MTG │ デッキ紹介 │ 高橋優太【新カードで強化されたレガシーのデッキたち】
今回はレガシー記事です。
「指輪物語」「エルドレインの森」などで変化したレガシー環境の今を追って行きます。
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■参考情報
レガシーチャレンジ32(10/28)
レガシーチャレンジ(10/29)
先週末開催の、レガシーチャレンジの結果を参考にしています。
■4c豆の木コントロール
レガシーチャレンジ優勝 使用者:Ozymandias17 | |
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デッキリスト | |
1:《Bayou》 1:《Savannah》 3:《Tropical Island》 2:《Tundra》 3:《Underground Sea》 1:《冠雪の平地/Snow-Covered Plains》 4:《霧深い雨林/Misty Rainforest》 4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》 1:《神秘の聖域/Mystic Sanctuary》 20 Lands 4:《オークの弓使い/Orcish Bowmasters》 |
4:《渦まく知識/Brainstorm》 4:《思案/Ponder》 4:《剣を鍬に/Swords to Plowshares》 2:《虹色の終焉/Prismatic Ending》 4:《豆の木をのぼれ/Up the Beanstalk》 2:《否定の力/Force of Negation》 4:《意志の力/Force of Will》 4:《力線の束縛/Leyline Binding》 31 other spells 2:《花の絨毯/Carpet of Flowers》 |
除去や打ち消しで相手を対処しつつ、《豆の木をのぼれ》を中心にカード枚数差を付けて優位を築く、コントロールデッキです。
《豆の木をのぼれ》さえ出てしまえば、《意志の力》を代用コストで唱えても1ドローが付いてくるので実質タダ!
《力線の束縛》は《山》タイプの土地が不採用なので2マナまでしか下がりませんが、それでも対処できる範囲の広い除去で、豆の木とも相性良し。もはやモダンレガシーでも必須級の、万能除去です。
《濁浪の執政》は《自然の怒りのタイタン、ウーロ》と一緒だと墓地の管理が難しくなりますが、ウーロよりもゲームを早く決めてくれる性能なので、対コンボ戦で特に役立ちます。
レガシーはどのデッキも《渦まく知識》《思案》でドローを進めるので、《オークの弓使い》は黒を使う理由になるほど強力で、最近ではあらゆるデッキで使われる程です。
相手の《オークの弓使い》に最も効率よく対処できるのが《オークの弓使い》なので、このデッキでも《オークの弓使い》の為に黒がタッチされています。正直レガシーのオークは強すぎる!
相手のサイズに関係なく追放できる《剣を鍬に》は、やはりMTG史上最高の除去。《虹色の終焉》はX=4でプレイすれば豆の木でドローできます。
除去で相手とリソースの交換をしながら、最終的には《自然の怒りのタイタン、ウーロ》を何度も脱出して、アドバンテージで勝利する事を目指します。
こういったコントロール系統のデッキに共通する課題として、メインはコンボデッキに不利になりやすいです。クリーチャー除去が役に立たず、クロックが遅いので相手に十分な準備時間を与えてしまうからです。
そのためサイドボードからは《否定の力》を追加で相性改善を図っており、追加で《耳の痛い静寂》でストーム系、《外科的摘出》でリアニメイト系を見ているのが伝わってきます。
《破滅的な行為》は、《ウルザの物語》などアーティファクトを中心としたデッキへの対策で、《ウルザの物語》をトークンごとまとめて破壊できます!
レガシーチャレンジ32では、同じく4c豆の木コントロールで、80枚の《空を放浪するもの、ヨーリオン》型が優勝しています。デッキリストは冒頭のリンクからどうぞ。
80枚にすると豆の木で引きすぎてのライブラリーアウトが減る、《空を放浪するもの、ヨーリオン》というフィニッシャーが確保されるメリットがあります。
ただ安定性の面では60枚の方が高いと思うので、僕としては60枚の方が好みです。
■逆説ストーム
レガシーチャレンジ32 2位 使用者:buildorburn | |
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デッキリスト | |
1:《島/Island》 4:《教議会の座席/Seat of the Synod》 1:《天上都市、大田原/Otawara, Soaring City》 4:《古えの墳墓/Ancient Tomb》 4:《ウルザの物語/Urza’s Saga》 14 Lands 4:《湖に潜む者、エムリー/Emry, Lurker of the Loch》 |
4:《オパールのモックス/Mox Opal》 4:《水蓮の花びら/Lotus Petal》 4:《ウルザのガラクタ/Urza’s Bauble》 4:《ミシュラのガラクタ/Mishra’s Bauble》 1:《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》 1:《多用途の鍵/Manifold Key》 4:《厳かなモノリス/Grim Monolith》 1:《霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoir》 4:《一つの指輪/The One Ring》 3:《逆説的な結果/Paradoxical Outcome》 1:《パラドックス装置/Paradox Engine》 4:《物読み/Thoughtcast》 4:《意志の力/Force of Will》 1:《海門修復/Sea Gate Restoration》 40 other spells 1:《外科的摘出/Surgical Extraction》 |
アーティファクトを中心にしたコンボデッキです。
序盤はまず《ウルザのガラクタ》《ミシュラのガラクタ》《水蓮の花びら》と0マナアーティファクトを展開し、金属術を達成して《オパールのモックス》でマナ加速。
これによりコストの軽減された《湖に潜む者、エムリー》《物読み》《思考の監視者》で手札を整えて行きます。《湖に潜む者、エムリー》の能力で《ウルザのガラクタ》《ミシュラのガラクタ》を再利用して、毎ターン追加ドローします。
アーティファクトを大量展開するので、《ウルザの物語》の構築物トークンは5/5を超えるので、コンボに頼らず殴り切る事も多いです。もちろん3章でのサーチ能力も強力!
