デュエルマスターズ │ 考察記事 │ dotto【メタカードが作るメタゲーム】
こんにちは、dotto(@22dotton)です。
今回の題材は「メタカード」です。
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■メタカードとGRクリーチャー
近年のデュエルマスターズはインフレで強くなったクリーチャー達をメタカードが抑え付けることでメタゲームが活性化していました。
しかしながら、最新の『GRクリーチャー』達は活躍するためにルールが整備されている影響で既存のメタカードでは太刀打ちする術があまりにも少なすぎました。
対策することがほとんどできない強力な『GRクリーチャー』は現在通常環境、2ブロック環境を問わず大暴れしています。
その影響で環境の分布のほとんどはGR召喚を軸に添えた「ドッカンデイヤー」と「バーンメア」ばかりです。
そんな中、3月28日に発売される最新シリーズ十王篇の「切札×鬼札 キングウォーズ!!!」にて新しいメタクリーチャーが登場することが発表されました。
■新たなメタクリーチャーの登場
《U・S・A・BRELLA》と《リツイーギョ #桜 #満開》の2体です。
この2体は置き換え効果による召喚制限効果で出てくるクリーチャーをバトルゾーンに出させない、『GRクリーチャー』に対応したメタクリーチャーです。
既存の置き換え効果による召喚制限効果を持った強力なクリーチャーでは《龍世界ドラゴ大王》が挙げられますが、残念なことに《爆流忍法 不死鳥の術》の効果等で運良く早いターンにバトルゾーンへ送り込むことに成功しない限りはゲームに間に合うことはありません。
『GRクリーチャー』のほとんどは「マナドライブ」で条件を達成していなければその強力な効果を使用することができませんがその猶予ターンはおおよそ4ターンです。3ターン以内にどうにかする必要がありますが、この2体ならばそれが可能です。
今までは強力な『GRクリーチャー』を使用するためにデッキの動きを特化させることができた構築が、これらのメタカードの影響で歪める必要性が生まれ、動きに抑制がかかるだけでなく、デッキの構造自体が今までに比べて少なからず弱体化することが予想されます。
それにより考えられるのがゲームスピードの低下です。
構築が歪むことでこれまでのように「ドッカンデイヤー」や「バーンメア」のようなデッキが4ターンキルを決める動きをスムーズに行うことが難しくなるため、《U・S・A・BRELLA》や《リツイーギョ #桜 #満開》を採用していないデッキも恩恵を受けることができるようになります。
■メタカードに期待するもの
《U・S・A・BRELLA》と《リツイーギョ #桜 #満開》の2体には《洗脳センノー》《異端流しオニカマス》《デスマッチ・ビートル》の3体のような活躍を期待しています。
DM篇で登場した上記の3体のメタクリーチャーはその強力な効果と早い段階でゲームに干渉できるコストの低さでデュエルマスターズのゲーム性を押し上げることに成功しました。
《U・S・A・BRELLA》と《リツイーギョ #桜 #満開》には、デュエルマスターズをそんな以前のような駆け引きができるゲーム性の高いものに戻してくれることを期待しています。
近年のデュエルマスターズには、強力なメタカードがなければ相手と駆け引きができるゲームとして成立しにくい側面があります。
そういった背景の中、相手のターンにプレイできるカードは基本的に相手の動きに依存したもの(ニンジャストライクやS・トリガー等)しかないのに対し、できることが増えていくことで、相手に干渉されにくい一方的なループ方法が多様化している傾向が見られます。
これでは一方的な試合になってしまい、駆け引きを楽しむと言うよりはやりたいことをやったもの勝ちの環境になっていると言わざるを得ません。駆け引きをほとんど介さないループ系のデッキは動きを確認することで調整がほとんど完了してしまうことが多いのも特徴です。一人で調整しやすいのは良い点ですが、それではゲーム性が高いとはあまり言えないでしょう。
期待を持ちつつ十王篇がどんなゲームになっていくか見届けたいと思います。