遊戯王 │ 考察記事 │ 遊戯王【メタゲーム解説】
Cradrush Prosとして活動しているしの(@Strike1105)です。
今回は2月24日に開催された非公認大会である「足立CS」のデッキ分布と結果を元にメタゲーム考察を行っていきます。
当日の参加チーム数は64チームの定員満員で、現制限・現ルールでの残り少ない大会ということもあり、非常に盛り上がりを見せていました!
それでは、初めに「足立CS」の決勝トーナメントのデッキ分布からご紹介していきます。
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■トーナメント分布
16チーム:計 48名
【オルフェゴール】×3
【オルフェゴール】(ドラグーン入り)×7
【閃刀姫】×5
【閃刀姫】(ドラグーン入り)×4
【サンダードラゴン】×4
【サンダードラゴン】(ドラグーン入り)×1
【召喚獣】(ドラグーン入り)×7
【オルターガイスト】×1
【オルターガイスト】(ドラグーン入り)×1
【ダイーザ】×2
【機界騎士】×2
【星杯】×2
【サブテラー】(ドラグーン入り)×1
【トリックスター】
【ヴァレット】
【HERO】
【列車】
【エンディミオン】
【セフィラ】
【DD】
【王】
■決勝トーナメントのデッキ分布から考察
16チームの分布で考えると非常に多くのデッキタイプが存在しているように思えます。
しかし、実際の構築の多くが《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》+《真紅眼融合》+《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》を採用しており、まさしく現環境は以前僕が書いた記事の通り“ドラグーン環境”となってしまいました。
イメージとしては「各々の得意なデッキ・好きなデッキにどう上手く《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》パッケージを組み込むか」という図に思えます。
僕自身この大会に参加し、【閃刀姫】(ドラグーン無し)を使用し、ベスト8まで到達しましたが、当たった多くのデッキが《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》を採用していました。
■優勝チームのデッキレシピ
【閃刀姫】(ドラグーン入り)
メインデッキ:40枚
EXデッキ :15枚
サイドデッキ:15枚
【モンスター】14
3《エフェクト・ヴェーラー》
1《ブラック・マジシャン》
3《増殖するG》
2《灰流うらら》
1《真紅眼の黒竜》
3《閃刀姫-レイ》
1《閃刀姫-ロゼ》
【魔法】23
1《テラ・フォーミング》
1《墓穴の指名者》
1《増援》
2《成金ゴブリン》
2《抹殺の指名者》
3《真紅眼融合》
2《閃刀機関-マルチロール》
1《閃刀機-イーグルブースター》
2《閃刀機-ウィドウアンカー》
2《閃刀機-シャークキャノン》
1《閃刀機-ホーネットビット》
1《閃刀空域-エリアゼロ》
1《閃刀術式-アフターバーナー》
2《閃刀起動-エンゲージ》
1《魔鍾洞》
【罠】3
3《無限泡影》
【エクストラ】15
1《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》
1《アクセスコード・トーカー》
1《リンクリボー》
1《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》
1《星杯戦士ニンギルス》
1《水晶機巧-ハリファイバー》
1《神聖魔皇后セレーネ》
1《閃刀姫-カイナ》
1《閃刀姫-カガリ》
3《閃刀姫-シズク》
1《閃刀姫-ジーク》
2《閃刀姫-ハヤテ》
【サイドデッキ】 15
3《アーティファクト-ロンギヌス》
2《ダイナレスラー・パンクラトプス》
2《原始生命態ニビル》
1《海亀壊獣ガメシエル》
3《サイクロン》
1《ハーピィの羽根帚》
1《閃刀術式-ジャミングウェーブ》
2《神の宣告》
【オルフェゴール】(ドラグーン入り)
メインデッキ:42枚
EXデッキ :15枚
サイドデッキ:15枚
【モンスター】24
1《エフェクト・ヴェーラー》
1《オルフェゴール・カノーネ》
1《オルフェゴール・スケルツォン》
2《オルフェゴール・ディヴェル》
3《オルフェゴール・トロイメア》
2《ダーク・グレファー》
1《ブラック・マジシャン》
3《増殖するG》
3《宵星の騎士ギルス》
1《幻創龍ファンタズメイ》
1《星遺物-「星杖」》
1《機巧蛇-叢雲遠呂智》
2《灰流うらら》
1《真紅眼の黒竜》
1《終末の騎士》
【魔法】16
1《おろかな埋葬》
1《オルフェゴール・バベル》
3《オルフェゴール・プライム》
3《墓穴の指名者》
1《増援》
3《抹殺の指名者》
2《真紅眼融合》
