MTG │ 解説記事 │ MOパンダ【現レガシー最強デッキ候補!ナドゥセファリッドを知る】
こんにちは!MOパンダです。
今回は、いま最も注目されているデッキ【ナドゥセファリッド】についてご紹介します。
直近のMMMF関西大会および関東大会では、どちらもセファリッドデッキが優勝を果たしました。
現在、オフライン大会の中心にいるデッキは間違いなく【ナドゥセファリッド】です。
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■参考デッキリスト
■デッキの動きと勝ち筋
【ナドゥセファリッド】はコンボデッキです。基本のコンボは以下の通り。
【手順】
①《セファリッドの幻術師》+《コーの遊牧民》or《手甲》を揃える
②《セファリッドの幻術師》を対象に取り、自分のデッキをすべて切削
③切削されたデッキから《ナルコメーバ》を場に出し、それらをコストに《戦慄の復活》を唱えて《タッサの神託者》を場に出し、ゲームに勝利
これが従来のセファリッドコンボです。ただし、墓地対策に弱く、メイン戦の勝率は高いものの、サイド戦では安定しない問題がありました。
そんな中、モダンホライゾン3で生まれた”デザインに失敗したクリーチャー”《有翼の叡智、ナドゥ》によって墓地対策にも強い動きを可能にしました。《有翼の叡智、ナドゥ》+《コーの遊牧民》or《手甲》を揃えることで膨大なアドバンテージを生みゲームに勝利します。
この動きは墓地対策に関係なく行うことができ、得たアドバンテージによって墓地対策の対策カードを引き当て《セファリッドの幻術師》コンボへ移行することを可能にしています。
サイド後の墓地対策に強く、コンボ・ミッドレンジと2つの攻め筋があることが【ナドゥセファリッド】の最大の強みです。
それでは主要カードの解説をしていきましょう。
■主要な採用カードの解説
・《有翼の叡智、ナドゥ》《セファリッドの幻術師》
デッキのコンボパーツです。大量のアドバンテージを生むか、デッキを全て切削することができます。
また、どちらもウィザードなので《魂の洞窟》によってカウンターを無視してプレイすることが可能です。
サイドボード後に《有翼の叡智、ナドゥ》ミッドレンジになることが多く、カード単体で弱いことが多い《セファリッドの幻術師》に頼る必要がないことがこのデッキの強いポイントです。
・《コーの遊牧民》《手甲》
コンボを成立させるカードです。どちらも好きなだけ対象を取ることができます。
それぞれの特徴について解説します。
・《手甲》
・装備品なのでクリーチャー除去で破壊することができません。
・《有翼の叡智、ナドゥ》と組み合わせたときに自分のターンでしか《有翼の叡智、ナドゥ》を誘発させることができません。
・《セファリッドの幻術師》でコンボした時はソーサリーアクションになってしまうためインスタント除去で対応されます。
・1マナなので《ウルザの物語》でサーチ可能。
・《コーの遊牧民》
・《手甲》と違いサーチができずクリーチャーなので除去しやすいカードですが、相手ターンにも起動できるため《有翼の叡智、ナドゥ》の効果を《手甲》と比べ倍誘発させることができます。
・《セファリッドの幻術師》と組み合わせたときもインスタントで起動できるので揃ったら除去で対応ができません。
《コーの遊牧民》は横にクリーチャーが1体でもいる場合、ダメージの移し替えによって戦闘ダメージや《稲妻》などのカードで除去することはできません。
こちらが本来の使い方ですが気を付けましょう。対象に取るだけのカードではありません。
・《記憶の旅》
セルフミルデッキ定番の対策の対策です。
《セファリッドの幻術師》コンボを決めデッキを全て切削したあとは《吸血の教示者》のように好きなカードをトップに積むカードになります。
《戦慄の復活》をカウンターされた場合はデッキが0枚なので《記憶の旅》を《タッサの神託者》のみを対象にプレイすることでデッキに1枚だけ戻し通常ドローで引きゲームに勝利します。《除霊用掃除機》などの一時的な墓地対策にも《戦慄の復活》に対応で起動させ《記憶の旅》で避けることができる非常に強力なカードです。
もちろん相手の墓地を対策することにも使えます。
■コンボ成立の妨害と対策
墓地を対策されると、《セファリッドの幻術師》コンボは成立しません。《虚空の力線》や《墓掘りの檻》《安らかなる眠り》などが有効です。
しかし手札に《タッサの神託者》がある場合はデッキを削って手札からプレイすることで墓地対策を無視することができます。
このプレイを構築で意識する時はサイドに2枚目の《タッサの神託者》やメインに《通り抜け》を採用するとより決めやすくなります。
《忍耐》は対策としては不十分です。理由として《戦慄の復活》から《タッサの神託者》の蘇生に対応して《忍耐》を唱えた場合、《記憶の旅》で《タッサの神託者》のみをデッキへ戻し《忍耐》を解決することで、次のドローが《タッサの神託者》確定になります。ドローしてまた切削することでゲームに勝てます。
(《タッサの神託者》が出てから《忍耐》は《セファリッドの幻術師》+《コーの遊牧民》で解決前にデッキを掘り切ればOK)
また、クリーチャーを使ったコンボデッキなので除去呪文で対応されます。除去させたいクリーチャーを先にプレイすることでケアしましょう。
手札が《セファリッドの幻術師》《コーの遊牧民》《手甲》の場合は、《コーの遊牧民》→《セファリッドの幻術師》の順番でプレイします。《コーの遊牧民》を除去された場合でも《手甲》でコンボ成立をすることができます。もし《セファリッドの幻術師》からプレイして除去された場合なにもできません。
《有翼の叡智、ナドゥ》が絡むときは《コーの遊牧民》を残したいのでプレイする順番は変わります。何を残したいか意識してプレイしましょう。
《タッサの神託者》の誘発をカウンターする《記憶への放逐》は複製によって対処が困難です。
《有翼の叡智、ナドゥ》で攻めるか、デッキを切削したあと《記憶の旅》で《時を解す者、テフェリー》をデッキトップに積んでプレイさせないようにしてから勝ちましょう。
■メタゲームでのポジション
【赤単プリズン】だけが明確に不利でそれ以外には五分以上に戦えるデッキです。
【赤単プリズン】は採用されている《血染めの月》《月の大魔術師》《虚空の杯》《舷側砲の砲撃手》といったカードの全てが厳しく、サイドの《虚空の力線》でコンボもできずゲームになりません。
■ナドゥセファリッドの今後の対策について
流行っているので対策されるのは必然です。
《夜の戦慄》や《疫病を仕組むもの》など《コーの遊牧民》の着地を許さないカードの採用や、《硫黄の精霊》で問答無用に《コーの遊牧民》を墓地送りにできるカードが増えてもおかしくありません。
《コーの遊牧民》《手甲》のどちらも起動を止めることができる《減衰のマトリックス》も注目です。
■終わりに
今回の【ナドゥセファリッド】の解説は以上になります。
2月はレガシーでオフラインの大会が目白押しです。ぜひ、【ナドゥセファリッド】を試してみてください!
読んでいただきありがとうございました!