MTG │ デッキ紹介 │ 高橋優太【モダンオープンと《一つの指輪》】

週末はプレイヤーズコンベンション千葉 2023モダンオープンに参加しました。(公式カバレージ)

以下その大会レポートと、話題沸騰中の《一つの指輪に関してです。

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■《一つの指輪》


先週6月21日から『指輪物語:中つ国の伝承』がMTGアリーナ、マジックオンラインで使用できるようになりました。

早速新セットのカードを試したところ、一つの指輪のあまりの強さに驚愕!プロテクション(すべて)で1ターン無敵バリアを貼った上で、能力によるドローが毎ターン増えて、3回起動できれば合計6枚ドロー!

一つの指輪》の1枚目をプレイして、カードを6~10枚引いた上で2枚目の《一つの指輪》をプレイすると、1ターン無敵バリアを貼りつつ指輪の重荷カウンターをリセットできるので、ライフの損失を軽減できます。

伝説のアーティファクトであることが実質メリットになっていて、これにより4枚投入が肯定されます!

プロテクション(すべて)の効果はすさまじく、ダメージは0に軽減されて、相手から《思考囲いのような手札破壊から対象を取られず、なんと《残虐の執政官の誘発型能力の対象にも取られない!!!

一つの指輪》の返しに《不屈の独創力をプレイされたとしても、《残虐の執政官を除去出来れば逆転可能です。

無敵バリアで1ターンを得ながら3ドローと、まるで《Time Walk》と《Ancestral Recallが一緒になったような超強力アーティファクトを使いたい!そう考えてデッキを選びました。

■使用デッキ:4色オムナス

プレイヤーズコンベンション千葉 モダンオープン使用
デッキリスト
4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand
4:《吹きさらしの荒野/Windswept Heath
1:《神聖なる泉/Hallowed Fountain
1:《踏み鳴らされる地/Stomping Ground
1:《寺院の庭/Temple Garden
1:《蒸気孔/Steam Vents
1:《聖なる鋳造所/Sacred Foundry
1:《繁殖池/Breeding Pool
1:《ラウグリンのトライオーム/Raugrin Triome
1:《ゼイゴスのトライオーム/Zagoth Triome
1:《平地/Plains
1:《島/Island
1:《森/Forest
4:《霧深い雨林/Misty Rainforest
1:《耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Endures
24 Lands


4:《喜ぶハーフリング/Delighted Halfling
2:《復活した精霊信者、ニッサ/Nissa, Resurgent Animist
4:《創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation
4:《孤独/Solitude
14 creatures

4:《虹色の終焉/Prismatic Ending
3:《呪文貫き/Spell Pierce
4:《レンと六番/Wrenn and Six
4:《力線の束縛/Leyline Binding
4:《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler
3:《一つの指輪/The One Ring
22 other spells


1:《神秘の論争/Mystical Dispute
3:《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives
2:《狼狽の嵐/Flusterstorm
3:《忍耐/Endurance
2:《虚空の杯/Chalice of the Void
1:《万物の姿、オルヴァール/Orvar, the All-Form
1:《機械の母、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Mother of Machines
2:《ドビンの拒否権/Dovin’s Veto
15 sideboard cards

虹色の終焉》《力線の束縛》《孤独といった除去で序盤を捌きながら、《レンと六番》や《創造の座、オムナス》でアドバンテージを稼いで勝利するデッキです。

モダンはフェッチランド+ショックランド+トライオームによりマナベースが強固で、2ターン目に5色すべての基本地形タイプを揃えるのが容易で、《力線の束縛》は1マナで幅広く対処できる除去。

白青赤緑の4色がメインカラーですが、《力線の束縛の版図を達成したり、《虹色の終焉を5色マナでプレイするために、黒マナの《ゼイゴスのトライオーム》が1枚採用されています。

レンと六番はフェッチランドを回収してマナベースを整えると共に、相手のタフネス1を牽制。《レンと六番がいるからこそタフネス1を使うデッキが減ったほど、環境を定義しているカードです。

喜ぶハーフリングは伝説の呪文を打ち消されなくする能力を持ち、《一つの指輪を《呪文貫き》や《対抗呪文》から守ってくれます。《喜ぶハーフリング》経由で2ターン目に《時を解す者、テフェリー》を出せば、《死せる生》《衝撃の足音を軸にした続唱デッキに対してかなり有利にゲームを運べます。

時を解す者、テフェリー》は、常在型能力により相手が打ち消し呪文をプレイできなくなるので、一つの指輪》を通してくれて、なおかつ重荷カウンターの溜まった《一つの指輪を手札に戻して再利用。プロテクション(すべて)でもう1回無敵バリアを得ます!

