デュエルマスターズ │ カードレビュー │ dotto【最終龍覇 グレンモルト】

こんにちは、dotto(@22dotton)です。

今回は8月22日に発売予定の「クロニクル最終決戦デッキ ⿓魂紅蓮譚」に収録されている《最終龍覇 グレンモルト》の考察記事になります。

「クロニクル最終決戦デッキ ⿓魂紅蓮譚」と言えば「ドラグナー」や「ドラグハート」が中心になってきますが皆さんはこれらのカードに何か思い入れはありますでしょうか?

歴戦の殿堂カードを挙げるとすれば《爆熱剣バトライ刃/爆熱天守バトライ閣/爆熱DXバトライ武神》、《超戦龍覇モルトNEXT》《真・龍覇ヘブンズロージア》、《極魔王殿ウェルカム・ヘル/極・魔壊王デスゴロス》、《邪帝斧ボアロアックス/邪帝遺跡ボアロパゴス/我臥牙ヴェロキボアロス》の5種類になります(一部の「ドラグナー」や「ドラグハート」が原因で殿堂入りしたカードもありますがそれらは省いています)。

この中だと私は《極魔王殿ウェルカム・ヘル/極・魔壊王デスゴロス》に強く思い入れがあります。

5年前まで遡りますが、《極魔王殿ウェルカム・ヘル/極・魔壊王デスゴロス》が発売されて間もない頃に「黒単ヘルボロフ」を持ち込み、使用者が1人だけだったこともありノーマークでCS優勝を果たして原案のレシピとアタックキャンセルギミックを広めることができたデッキだからです。

そこから殿堂入りまで構築は変わっていきますが、ビルダーそしてプレイヤーとして殿堂入りに少なからず影響を与えることができたことはとても名誉なことだと思っているので、このカードのことは忘れることができません。

さて、本題に戻りますが考察に入る前にまずは《最終龍覇 グレンモルト》の効果からチェックしましょう。

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■最終龍覇 グレンモルト

クリーチャー
コスト7
パワー6000
光/闇/火
ガイアール・コマンド・ドラゴン/ヒューマノイド爆/ドラグナー
■スピードアタッカー
■パワード・ブレイカー
■バトルゾーンにある自分のドラグハート1枚につき、このクリーチャーのパワーを+3000する。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、または自分のターンのはじめに、自分のマナゾーンにあるカードと同じ文明を持つ、コスト5以下のドラグハート・ウエポンを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(このクリーチャーに装備する)
■このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりに自分のドラグハートを1枚、超次元ゾーンに戻してもよい。

■カードの特徴

このカードを考える上で軸になってくる特徴は主に2つあります。

効果のタイミング

1つ目は「出た時と自分のターンのはじめに、マナゾーンにある文明のコスト5以下のドラグハート・ウエポンをバトルゾーンに出せる」ところでしょう。

既存のカードだと、どの文明の「ドラグハート・ウエポン」でも扱えるカードに《次元龍覇 グレンモルト「覇」》がありました。

しかし、《次元龍覇 グレンモルト「覇」》は攻撃時のみしか効果が起動できなかったため、相手が《次元龍覇 グレンモルト「覇」》の攻撃先を用意してくれない限り効果を起動するためには相手プレイヤーに攻撃するしかなく、どうしても攻撃的な方向に重点を置いたうえで構築しないといけないという扱いにくさもありました。

対して《最終龍覇 グレンモルト》の良い点は、効果が発動するタイミングが「出た時」であり、「ターンのはじめ」の効果で「ドラグハート・ウエポン」を出すことができるところです。

これにより状況に応じたカードをチョイスした上で立ち回ることができ、《次元龍覇 グレンモルト「覇」》に比べてコントロール性能が格段に上がっていると言えます。

状況ごとの選択肢として有力な「ドラグハート・ウエポン」の候補を以下に挙げていきます。

除去

熱血剣グリージーホーン/熱血龍リトルビッグホーン》、《将龍剣ガイアール/猛烈将龍ガイバーン》、《覇闘将龍剣ガイオウバーン/勝利の覇闘ガイラオウ》からの選択。

基本はパワーラインを上げられることから《覇闘将龍剣ガイオウバーン/勝利の覇闘ガイラオウ》になるでしょうがそれぞれに良い点があります。

熱血剣グリージーホーン/熱血龍リトルビッグホーン》は継続的な除去が期待でき、《将龍剣ガイアール/猛烈将龍ガイバーン》なら自身が種族に「ガイアール・コマンド・ドラゴン」を持つため龍解させることができます。

受け

 