こうして《オパールのモックス》や《厳かなモノリス》のマナ加速経由で、《一つの指輪》を着地。さらにドローを進めて行きます。
《多用途の鍵》は《ウルザの物語》からサーチ可能なアンタップ手段で、《一つの指輪》をアンタップすればドローが増えて行きますし、《厳かなモノリス》をアンタップすればマナ加速にもなります。
そして《一つの指輪》との相性が最高なのが《パラドックス装置》で、この2つが揃うと、0マナアーティファクトを唱えるたびに《一つの指輪》がアンタップ!0マナが多いデッキなので、そのままデッキを引き切るほどドローできます!
《逆説的な結果》もまた大量ドローをもたらしてくれるカードで、《オパールのモックス》《厳かなモノリス》を戻せば再度マナ加速が出来て、ドロー&展開!
こうしてデッキを引き切ったら、最後は《霊気貯蔵器》の50点砲台でフィニッシュ!
ただ、大量にドローをするデッキ構成上、《オークの弓使い》がキツイ!比喩ではなく本当に20点受けるほどなので、オークへの対処は必須と言えます。そのため《ウルザの物語》からサーチできる除去として《黄鉄の呪文爆弾》が採用されてます。コンボパーツではないですが、サイドに《はらわた撃ち》とかも良いかも知れません。
■ティムールデルバー
レガシーチャレンジ トップ8 使用者:Gn42 | |
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デッキリスト | |
1:《島/Island》 4:《Volcanic Island》 2:《Tropical Island》 2:《沸騰する小湖/Scalding Tarn》 2:《霧深い雨林/Misty Rainforest》 3:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》 2:《汚染された三角州/Polluted Delta》 3:《不毛の大地/Wasteland》 19 Lands 3:《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》 |
4:《ミシュラのガラクタ/Mishra’s Bauble》 4:《渦まく知識/Brainstorm》 4:《思案/Ponder》 1:《定業/Preordain》 3:《稲妻/Lightning Bolt》 1:《邪悪な熱気/Unholy Heat》 1:《退去の印章/Seal of Removal》 4:《目くらまし/Daze》 4:《意志の力/Force of Will》 26 other spells 2:《溶融/Meltdown》 |
《表現の反復》禁止後も、レガシーで根強い人気を誇る、イゼットデルバー系統。
新加入の《探索するドルイド》はその《表現の反復》に匹敵するとも言える性能で、《獣の探索》でマナコストの軽いカードが公開されれば2枚アドバンテージで、さらに《探索するドルイド》本体も《渦まく知識》《思案》で強化されて行くのが強い!
1枚採用の《退去の印章》は《探索するドルイド》との相性が良く、エンチャントなので《獣の探索》で公開されたときに場に出しておけるのが、他のバウンス呪文にない強みです。
そして《探索するドルイド》に除去を撃たれたときに《退去の印章》で戻せば、再び《獣の探索》としてプレイしてアドバンテージ!この《退去の印章》+《探索するドルイド》はモダンでも応用できそう。
■スタイフルノート
レガシーチャレンジ32 トップ4 使用者:ajdadd420 | |
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デッキリスト | |
3:《Underground Sea》 3:《Volcanic Island》 1:《Badlands》 3:《沸騰する小湖/Scalding Tarn》 3:《汚染された三角州/Polluted Delta》 2:《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》 4:《不毛の大地/Wasteland》 19 Lands 4:《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》 |
4:《渦まく知識/Brainstorm》 4:《思案/Ponder》 2:《頑固な否認/Stubborn Denial》 4:《もみ消し/Stifle》 2:《とんずら/Slip Out the Back》 4:《稲妻/Lightning Bolt》 4:《意志の力/Force of Will》 4:《激しい叱責/Dress Down》 28 other spells 2:《溶融/Meltdown》 |
1マナ12/12という驚異のサイズを持った、《ファイレクシアン・ドレッドノート》の早期着地を狙うデッキです。ドレッドノートは強くてイラストが格好良く、僕も好きなカードなので紹介!
《ファイレクシアン・ドレッドノート》は戦場に出た時にパワーの合計が12になるように生贄を要求しますが、その誘発型能力がスタック上にあるうちに《とんずら》でフェイズアウトさせることで、デメリットを帳消しにします。
もしくは《もみ消し》によって誘発型能力を打ち消して、これにより2ターン目に1マナ12/12が爆誕!《もみ消し》はドレッドノートだけでなく、相手のフェッチランドの起動も打ち消せるので、《不毛の大地》と合わせてマナ基盤を攻めて行く使い方も多いです。
着地した《ファイレクシアン・ドレッドノート》を守るのが《頑固な否認》で、不確定な《目くらまし》よりも確定カウンターになる《頑固な否認》の方が優先されています。
《激しい叱責》は相手のターン終了ステップにプレイすると次のターンまで残るので、《ファイレクシアン・ドレッドノート》や《死の飢えのタイタン、クロクサ》の生贄効果が無くなります。3ターン目にドレッドノートとクロクサが並ぶのが最高!他にも《激しい叱責》は相手への干渉手段として強く、相手の《ウルザの物語》トークンを0/0にする使い方や《濁浪の執政》を3/3にする使い方も出来て器用です。
《もみ消し》《激しい叱責》のどちらも、コンボパーツでありながら普通に使っても機能するのが良いですね。
ここでも《オークの弓使い》が4枚されており、レガシーで黒をやるなら必須とも言えます。
■おわりに
最近のレガシーのデッキを紹介して行きました。この4枚はレガシーでも定番カードになってきましたね。
僕も今週末は久しぶりに紙のレガシー大会に参加予定、デッキは未定ですが《オークの弓使い》は使おうかなと考えています。
それではまた。