プロテクションを得るのはプレイヤーだけなので、相手の攻撃により《時を解す者、テフェリーは落とされてしまいますが、その間に《一つの指輪でドローを進めれば2枚目の《一つの指輪》か2枚目の《時を解す者、テフェリー》を見つけやすく、何度も無敵バリアを作れます。

創造の座、オムナス》は、《一つの指輪によりアップキープに失うライフを、上陸で4点回復。《創造の座、オムナス》プレイ→フェッチランドによる上陸2回で4マナ生成で、実質0マナのような使い方をすることが出来て、マナ加速能力により《一つの指輪で増えた手札を効率よく使えます。

喜ぶハーフリング》《時を解す者、テフェリー》《創造の座、オムナス》の3種類とも単体で強力なカードでありながら、《一つの指輪》との相性が良く、新カードを多く使えることに魅力を感じて、4色オムナスを使用しました。

復活した精霊信者、ニッサ》はフェッチランドとの相性が良く、上陸2回で2マナ生成しながら《創造の座、オムナス》や《孤独をサーチ。

サーチ先がエルフかエレメンタル限定で、《復活した精霊信者、ニッサ》で《復活した精霊信者、ニッサを加える動きは少し弱いので、枚数は2枚が適正だと考えています。

激情》は今回不採用にしました。モダンのメタゲームで、タフネス1や2を多く出すようなデッキが減少傾向にあり、《激情》が強い相手が少ないと考えたからのと、《復活した精霊信者、ニッサ》のサーチ先を《創造の座、オムナス孤独》に絞りたかったからです。

サイドボードの《機械の母、エリシュ・ノーン》は、4色オムナス同系や、《不屈の独創力相手に特に強いカードです。

相手の《力線の束縛》《孤独》が誘発しないので除去できず、自分の《力線の束縛》《孤独が2回誘発するので2体除去出来ます。《時を解す者、テフェリー》でのバウンスも一時しのぎにしかならず、《虹色の終焉を5色でプレイするくらいでしか除去出来ません。

もし今後4色オムナスが増えるのであれば、2枚目を検討しても良いと思います。

不屈の独創力》デッキや、《死せる生》《衝撃の足音を軸にした続唱デッキを考えた時、メインに少し《呪文貫きがあった方が良いと考えて3枚入れました。しかし4色オムナスは長期戦をするデッキなので、《呪文貫きが後半弱くなってしまうのが気になります。4色オムナス同系で《呪文貫き》は弱いです。

衝撃の足音》の4/4が2体程度なら盤面を返すことが出来るので、本当に《呪文貫きが必要な相手は《死せる生》と《不屈の独創力》の2つ。この2つとの相性をどう考えるかで《呪文貫きの可否が決まるでしょう。

不屈の独創力》に対しては少し不利に感じるので、相手の《残虐の執政官》の対策になる《万物の姿、オルヴァールはあった方が良さそう。

虚空の杯》はX=0が続唱系に強く、自分が先攻ならイゼットマークタイドにもX=1が効くのでサイドイン。

仕組まれた爆薬》は《衝撃の足音》や、《ウルザの物語を軸にしたアーティファクトデッキに対してサイドインします。

マナベースに関して、《レンと六番を2ターン目に出せないので、《神聖なる泉を入れたのは失敗でした。

フェッチランドから探すのは、《繁殖池》+《聖なる鋳造所》か、もしくは《寺院の庭》+《蒸気孔》が多いです。4色そろえて《力線の束縛》のコストを減らしつつ、2ターン目に《レンと六番を出せるので、頻発するパターンです。

忍耐》の緑ダブルシンボルのために《溢れかえる岸辺から赤緑マナをサーチしたいパターンがあるので、《ジェトミアの庭》1枚はありえるかも。

神聖なる泉》を抜いて《ジェトミアの庭》を入れるか、もしくは《耐え抜くもの、母聖樹の2枚目を入れるかは悩みます。

上陸能力が多いデッキなのでフェッチランドは12枚推奨、相手に《血染めの月》を出されることを考えると、《平地》《》《》も抜けません。

■大会結果

△4色オムナス
×青白ウルザ《飛行機械の鋳造所
×青単トロン
〇4色オムナス
〇バーン
〇5色《不屈の独創力》
〇イゼットマークタイド
〇バントヘリオッド
×イゼットマークタイド
×アスモフード

5-4-1.