伝説の救世主ワタル/龍神丸》、《革命槍ジャンヌ・ミゼル/聖槍の精霊龍ダルク・アン・シエル》、《神光の龍槍ウルオヴェリア/神光の精霊龍ウルティマリア》の3択。

革命槍ジャンヌ・ミゼル/聖槍の精霊龍ダルク・アン・シエル》は「ドラグハート・ウエポン」で出すにはやや癖があるので優先度は低めでしょう。

展開

邪帝斧ボアロアックス/邪帝遺跡ボアロパゴス/我臥牙ヴェロキボアロス》と《始原塊ジュダイナ/古代王ザウルピオ》をデッキコンセプトに合わせて選択。

 除去体制の追加付与

不滅槍パーフェクト/天命王エバーラスト》が《最終龍覇 グレンモルト》の持っている除去耐性と相まってかなり強力ですが、2回除去を防ぐためだけに使うのであれば《悪夢卍ミガワリ/忍者屋敷カラクリガエシ/絡繰の悪魔龍ウツセミヘンゲ》や《無敵剣プロト・ギガハート/最強龍オウギンガ・ゼロ》も有効で、特定の相手にはシールドを回収できる《百獣槍ジャベレオン/百獣聖堂レオサイユ/頂天聖レオザワルド》も強いです。

フィニッシュ

フィニッシュを狙って扱うメインウエポンはやはり《爆熱剣バトライ刃/爆熱天守バトライ閣/爆熱DXバトライ武神》、《爆銀王剣バトガイ刃斗/爆熱王DXバトガイ銀河》、《銀河大剣ガイハート/熱血星龍ガイギンガ》、《銀河剣プロトハート/星龍解ガイギンガ・ソウル》の4択でしょう。

その他にはメタカードとして《龍芭扇ファンパイ/龍脈空船トンナンシャーペ/亜空艦ダイスーシドラ》も環境によって採用候補に入ってくるでしょう。

もしかしたら今後のカード次第で自身の「スピードアタッカー」を活かしてファンパイによるLOループができるようになるかもしれません。


これだけの選択肢があり、超次元ゾーンの構築だけでも考えるのに時間を費やすレベルですが、《最終龍覇 グレンモルト》では「ドラグハート・フォートレス」をバトルゾーンに出せないため、一部のデッキに対して強力な対策カードになりうる《天獄の正義ヘブンズ・ヘブン/天命讃華ネバーラスト》、《恐龍界樹ジュダイオウ/恐・古代王サウザールピオ》、《龍波動空母エビデゴラス/最終龍理Q.E.D.+》をプレイできないことや、優秀なアタッカーになる《真聖教会エンドレス・へブン/真・天命王ネバーエンド》を出せない点はマイナスポイントです。

種族と文明

2つ目の特徴としてあげられるのが種族と文明でしょう。

持っているだけで評価される「コマンド」「ドラゴン」を持っており、更に光・闇・火と言う珍しい組み合わせのおかげで全ての歴代のカードの中で一番「革命チェンジ」できる選択肢が多く(現状だと「最強戦略!ドラリンパック」収録の《ジョギラゴン&ジョニー ~Jの旅路~》以外に「革命チェンジ」できます)、あまりすることはないでしょうが「侵略」も可能なので構築の幅がとにかく広いです。

そして何より種族サポートを受けられるメリットが大きく、《真・龍覇ヘブンズロージア》を呼び出す呪文として活躍していた《ドラゴンズ・サイン》で踏み倒すことができるのが強みです。

悪い点は主にメインを張る(サポートに回りづらい)カラーを3色持っていて、この3色でデッキを組むには構築難易度が高いという点です。

最も無難な選択肢はゲームスピードが速いことを意識して自然文明を追加し、光闇火自然の4色にすることでしょうか。

このカラーリングには過去にトップメタになっていた「ロマネサイン」や「Mロマ」等のデッキもあるので構築した後の完成度にも期待が持てます。

もし水文明を追加するのであれば速度が遅いため、カウンターやコントロールができるように構築すべきでしょう。

5色コンでは不足しがちなカラーを補うことができるので色として強く、超次元ゾーンに空きがあれば色基盤として採用する余地は十分にあると思います。

■総評

私は久しぶりに新カード発表で気持ちが高ぶりました。

最終龍覇 グレンモルト》はデッキの軸を張るにふさわしいスペックとできることの多さ、そして構築の幅の広さがデッキを構築する上で色々な方向性を試せるのでかなり良いカードです。

できれば更に頭を悩ませるような新規カードもデッキに収録されていて欲しいところですが十分活躍できるカードだと思います。

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