デュエルマスターズ │大会レポート│ おんそく【デュエルマスターズ・グランプリ2023 1st:アドバンス】

おはようこんにちはこんばんは、先日のDMGP2023 1st オリジナルで実況席にいました、おんそく(@onsoku0503)です。

今回はアドバンスのGPのレポートを書いていこうと思います。

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・環境整理

○2週間以上前の環境(おじいちゃんCS、最強位決定戦)

サガ、アポロ、4cマグナ、メタジャオウガ、魔導具

殿堂前だったのであまり参考にはならないかも知れませんが、この最強位決定戦で登場したデッキは印象に残っているんじゃないでしょうか。環境への影響はめちゃくちゃ大きかったと思います。
岡山に行ったら想像の5倍メタジャオウガがいて、水魔導具も予想より多かったです。
恐らくですが普段オリジナルをやってる人がアドバンスをやったから、GR次元が必要ないデッキが多かったのかなぁとか思っていました。(真偽はわからず)

★自分

4cマグナ、好きだなぁって言いながら《一王二命三眼槍》が入った4cマグナを回していました。イデア・パラドックス》全抜きして周りから怒られていました。

○2週間前の環境

サガ、メタジャオウガ、闇火バイク

最強位で使われた闇火バイクが徐々に頭角を現してきていたイメージです。
回してみると確かに既存の4cマグナに有利がついてたし、サガにも《DG-パルテノン~龍の創り出される地~》まで取ると有利で、かなり強くてビックリしました。
僕個人の好みで使用するには至らないデッキタイプだったのですが、環境デッキには躍り出たなという印象です。

★自分

この時点で使うデッキ(4cマグナ)の基盤が出来ました。
一応色んなデッキを並行しながら回しましたが、基本的に大型大会においての初見殺しギミックが大好きなので次点候補としてはクローシスサガかなぁと考えていました。ただ、闇火バイクの《U・S・A・BRELLA》が重いと感じていたのでうーん。

○1週間前の環境

ネクスト、サガ、闇火バイク

ネクストが急にCSに増加してきたのがこのタイミング(多分)。
革命の絆》を積んでるとサガ以外にしっかり有利をつけるメタゲームになっていて、サガを避けられればほぼ全部有利対面、かつサガにも速度勝ちがあるのでかなり立ち位置が良いのに気付かされました。なるほど。

あとデイガドルマゲドンが勝っていてマジで急いでスパーしたのを覚えています。

★自分

本当に困った。ぶっちゃけ4cマグナ使う気満々だったのですが、ネクストの登場でかなり揺らいでいました。
ネクスト側の練度とガイアッシュギミックが知られてるかどうかで勝率がめちゃくちゃブレそうだな、という状況になっていたからです。

更にこの状況に追い打ちをかけるような出来事が起きます。
この少し前にオリジナルの火単とマグナをぶつけた時にボロ負けしてしまっていて「火単おらんやろーガハハ……一応考えとくか……」くらいに思っていたのですが、千葉仲間のオチャッピィ君から「火単ありだと思うんすよね」って話を聞かされた事で、念の為並行して考えていた火単が現実味を帯びてきていました。

ただ、ネクストを使う選択肢は基本的にはなかったです。ポリシーとして先手3Tサガループに無力、なんならサガ自体を割り切る選択は絶対したくなかったのが1番の理由。(それ以外にも諸々あります)

少し自分視点の情報も入れましたが事前の環境読みはこんな感じです。
その上で今回のGPは普段オリジナルに出ている人が参加することも予想されたので、サガ、闇火バイク、ネクストは勿論多いと思いましたが、次点にアナジャオウガ、アポロヌスと言ったオリジナルで使われているデッキも少なからずいそうだなぁといった予想もありました。

