遊戯王 │ 解説記事 │ でぃん【マスターデュエル:「スプライト」入門編】
こんにちは。Card Rush Prosとして活動している、でぃん(@16dindin)と申します。
今回は先日リリースされた新セレクションパック【スプライツ・オブ・ミラクル】で実装された【スプライト】について簡単に解説させていただきます。
この【スプライト】OCGでは昨年の日本選手権のエリア代表の16人中15人が使用していた程環境を支配していました。
当時のOCGと比較すると《スプライト・スターター》が事前に準制限に指定されており《餅カエル》《ユニオン・キャリアー》が禁止であることから大幅に弱体化していますが、それらを差し引いても充分トップクラスのデッキです。
入門編ではこの【スプライト】のカード達について解説します。
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■【スプライト】とは
レベル2、ランク2、リンク2がキーとなるテーマ。メインモンスター全員がサーチ効果or妨害効果を持っているハイスペック集団です。
また特殊召喚がチェーンブロックを組まない為、《増殖するG》にもある程度耐性があります。
レベル2を2体並べるという緩い条件で展開が始まることから再現性が高く素引きが弱いカードが少ないのがデッキの強みです。
■メインモンスター
メインデッキのモンスターは全てレベル2の闇属性or炎属性で構成されており、属性ごとに異なる特殊召喚条件を持っています。それぞれ順番に解説していきます。
●闇属性
闇属性の【スプライト】モンスターには自分フィールドにレベル2orランク2が存在すれば特殊召喚可能という特徴があります。
・《スプライト・ブルー》 ×3
特殊召喚成功時に同名以外の【スプライト】モンスターをサーチ。
《スプライト・ブルー》→ 《スプライト・ジェット》→《スプライト・スターター》の流れでフィールドに3体のスプライトを送り込めます。
展開の要で必須枠、3枚採用。
・《スプライト・ジェット》×3
特殊召喚時に【スプライト】魔法・罠をサーチ。
《スプライト・ジェット》→ 《スプライト・スターター》→《スプライト・ブルー》と繋ぐことで《スプライト・ブルー》スタートと同様展開ができます。
こちらは状況に応じて万能除去である《スプライト・スマッシャー》をサーチすることも可能です。
こちらも《スプライト・ブルー》同様必須枠で3枚採用。
・《スプライト・ピクシーズ》×0〜1
レベル2orランク2orリンク2が戦闘を行う時に手札・フィールドから墓地へ送ることで相手モンスターの攻撃力分自分のモンスターの攻撃力・守備力を上げる。つまり戦闘においては無敵になります。
相手ターン中に《スプライト・エルフ》が蘇生した《スプライト・ブルー》から用意できる唯一の妨害手段です。
基本的に採用されないことが多いカードですがマスターデュエルでは《餅カエル》が禁止の為《魔知ガエル》による戦闘補助も無く、《I:Pマスカレーナ》を出す機会が増えていることから
個人的には評価が上がりました。
●炎属性
炎属性は自分フィールドにレベル2orリンク2が存在すれば特殊召喚可能です。
レベル2orランク2orリンク2をリリースして特定の効果を無効にする効果を持ち、ランク2orリンク2をリリースした場合そのカードを破壊できます。
無効化されても手札に残る《PSYフレームギア・γ》や一時的に無効にしても効力を持ったままフィールドに残り続ける《スキルドレイン》のような永続カード。
このような手札やフィールドに残したくないカードはランク2orリンク2をリリースして破壊することが望ましいです。
・《スプライト・レッド》×1〜2
モンスター効果を無効化します。展開の際に横に添えることで手札誘発を乗り越えたり、最終的な妨害を補強したりと役割が多いカード。
展開自体は伸ばすカードでは無い為基本的に1〜2枚の採用です。
・《スプライト・キャロット》×1
こちらは魔法・罠を無効化します。
基本的に展開に余裕があれば添えるカードですが魔法・罠が主体のデッキ対面では重宝します。
こちらも《スプライト・レッド》と同様の理由で1枚採用が主流です。
■魔法カード
《スプライト・ジェット》からサーチ可能。
現在は2種類、状況に応じて使い分けます。
・《スプライト・スターター》×2(準制限)
デッキから好きな【スプライト】モンスターをリクルートします。
《エフェクト・ヴェーラー》《ドロール&ロックバード》の存在がある為、特に理由が無ければドローフェイズに発動することを推奨。
発動後には制約があり《天霆號アーゼウス》や《I:Pマスカレーナ》を使うシーンでは注意しましょう。
【スプライト】カードでは唯一の1枚初動であり可能な限り積みたいが準制限の為2枚採用。
・《スプライト・スマッシャーズ》×1
こちらのレベル2orランク2orリンク2のモンスターと相手フィールドのカードを対象を取らずに除外します。
《スプライト・ジェット》で必要に応じてサーチできる除去であり、モンスターでの妨害に偏っている【スプライト】が用意できる唯一の魔法カードによる除去手段です。
基本的には《スプライト・スターター》をサーチする為1枚の採用が多い。
《スプライト・ガンマバースト》×0〜1
レベル2、ランク2、リンク2の打点を全て1400上げるカード。
ワンキルのハードルが格段に下がりますが、《キャット・シャーク》で事足りる事が多く、回った後にしか強くないカードである為あまり採用されていない。
■EXモンスター
現状ランク2とリンク2が1種類ずつ存在します。どちらもゲーム中に複数必要なシーンが多い為2枚採用。
・《スプライト・エルフ》×2
自分・相手ターンにレベル2モンスターを蘇生できます。
自ターンでは1ターンに発動制限が無い《鬼ガエル》を使い回し展開を伸ばしたり、相手ターンには《スプライト・ブルー》《スプライト・ジェット》を蘇生しつつ《スプライト・レッド》、《スプライト・キャロット》のコストを用意する運用です。
汎用性が高く【スプライト】以外のデッキでも幅広く使用されています。
・《ギガンティック・スプライト》×2
デッキからレベル2モンスターをリクルートし、効果使用後は”お互い”にレベル2orランク2orリンク2しか特殊召喚出来なくなる制約をかけます。この制約は双方に影響する為相手の《原始生命態ニビル》等の特殊召喚を封じるメリットもあります。
リンク2のモンスターも素材に出来る特殊な条件を持っておりEXのモンスターを素材にしていると元々の攻撃力が倍の3200になります。
レベル2モンスターを2体並べることで【スプライト】にアクセスできる為、展開の基点となるカードです。
基本的には【スプライト】モンスターをリクルートし【スプライト】にアクセス出来ている場合は《鬼ガエル》をリクルートし展開を伸ばすことになります。
■終わりに
【スプライト】カードについての解説は以上になります。
次回は実際のデッキレシピとその解説です。
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