2《闇の誘惑》
【罠】2
2《無限泡影》
【エクストラ】15
1《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》
1《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》
2《宵星の機神ディンギルス》
1《ヴァレルソード・ドラゴン》
2《オルフェゴール・ガラテア》
1《オルフェゴール・ロンギルス》
1《トポロジック・ゼロヴォロス》
1《トポロジック・ボマー・ドラゴン》
1《トロイメア・フェニックス》
1《トロイメア・ユニコーン》
1《リンクリボー》
1《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》
1《I:Pマスカレーナ》
【サイドデッキ】 15
2《アーティファクト-ロンギヌス》
2《多次元壊獣ラディアン》
1《幻創龍ファンタズメイ》
3《PSYフレームギア・γ》
1《PSYフレーム・ドライバー》
2《ツインツイスター》
1《ハーピィの羽根帚》
2《超融合》
1《虚無空間》
【オルフェゴール】(ドラグーン入り)
メインデッキ:41枚
EXデッキ :15枚
サイドデッキ:15枚
【モンスター】26
1《エフェクト・ヴェーラー》
3《オルフェゴール・カノーネ》
1《オルフェゴール・スケルツォン》
2《オルフェゴール・ディヴェル》
3《オルフェゴール・トロイメア》
2《ダーク・グレファー》
1《ブラック・マジシャン》
3《増殖するG》
3《宵星の騎士ギルス》
1《幻創龍ファンタズメイ》
1《星遺物-「星杖」》
1《機巧蛇-叢雲遠呂智》
2《灰流うらら》
1《真紅眼の黒竜》
1《終末の騎士》
【魔法】14
1《おろかな埋葬》
1《オルフェゴール・バベル》
3《オルフェゴール・プライム》
3《墓穴の指名者》
1《増援》
3《抹殺の指名者》
2《真紅眼融合》
【罠】1
1《無限泡影》
【エクストラ】15
1《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》
1《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》
2《宵星の機神ディンギルス》
1《ヴァレルソード・ドラゴン》
2《オルフェゴール・ガラテア》
1《オルフェゴール・ロンギルス》
1《トポロジック・ゼロヴォロス》
1《トポロジック・ボマー・ドラゴン》
1《トロイメア・フェニックス》
1《トロイメア・ユニコーン》
1《リンクリボー》
1《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》
1《I:Pマスカレーナ》
【サイドデッキ】 15
2《アーティファクト-ロンギヌス》
1《多次元壊獣ラディアン》
3《PSYフレームギア・γ》
1《PSYフレーム・ドライバー》
3《ツインツイスター》
1《ハーピィの羽根帚》
1《ライトニング・ストーム》
2《超融合》
1《虚無空間》
■優勝チームのデッキについての考察
やはり優勝はドラグーン×3!!
更に《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》の発売当初はあまり見なかった【閃刀姫】に《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》が搭載されたカタチまで登場してきてしまい、本当に何でもありになってきていますね…
そして優勝チームの2人は【オルフェゴール】に《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》が搭載されたデッキ。メイン・エクストラ・サイドでほんの少し違いはありますが、殆ど同じ構築を使用されているようです。
【オルフェゴール】+《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》はドラグーン発動当初から注目されていましたが、ある程度の月日を重ねたことで、より洗練されたカタチに進化しているように見受けられます。
目立った点で言うと《オルフェゴール・カノーネ》や《オルフェゴール・プライム》の増加です。これらのカードは環境初期では採用されていても枚数が抑えられている構築が多かったですが、今回の優勝チームの構築ではどちらも《オルフェゴール・プライム》の採用が3枚で、うち1人は《オルフェゴール・カノーネ》も何と3枚も採用されていました。
■環境を席巻している《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》に勝つためには
これは簡単です。ズバリ…
“自分も《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》を使う”です!!!!