・デッキ選択

環境デッキを一通り触った上で、直前まで候補に上がったのは火単とマグナでした。
他にも《アルカディアス・モモキング》が強そう!とか思ってヴァリヴァリモルトとかも考えたのですが、《爆銀王剣 バトガイ刃斗》が進化クリーチャーが出せなくて考えるのを投げました。

この2つを選んだ大きな理由としては初見殺しができるデッキであること。
マグナは受けのギミック的に初見殺しがしやすいこと。火単はデッキ的に意識されていないので通りがめちゃくちゃ良いだろうという理由から。

・火単我我我

火単我我我
デッキリスト
4 x 《凶戦士ブレイズ・クロー
4 x 《クミタテ・チュリス
4 x 《ダチッコ・チュリス
3 x 《斬斬人形コダマンマGS
4 x 《カンゴク入道
4 x 《赤い稲妻テスタ・ロッサ
4 x 《U・S・A・BRELLA
3 x 《烈火大聖ソンクン
1 x 《”轟轟轟”ブランド
4 x 《”罰怒”ブランド
4 x 《我我我ガイアール・ブランド
1 x 《禁断~封印されしX~/伝説の禁断ドキンダムX

斬斬人形コダマンマGS》 《烈火大聖ソンクン》の枚数配分が悩ましく最後まで変動していました。
火単はアポロ、バイクなどデッキに対して同速、及び各種メタカードで有利を作れる点。そして何よりサガに対して明確な有利を取れるのが最大の使用候補理由。

自分の調整していたリストのマグナに対してもですが、今の環境の守り方がアポロとバイクに対しての守りに偏っていて、火単のような過剰打点で攻めるデッキの立ち位置がとても良いと感じていました。
当日の闇火バイクも《九番目の旧王》がぬけて《一王二命三眼槍》になっている人も多かったみたいですし。

ただ作成時はネクストに対してガン有利と思っていたのですが、実際に回してみるとネクストの自由枠の《革命の絆》が3枚採用されているとそこまで有利がつかないという結論になり使用するのを辞めました。

おまけ:知り合いの子にリストを託したら7‐2で惜しくもオポ落ちとのことで悪くはなかったらしい。

・4cマグナの最終案

4cマグナ
デッキリスト
デッキリスト
4 x 《とこしえの超人
2 x 《悪魔妖精ベラドンナ
2 x 《空間型無限収納ストラトバッグ
2 x 《イデア・パラドックス
4 x 《天災デドダム
3 x 《一王二命三眼槍
3 x 《切札勝太&カツキング-熱血 の物語-
3 x 《終末王秘伝オリジナルフィナーレ
3 x 《絶望と反魂と滅殺の決断
1 x 《神の試練
4 x 《“魔神轟怒”万軍投
3 x 《流星のガイアッシュ・カイザー
3 x 《闘争類拳嘩目ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ
1 x 《時の法皇ミラダンテXⅡ
2 x 《勝利龍装クラッシュ”覇道”
・GRゾーン
2 x 《サザン・エー
2 x 《天啓 CX-20
2 x 《クリスマⅢ
2 x 《回収TE-10
2 x 《ポクタマたま
2 x 《カット丙-二式
・超次元ゾーン
3 x 《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター/蒼き覚醒 ドギラゴンX
4 x 《時空の禁断 レッドゾーンX/終焉の覚醒者 レッドゾーンBSR
1 x 《超時空ストームG・XX/超覚醒ラスト・ストームXX

リストの詳細などは省略しますが初見殺しの要素を多く取り入れています。
GPと言う大型大会においては初見殺しのギミックは思っている5倍くらい刺さると思っています。(当社比)

先程火単の際にチラッと言いましたが、防御札をアポロヌスと火闇バイクにかなり寄せています。
また、それに繋がってカウンター要素としての《勝利龍装クラッシュ”覇道”》2本。ここは本当にこの枚数で良かったと心底思っています。

