テーマデッキなのでとっつきやすいかのように見えてややプレイ難易度が高めで、実戦において使うのには練習が必須のデッキとなっています。

「受け→展開→攻撃」に移るまでの過程において特に「展開→攻撃」のラグの影響でフィニッシュに時間がかかるので、馴れていないと時間制限切れを頻繁に起こしてしまうことや、豊富なリソース確保手段が仇となり展開する際に山札を消費してしまうカードが多く、気を付けないと山札切れになってしまったり、《「絶対の楯騎士」》が攻撃できずにアタッカー不足になってしまうことなど注意が必要です。

また、「ドラグ変怪」等のメタクリーチャーを採用されて対策されるとかなりきつい展開になってしまいます。

■白赤(+α)ダイナボルトについて

上記の2タイプのデッキに比べて最新のカードということもあり、情報や研究があまり進んでいないジャンルですが、殴るデッキがあまり強くない環境の中であってもワンショット性能と圧倒的な攻撃力を持っているので、受けに大きく振っていないデッキはあっという間に倒してしまう強力なデッキです。

他のデッキがマルチな戦い方を有しているのに対して、「ダイナボルト」については《爆龍皇ダイナボルト》が主役とあって、戦略は《爆龍皇ダイナボルト》を出して《電龍ヴェヴェロキラー》や《清浄の精霊ウル》に繋げて連続攻撃を行いながら展開するのがメインの戦略になり、構築によって《雷龍ヴァリヴァリウス》や《U・S・A・CAPTEEEN》が《爆龍皇ダイナボルト》のサポートを行います。

1ブロック環境においてはサポートのために色が足される傾向にあり、速度を付けるために自然文明を足しているものや、水文明を足してドローの補助を行う構築が見られます。

爆龍皇ダイナボルト自体は強力なカードなのですが、《爆龍皇ダイナボルト》には課題が見られます。

課題1:踏み倒し手段があるとは言え、自身が7コストとやや重い
課題2:そもそも《爆龍皇ダイナボルト》を引かないと攻撃も展開もできない
課題3:爆龍皇ダイナボルト》は《爆龍皇ダイナボルト》の効果で出せないので山札の上2枚に当たりがないと手札から出すしかなく、リソース切れに繋がる

ただ、これだけの弱点を持ち、かつ、高い構築難易度を誇っていても1ブロック環境においてすぐに成果を上げられるのは《爆龍皇ダイナボルト》自体が非常に強力なカードだということでしょう。

■Tier3以下について

Tier3のデッキについては通常環境に比べて少し対策されるだけで厳しいゲームになるケースが多く、環境の隙を突いて使わないと厳しい印象を受けます。

その他の「不思議王国」や「鬼札王国」の戦略を軸にしたデッキは準備に手間がかかることやキーカードを引けないと何もできないケース、やりたいことにリスクを負いすぎている等の理由でかなり難しいデッキになっています。

■総括

カードプール自体はあまり広くない環境ですが、多色カードが多いので混色のデッキが組みやすく、メタカードもある程度存在するため特定のデッキタイプが何かに強い弱いと言うよりは構築によって大きく左右されるケースが多く、外部のカードを扱わないのでシンプルながら中々楽しめるレギュレーションだと思います。

現状ループデッキが存在せず「S・トリガー」を止める手段も乏しいので、シールドを攻撃するスリルや相手とのコントロール合戦を繰り広げたりと最近のデュエルマスターズとは一風変わったゲームが楽しむことができるのでオススメです。

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