紙でのプレイに慣れておらず、誘発宣言が多いデッキで時間がかかってしまい、初戦の同系対決を引き分け。特に4色オムナス同系は、早くプレイすべきという教訓を得ました。
一つの指輪》は出すたびに圧倒的な強さだったので、4枚にすべきだった!

今後《一つの指輪》を使うデッキが流行るようなら、《大いなる創造者、カーン》で相手の《一つの指輪を止められるので、ウルザトロンは良い選択肢になりそうです。

4色オムナスはトロンに不利なので、何かしら対策が必要。

■モダンオープン トップ8デッキ紹介

プレイヤーズコンベンション千葉モダンオープン:トップ8
デッキリスト
4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand
4:《吹きさらしの荒野/Windswept Heath
1:《踏み鳴らされる地/Stomping Ground
1:《寺院の庭/Temple Garden
1:《蒸気孔/Steam Vents
1:《聖なる鋳造所/Sacred Foundry
1:《繁殖池/Breeding Pool
1:《ラウグリンのトライオーム/Raugrin Triome
1:《ゼイゴスのトライオーム/Zagoth Triome
1:《平地/Plains
1:《島/Island
1:《森/Forest
4:《霧深い雨林/Misty Rainforest
1:《耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Endures
23 Lands


4:《喜ぶハーフリング/Delighted Halfling
2:《復活した精霊信者、ニッサ/Nissa, Resurgent Animist
4:《創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation
4:《孤独/Solitude
2:《激情/Fury
2:《機械の母、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Mother of Machines
18 creatures

4:《虹色の終焉/Prismatic Ending
4:《レンと六番/Wrenn and Six
4:《力線の束縛/Leyline Binding
4:《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler
4:《一つの指輪/The One Ring
20 other spells


2:《虚空の杯/Chalice of the Void
3:《忍耐/Endurance
2:《活性の力/Force of Vigor》
2:《耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Endure
2:《ドビンの拒否権/Dovin’s Veto
2:《神聖なる月光/Hallowed Moonlight
2:《黒曜石の焦がし口/Obsidian Charmaw
15 sideboard cards

モダンオープンのトップ8に4色オムナスが入賞しており、なんと《一つの指輪》が4枚採用!発売日直後にも関わらず、思い切って4枚採用なのに感服しました。

メインに《機械の母、エリシュ・ノーン》が2枚採用されており、4色オムナス同系や《不屈の独創力を意識したデッキ構成なのが伝わってきます。

「メインにエリシュ2枚、こんなに採用枠あったかな?」とリストを確認したら、メイン61枚で驚きました!!!

神聖なる月光》は、唱えられることなく戦場に出るクリーチャーを追放するので、《死せる生》《衝撃の足音》や、《不屈の独創力をまとめて対策することが出来ます。《鏡割りの寓話の1章のトークン生成、3章の変身にも効きます。見れる範囲が広い、良いサイドカード。

4色オムナスはトロンに不利なので、《黒曜石の焦がし口はかなり良さそう。

■おわりに

物語の終わり》は、相手の《一つの指輪》を打ち消したり、主にカウンターの溜まった自分の《一つの指輪のアップキープの誘発型能力を打ち消したりで面白そう。

大いなる創造者、カーン》で自分は《一つの指輪をサーチして、相手の《一つの指輪》の起動を阻止するのも良い!!!

砕骨の巨人》の《踏みつけ》なら、ダメージを軽減できないので、プロテクション(すべて)を貫通出来ます。

今後《一つの指輪》を中心にメタゲームが回るなら、《一つの指輪》を上手く使う、もしくは対策する方向でデッキが研究されていくでしょう。皆も考えてみて下さい!

それではまた。


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