強いて言えば《切札勝太&カツキング-熱血 の物語-》の枚数や《空間型無限収納ストラトバッグ》の採用などもありますが、そのあたりは後日書ければと思います。

・当日の戦績

1回戦 bye持ち 勝ち⭕️
2回戦 火自然アポロヌス 勝ち⭕️
3回戦 光単キラスター 勝ち⭕️
4回戦 水闇サガ 勝ち⭕️
5回戦 5cモルト 負け❌
6回戦 モルトネクスト 勝ち⭕️
7回戦 闇火バイク 勝ち⭕️
8回戦 水闇サガ 負け❌
9回戦 マグナ 勝ち⭕️
本戦
1回戦 モルトネクスト 勝ち⭕️
2回戦 水闇サガ 勝ち⭕️(配信卓)
3回戦 リースバーンメア 勝ち⭕️
4回戦 闇火バイク 勝ち⭕️
5回戦 ラッカライオネル 負け❌負け❌

ベスト8🎉

個人的にこれは後から考えるとプレイの方針が間違っていたなぁという試合があったので一試合だけ軽く振り返ります。

・予選8回戦のプレイについて

予選8回戦 対面:水闇サガ

空間型無限収納ストラトバッグ》を引けたものの動きが芳しくなく、相手側に《超神星DOOM・ドラゲリオン》から《龍月ドラグ・スザーク/龍・獄・殺》の着地まで許してしまった試合。

相手の場 《超神星DOOM・ドラゲリオン》、《龍月ドラグ・スザーク/龍・獄・殺

カット丙-二式》で相手の手札を見ていて《蒼狼の大王イザナギテラス》orルーターのどちらかを落とす選択、その上で《イデア・パラドックス》で相手の《超神星DOOM・ドラゲリオン》or《龍月ドラグ・スザーク/龍・獄・殺》を除去するのは確定している場面。
また、手札に《流星のガイアッシュ・カイザー》を持っていて相手の踏み倒しに反応させて出したい。

▼実際に行ったプレイ

蒼狼の大王イザナギテラス》をハンデスで落として、《龍月ドラグ・スザーク/龍・獄・殺》を《イデア・パラドックス》+《空間型無限収納ストラトバッグ》でマナに飛ばした。
→《超神星DOOM・ドラゲリオン》の踏み倒しの方が相手側が踏み倒す確率が高そうで、《龍月ドラグ・スザーク/龍・獄・殺》が既に2枚見えていて、踏み倒されて負けるカードが無いと考えた。

▼結果

ルーター連鎖で3枚目の《龍月ドラグ・スザーク/龍・獄・殺》に届かれて、《超神星DOOM・ドラゲリオン》から踏み倒しをされ、《龍月ドラグ・スザーク/龍・獄・殺》から《全能ゼンノー》が二体出てきて《流星のガイアッシュ・カイザー》は踏み倒せても《勝利龍装クラッシュ”覇道”》が攻撃できず負け。

・振り返り

相手目線で自分の《流星のガイアッシュ・カイザー》が見えてなかったことを考えると、ちゃんと《超神星DOOM・ドラゲリオン》を除去して負けない場面を作る方が大事だったかもしれません。その上で《カット丙-二式》のハンデスで《蒼狼の大王イザナギテラス》を残して、そこで【呪文が踏み倒しされるのを狙うべき】だった。

相手が《龍月ドラグ・スザーク/龍・獄・殺》をPチェンジしてきた場合も《一王二命三眼槍》1枚で受かる+《流星のガイアッシュ・カイザー》出せる場面だったので、ちょっと強気過ぎるプレイだった気がします。

というわけでとても嬉しいことにGPベスト8でした、嬉しい。

・今回の結果にいい意味で繋がった点を振り返り

①byeが獲得できた

実は今回でGPの予選突破回数が6回になりました。
そのうち3〜4回(うろ覚え)はオポネントで上がっており、多分直近の3回は予選でbyeが絡んでいます。

GPにおけるbye獲得で得た勝利と言うのはオポネントが比較的高くなる傾向があり、その恩恵を最大限に受けることが出来ていると思っています。
そのため、「GPはGPが始まる前から始まっている」と、どこかのデュエルマスターの人が言っていた通り日頃のCSからしっかり勝って、byeを獲得しておく。というのもGPの勝率を上げる大事なポイントだと思います。