というのは半分冗談で、確かにどこまでも強いことが書きまくられている《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》ですが、4月からの環境でもコイツの存在とは付き合っていかなくてはならないのも現実です。
では、どうしたら《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》を使わずにこのカードを越えていけるのか?について、大きく3点に分けて考えていきます。
①「無効効果」を使わせる
② 効果によって越える
③ 打点によって越える
①「無効効果」を使わせる
まず、なんといってもこれが大事です。ここを考えなくては絶対に越えられません。
《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》の持つ最大の武器である「無効効果」をどこに使ってもらうかを念頭に置き、本当に通したいドラグーンを越える為のルートを確保しつつ、相手が「無効効果」を発動したくなるようなシチュエーションを作れるようにプレイする事を意識します。まさに“肉を切って骨を断つ”と言ったところです。
②効果によって越える
勿論トップクラスの耐性能力である「このカードは効果の対象にならず、効果では破壊されない」を効果によって越えるのは至難の業ですが、手段としてはいろいろあり、今回は「これらのカードが採用できればワンチャンス生まれる」汎用カード達をご紹介します。
《スキルドレイン》
このカードはフィールド全体に効果を及ぼすので、超強力な耐性効果も貫通して無効にできます。このカードを無理なく採用でき、環境で戦えそうなデッキというと【オルターガイスト】【真竜】【王】
《妨げられた怪獣の眠り》
【怪獣】によって《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》を越える事は登場当初よりオーソドックスでしたが、個人的にはこのカードの存在もなかなか良いと考えています。
何故なら、《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》を召喚する方法にはどのデッキでも基本的には《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》の効果を使用するため、このカードによって破壊できる対象が存在します。
そして、このカードの発動が通ってしまえば、《雷撃怪獣サンダー・ザ・キング》や《壊星怪獣ジズキエル》などによって越えられてしまう為、相手が《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》の「無効効果」を使わざるを得なくなる状況を作り出せます。
更に墓地での効果によって次ターンで【怪獣】を加える効果を使えるので、もう一度相手の《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》の「無効効果」を強制的に使わせる事ができるのです。
③打点によって越える
この点も非常に難しく、素で3000の打点を有するにも関わらず、最強の「無効効果」を使用すれば“永久的に1000ポイント打点が上がる”というおまけつき。何故そのターン中ですらないんだ…
と嘆いていてもしょうがないので、この点の解決方法を模索します。オーソドックスに超える方法は、《アクセスコード・トーカー》の①の効果によって自身の打点を上げて超える方法ですね。
《アクセスコード・トーカー》は《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》の「無効効果」を2回使われてしまい、打点が5000まで上昇していても超えることができる点で非常に優秀であり、更にその出し易さも驚きです。
《エフェクト・ヴェーラー》を入れる事ができ、ある程度魔法カードを使用するデッキという条件がつきますがその点さえクリアすればこのギミックを採用できるでしょう。
方法は非常に簡単で“自分・相手の墓地に魔法が3枚以上ある状態で《水晶機巧-ハリファイバー》を召喚するだけ”です。流れとしては
1.《水晶機巧-ハリファイバー》→《エフェクト・ヴェーラー》
2.《水晶機巧-ハリファイバー》+《エフェクト・ヴェーラー》=《神聖魔皇后セレーネ》
3.《神聖魔皇后セレーネ》→《エフェクト・ヴェーラー》
4.《神聖魔皇后セレーネ》+《エフェクト・ヴェーラー》=《アクセスコード・トーカー》
これだけです。このギミックのすごいところは“《エフェクト・ヴェーラー》がチューナーであり、魔法使いであり、通常召喚ができ、手札誘発として優れていて複数枚採用しても問題が無いところ”にあります。
そのため、ある程度魔法カードを使えるデッキであればチューナーを多く採用しないデッキでも《エフェクト・ヴェーラー》を3枚採用し、《水晶機巧-ハリファイバー》+《神聖魔皇后セレーネ》+《アクセスコード・トーカー》を採用する事でお手軽に《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》を越える事ができるのです!
「使いたいデッキはあるが、ドラグーンは使いたくないし、ドラグーンに勝てない…」と悩んでいる方は是非、これらの考え方や採用カードを検討してみてください!
■最後に
旧ルール最後の最後にとんでもない化け物が登場したことにより波乱万丈な環境となりましたが、デッキタイプ自体は多様化し、様々な工夫も多く見受けられるので、この環境も楽しいです!
4月からの環境も楽しみですね!それではまた!
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