②初見殺しを大事にした

GPが終わるたびに必ずと言って良いほど書いていますが、今回僕がGPベスト8まで勝ち進めた大きな要因は「初見殺し」。これに尽きると思います。

少しだけ脱線するかもしれませんが、今のCSに向いている構築は[期待値ゲーム]をする構築により近づいていると思います。
CSに出る回数を増やして割り切る部分は割り切り、6割から7割の確率を通し続けて優勝〜ベスト8を目指す。
感覚的に言うとDCGのラダーのような感じでしょうか。なんなら負けてもポイントが減ることはないので、より期待値を重視する構築になっていると思います。

そしてその戦い方、構築はGPに於いてはベストではないと思っています。
ベターではあると思っていますが、GPでは様々な理由があり相手が最善手を打ってこない場合もありますし、知らないギミックを使用することで相手の裏目を突くこともできます。環境トップのデッキに対しては5%勝率が落ちる代わりに環境次点のデッキに対しては勝率が10%上がるようなカードの採用等ですね。

自分はそう言った部分もカードゲームの勝率を変動させる部分だと思っているので積極的に取り入れて良いと思っています。

実際GPでもガイアッシュ覇道のギミックが入っていることがバレてないが故に、シータネクストが《無敵王剣ギガハート/最強熱血オウギンガ》で踏み倒しをしつつジャスキル+1で攻めてきた結果、カウンターで勝った試合。
“魔神轟怒”万軍投》を手札に隠し続けた結果、闇火バイクが4c邪王門と思って刻んでくれたおかげで《イデア・パラドックス》トリガーやガイアッシュギミックでカウンターできた試合など、テンプレではなかったからこそ勝てた試合がありました。

勿論、テンプレを握るな!とは言いません。初見殺しをするために勝てないデッキを握るのは本末転倒ですし、環境によっては環境トップを握ってプレイを完璧にするのが正解になることだってあります。

ただ、アプローチの方法としてはそれ以外の道があると言うこと、そしてそれ以外も道がより良い結果に繋がることだってありえると言うことは忘れないでください。

③(結果的に)一つのレギュレーションに集中できた

結論だけ先に書くとオリジナルも出場していたらアドバンスで勝てなかったと思います。
これは詳細は省くんですが、僕は今回アドバンスレギュレーションに絞って練習を行っていました。三次抽選までオリジナルも応募はしてたんですが、確実に出られるアドバンスに注力していました。

結果的に抽選に通らなかったのでアドバンス一本だったのですが、今回はこれが逆に功を奏したかもしれません。
はっきり言って今のデュエルマスターズの情報量、メタの変遷、プレイの細かい要求値などを考えると両方のレギュレーションでのデッキリスト、プレイレベルの最大値は時間が足りないと思います。
というのを今回のGPで改めて痛感させられました。

前回のGPもアドバンスをメインでやっていてオリジナルのリストは細かいところが詰め切れていなかったり、準備が疎かになりがちだったりと厳しいなぁとは思っていたのですが、今回のGPで改めて個人〜少数コミュニティで2つ以上のレギュレーションの練度を高水準まで上げるのはほぼ不可能となりました。

次回からは同様のシチュエーションになった場合基本的には一つのレギュレーションをメインで練習して、もう片方も出れる場合は環境トップを中心に使用することになりそうです。

・おわりに

というわけで今回はGPの大会レポートでした
少しでもご参考になれば幸いです。

次回の全国大会の権利が獲得できる大会に向けてまた頑張っていきたいと思います。
デッキ紹介もタイミングがあれば書きたいと思います。

それでは今回はこの辺で!


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